人工精霊の増殖機能(2) (Pixiv Fanbox)
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人工精霊の増殖機能
「はい、質問。」 「何かしら」 キャトラと赤髪のところに、キアラが来ていた。 彼女は身寄りが無いことから、シェアハウスで協力して以来、時々面倒を見ることがある。 好奇心旺盛で、学ぶ意欲があり、色々なことを質問してくることがある。 「赤ちゃんはどうやって作るの?」 「アンタねぇ……。っても、その様子じゃあ...
キアラの一件のあと、セーラを招いて、とある実験をすることになった。
セーラには契約した人工精霊がいる。「セーラ2号」と呼ばれており、姿形はセーラそっくりである。だが禁忌の生み出す存在であり、その実体や特性はまだまだわからないことばかりだ。
キャトラが二人に説明する。
「というわけで、あんたが生殖機能を備えているのか確かめることにしたのよ。2号ちゃん。」
「そうですね。私も少し興味があります。自分の身体ですし。」
「それはあたしの身体でもあるんだぞ!」
2号は協力的だが、セーラは少し不満そうだった。
「キアラが凄く気にしてたのよ。でもあの子は好きな人がいるでしょ?だから代わりに2号ちゃんにお願いしようかと思って。」
「なんで2号で実験するんだよ。だいたい本当に子供ができちゃったらどうするんだ!」
「そうしたら3号になりますね。」
「いまの倍うるさくなるじゃないか!」
「あら、私はそれほどうるさくしたりはしませんよ。いつでも消えられますし」
「そういう意味じゃない!」
なんだかんだで二人は仲がいい。
そして2号の実験準備が始まった。
「なんであたしまで脱がされてるんだコノヤロー!」
「あら、あんたはついでよ。折角なら一緒に犯られちゃいないさい」
「ついで犯すなー!!」
「あんた、2号ちゃんの召喚中はすごい量のソウルを消費するんでしょ。」
「お腹が空く。」
「だから手っ取り早いソウル回復方法があるのよ。今回はその実験もかねてるのよね。2号ちゃんもね。」
「私もですか?」
「そうそう。セーラ本人以外からもソウル補給できるようになったほうが、何かと便利でしょ?」
「そうですね……マスターは人使いが荒いですから。稼働に必要なソウルを頂けないこともしょっちゅうで」
「うるさい!あれはお腹が空くんだよ!」
「じゃあこの方法を試す他ないわね~」
「うぐ……」
「大丈夫、あんたはどうせ"まだ"なんでしょ。いくら出されても子供はできないから安心なさい。それに、ウェルナーも喜ぶはずよ。」
「子分はこんなことじゃ喜ばない。」
「そうでしょうか。たまに恋人を見るような目で見つめていることがありますが。マスター。」
「きっとファビオラの若い頃に重ねてるのね。」
「あたしがあいつの親分だ!コノヤロー!」
「それなら、セーラも大人にならないとね。」
そして二人まとめて相手することになった。