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「はい、質問。」

「何かしら」

キャトラと赤髪のところに、キアラが来ていた。

彼女は身寄りが無いことから、シェアハウスで協力して以来、時々面倒を見ることがある。

好奇心旺盛で、学ぶ意欲があり、色々なことを質問してくることがある。

「赤ちゃんはどうやって作るの?」

「アンタねぇ……。っても、その様子じゃあ、からかってるわけじゃないのね。」

キアラの目は真剣だ。

確かに茶熊学園にしばらく通ってからはだいぶ一般常識も身についてきたが、まだまだ世間知らずのところが多い。何しろ生まれてきてからまだ2年しか立っていない。基礎的な知恵は生まれつきインプットされているとはいえ、経験も知識も赤子に近い。

「そういえばアンタ、人工精霊だったわね。」

「うん。」

言われてみると、我々が知っている子作りの方法はあくまでも人間同士のもので、禁忌によって作られた人工生命体である彼女にそれが当てはまるとは限らない。

「調べてみる価値はありそうね。ふふん、キャトラさんに任せなさい~!」

キャトラは俄然乗り気である。



「ふーん、身体はほんと人間そっくりに作られてるのね。」

「うん」

服を全て脱いでキアラは少し恥ずかしそうだ。先にシャワーを浴びたので、まだ髪が濡れている。羞恥の感情はいくらかあるらしい。

「なるほどね。これで少しわかったわ。ここまで綺麗に作られてるってことは、少なからず"そういうこと"も期待されてるのよ。」

「そういうこと?」

「だってただの殺人マシーンなら、もっと無骨でもいいわけでしょ。どこぞの概念兵みたいに。」

概念兵。連邦の裏組織が使う兵器で、元は人間だが、まるで機械のようにのっぺりとした姿をしている。

「それに比べちゃ、あんたは綺麗よ。アタシが惚れ惚れしちゃうくらいにね。」

「うん。」

表情は変わらないが、少し恥ずかしそうだ。


「それで、これは何に使うの?」

キアラの手元には、キャトラの用意したゴムが置かれている。

「実際できるかどうか確かめてみるのよ。」

「これから作るの?赤ちゃん。」

「あくまでも実験よ。その行為ができるかどうかのテスト。それを使えば赤ちゃんはできないわ。」

「そう、なら良かった。」

「あら、欲しいんじゃないの?」

「うん、でも……」

キアラの言いたいことはなんとなくわかっていた。確かに子供は欲しいけれど、それは今ではない。そして誰でもいいわけでもない。


「マ、あんたがその気になれば、レクトもイチコロだと思うわ。」

キアラは本当に美しかった。



「あ……ああ……っ」

キアラの中を味わっていた。たしかにそこの作りは本物で、人間の女性と全く遜色ない。中の膣壁がうねるように絡みついてきて、薄いゴム一枚隔てていても体温が伝わってくる。綺麗なピンク色をした器官の深くまで突き通す度に、キアラの肩が震えて腰が捩れた。


「どう、痛くないかしら」

「ん………っ、痛くはない…けど…、へんな感じ……っ」


「アンタのほうは聞くまでもなさそうね。でもこんなにちゃんと作られてるってことは、やっぱり愛玩用としても設計されてたのね。」

キャトラの分析は冷静だ。もう少し愛のある言い方はないのかとも思う。

「ふふん。それがわかったところで、生殖機能の方まで実装しているか、興味が湧いてきたわね。」

キャトラがにやりと悪い笑みを浮かべる。


確かにこんなことができるのも今回限りだろう。キャトラに言われた通り、素早くそれを抜き取ると、何も着けていない状態でもう一度入れ直した。

「ああっ……っ‥!あっ!」

しかしキアラは気がついていないのか、ピストンで突かれる度に全身を快感で震わせている。

「あああーっ‥…っ!!」

絶頂を迎えて熱く迸るその一番奥で、たっぷりと子供の種を注ぎ込んだ。

人工精霊の増殖機能(2)

キアラの一件のあと、セーラを招いて、とある実験をすることになった。 セーラには契約した人工精霊がいる。「セーラ2号」と呼ばれており、姿形はセーラそっくりである。だが禁忌の生み出す存在であり、その実体や特性はまだまだわからないことばかりだ。 キャトラが二人に説明する。 「というわけで、あんたが生殖機能...




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