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前回記事の続き、過去にサークルその他大勢が発行した同人誌を振り返る記事です。なんと更新まで1年以上も間が空いてしまいました…申し訳ない…そうこうしているうちにFANBOXもブログのように画像を途中に挿入できるようになったり、いろいろと進化していてありがたいですねぇ!望んでいた機能です。ありがとうFANBOX…

では今回は、2009年・2010年の同人誌を振り返りたいと思います。


2009年12月発行「ずっきゅん!マイハート」 東方project二次創作 ゆからん本

あらすじ:結界の見張りをしていた藍は偶然とおりかかったうどんげに飴をひとつもらう。しかしそれはウサギ以外に対しては媚薬効果を発揮するもので、藍は紫に対してムラムラしてしまう!

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前回記事で「自分の同人生活に多大な影響を与える作品」と書きましたが、東方Projectのことでした。08年夏コミ、ビッグサイトのエントランスホールと東ホールを繋ぐ間の通路、通称「ゴキブリホイホイ」にて身動き一つとれないくらいの混雑を体験し、その混雑の原因が「東方の新作が出たから」という噂を耳にした私は、真偽はともかく「その東方とやらを確かめてやる!」と、まんまと紅魔郷の体験版をDLし、そのままハマっていったわけです… 08年の冬コミは受かったのですが諸事情により休み、09年夏コミに東方ジャンルに移動して申し込み…をしたのですが落選。この冬コミが東方同人デビューとなります。

その頃には当時最新作の風神録までプレイをして、八雲紫×八雲藍のカップリングにどはまりしてました。…ので、ゆからん本です。

もともと主従カップリングには惹かれやすいたちだったのですが、中でも見た目の良さと適度に甘やかしすぎない関係性に惹かれて、ピクシブで何枚も書き散らしたあと、同人誌に至りました。

…初の東方ジャンルで部数などがまったくわからず、思い切って今までよりもだいぶ多い数を刷ったにも関わらず午前中に完売してしまい、売り子の友達にしこたま叱られました。

絵は今見るとかなり稚拙ですが、赤面表現とかは全然変わらないですね。全年齢なのにエロを盛り込もうとしているのも、現在とあんまり大差ないですねぇ~とはいえ今はすぐ直球エロになるのでまた話は変わってしまうのですが、この頃からエロは描きたいという気持ちはあったんです。R18同人誌をほとんど出してなかったのは自分の思う通りに書き上げる画力がまだ足りないと感じていたから描いていなかっただけなんです。


●お気に入りカット

左:こういう全年齢えっち匂わせ表現は東方時代特有のやつですね…

右:めちゃくちゃ時間がかかったページです。アクションは好きだけど今でも描くのは苦手。


2009年12月発行「ひみつのXXX」東方project二次創作 ゆからん本

あらすじ:突然紫にたぬきのしっぽが生えた!橙は一足先に紫のしっぽをもふもふする!藍はそれを羨ましげに見ているが…?


コピ本でした。ずっきゅん~と同時発行でした。マミゾウが登場する前に描いた話ですが、きつねといえばたぬきだろうということで…そして紫にたぬきみを感じていたので…



2010年3月発行「ゆからんがんばりましょう」 東方project二次創作 ゆからん本

あらすじ:「ゆからんするわよ~」という紫の一言が思わぬ波乱を呼び起こす!そもそもゆからんとは一体なんなのか!カップリングとは何か!八雲紫直々の徹底講義が始まる…

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百合界隈のことを今まであまり知らなかったBL畑出身の私が「百合に攻めと受けの概念はない」ということにショックを受け、自分はあくまで「紫×藍」の攻め受け固定である!と一冊かけて表明し、カップリング概念を完全解説した本です。正直表紙は当時からあまりうまくできなかった…という後悔がいっぱいなんですが、本文はかなり楽しく描いてたことがわかります。例大祭合わせの本だったのですが、この頃はまだ社畜時代でしかも繁忙期で、本気で間に合わないかもしれないと泣きながら原稿のために有休をとった記憶がうっすらとあります。繁忙期なのに… ツイッター上で泣き言を言った記憶も… 無事に出せてよかった。


●お気に入りカット

左:上段3コマは漫画「幕張」を意識したコマです。「塩田く~ん(バインバイン)」のコマです。

右:突然タッチが変わる表現は最近あんまりやってないですね…やっぱりギャグ表現が好き。



2010年5月発行「おひるねちゅう」 東方project二次創作 ゆからん(ちび藍)本

あらすじ:縁側で昼寝をしている紫とちいさい藍。先に起きたちぃ藍(小さい藍)は紫を起こさないようにその場を離れようとするが… ほのぼの話。

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執筆期間が極端に短かったので、時短のために線画がカッチリしなくてもそれっぽくなる水彩風グレー塗りでごまかそ…と試してみたものの、逆に粗が気になってしまいもう二度とグレスケ塗りはしないぞ!と誓うきっかけになってしまった一冊です。小さい藍は描いててとても楽しかった捏造なので、このあとも散発的に、長い間描き続けることになります。


●お気に入りカット

左:締め切りまで時間がなかったので、1コマ目のゆからん絵にちょっと手を入れて表紙に流用しました。

右:紫さまにしっぽにのっかられて困ってるちぃ藍、会心の出来です(自画自賛)



2010年8月発行「こんこんきつねでショー」 東方project二次創作 ゆからん本

あらすじ:ある朝藍が目覚めると「こんこん」としか鳴けなくなっていた!主としての威厳を失わないために橙の前ではなんとかごまかしたが、次の日にはとうとう行動までケモノと化していた!?

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藍がなぜかきつねみたいな行動をとってしまい、それに紫が振り回されるというラブコメです。ふだんは紫に振り回されている藍…ばかり描いていたので、逆に翻弄されまくる紫を描くのがとっても新鮮でした。

このときの夏コミでは島中のお誕生日席に配置されたのですが、東方島のあまりの人の多さに自分の近くの通路入口から一方通行の制限がかけられてました…しかも午前中は混雑がそのままで、昼過ぎになってからようやく通行制限になったので隣接サークルさんが「だから!遅すぎたと言っているんだ!」と叫んでましたね…ご…後藤隊長~~~…


●お気に入りカット

左:右上のマークはパトレイバー「HOS」を意識して作った「YOS」(八雲オペレーティングシステム)

右:この時期にチャー研にハマっていたのがよくわかるだろう?(チャー研舞台面白かったね!)



2010年12月発行「異性同性間交遊」 伝説巨神イデオン二次創作 カララ×シェリル本

本文全ページ→https://www.pixiv.net/artworks/32715905

「かみなりこわい」と同時発行のコピ本。

「なぜイデオン!?」って感じですが、当時DVDを見てイデオンに一人で熱を上げていて、かつ百合好きも発症していたので「カララとシェリル、異なる星の人間同士のケンカップルという感じにしたいけどさすがに溝が深すぎてどうにもならんかな~」と本編中ガチビンタ合戦する険悪な二人を見つつ、でも後半になると同じ迫害を受けるソロシップクルー、同情しあう仲にもなっていたのでこのままどうにかなってくれ~と思っていたら「小説版はいいぞ」という情報を得て、富野監督が自ら筆をとったノベライズを中古で手に入れて読んだら、この同人誌が出てしまいました。カララ×シェリルは十分ありえる…以上です。皆さんもイデオンノベライズを読んでください。アニメ本編を見たことがあるぞ!という人も、小説ではアニメとだいぶ展開が変わっている部分があるので面白いですよ。

ちなみにキッチン×カーシャもありだと思っています。


2010年12月発行「かみなりこわい」 東方project二次創作 ゆからん本

あらすじ:雷鳴轟く豪雨の夜、ちぃ藍はひとり布団の中で震えていた。こわいこわい雷様がおへそを取りに来るのではないかと…それを慰める紫。大きくなったいまは雷に怯えることはなくなったけど…

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とある作家さんに多大なる影響を受けて描いた、自分の作画面においてひとつのターニングポイントとなった一冊です。表紙にはざらっとした手触りの特殊紙を選んで、当時カラー塗りをする際に多用していた水彩風色塗りがそれっぽく、味が出るようにしました。ずっと特殊加工をやりたいと思ってもいたので…とはいえ用紙を変えただけですが、結果は大満足です。本文はといえば、中盤は橙が出たりギャグパートが多かったりとなにかとにぎやかな流れですが、全体的にはファンタジックというか、妖しげな雰囲気で、ストーリーもあるといえばある…ないといえばない…みたいな…かなりの雰囲気漫画でした。そして完全オリジナルの雷様とか出しちゃってますが…それも実はゲーム「大神」に影響を受けまくったものだとここで告白しておきます。


前回記事のGR本から本文の作業環境が、アナログでコピー紙にネームを描いたものをガラケーで撮影してメールでPCに送信、猫ペイントというフリーソフトでペン入れ・ベタ・トーン塗り分け、最終的な仕上げはPhotoshop、という工程だったのですが、そのペン入れの段階で使うブラシを今現在使っているアナログ風ペンに近づけています。それまではデフォルトのペンを使っていました。さらにタッチが現在風になるのはもう少しあとなのですが「こんこんきつねでショー」と「かみなりこわい」を比べると、後者のほうがよりアナログ感が増している(と自分では思っている!)のです。本が手元に両方ある方は見比べてみてください。


●お気に入りカット

左:オリジナル雷様。ここだけグレースケール塗りです。大神の影響・大です…

右:愛され藍さまの構図が好きで…橙についてはここからさらにドライな解釈になっていきますが、まだ若干あまえんぼ要素が残ってますね(「藍が大好きな橙」像に囚われています)


2009年の発行冊数は2冊、2010年は5冊でした。

そしてお気づきでしょうか…ゆかたろのBOOTHへのリンクがちらほら貼ってあることに…

紙媒体での再販予定がないので、BOOTHにて過去同人誌を一律200円で頒布することにしました!

ぜひ、この総評と合わせてお楽しみください!さすがに2009年…10年前の同人誌を再びさらけ出すのはけっこうな勇気がいったのですが(おもに画力的な意味で…)そこから現在までの絵の変遷などを楽しんでもらえたら…楽しんでもらえるのか!?

サークルその他大勢恒例の痛々しいあとがきもほぼそのままに収録してあります!今見ると本当に…キツイ…みたいな言い回しもたくさんありますけど、●年前のオタクの言っていることなので許して…許して…

※コピー本・合同誌の電子再録はしません。

※作品によっては電子再録をしない場合もあります。

※裏表紙・ゲスト原稿ページを除いた状態で配信しております。


それではひとまず総評②はここまで。だんだん同人誌の発行ペースが上がってきましたね…

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