リネアのデビュー (Pixiv Fanbox)
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「それじゃ、お名前と年齢を伺おうかしら」
「リネア・シルヴェストリ。学生よ。17歳。」
「リネアちゃんね。あなたみたいな美人がどうしてAV出演を希望したのかしら?」
「んー、なんかもう、どうでも良くなったというか。好きだった気持ちは一方通行だったのかなーって。」
「つまりは彼氏に振られた、と。」
「正確には彼氏ってわけでもないんだけどねー。まああたしからすると大事な人だったんだけど、向こうはそう思ってなかったみたいで。いろんな女に目移りしてふらふらと……。」
「なるほどね~」
「で、そいつの部屋で、えっちな本を隠してるの見つけちゃって。あーこういうのが好きなんだーって。急に冷めたのと同時に、そのうち興味が湧いてきちゃった。」
「彼氏さんに出演がバレたらなんて言うのかしらね~」
「だから彼氏じゃないんだってば。まー、でも心配するとは思う。本気で」
「そういうところは信じてるのね。歪んだ愛情ねェ」
「あたしも自分で何やってるのかよくわかんない。」
「リネアちゃん、初体験は?」
「ん~13歳かな」
「あら、結構早いのねー!」
「まあ、そんな素敵なものじゃないけどね。あたしソウル欠乏症っていう病気で、それの治療を名目にいろいろされてきたのよ……。色々。」
「意外とヘヴィーな過去が出てきたわねェ。」
「今も魔法学園行ってるけど、研究者ってのは、己の探究心のためなら何をやっても構わないって輩が多いのよ……。まあ、そんなこんなで、経験数はそこそこあるけど。
本当に好きな人としたことは、まだないかな。」
「えっちは好き?」
「気持ちいいのは嫌いじゃないかな~。まあでも、そんなだから本気でイッたことがなくて。自分ですることはあるんだけど。ビデオの女優さんみたいに、お腹の底から声が出るような快感に、ちょっと興味があるかな。」
「それなら安心なさい。うちのブラッドのテクはお墨付きよ。リネアちゃんを快楽の渦に導いてくれるわ。」
「それは楽しみね。」
「NGプレイとかはある?」
「痛いのは嫌。あと、お尻関係もちょっと……やめてほしいかな。」
「わかったわ。今回はノーマルプレイね。
それじゃ、この契約書にサインして頂戴。」
「おっけー。
えーと、この妊娠免責事項ってのは?」
「うちはフェイクなしの真正中出しが売りだからねぇ。ちょくちょく妊娠しちゃう子も出ちゃうわけ。まあざっくりいうと、お金は出すけど認知はしませんよ。っていう約束。」
「妊娠かぁ……それはちょっと困るかなぁ。」
「噂ではピルなんていう凄い薬もあるらしいけど、さすがに高すぎてうちでは手に入らないわね。前の生理はいつ頃。」
「半月前くらいかな。」
「それなら受精の確率は低いから大丈夫ね、たぶん。まあ万一できちゃったら、ちゃんとお金の援助はしてあげるから、そのあたりは安心しなさい。」
「そうね、あんまり深く考えててもしょうがないかな。」
「はい、じゃあ契約完了~!
言っとくけど、契約は絶対よ。取り消しはできないからね。」
「は~い。
(うーん、やっぱり断っておけばよかったかな~…)」
「(なんだよこれは……!
どうしてこんなビデオにリネアが!
僕の見間違いか?それとも他人の空似……?
いや、この顔はどう見てもリネア本人……、声もそのままだし……
僕は夢を見ているのか?僕の隠れた願望が、こんな最悪な夢を見させているのだろうか……?
くそっ頭が痛い……、全身がミシミシする……張り裂けそうだ!
GRRRRrr!!!)」