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リルテットは茶熊学園での学生生活が好きだったが、不満に思っている事が2つある。

ひとつはフェネッカと一緒に入学することがかなわなかったこと。

そしてもう一つは性処理当番制度である。


学園の女子には、およそ一ヶ月に一度の頻度でこの当番が回ってくる。

その一日に限り、朝から夕方の5時まで、ひたすらに性処理をしてまわるという、大変な役目である。


だがこの学園の女子たちは、わりと平然とした顔でそれをこなしている。

リルテットはそれが不思議であり、不満でもあった。

「あいつは脂ぎっていて気持ち悪い」とか「あの人は大きくて凄い」とか「今月はまだ月のアレが来てないけどどうしよう」とか結構生々しい会話が女子たちの間でされている。でも本気でこの制度を辞めさせようという意志は感じられなかった。


少し前に起きた、叡智のカントナータによって引き起こされた学園の暴走事件。あの時は沢山の女子が無理矢理にレ◯プされたらしい。

あのような事件を二度と引き起こさないため、正しく性衝動を処理するために導入された性処理当番制度。

リルテットはそのときまだ入学していなかったので、事件の詳しいことはよく知らないが、そういった経緯があるということは知っていた。


学園の風紀委員としてリルテット働いている。あろうことか、風紀委員がこの制度を進行管理しており、そのメンバーの一人であるリルテットがこの当番を拒否するということは考えられないことだった。

普段は風紀を取り締まっている彼女が、こうして性処理をしてくれるとあって、今日はたくさんの男子たちが集まっている。


「リルちゃんのここは相変わらずよく締まるな~!ほんと新品みたいだ」

「う……うるさい。早く終わらせなさい……!」


空き教室の机に寄りかかり、リルテットは背後からそれを受け入れている。


リルテットはこの役目を引き受ける上で、自分に二つだけ条件を課していた。

一つは絶対に避妊具をつけさせること。

そしてもう一つは相手の顔を見ないことだ。


女子たちの話を聞いていると、何度も身体を重ねているうちに、身体だけでなく心も惹かれ合うようになり、付き合い始めたカップルもいるのだという。そこまでいかなくても、情がうつったり、心を動かされたりしかねない。そういうのがリルテットは一番嫌だった。

向こうがこちらを性処理道具として使うなら、こちらも相手が意志のない張り型だと思えばいい。ただ与えられる快楽だけに集中して、相手の顔や声には注意を払わない。

そうすることで意志を強く保つことを心がけている。


「は……あぁ……あっ」

だが、何人ものそれを受け入れているうちに、だんだん上手いと下手がわかるようになってくる。下手な人のそれは何も響かないのに対し、大きくて上手なひとのそれが体の中を何度も往復すると、まるで高熱に浮かされた風邪の時みたいに、意識が朦朧としてきて正気を保つのが難しくなる。

「んあああぁぁぁぁっ!」

一番気持ちいいところにそれがぐっと押し付けられると、背中をのけぞらせ、つい大きな声を上げてしまったりする。自分の声の大きさに驚くが、声を出すことによって気持ちよさがさらに増大することがわかってしまい、だんだん声を止めるのが億劫になってくる。


「んー、いい反応。リルちゃんはやっぱりここが好きなんだね。」


子宮口の下の空間をぴったりと埋められてしまうと、全身がうねってのたうち回りたくなるような快感が広がっていく。

顔を見ないようにしているが、その男が来た時は毎回イかされてしまう。だから心の奥底でどこか期待している自分がいる。今回もまた高みに上り詰めさせてくれるのではないかと。


「あああ……!んんんぁあ……っ!!」


波のように押し寄せていた快楽の渦がついに頂点に達すると、頭が真っ白になり、何も考えられなくなる。


気がつくと、机に顔を伏せてはあはあと粗く息を吐いていた。自分を絶頂まで導いた男はすでにどこかに行っており、次の男が背後に回っていた。


「んじゃ、次オレねー」

「待って。まずこれつけてから」

「ちぇー、しょうがないなー」


リルテットは冷静さを取り戻し、男のそれをゴムで包み込む。

ほとんど垂直そそり立つそれは、さっきの男のよりも一回り大きい感じがした。

顔を見ないようにしているので、そこの部分だけが彼らを識別できるアイデンティティになっている。

果たしてこんなもので突かれてしまっては、自分は正気でいられるのだろうか。

まだ絶頂の余韻が残る中、次なるものを受け入れるべく、後ろを向き、机に肘をついた。


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