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 年が明けて1月。この頃になると、マリアのお腹は見事なまでに大きくなっていた。


「わぁ~、お母様のお腹温かいですっ!」

「ふふ、赤ちゃんが驚くから優しく触ってね」


 リビングのソファで、アリスとマリアが微笑ましい会話を繰り広げていた。

 アリスはマリアのお腹に耳を当て、赤ちゃんの鼓動を聞こうとしている。


「わぁっ、ドクンドクンって聞こえます~。本当にお腹の中に赤ちゃんがいるんですね!」

「うふふ、びっくりするわよね。最近は特に元気になってきてて、お腹を蹴ったりするのが分かるのよ」


 こうして大きなお腹を見ると、改めて兄妹ができたことを実感する。

 邦彦たちの日常は日々変化していく。昨日とまったく同じものなんて何ひとつないのだ。


「お腹の赤ちゃんって女の子なんですよね。名前はもう決まったんですか?」

「名前はいくつか候補があるんだけど……まだ秘密にしておくわね。赤ちゃんが生まれてからのお楽しみってことで」

「わぁ~ワクワクしますー!」


 近い将来、邦彦たちには妹ができる。

 その事実が彼の心に重く伸し掛かるのだ。

 自分は新しい妹と、どう接すればいいのだろうか。

 邦彦が終わらない悩みについて考えていると……。


「んんっ? あっ……ちょっとおトイレに行ってきます!」


 アリスは突然立ち上がると、慌ててトイレに駆け出した。

 急に催したのだろうかと呑気に考えていると、数分後、彼女はこれまた慌てて戻ってきた。


「たっ、大変です~! お股から血が出てきましたー!」

「えっ……」


 アリスの発言にぎょっとする一同。

 まさか自分とのエッチのせいで、と動揺する邦彦であったが、結果的に彼の不安は杞憂であった。

 しかしこの杞憂は、決して無意味なものではない。彼女の身に大きな変化が起こっていたのは事実だった。



 ×××



 結論から言うと、アリスの流血は怪我や病気の類ではなかった。

 かと言って聞き流せるほど軽い話でもない。

 アリスの身に起こった出来事。それは思春期の少女なら誰しも体験するイベントである。


「アリスちゃんの初潮か……」


 自室のベッドに寝転がりながら、邦彦はアリスの肉体に起こった出来事について考えていた。

 いくら家族と言えどデリケートな話題だったのであの場で深くは聞かなかったが、事実としてアリスの初潮については耳に入れた。

 邦彦は男なので初潮や生理については何となくしか知らないが、女性にとって大変な問題だということは分かっている。

 マリアからは「これからアリスは生理で色々と大変だろうけど、兄としてサポートして欲しい」と言われた。

 何をサポートできるかは分からないが、心構えはしておこうと心に誓う邦彦だった。


「当たり前だけど、アリスちゃんもいつまでも子供のままじゃないんだな……」


 初潮は確かにおめでたいことだろう。

 さりとて、彼にはひとつ考えておかねばならないことがある。

 初潮が来たということは、彼女はもう妊娠できるということだ。

 それはつまり、今まで通りにエッチで中出しすると妊娠する可能性があるのだ。


「これからはちゃんと避妊しないとな……」


 この際彼女との肉体関係を絶つという案は考慮しなかった。

 だが考えなしに行動しては、本当に取り返しの付かないことになる。

 だから妥協案として、今後はしっかり避妊をしようという結論になったのだ。


「お兄様ー、来ましたよー」

「アリスちゃん。入っていいよ」


 そのことについて話すために、邦彦はアリスを部屋に呼んでいた。

 彼女はいつも通り元気に入ってきた。初経という人生有数のイベントを体験したアリスだったが、精神的に大きな変化はなかった。

 肉体の成長をまだ実感してないからだろう。それは追々経験するとして、今回は目下の問題についてである。


「お話ってなんですか?」

「それはだね、アリスちゃんの初潮についてなんだけど……」

「あぁ、それですか。お母様にお話は聞きました。あまりよく分かりませんでしたけど、わたしが少しずつ大人になってる証拠なんですって!」

「そうなんだ。初潮が来るとね、赤ちゃんが作れるようになるんだ」

「赤ちゃんがですか? お母様みたいに?」

「うん、そうだよ」

「わぁー、それはすごいです!」


 妊娠中の母を想像し、アリスは青い瞳をキラキラと輝かせた。

 ここでようやく自分が成長したことを実感したのだろう。

 彼女は手を合わせて嬉しそうにぴょんぴょんと飛び跳ねていた。


「アリスちゃん、落ち着いて落ち着いて。大事な話はここからなんだ」

「はっ、はいっ。なんでしょうか?」

「前にも言った通り、おまんこの中に射精をすると赤ちゃんができるんだ。だからアリスちゃんが妊娠しないように。これからは避妊をしてエッチをしようと思う」

「ひにん……?」


 避妊という概念がピンときてないようだ。

 ならば言葉よりも実物を見て説明したほうが早い。

 邦彦はエロ本をしまっている引き出しからあるものを取り出した。


「これが一番使われる避妊の道具でコンドームっていうんだけど……」

「あー、それエッチな本で見ました!」


 彼女の主な知識源は邦彦が持ってるエロ本なので、コンドームに見覚えがあるのは当然だった。

 一度取っ掛かりができれば話は早い。避妊具を始めて見たアリスは、興味津々とばかりに興奮を顕にした。


「それがコンドームなんですね、面白いです! これからそれを付けてエッチするんですか?」

「うん、そうだけど」

「それじゃあ早速エッチしてみましょう!」


 エッチスイッチが入ったアリスは、思春期の少年よりもセックスに対する食いつきがすごい。

 キスをする勢いで邦彦の顔面に接近したアリスは、鼻息が伝わるほどやる気満々のようだ。

 それならば邦彦としても相違ない。元々エッチをするつもりで彼女を呼んだのだ。


「そうだね。実際に試してみよう」


 そんなこんなで、邦彦とアリスは初コンドームでエッチすることになった。

 まずは肝心のコンドームを装着するために、邦彦は勃起したペニスを露出させる。

 アリスとエッチするとなって、愚息は血管を浮き上がらせビンビンに張り切っていた。


「わぁ、おちんぽ元気ですねっ♡」

「コンドームを付けるよ」


 コンドームを付けてエッチをするのは邦彦も初めてだが、事前に付ける練習をしていたので迷うことはなかった。

 封を開け中身を取り出し、勃起したペニスにスルスルとコンドームを装着する。

 コンドームを付けた男根を見やり、アリスは一段と瞳を輝かせた。


「わぁっ、これがコンドームですか。触ってもいいですか?」

「もちろん、好きにしていいよ」

「はい! すごい、ツルツルしてますねっ♡」


 アリスは興味深げにゴム付きペニスを握ると、シコシコと上下に擦り始める。

 ただの手コキなのに、コンドームを付けているだけで全然別のプレイに感じる。

 彼女だけでなく、自分まで大人の階段を登った気分だ。

 これから行われるアリスとの避妊セックスを前に、邦彦は胸を焦がす高揚感を抱いていた。


「コンドームの上からでも、お兄様のおちんぽの熱を感じますっ♡ わたしの手コキで感じてくれてるんですねっ♡」

「あぁっ、アリスちゃんの手コキ気持ちいいよ! アリスちゃんまた一段と上手になったみたいだね!」


 コンドームの上からでは、彼女のすべすべとした手の感触は伝わらない。

 しかしそれでも、アリスの熱意はしっかりと逸物に伝わってくる。

 オナニーとの違いは自分の手でするか相手がいるかだが、自分でするのとでは大違いだ。

 邦彦は股間の上で繰り広げられるアリスの手遊びを堪能していた。


「うふふっ、お兄様のおちんぽピクピク動いて可愛いですっ♡ 次は咥えたときの感触も確かめてみましょうっ……あむっ♡♡」


 一頻り手コキをした後、大きく口を開けて陰茎を咥えた。

 そして口をモゴモゴと動かし、懸命に愚息をしゃぶっている。

 しかし心なしか、いつもより苦労しているようにみえる。

 やはりコンドームの感触が良くないのだろうか。


「じゅぷっ、ぬむっ、じゅるるっ、ぬぱあぁっ♡ んへぇっ、コンドームって変な味するんですね」

「そりゃあゴムだからね。辛かったらやめてもいいんだよ?」

「いえ、これくらい頑張ります! れろっ、んちゅうっ、ちゅじゅっ、ずぷうぅっ♡♡」

「うぅっ、これはまた……っ!」


 いつもとは勝手が違うのは邦彦も同じだ。

 彼女のヌメヌメとした口内の感触が伝わらないので、正直快感は普段より少ない。

 だが初コンドームという新鮮味が別の快感を呼んでいた。

 これが大人への第一歩なのだろうか。邦彦はコンドームを通してアリスのフェラの新たな楽しみ方を学ぶのだった。


「んじゅっ、ちゅぶっ、れろっ、じゅちゅっ、ちゅぷうぅっ♡ お兄様、わたしのフェラはどうですか?」

「あぁ、気持ちいいよっ。そのまま続けてっ!」

「分かりましたっ♡ んじゅっ、んちゅうっ、ちゅぷ、ぬぱっ、ちゅぶうぅっ♡♡」


 アリスは慣れない状況ながら、巧みに舌を動かし性感帯を攻め立てる。

 コンドーム越しであろうと、カリ首をイジられ尿道口をほじられると、とてつもない快感が全身を襲うのだ。

 彼女の献身的なフェラのおかげで、徐々にだが着々と快感が蓄積していった。


「じゅぶっ、ずちゅっ、んちゅっ、じゅるるぅっ♡ お兄様のおちんぽ、段々と大きくなってきましたよっ♡ もうすぐイキそうなんですねっ♡♡」

「あぁっ、イキそうだっ!」

「んじゅっ、んぐぅっ、いつでもイッていいですからねっ♡ ちゅぷっ、ちゅぱっ、ずちゅっ、ずるっ、ずるるぅっ♡♡」


 射精が目の前まで迫り、アリスの口淫も加速する。

 間にゴムを挟んでいようと、極上の快楽に変わりはない。

 夢のような時間はあっという間に過ぎていく。

 気づくと精液が尿道を駆け上がり、邦彦はたまらず吐精した。


「アリスちゃんっ、イクっ……!!」

「んんっ、んぐっ、んんうぅっ♡♡」


 いつもなら彼女の口内に射精しているところだが、今回子種を受け止めるのはコンドームの仕事だ。

 ゴム越しでも射精の勢いが伝わったのだろう。アリスは顔を真赤にして男根を咥えていた。


「ふぅ……出た出た」

「んあっ、んふぅっ……お兄様が喜んでくれてわたしも嬉しいですっ♡」


 フェラチオを終えて、アリスは陰茎から口を離す。

 口内の温もりが残る亀頭の先端、コンドームに精液溜まりができていた。

 こうして射精量がひと目で分かると、自分がどれだけ興奮していたかが見て取れる。


「わぁ、こんなにいっぱい射精してくれたんですねっ♡」

「アリスちゃんのフェラ、とっても気持ちよかったよ」


 コンドーム越しのフェラチオも、これはこれで良いものだ。

 今までにない新鮮な体験に心を躍らせる邦彦だが、ここまではほんの序章にすぎない。

 今回のメインイベントは避妊をしてのセックスである。

 射精の余韻が抜けた邦彦は、本番に向けての準備に移る。


「ちょっと待ってね。コンドームを付けなおすから」

「コンドームって、射精する度に交換しないといけないんですね」

「そうだよ。でないと避妊の意味ないからね」


 ペニスからコンドームを外し掲げてみる。

 コンドームを付けての初めての射精だ。

 そう考えると記念すべき一発なのだが、こうしてみると別人のものに見える。

 今までフィクションの中だけの存在が目の前にあるからだろうか。

 でも、これからいくらでも積み上げていける。アリスと一緒なら。


「新しいコンドームを付けて……良し。これで準備完了だ」

「わぁ、すごいですっ! おちんぽ元気いっぱいですっ♡」


 コンドーム交換中に萎えなくてよかった。

 本番セックスを前に、愚息は更にイキり散らしている。


「アリスちゃん、挿れるよ」

「はい、きてください♡ お兄様っ♡♡」


 ベッドに横になるアリスは、自ら股を広げ邦彦を迎え入れる。

 交尾への期待からか、膣口からは愛液が漏れ出していた。

 邦彦は膣口に亀頭を密着させ、欲望に任せてゆっくりと腰を突き出した。

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