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pixivに投稿した「神通の筋肉訓練」(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=11563087)の続編をコミッションで書いたものです。 依頼内容は「神通が再び筋肉化、力を振るう」「矢矧が自分の意思で筋肉化、神通と力比べ」の2点です。 ~~~ 鎮守府の廊下を1人の艦娘が歩いている。 川内型特有のオレンジ色の艤装にロングヘア……2番艦の神通だ。 しかし、その姿は普段のものとは異なっていた。 ずしっ、のしっ、みしっ…… 大木のような腕に樽のような太もも。肩は大きく張り出し、女性らしさを象徴している胸は爆乳だが脂肪の丸みよりも分厚い胸板の方が強く主張している。 筋肉のコルセットで引き締まった腰まわりは服の上からでも分かるほどに腹筋で盛り上がっている。 尻もスカートを持ち上げるように大きく後ろへ突き出しており、脂肪の下の大臀筋がヒップラインを上に押し上げる。 服のそこかしこが動くたびにギチギチと悲鳴をあげ、引き延ばされた箇所が今にも千切れそうに薄くなる。 一歩ごとにブルンブルンと筋肉を震わせ肉体を誇示するように歩くさまは、身長以上に圧迫感と力強さを周囲に見せつけており、まるで筋肉の小山が動いているかのよう。何も知らない者が見ればモンスターと表現したくなるような姿だった。 「あ、神通さん……おはようございます」 「ええ、おはよう」 この異常な光景ならばすぐ周囲が反応しそうなものだが、周りの艦娘たちはまったく気にした様子がない。むしろ羨望と尊敬のまなざして見つめてくる者もいる。まるでこの身体が当たり前というかのように。 「……この身体になってからというもの、汗が止まらないですね」 歩きながら小さく呟く。全身が筋肉で覆われ熱を放っており、絶えず汗が滲み出ているのだ。服はしっとりと湿り、スカートから出ている太ももなどはテラテラと光っている。 そういう体質になったわけなのだが、今の鎮守府の状態にも大いに関係があった。 神通の汗には変脳成分が多量に含まれている。身体に直接擦りこめば艦娘たちの身体を一気に自身の同じような肉体に筋肉化させることができるほどだ。 その汗が絶えず神通の身体から出て、蒸発していく……周囲に漂うごく微量のそれが艦娘たちに影響を与え、認識を改変させていたのだ。 今ではこの鎮守府の艦娘たち全員が「筋肉は強く美しいもの」と捉えつつあった。筋肉に憧れ、自分もそうなりたいとこっそり鍛える者もいるらしい。 流石にフルパワーで衣服を破けば違和感は持たれるかもしれないが、神通自身も人前では特注の服を着れる程度には筋肉を抑えていた。おそらく長い目でみれば神通から放たれる変脳成分によってムキムキの肉体を手に入れることだろう。 もちろん神通本人がそれを知れば、喜んで筋肉ハグで肉体美の塊に変えてあげるだろうが。 「ふーっ、ふーっ……!」 のしのしと歩く神通の顔は紅潮し、興奮したかのように息が荒い。風邪でも引いたのかと心配されそうなくらいだが、そういうわけではなかった。 「身体が火照ってきました……」 筋肉で性的興奮を感じるようになった神通は、自分自信の筋肉で常に快感を感じていた。熾火でジリジリと加熱されるように、欲求不満のような疼きが全身から染み出してくる。 何事もなく過ごせるときも多いのだが、筋肉量をコントロールしている期間が長いとこのような状況になってしまうのだった。 「そろそろ、あそこに行かないと……」 ニヤリと笑みを浮かべながら呟く。 思い描くものへの期待で、二の腕がボコっと肥大化した。 ~~~ 1時間後、神通は鎮守府裏手の山奥へとやってきていた。 草木に覆われたこの一帯には獣道くらいしかないため、用もなくここに来る艦娘はいない。ここならば何をやってもバレない、それゆえ定期的に通っていた。 ミシミシ、バキッ、ボキキッ…… 木々や藪が生い茂るそこをかきわけても、今の神通の肉体には傷一つつかない。後ろをみると巨体の通った跡が獣道のように踏み潰されていた。 彼女はふいに歩みを止めしばらく辺りを見渡したあと、目的の物を発見してのしのしと近づいていく。 「これなんかいいですね」 巨大な岩の前で立ち止まり、手で触れながら満足そうに呟く。長い時間をかけて形成されたであろうその岩は風雨でいくらか丸みを帯びているものの、ひび割れもなく堅牢そうな見た目をしていた。 神通はおもむろに両脚を大きく開き、蹲踞の要領で腰を下げて両手を岩に掛ける。そして―― 「ふんっ……うがぁぁあああっ!」 ボゴゴッ! 彼女から出たと思えない雄々しい叫び声とともに、全身が一気に膨らんだ。普段、汗の洗脳効果があるとはいえバレない程度に縮小させていた筋肉を解放したのだ。。 メキメキと音を立てて全身が小山のように膨れ上がり、巨岩を持ち上げるために総動員される。 ビリリッ……バチィッ! パツパツになっていた服が一気に弾け飛んだ。 伸縮性のあるサラシとパンツは引き伸ばされ、破けながらも辛うじて秘部を隠している。 分厚い胸板の上にのる爆乳は柔らかさよりも力強さを主張するように前に突き出し、太い乳首がサラシを内から押し上げていた。 背筋が翼を広げるように左右に伸びてゆき、厚みを増して肌色の山脈をつくりあげる。 すで6つに割れていた腹筋はそれぞれがムグムグと肥大化し、ひしめきながら太い胴を支えていた。 巨大な身体にくわえて岩の重量までも負荷となっている下半身は、筋肉の塊と化した尻と樽のように中ほどが膨れ上がった太ももによって全てが受け止められ、さらに持ち上げようと力が加えられてはいく。 抑えを失った筋肉はさらに膨らんでゆき、蛇のような血管がビキビキととぐろを巻いて浮き上がり、栄養と酸素を送り込んでいく。 「うおぉぉぉっ!!!」 雄叫びを上げながら、背中に浮かび上がった鬼の顔がさらに掘りを深くする。 太ももが一回り膨張し、足元がめり込んでいく。 汗が滝のように吹き出し、全身をテカテカと光沢を放つように濡らしていく。 真っ赤な顔でこめかみに血管を浮かせながら、歯を食いしばって全力を振り絞る。 ごごっ…… 数瞬のち、動かすことも困難なはずの巨岩がわずかに持ち上がった。 追い討ちをかけるように、さらに全身がパンプアップする。 「うぉぉおおおお!!!」 大音声の雄叫びをあげながら、数トンはある巨岩を胸の高さまで抱え上げた。 これだけでもとてつもない大仕事のはずたが、神通はこれで満足せずに苦悶と恍惚をごちゃ混ぜにしたような表情で力を加えていく。 全身の筋肉が限界の力を発揮し、歓喜しながらも苦痛を放っているのだ。 そんな状況が10秒ほど続いたとき、均衡が破れた。 ビキビキビキ…… 小さな、しかしハッキリと聞こえる音を立てながら、腕の周囲を中心にして岩にひびが広がっていく。 それは神通にも聞こえているし、筋肉に振動として伝わっていた。 あらん限りの力を振り絞って、トドメを刺す。 「うがぁぁぁっ!!!」 ビキッ、バキィ……ボゴォッ!!! 咆哮とともに両腕を挟み込みながら締め上げ、たまらず大きな音を立てて巨岩が砕けた。 岩とも呼べるサイズの破片が周囲に飛び散り、積み上がっていく。 神通はその中心で1人仁王立ちをしながら、満足げに口角を上げる。 「ふーっ、ふーっ……」 全身から滝のような汗が流れ、身体の熱によってもうもうと湯気が立ち上る。 3メートルちかくに巨大化した身体は、まさしく筋肉の塊と化していた。 人間が至ることのできないであろう筋肉量に怪力。 いつの間にか褐色と化した自分の肌は、汗に濡れてテカテカと筋肉を強調している。もしも近くに誰かがいれば問答無用で筋肉化していたであろう、それほどの肉体美と汗だった。 この肉体なら誰にも負けない。例え戦艦であっても、この筋肉の鎧に傷ひとつつけられないだろう。 「……アハッ、アハハッ」 自分がこの鎮守府で最も強い存在なんだと認識して、自然と口角が上がる。 「アハハハハハハハハハハ!!!」 全身から押し寄せる快感に浸りながら、誰もいない山奥に神通の高笑いが響き続けた。

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