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以前、某スレでマッスル変脳ラバースーツが流行った際に書いたssです。 ニッチだけど勢いはあると思います。 ~~~~~~ ある小国の話。 この国では魔道士、剣士、聖職者……あらゆる職種で女性が活躍していることで有名だった。 中でも女性のみで結成された騎士団は実力もさることながら、美女揃いとあって国の内外で人気を集めている。 「見回りに行ってくる」 「団長、お気をつけて」 「最近は平和だからな、何ともないだろうさ」 中でも騎士団長は若い女性でありながら実力も兼ね備え、容姿は凛々しく眉目秀麗、ショートヘアの黒髪に青い瞳、筋の通った鼻梁……。 有り体にいうならイケメンで、男女双方から大人気だった。 「……ん?」 彼女が見回りをして人気のない路地を回っていたところ、行く先を遮るように不審者が立っていた。 (なんだ? あの身体は……) 顔は美しい女性なのだが、首から下は真っ黒なラバースーツで覆われている。 そしてスーツを押し上げるように、男よりも発達した筋肉で全身が覆われていた。 異様な姿は不審に思ったものの、騎士として態度には出さないよう話しかける。 「見ない顔だが、どちら様かな?」 「ムキムキ戦闘員よ、筋肉の素晴らしさを教えにきたの! マッスル♡マッスル♡」 ボコボコと盛り上がる身体を見せつけるように口を開く美少女。その声は女子のそれで、身体とはひどくアンバランスに思えた。 不審な少女はポーズを取りながらじっと団長の身体を見つめ、言い放つ。 「貧弱な身体ね。鎧で覆ったって誤魔化しにしかならないわ」 「なっ……!?」 女性の身体は体質ゆえに筋肉がつきにくい。どんなに鍛錬してもその力には限界がある。 騎士団を率いる身としては、男性と比べられることに若干のコンプレックスはあったのだが……少なくとも、初対面の相手に言われる言葉ではない。 「無礼な……即刻立ち退いてもらおうか」 「騎士道精神、筋肉にも合いそうね。すぐに素晴らしい身体にしてあげる♡」 剣を抜こうとして……それよりも速く戦闘員が間合いを詰めてくる。 (速いっ!?) 勝負は一瞬だった。 「うぅっ……」 「負けて当然でしょ、筋肉の差は力の差よ♡」 己の武器と相手の肉体が衝突した次の瞬間……剣が折れた。鋼のような筋肉と、その力の前には武器すら無力だったのだ。 格闘技の心得もいくらかあった彼女だが、圧倒的な筋力の前には意味をなさなかった。 両手足を抑えつけられ、ピクリとも動かせない。 「すぐに本当の筋肉の教えてあげる♡」 鎧も衣服も力ずくで取り払われ、あっという間に全裸にされてしまった。 団長の全身は無駄な肉のない鍛錬の行き届いた身体であったが、ムキムキ戦闘員の筋肉とは比較にならない。 どこからか取り出した黒い物体を見せつける。戦闘員が着ているのと同じ、黒いラバースーツだった。 「そんな不埒なもの誰が好んで着るかっ!」 「着ればすぐに分かるわ」 言いながら両手を首の穴にかけてギチッと拡げ、団長の足から通していった。 内側はオイルが塗られているのかヌルヌルで、全身がスッポリと収められていく。 「うぅっ、やめろ……!」 動けない、しかし怪我をしないギリギリの力加減で抑えつけられ抵抗する言葉は弱々しい。 「これでよし。アナタも筋肉の虜になるわ♡」 「誰がなるかっ!」 スーツを着せられ、次に何をされるか恐怖に近い感情を抱いていた彼女だが……なぜかそのまま解放された。 「こんな不快なもの……」 全身のヌルヌルした感触と締め付けに顔をしかめながら立ちあがる。 相手は着せるだけ着せて何もしてこない。 こんなもの、早く脱いでしまおうと首元に手をかけて―― 「なっ、脱げないだと!?」 ぶ厚いゴムを触っているかのように、いくら引っ張ってもビクともしなかった。 躍起になって腕や肩を動かすたび、ラバーの中でヌルヌルギチギチとした感触が身体に返ってくる。 「すぐに脱げるようになるわ、あなたの力でね」 「一体どういう……うっ!?」 意味を理解する前に変化が始まった。 勝手に両脚が開いてガニ股になり、両腕が持ち上がって力こぶのポーズをつくる。 羞恥で顔が赤くなるが、身体を動かすことができない。 「……マッスル!マッスル!」 (なっ、何が起きている!?) 口が勝手に動き、普段の彼女なら言うはずのない言葉を叫んだ。 この異常事態に頭は動揺しているのだが、身体は動かないし口も止まらない。 そして連動するように全身がカァッ! と熱くなっていく。頭は力を込めていないはずなのに筋肉が収縮していく。 モコッ! 「!?」 目に見えて自分の腕が膨らんだ。正確に言えば、自分の腕の筋肉が。 「マッ……マッスル!マッスル!」 (そんなっ、一体なにが起きているんだ!?) かろうじて動かせる首で下を見ると、うっすらと割れていた腹筋もボコボコと凹凸が強くなっていて、ガニ股の太ももは筋肉の山と谷が形成されている。 全身の筋肉が肥大化していたのだ。 もうすでに、普通の女性では到底たどり着けないような筋肉量になってしまっている。 「マッスル!マッスル!」 (もうやめてくれ……誰か助けて……!) 筋肉の発達が止まらない。一つ一つの筋肉の形がラバーの上からでも分かるほどに盛り上がり、ひしめき合っている。 あまりの異常と混乱で涙がこぼれだす。 ……しかし、苦痛は長続きしなかった。 「マッスル!マッスル!」 (……なんだか、身体が熱く火照って、疼いて……) 膨らんでいく筋肉が、気持ちいいのだ。 運動をしたときの心地よさを何倍にも増幅したような快感が全身を満たしていく。 「マッスル♪マッスル♪」 (こんなに太く力強く発達した、素敵な筋肉を素晴らしいと思うなんて……あれ?) 言葉にするたび、頭の中に筋肉のイメージが刻み込まれていく。 ムキムキの肉体が脳内に浮かんで、それを「美しい」と感じはじめていた。 「マッスル♡マッスル♡」 (ぶっとい筋肉気持ちいい♡もっと太く、ムキムキにぃ♡) 普通ならあり得ないような筋肉量をたたえた身体、それでも物足りなく感じてしまう。 そんな気持ちに応えるように腕が、太ももが、腹筋が、背中が……さらに肥大してゆく。 快感も膨らんで、頭へ流れ込んでいく。 (筋肉でイっちゃうぅぅうう!!!) トドメとばかりに全身の筋肉がボコッ! と一回り肥大して、アへ顔をさらして絶頂した。 そのまま、全身がポーズから解放されたようでダラリと両腕が脱力する。 ムキムキ戦闘員が近づいて軽く頬を叩くと、絶頂で気絶していた団長は意識を取り戻した。 「筋肉を身にまとった気持ちはどう?」 「はい、戦闘員様のお陰で筋肉の素晴らしさに目覚め、ムキムキ騎士団長になれました! マッスル♡マッスル♡」 頭の中は変わりきってしまっていたが。 今度は自分の意思でポーズを取り、両腕を頭の後ろで組んで筋肉と痴態を見せつける団長……もといムキムキ騎士団長。 その様子をみて戦闘員は満足そうに笑みを浮かべた。 「もう私がいなくても大丈夫そうね。その身体で直接、筋肉を教えてあげたいときはこれも使うといいわ」 「はい、ありがとうございます♡」 マイクロビキニを手渡して、満足げに去っていくムキムキ戦闘員。 残された団長は思い出したように首元に手を掛けてみた。 さきほどはまったく脱げなかったラバースーツだが…… 「んっ♡」 膨れ上がった筋肉による力で、いとも容易くズルリと脱げた。 ラバーの覆いがなくなった分、筋肉の陰影がハッキリと肌に浮かんでいる。全身はオイルでテカテカで、ボディビルダーのような光沢を放ち筋肉を強調していた。 さらに体質も変わったようで、身体からも汗のように同じオイルが流れ出ている。 しばし色んなポーズを取りながら自分の身体をウットリと見つめていたが 「そうだ、この筋肉で我が騎士団に尽くさなくては!」 筋肉で覆われた身体になっても、騎士であることは変わらない。 本来の責務を思い出して筋肉でぶ厚くなった胸を張り、のしのしと帰っていく。 「あんっ♡いひっ♡筋肉動かすだけでイクッ♡」 ときおり嬌声をあげながら。 「ただいま帰ったぞ」 「おかえりなさ……っ!?」 宿舎に戻ると、出迎えようとしていた女性が目を見開いて驚愕する。 「団長!? 一体どうされたんですか!」 彼女は騎士団の副団長であり、団長に恋愛感情に近い憧れを抱いていたのだが……今はそれどころではない。 「ん? いつも通り見回りをしてきただけだが」 「その身体ですよ!」 「あぁ、騎士の名に恥じない美しい筋肉だろう?」 唖然とする副団長の前でポーズをとり、ボコリと上腕二頭筋を膨らませる。 いつも通りの凛々しい顔だが、首から下はテカテカとした筋肉で覆われている。 胸は分厚い大胸筋の上に脂肪が丸く乗っていて女性であることを示していたが、見回りに行く直前まで存在したはずの、しなやかで均整の取れた女体美の面影はまったくなかった。 「鎧や剣もなくなって……」 「そんなの私の筋肉があるじゃないか。あんなオモチャよりずっとイイ♡」 あっさりと騎士の誇りを捨ててきたと語る団長に、怒りを通り越して血の気が引いていく。 副団長の脳内はパニックを起こしていた。 「あっ、またイクッ♡筋肉アクメぇ♡」 普段の団長であれば死んでも言わないような言葉で叫び、アヘ顔を晒す。 あまりのショックに冷静さを失った副団長は、ミスを犯してしまった。 「そんな気持ち悪い身体! 呪いの類でしょうか。今すぐ治療を――」 「……気持ち悪い?」 嫌悪感丸出しで発せられた言葉に、恍惚とした表情で筋肉ポーズをとっていた彼女の眉がピクリと動いた。 「騎士の筋肉を侮辱するとは! 副団長のお前といえど許さんぞ!」 見たことのない形相で怒りを露わにする団長。 今の彼女にとって筋肉を貶されることは家名や騎士道を汚されることと同じ、いやそれ以上におぞましい行為となっていたのだ。 「どうやらその身体に教えてやらないといけないようだな!」 「えっ……きゃぁっ!?」 突然、団長が飛びかかってきた。 筋肉で膨れ上がった身体からは予想もつかないスピードと、圧倒的な力の前に一瞬で組み倒されてしまう副団長。 団長は尻を部下の顔に押しつけ、両腕を頭に当ててエロ蹲踞の姿勢になる。 「この筋肉、とくと味わうがいい♡」 「んむっ……んぶぶぅ!?」 そのまま股間を顔に擦り付けていく。 染み出してくるムキムキオイルが顔に垂れ、口や鼻から流れ込んできた。 身体の中へ染み渡り、鼻をつたって頭にも届いてゆく。 「うぁぁ……んぅ……」 「まだまだこんなものじゃないぞぉ♡」 全身で抱きしめるようにしてガッチリと筋肉ホールドを決め、オイルを浸み込ませていく。 「マッスル♡マッスル♡」 掛け声をあげながらマッスルオイルが塗りたくられ、筋肉が擦り付けられ…… 全身で筋肉の素晴らしさを叩きこんでいく。 「あっ、あぁっ……♡」 身体の内と外の両方から変脳された副団長は、快感で埋め尽くされていた。 ものすごいスピードで、団長と同じ筋肉で覆われた身体ができあがっていく。 全身から流れ込んでくる気持ちよさに、価値観がみるみる書き換えられていく。 「マッスルゥゥウウウウウ!!!」 憧れの人の腕の中で、彼女は新しい自分に生まれ変わった。 「お前も分かってくれたようだな」 「はい、筋肉に目覚めることができましたぁ♡」 目の前の人と同じ、美しい筋肉ボディで抱き返すムキムキ副団長。 抱き合いながらオイルに濡れた身体を撫でまわし、擦り付け合って筋肉を感じ合う。 「他の騎士たちにも教えないとですね♡」 「ああ。最初はみんな驚くかもしれないからな、一人ずつ団長室に呼び出そう」 もともと頭もよくカリスマもある2人だったが、それが筋肉に全振りされた今、騎士団のみんなを筋肉に染め上げることなど造作もないことだった。 「いいですね、筋肉騎士団……考えただけで筋肉が悦んでイっちゃいそう♡」 「私もだ♡いっしょにイいこう♡」 「はい、ではお言葉に甘えて……♡」 2人でポージングをしながら、互いの身体を見つめ合い、最高の筋肉絶頂をキメた。 「「マッスルゥゥウウ♡♡♡」」 それからしばらくして、筋肉国家を名乗る小国が勢力を急速に拡大していくことになるのだが……それはまた、別の話である。

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