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冒険家ギルドによって新職チェインルーラーが研究されていた。

もともとは敵勢力の戦い方を模倣することによって得た発想である。これまでのどのクラスともまた違う戦闘スタイルであるため、誰にでもなれるというわけではなかった。


冒険家の中から適正のありそうな人を選び出し、一人ひとりに訓練を施すというプロセスで徐々に浸透させていく予定である。


今日チェインルーラー指南に呼ばれたのは、イズネだった。



地下の訓練場で、指定された衣装を着てイズネが登場する。

「こ……これは果たして服と言えるのでしょうか……っ」

強い羞恥に包まれたイズネの視線が、指南を監督するキャトラとバロンに向けられる。この場にはかろうじてケモノしか居ないからまだいいものの、およそ人前に出れるような服ではない。

胸は大きく露出し、何も隠すものがない。腕、お腹、脚はエナメルレザーのボンデージで覆われているが、スカートに相当するものもない。

そして最大の特徴は、股間を覆う貞操帯のような装着具だった。



「それは最低限の機能を引き出すための基礎具よ。戦場に出る時はその上から服を着てもいいわ。」

キャトラが説明する。


「で…でも…これは、いくらなんで…も」

外側からはよく見えないが、イズネの履いている"パンツ"は内側に秘密がある。

二本の大きなディルドが内側に向けて伸びており、二つの穴に深く突き刺さっていた。


「あら、ノーパンで戦うほうがいいっていうのかしら?」

キャトラがニヤニヤと笑いながら言った。

「これなら、履いてないほうがまだマシです……っ!」

イズネは中に入っているものを確かめるようにしてお腹をさする。イズネのそれは2Lサイズ。一般的な女性がつけるものより2回りも大きくて太い。イズネの潜在能力の高さを見込んだチョイスだった。


「でもダメよ。それはソウルブーストとチェインバーストに不可欠なものなんだからね。」

「ブーストと、バーストですか…?」

「バーストは絶頂と大きく関係しているのは知っているわね。前に入ってるピストン機能付きディルドはそのためのものよ。」

キャトラが前穴に入っている方のスイッチを入れる。スイッチだけは外側に露出しているので、いつでもOnOffを切り替えることができる。

するとヴインヴインと音を立てて中に入っているディルドが伸縮運動を始めた。


「あ……あ……あ…!止めてください!これ…とめて…!」

いきなり膣内で始まった律動にイズネは悶えた。このバースト機能に関してはルーンセイバーのエレメンタルバーストに関わる機能だけを転用したものなので、ギルドには既に多くのノウハウがある。単純な振動ではなく、前後に伸び縮みする運動が組み込まれているので、より深い快感を得ることができる。短時間でバースト状態に導き、その後長時間バーストを継続させるために必要な運動が計算しつくされていた。

だがイズネにルーンセイバーの経験は無いのでまだ慣れていないのかもしれない。


「バーストについてはだいたいわかったわね。それじゃ、もう一つはソウルブーストのほうよ」

キャトラは今度は後ろのスイッチをOnにした。


「あ……!う…あ…あ!入ってきます!なにかがお腹に……!」

後ろに装着されたそれは、とくに振動などはしなかったが、代わりにその先端から液体のようなものが噴出する仕組みになっていた。まるで浣腸液に満たされていくかのように、腸内にそれが逆流していく。

「それは液状ソウルのかたまりよ。出てきた瞬間は解凍したてでちょっと冷たいけど、すぐに熱くなってくるでしょ?」

「あ、熱いです……すごく熱くて…!」

「その状態でスキルを使えばかなりの威力が増加しているはずよ。ここぞというときに使いなさい。でもブースト量には限度があるから、あんまり注ぎ込み過ぎないでね。」

「止めてください……っ!おなか、苦しくて……っ!」

お腹にソウルが限界まで注入されて、居ても立っても居られなくなっているイズネを見て、キャトラはスイッチを下ろした。


「バーストとブーストについてはわかったでしょ。あとは鎖を使ったエリアルシフトね。これは模擬戦で覚えてもらうわ。」

イズネは練習用のウッドチェインを持たされる。殺傷能力はない模擬戦専用の武器だ。

「こ…この状態で戦うのですか…?」

「当たり前でしょ。チェインルーラーは戦闘用のスタイルなんだから。」

「でも、少し動いただけで……!」

歩くと中に入っているディルドに体の中をかき回されて、思わず内股になってしまう。ましてや戦闘など激しい運動をするとなると……


「チェインルーラーの本懐は、集団に対するヒットアンドアウェイ戦法。敵に寄らせず、距離を取りつつ、鎖で絡めて攻撃するのよ。捕まっても死にはしないけど、恥ずかしい思いをするかもしれないから、ちゃんと逃げなさいよ。」

キャトラがスイッチを押すと、模擬戦用の概念兵がわらわらと数十体現れた。この地下の模擬戦道場は閉鎖空間であり、基本的に逃げ場がない。だが天井がやや高く作られており、チェインルーラーのエリアルシフトを活用すれば空中から優位に戦うことができる。


「待ってください、まだ心の準備が……」

「ふふん。戦場は待ってはくれないわ。それじゃ、頑張りなさいよ」

熱いエールを送ると、キャトラは部屋の外に引っ込んだ。

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