試練の記憶 (Pixiv Fanbox)
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ティナはキングスクラウンの試練で、20歳になった自分の悲劇を追体験することになった。
子どもたちのために全てを投げ打つ覚悟を決めた。
借金のカタに身体を売り、毎日犯され、輪姦され、ついには知らない男の子供を妊娠する。
それらを全て耐え抜いた末に、試練はクリアとなった。
もちろんそれはすべて虚構の体験で、試練が終わった後は身体も元通りになっていた。
だが心まで元通りになったわけではない。
その時初めて味わった快楽の味は深く記憶に刻み込まれ、14歳のティナの身体を疼かせるようになっていた。
女としての悦びを知ってしまった。もう一度あの感覚を味わってみたい。そんな気持ちを抑えることが出来ず、やがてティナはファルファラのいる売春宿で働くことになる。試練の再現である。
一度体験したことがあるから、もう怖くはない。気がつけば、ソープの看板娘の一人になっていた。
マットの上で客の上にまたがり、男のそれを握って念入りにローションを塗り込んでいく。
おちんちんを手玉にとられていると、男はみな何もできなくなってしまう。一番の急所を掴んでいるのだ。この状態ではどんな猛者も巨漢も手のひらの中。主導権を掴む優越感のようなものがあった。
膣内に導き入れると、小柄なティナの身体は全身が貫かれたように衝撃が走る。
狭い孔は限界まで拡げられて、一番奥にある子宮が下から押し上げられる。
この感覚がたまらなく好きだった。
男に主導権を持たせると、乱暴にピストンしようとすることが多い。
ポルチオへの刺激は、ガンガン突かれるよりも、ぎゅっ、ぎゅっと、ゆっくり圧をかけられるほうが気持ちいい。そういう点で、主導権を握れるこの騎乗位の体位は好きだった。
体重をかけてぐっと腰を沈み込むと、頭が真っ白になりそうなほど気持ちいい。
この感覚、この快楽にすっかりはまってしまったのだ。カジャの試練で味わったこの感覚は、誰かの経験の追体験なのだろうか。これを知ることがなければ、もっとまっとうな生き方をしていたのかもしれないのに。でも知ってしまった以上は後戻りができない。
ティナが全身を震わせて感じているのを見て、客も興奮したらしく、いつの間にか主導権を奪われてしまう。
だがここまで快感が高まっていると、むしろ激しく突かれる方が高みに上り詰めやすい。
最後は正常位でガンガン突かれ、男が一番奥にたっぷりと射精すると、それにあわせてティナも深くイってしまった。子宮に精液が流れ込んでくる。
そういえばあの試練の最後、結末はなんだっただろうか。
虚構がやがて現実に迫っていることに、ティナはまだ気付いていなかった。