スローライフ(2) (Pixiv Fanbox)
Content
「今日さー、メンツが足りないんだよね。そっちの子と一緒に来てくれない?」
セツナが、シャルロットにそう持ちかけられたのはある日の放課後だった。
シャルロットのことはそれなりに知っているが、あまり仲がいいというわけではない。なので誘われたのは意外だった。
「別にいいけど……。トワは?」
「セツナが行くのでしたら、私も。」
セツナに付き合わされるうちに、トワもそれなりに麻雀は打てるようになっている。
「よっしゃー!メンツ確保!
あいつらもしばらくできそうにないし、最近はあたし一人で相手することが多くてさー」
シャルロットに連れられて部室へ向かう。
「ところであんたらはつける派?つけない派?」
「つける……?あー、後付けのことね。ウチらはナシが多いかなぁ。」
「へぇー……それってちょっとあぶなくねぇ?デキたらどうすんのよ。」
「むしろ役はできにくくなる気がするけど…?」
「ま、いいか。そのほうがアイツらは喜ぶだろうし。」
「麻雀の話だよね……?」
最後まで噛み合わない話のまま、部室に入ると、そこにはいかにもチャラそうな男たちが5人ほど待機していた。
「ウース!御子サマ」
「代わりのメンツ連れてきてやったぞー。そんじゃアタシはこれで帰るわ」
「え、シャルロット、あんたは帰るの?」
「あたしちょっと今日調子悪いんだよね~。アレの日で。そんじゃ任せた―」
無責任に帰っていくシャルロットをよそに、セツナ達は不穏な空気を感じ取っていた。「麻雀…ないですよね。この部屋。」
トワが冷静に観察する。そう、そもそもシャルロットは麻雀とは一言も言っていなかった。
二人がたっぷり5人分膣内に出されて部室から解放される頃には、日がすっかり暮れていた。
「あー!あいつらどんだけ振り込むのよ!」
「当たらないといいですね……」
二人は仲良くシャワーを浴びながら、二度とシャルロットの頼みは聞かないことに決めた。