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「変異型島風くんウイルス」 島風くんと名を冠するが、全員が同じ島風の姿になるわけではない。 呆然としながらフラフラと病院から出てくる高校生くらいの男子。 「マジかよ……何でオレが」 全身の違和感で受診した彼は、島風くんウイルス……中でもその変異型だと診断を下されたのだった。 もちろん自分の身体が変わってしまうことへのショックも大きいのだが、彼にとってもう1つ悩ましいことがあった。 「クラスの奴らに知られたくねぇ……!」 通っている男子校では、幸いにも生徒はまだ感染していなかった。 それ自体は幸いともとれるのだが、同時に自分が最初の感染者であるという事を意味している。 女々しい姿に変わり果てたとして、クラスの反応が想像するだけでも恐ろしかった。 少なくとも普通の目では見られない筈だし、忌避される可能性だってある。 友人たちからも孤立してしまうんじゃないか、そんな不安が脳内を渦巻いていた。 「これからどうすりゃいいんだ……」 呟きに返ってくる答えなどはなく。 処方箋で渡された紙袋には、メイド服にしか見えない衣装が入っていた。 ウイルスの進行には個人差があるため、不意打ちの発症も多い。 「ん? なんかヘンだな」 彼の場合は帰宅してすぐ上半身に違和感を覚えた。もどかしいような、むず痒いような感覚が広がっていく。 服を脱いで胸元をみると、両胸の左右で乳首がプックリと膨れ上がっていた。色も目立たない褐色からピンク色に染まっている。 男子らしく全く意識したことのなかったそこが、存在を主張するように疼きを強めていく。 何が起きているのか理解できなかったが、とにかく疼きを鎮めようと指をのばした。 「ひっ!?」 指先が乳首に触れた瞬間、電流のように刺激が胸を走りぬけて背筋がビクリと震える。 初体験の感覚に動揺するが、心地よい余韻が胸の中を広がっていく。それが快感だということを脳が遅れて理解した。 「なんだこれ、一体どうなって……」 自分の身体に変化が起きていることは認識できたものの、乳首はお構いなしにさらなる刺激を欲して甘く疼いている。 もっと触りたい、気持ちよくなりたい……身体の欲求に抗う術はなかった。 布団に仰向けになり、ビンビンに屹立しているそこを両手で摘み上げた。 「うあぁっ!?」 いつもの自慰とは比較にならない鮮烈な快感が乳首から噴き出し、反射的に叫び声が喉から漏れる。 しかし指は乳首から離れることはなく、衝動のままにクリクリと責めを継続する。 乳首からビリビリと全身に広がっていく快楽にくわえ、胸全体がジンワリと甘い疼きに包み込まれる。 そして渦巻く快感は、際限なく送り込まれ続ける乳首刺激によって増幅されていく。 膨れ上がっていくそれが、ついには身体の許容量を超え―― 「っ~~~!」 水風船が破裂するように、濁流のような快楽が全身に広がった。 勝手に背中が反り、ビクビクと上半身が痙攣する。射精はしていないが、間違いなくイった感覚だった。 初めて乳首での絶頂、その圧倒的な快感は彼の頭の中まで痺れさせ、フワフワと思考がまとまらない。 メスイキの余韻に浸っている彼だったが、身体は次の段階へと進行しつつあった。 ムクッ 両手を押し上げるように、胸の肉が質量を増していく。しっとりと手のひらに吸いつくような脂肪が、なだらかな丘のように盛り上がっている。 乳首もひと回り肥大化し、甘い疼きを増幅させながら刺激を待ちわびていた。 「もっと、もっとぉ……♡」 蕩けきった彼の頭は異常によって醒めることはなく、ただ性欲に従うのみだ。 夢中で乳首をこねくり回し、メスイキする。 イけばイくほどに胸が膨らみ、胸が膨らめばより強力な快感が生まれる。 回数を重ねるたびにより深く、気持ちよくなっていく乳首絶頂。 まるで無限ループのように、ひたすらメスの快楽に溺れ続けた。 「はぁ、はぁっ、あぁ……♡」 体力が底をつき、両腕を脱力しながら絶頂の余韻に浸る。 漏れ出る声も甘く艶めいているのだが、それ以上に視界に映る自分の胸が凄まじかった。 「デッカ……」 両手から溢れだしてしまうサイズの爆乳が、胸板の上で巨大な肉まんの如く鎮座している。 乳首も見合うサイズに肥大化し、頂点でフルフルと美味しそうに揺れている。 乳肉に沈み込む自分の両手も、細くしなやかな指へと変わっていた。 「自分の胸じゃなかったら色々できるのにな」 しかし思考や、胸を見つめる視線にはまだ男らしさが残っている。 この症状は、胸が膨らんで終わりではないのだ。彼はもうじき、自分自身の男らしさがすべて失われることを知らない。 「またヘンな感じが……んっ♥」 乳肉の奥に、熱いものが詰まったような違和感が生まれる。 胸全体をマッサージしながら、乳肉の奥に刺激を与えていく。 マグマのように煮えたぎる感覚、その詰まりを解消するように乳首の根元をしごき上げる。 それがトドメになった。 ピュッ、プピュ、ピュルルル……ッ! 「ひゃぁん!」 パンパンに張り詰めた乳頭から、白い液が勢いよく迸る。甘いミルク臭をまき散らすそれは、間違いなく母乳だった。 乳房の肥大化とともに発達した乳腺を押し広げながら、溜まっていたものを吐き出していく。 「あっこれダメぇ! 頭おかしくなっちゃう、メスになっちゃう♥」 男として大切なナニカが、すべて胸から排出されていく。 しかし乳首は壊れた蛇口のようにドバドバと乳汁を噴き出している。 多幸感とともに、頭の中まで真っ白に塗りつぶされていく。 「イックうぅぅ♥♥♥」 白いシャワーを噴き上げながら、彼は身も心もメスへと変質した。 全身を自らの乳汁で汚しながら、ゆっくりと瞳に光が戻ってくる。 しかし、どこか雰囲気が異なっていた。 「……シャワーを浴びないと」 母乳でベトベトになった身体を眺めながら静かに呟き、浴室へと向かった。 シャワーを流しつつ鏡に映る顔は、ほとんど面影が残っていない。色素の薄い肌と赤みがかった瞳、あどけなさを残した中性的な顔……良家のお嬢様と言われたら信用してしまいそうだ。 髪はそこまで伸びていないが、色素が抜け落ちたような白に染まっている。 垂れさがることなく綺麗な形を保っている乳房は自分の顔以上の質量と存在感で、尻も肉量が増して胸に匹敵するサイズになっていた。 全身をみても皮下脂肪がムチムチとついた、なんとも抱き心地のよさそうな肉感をしている。 ここまでみれば極上の女体だが、股間にはペニスが残っているし女性としての割れ目もできていない。 性別は男のまま、端的にいえばシーメールの身体となった。 身体についた母乳を洗い流した彼はバスタオルで身体を拭き、紙袋からメイド服を取り出して身に着けていく 「ピッタリです、これなら支障はなさそう」 その姿は、どこからみても軽巡シリアスだった。 スカートを捲れば異質な膨らみが見えるのだが、それはさておき。 「はぁ……♡」 クラスの男子たちから向けられるだろう視線をイメージするだけで、身体が熱くなってしまう。 淑やかな雰囲気ながら、その精神は紛れもないメスビッチと化していた。 「感染してこのような身体になりました、よろしくお願いします」 翌日、教室に突然やってきた爆乳美少女の存在に、クラス中に動揺が広がっていく。 クラスメートだと説明されても、面影のほとんどない容姿とは頭の中で結びつかない。 タプッ♥ムチッ♥ メイド服は胸まわりが大きく切り拓かれ、北半球が丸出しになっている。 はち切れんばかりに押し込められた柔肉が、歩く度にフルフルと震えている。 スカートは尻肉で大きく押し上げられ、のぞく太腿は見るからにムチムチとした肉感で見る者を誘惑しているかのようだ。 純白のソックス、エプロン、フリル……どれもが清廉な印象なのに、それを吹き飛ばしてしまうほどに煽情的な身体をしていた。 席につくと、スカートごしにも分かるほどに尻肉がたわんだ。 「…………んっ♥」 机の上に乳袋が乗り、プピュッと乳首から母乳が噴き出す。 胸にジンワリと染みをつくりながら、周囲に甘い匂いが広がっていく。 視線を外せない男子たちに向けて、彼……シリアスと化したシーメール男子は淑やかに告げた。 「ご奉仕には自信があります、私ので宜しければ、お飲みになられますか?」 好奇心と性欲に負けた男子たちは、その身体を求めていく。 彼もまた、自分よりも男らしく逞しい存在に奉仕する悦びに浸っていた。 なお、この母乳にもウイルスが含まれていたため、学校中へ爆発するように感染が広がっていくことになる。 美少女と見紛うばかりのシーメール達に溢れかえったクラスは、まるで楽園のようだったという。 ……たとえ自らが同じ存在に成り果てるとしても。

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