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最近、九条の島に人攫いの鬼が出るという。

九条の島にも葵の島と同様に、温泉街とそれに隣接する遊郭があるが、そこで何人もの若い女性が攫われて戻ってこないという事件が起きている。

鬼が出るという噂が流れると街の評判も落ちるため、このことは秘密にされ、冒険者ギルドにひそかに調査依頼が出された。


セツナ、トワ、カスミ、シズク、イサミの五人は地元出身ともあり、この調査を受け持つことになった。

人攫いの鬼を見つけ出して斬ること。もし攫われた生存者がいるならそれを救い出すこと。これがクエストの達成条件。


だがこの鬼は人間に化けて出るらしく、しかも毎回姿を変えてくるらしい。

目撃情報によると、人間の姿をしているときも、尻に月型の痣があることがわかっている。また眠っている間に時々元の姿を晒してしまうらしい。


まさか通りがかりの男たちの尻をあらためて痣を見つけるにもいかず、イサミは温泉街の風呂に一日中張り込んでそれを探すことになった。


また女性組は遊郭で、遊女として一時的に働くことになった。

娼屋なら合法的に男の尻を見ることができるし、寝ている姿を確かめることもできる。そして何よりもこの遊郭が一番目撃情報が多く、被害者も多かった。



セツナはこの日の二人目の客を迎えていた。

残念ながら痣がない。またしてもハズレである。

だがはずれと言っても相手をしないわけにはいかず。床の上で一日限りの男女の契を交わす。


トワとセツナは昼の見世を、カスミとシズクは夜の見世を主に担当していた。

夜は一晩を通して同衾するため相手をするのは一人だけだが、昼は時間が短いぶん回転率も早い。

ただし昼に来る客は少ないので手持ち無沙汰になることもある。また逆に客がたくさん来たときには昼見世も夜見世も両方通して客を取ることもあった。


この店は過去に3人もの遊女が攫われてしまい、慢性的な遊女不足に陥っていた。そこに4人の美人どころが入ってきたので一気に繁盛をしはじめており、楼主も喜んでいた。



「な…なかは…お許しを……!」

相手は侍だろうか。よく身体を鍛えており、筋肉質な引き締まった腕に強く抱かれてしまう。打ちつけられる腰の一突き一突きが奥をえぐって、その刺激の強さにセツナは悶えていた。射精しそうな雰囲気を感じ取り、哀願する。この島には避妊具という文化はまだ浸透していないので、お願いをするしか無い。

だがそれを承諾してくれる男はなかなかおらず、いちだんと腕の力が強くなったかと思うと、どくどくと子宮の奥まで男の精液が満たされていった。

「うあああ……っ」


この侍はセツナを大変気に入ったらしく、膣内で出したばかりの刀が再び硬さを取り戻し、ぐちょぐちょになったそこをもう一度突き始める。

時間いっぱいを使った断続的な攻めに、セツナは何度も連続していかされてしまった。



「ふう……はやく鬼出ないかなぁ…」

昼見世の客を送り出したあと、セツナは身体を綺麗に洗い流していた。かけ流しの温泉にいつでも入れるのだけがここの楽しみだ。

まだ火照ったままのあそこを丁寧に洗うと、中に出された白濁がどろりとこぼれ落ちてくる。どれほど出されたのだろう。指で掻き出していくと、後から後から溢れ出してきた。

「ん……」

指でいじっているうちに段々また気持ちよくなってくるが、ここは共同のお風呂なので、誰か来る可能性を思い出して慌ててやめた。そろそろトワも客を送り出した頃だろうか。


時間をかけて丁寧に洗い流しても、また次の客にたっぷりと奥まで出されてしまうことになる。すぐに洗い流せればいいのだが、さきほどの客のように一度の射精では止まらない絶倫もいるので困る。

「このままじゃ、鬼が出る前に、先に赤ちゃんができちゃうよ……」

遊女といえど堕胎は禁じられているので、妊娠してしまったらしばらくは休まなければならなくなる。生まれてきたのが男の子だったら里子に出され、女の子だったら"かむろ"として遊郭で育てる。遊女たちの身の回りの世話をしながら、ゆくゆくは客を取るようになる、身請けされない限りは一生遊女として過ごすさだめの子だ。


客が払うお金は、昼見世は4万銭、夜見世は6万銭。そして遊女のランクに合わせていくらかの指名料がつく。

セツナ達はまだ一番下のランクなので、客は4万銭を払うが、そのうちの七割五分を店が持っていくので、手元に残るのは二割五分の1万銭だけだ。

多くの遊女は店に多額の借金をしているため、そこからさらに六割引かれ、4千銭しか残らない。一人を相手してたったの4千銭。ひどい搾取だが、借金を完済するか、客が全額を肩代わりして身請けをされないかぎりは遊郭を出ることができない。

その点、セツナ達は借金がなく、いつでも出ることができるので恵まれている方だった。


「これでいくらになるんだっけ、ええと……」

昼に2人、夜に1人相手すれば、1日で3万5千銭になる。

サモンカードは1パック400銭なので、8ボックスくらいは買える値段だ。

少ない小遣いで月に1ボックス買えればいいほうだったこれまでと比べると、案外悪くない気もしてくる。

レアカード満載のデッキを駆使してくるリーチェにも、これで勝てるかもしれない。全部が終わったら、トワと一緒にリーチェをびっくりさせてやろう。


そう考えると少し沈んだ気持ちが晴れてきて、また次の客を待つことにした。

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(Fanbox)


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Comments

カイビャク

サムネのイラストだけでも今後の展開が期待できそうです……!