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それはまだセルピナがヘルモート様に出会う一年以上前のこと。


「セルピナ、13歳です!夢はウルスラたんみたいな立派な冒険家になること!」

「ふむ…君が新人冒険家か。」

ギルドの事務職員がセルピナの書類に目を通す。

「体力テストC、ルーン適正D、筆記試験E……稀に見る逸材じゃないか。」

「わかりますー!?私ちゃん、こう見えて結構天才なんですよー」

「そうだな。そんな君にぴったりな仕事がある。この店へ行きたまえ。」

職員はセルピナの胸をじろじろと見ながら、一枚の紹介状を手渡した。



「ええっ!もしかしてここでえっちなことをしちゃう感じですか?」

「だからそういう店だって言っただろう。もう契約書にはサイン済みだ。」

「だけど私ちゃん、こういうことはまだ未経験で・・・」

「まあ大丈夫だろ。身体だけは立派だから、あとは愛嬌があれば問題ない。明日から客を取れるように仕込んでやろう。」

「やっぱ私の人生クソだーーー!」



それから一年余りの月日が経ち。


「そーいえばヘルモート様ってアレの処理どうしてるんですか?男の人って毎日出さないと溜まっていくんですよね?」

「おい、凡骨。それはどういう意味だ。」

「えー!だってみんなそう言ってましたよー。だからヘルモート様はどうしてるのかなって。」

「お前……、まさか経験済みか……?何人とした?」

「ええー?数えたことないですけど、死ぬ前はざっと100人くらい?それ以上かも。毎日お店でさせられてたから。」

「そ、そうか……。まあ俺も一万年前は女どもをとっかえひっかえだったからな。100人くらいどうということはない。」

動揺を隠すようなヘルモートにセルピナは勝ち誇ったように畳み掛ける。

「えへへ、そんな事言って、案外童帝だったんじゃないですかー!?男の人ってそういう見栄張りたがりますよねー!」


ヘルモートの額に明らかな青筋が走る。

「おい凡骨。」

「はひいっ!」

「今、貴様に一つの呪いをかけた。お前が処女を失った瞬間、肉体のないソウルへと還るだろう。」

「え、処女!?そういえば復活してからあれが再生してたような気がするけど…。って、それどういう意味ですかっ!?」

「言葉通りだ。貴様は一生処女のまま過ごすがいい。」

「そ、そんなーー!?私の人生、やっぱクソだーー!」




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Comments

Dgr007

セルピナありがとうございます! 犬耳フードないとシンプルになっちゃいますねw