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コミッションで書いたssで、『神通の筋肉訓練』で筋肉化した時雨が龍鳳を仲間にする話です。 「~♪」 鼻唄まじりに笑顔で鎮守府の廊下を歩く時雨。 それだけみれば何でもない日常の光景だが、今日は違っていた。 一歩足を動かすごとに艤装がギチギチと悲鳴を上げる。サイズが合っていないのは明白で、特別製の布が限界ギリギリまで張り詰めていた。 妖精たちが間違えて小さいサイズを作ってしまったわけではない、いつもと変わらない規格の品だ。 つまり、変化は時雨の身体に起きていた。 「……ふふ♪」 スカートから見える太腿は、小中学生の容姿をした駆逐艦にしては太すぎる。しかも脂肪のような丸みではなく、うっすらと筋を浮かび上がらせていた。 腕についても同様で華奢な印象はまったくない。むしろ二の腕は脱力しているのに中ほどが太く膨らんでいて、ここだけ見れば長門のそれと勘違いしてしまいそうだ。 艤装に隠された胸まわりは、張り詰めた布地で輪郭が浮かび上がっている。プロポーションは女性のそれなのだが、体型は大人びたというか……上半身の厚みが増していた。年少組特有のスレンダーな体型ではなく、腰が括れて上半身の幅が広がっていく、いわゆる逆三角形を描いていた。 スカートを押し上げるヒップも、明らかにサイズが大きい太腿も相まって煽情的ですらある。 大人の女性、しかもガッシリした体格の人……今の時雨はそのような身体となっていた。 「ボクの身体、とても素敵だ♪」 普段だったら思いもしないような、ナルシストじみた独り言が漏れる。 昨日まで、正確には今日の早朝までの時雨は、至って普通で周りがイメージする通りの彼女だったのだ。 しかし今では言葉にしてもし足りないほどに、自分の身体が大好きになっていた。 この変貌ぶり、発端は旗艦である神通にあった。神通自身も半ば強制的に変化したのだが……それはさておき。スレンダーな肢体だったはずの神通は、全身が異様なほどに発達した筋肉で覆われた肉体へと変貌した。肉体のみならず精神までも筋肉中心のものに染まり、鎮守府の同僚たちにも広めるべく動き始めたのだ。 今日の朝、時雨は神通に呼び出され、他の駆逐艦と一緒に『訓練』を受けさせられた。 筋肉の化け物と形容したくなるその姿に時雨を含む駆逐艦たちは動揺し恐怖したものの、訓練によって自らの肉体も神通同様のものに、価値観や思考までも肉体中心のものへと書き換えられていた。 今では元の華奢な身体の何が良かったのか分からないし、筋肉を忌避していた自分が恥ずかしいとさえ思っている。 この身体でも、いちおう抑えてはいるのだ。艤装に収まるギリギリのサイズまで縮小し、いつもと変わらぬ時雨として歩いている。時雨や神通といった筋肉化した身体から流れる汗は肉体変化や認識を改変する効果があるらしく、廊下をすれ違う同僚たちで時雨の体型に違和感を覚える者は皆無だった。 全力を解放して筋肉を誇りたいのだが、流石に鎮守府がパニックになってしまう。 それは時雨も望んでいなかった。別にお世話になったここを破壊するつもりはない。ただ、仲間の皆にもっと素敵な身体になってほしいだけだ。 だから、今は冷静に、着実に筋肉を広めていく段階。 「どんな反応するのかな……♪」 そして……時雨が最初に手を掛ける相手は決まっていた。 鎮守府に所属する艦娘の一員、龍鳳は自室で待機していた。 大鯨という名の補給艦から軽空母に改装した彼女だったが、戦闘向きでないこともあって待機や訓練を行うことの方が多い。 自分が出撃するときは本当に人手が足りないか、特殊な条件が存在するとき。あとはもっぱら遠征に駆り出されることが主だった。後者の遠征も、大鯨でなくなった事により頻度は減っていたのだが……。 寂しさは少しばかりあるが、メインの戦力である艦娘たちを支えるのも立派な仕事であると自分に言い聞かせ過ごしていた。 コンコン 部屋でボンヤリしていたところ、ふいにノック音が響いて続けざまに扉越しに声が掛けられる。 「時雨だよ。ちょっといいかな?」 旧知の中である同僚の訪問に、龍鳳は喜んで扉を開ける。 すぐ目の前に、笑顔の彼女が立っていた。 「時雨さん、お疲れ様です。何か御用ですか?」 一瞬だけ時雨を見て違和感を覚えたが、息を吸いこんだ瞬間すぐにかき消された。 時雨は部屋に入り、そっと扉を閉める。 「龍鳳に見せたいものがあってね」 「はい、何でしょう?」 心当たりのない龍鳳はキョトンとした顔で時雨を見つめる。 対して時雨の方はというと……これから起こすことへの期待に興奮していた。 「すぐにわかるよ……んっ♡」 ムチッ! 頬を紅潮させながら、身体に力を込める。その途端、全身がひと回り膨らんだ。 「……え?」 呆然と見つめる龍鳳の前で変化は加速していく。 柔らかな肉で上半身のボリュームが増し、パンパンに膨れ上がった服が一気にはじけ飛ぶ。 押し込められていた胸が解放され、重力に逆らうように形を崩さずバルンと前へ飛び出した。 スカートもヒップの肉量で押し上げられ、ムチムチとした太腿が晒される。 対照的に腰まわりは括れ、サイズが合わずにへそが丸出しだ。 「……ふぅ、このぐらいかな♪」 辛うじて布が身体に張りついているギリギリのラインで変化が止まり、満足そうに息をつく時雨。 時間でいえば1分に満たないだろう。しかし幼さの残る顔とは不釣り合いな……グラビアアイドルの首から下を切り取って貼りつけたような豊満な肢体が出来あがった。 「あ……」 龍鳳は声すら出せない。何かのイタズラだと思いたかったが、目の前にある肌のツヤやムチムチと揺れる肉の動きは作り物であることを否定している。病気や異常を疑いたくもあったが、時雨の表情は恍惚としていて、むしろ自分からこの身体になることを望んでいたのが明白だった。 一体何が起きているのか、まったく理解が追い付かずフリーズしたまま時雨を見つめている。 手足がスゥッと冷え、背筋を恐怖に似た感情がゾワリと這い上がるが、ただの艦娘である龍鳳にはどうすることもできなかった。 「まだあるんだよ……あむっ♡」 時雨は丸出しの爆乳、その片方を下から支えるように持ち上げ、大きく膨れ上がった乳首を口もとへと運ぶ。 ソーセージ程の太さになったそこを唇で咥えながら、舌でベロリと舐めあげた。 「っ~~~!!!」 恍惚としていた顔がさらに蕩け、ブルリと全身が快楽にうち震える。ビリビリと痺れるような心地よさが広がり、続けて熱い疼きが溢れだしてくる。 時雨は待ち望んでいた、龍鳳には追い打ちとなる変化が始まった。 メキッ、ムギュ、ムググッ……! 適度に脂肪を身にまとった、女性的で豊満な時雨の身体。顔と比べればアンバランスなものの、まだ女性としての整合性が取れていた肢体。それが、みるみると膨らんでいく。 柔らかな脂肪の層が増していくのではない。さらに内側から押し広げられるような、何かの質量が増していくような動きで時雨の手足が太くなっていく。 「あ、あぁっ……」 恐怖に満ちた表情のままへたりこむ龍鳳。 しかし時雨は、その反応すらも楽しむように全身の変容を味わっていた。 太く、大きくなっていく身体は、徐々に肥大化したモノの正体を現すようにプロポーションを変えていく。 腕はなだらかな輪郭を描いていたが、ボコボコと内側から隆起していくつものカーブが連続している。 最初は白い肌を晒し、一度目の変化で括れを主張していた腹は、いくつものブロックのように盛り上がったそれがひしめき合ってゆく。 太腿は女性らしい曲線美からオフロードのような凹凸へと変貌し、ビキビキと筋が浮き上がりっていく。 「うそ……」 パニックにある龍鳳はそれが何かを理解するのに少し時間を要したが……間違いなく、筋肉であった。 その間にも時雨の筋肉は肥大化を続け、男性でも到達できないような筋肉量となっても止まらない。 豊かに実っていた乳肉は、その下から大胸筋が押し上げてゆき、徐々に左右へ広がっていく。女性的な魅力にあふれていた両胸は、今では大胸筋とその谷間の方が大きく、深く、強く主張していた。 雪のように白い肌が、筋肉で引き延ばされるにつれてその色素を濃くしてゆく。一般的な肌色を通り越し、長門のような日焼けした色、さらにミルクチョコレートのような褐色にまで全身が染まる。 バチィッ! ギリギリで耐えていた下着までもが弾け飛ぶ。一糸まとわぬ姿となった時雨は恥ずかしがることなく、むしろ誇るように胸をはって笑みを浮かべている。 「ふんっ!」 ボコォッ! トドメに全身がひと回り膨れ上がり、変化を終えた。 「どうかな、ボクの身体……美しいだろう?」 顔よりも大きな二の腕を持ち上げ、見せつけながら龍鳳に声を掛ける。 その全身は、筋肉の塊と化していた。 首は顎の下から括れることなく左右にカーブを描き、像帽筋が大きく張り出しているため肩との境目が見えない。ボールを埋め込んだように膨れ上がった三角筋と、力強さを誇示している両腕。 大胸筋の膨らみは乳房の脂肪よりもボリュームがあり、筋肉爆乳という表現がピッタリだ。その後ろからは肥大化した背筋がはみ出して逆三角形の大半を形成している。割れた腹筋は引き締まってはいるものの、厚みの凄まじさゆえに細い印象はまったくない。周りを腹斜筋のラインが走り、括れもハッキリを強調されている。 太腿は折り重なった筋肉で岩のようにゴツゴツとしながら膨れ上がり、恐竜の脚のような圧迫感を与えている。ヒップは脂肪の層も残っているものの、押し拡げる筋肉量によって左右の尻たぶ、その中央が窪んでいる。 両脚は膝から下も貧弱にはならず、ふくらはぎの筋肉が左右に広がり異様なまでの太さを見せつけていた。 どこもかしこも発達した筋肉に覆われ、ある意味非の打ちどころのない肉体。 それが、時雨の顔の下についている。 「こんなの時雨さんじゃない……!」 絞り出すように小さく龍鳳が呟く。 龍鳳が知っている時雨は小さな身に余るほどの優しさを持ち、過酷な経験を乗り越えてなお笑顔を浮かべる存在だ。 裸のまま筋肉を誇示し、その反応をみて愉しむような変態ではない。 「龍鳳もすぐにわかるよ、この身体はとっても気持ちいいんだ♡」 親しい友の言葉も、今の時雨には届かない。むしろこの筋肉を理解してもらうためにこの部屋へやってきたのだ。 両腕を曲げ、上体を前傾させながらゴリラのようなポーズを取る。全身の筋肉に力を込め、一回り大きくパンプアップさせる。 肥大化した筋肉に血が巡り、猛烈なまでに上がった代謝と相まって熱を放つ。連動して時雨の全身から汗が噴き出していく。 流れ出た汗は筋肉をテカテカと飾りながら、床に溜まっていく。 そして空気中にも、気体となった汗が満ちつつあった。

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