グッズレビュアー(1) (Pixiv Fanbox)
Content
ツキミは最近、すにゃほで通販をすることが増えてきた。
購買部の新商品を仕入れたり、アルバイト先の保育園で使うちょっとした物を買うためである。
そんなとき、ひょんな拍子でおすすめに出てきた商品を買ってしまったことがある。
可愛いイチゴ型のローター。
アダルトグッズとは思えない可愛い感じで、部屋に置いておいても違和感がない。
こっそり使ってみると、今まで味わったことのない強い刺激が訪れた。
最初は痛いくらいだったのに、徐々にコツを掴むうちに気持ちいポイントがわかるようになってくる。
そうなると興味が湧いてくるのが他のグッズである。
通販サイトには実に様々なアダルトグッズが販売されており、いつの間にかすっかりハマってしまっていた。
一つ試してみては、商品リストを見ながら次のグッズを注文する。毎日のように新しいのを買うのが習慣になりつつある。しかし毎日の購入には出費がかさんでいく。
そこでにゃいんぶっくの裏アカウントに使い心地を載せたところ大反響があり、そこから紹介したリンク経由でアフィリエイト収入があった。
ツキミはお小遣い稼ぎもかねて、毎日アダルトグッズのレビューを投稿しはじめるようになる。
「(これは見た目が可愛いし、反りが大きいから気持ちいところによく当たってイイかも……。それに、このデコボコのところがクリちゃんにゴリゴリして凄い……!)」
思ったことを素直に言語化していく。レビューには主観的な感想が大切だ。
今日買ったのは「ごりごりバナナ君」という振動付きディルド。
ファンシーな見た目に反して背中のジャバラ部分が執拗に刺激を与えてくる。
どこが気持ちいいか、具体的な説明も考えながら頭の中で文章を組み立てていく。
加えて初心者向けか、上級者向けかのグレードも評価していく。何よりも大切なのは、これでイけるかどうかだ。
「……!!」
振動スイッチをオンにすると、強い刺激が訪れた。びりびりと痺れるような小刻みな振動が指と、膣内に響き渡る。
「ン……はぁ…っ」
一度オフにする。振動機能は必ずしも快感に直結するとは限らない。
激しすぎたり、刺激が強すぎたりするときもある。
これはごりごりのところをクリちゃんにぐりぐりするだけで十分気持ちいいので、振動は付けなくてもそのままイけそうな気がした。反り返った先端をGスポットにぐっと押し付けると、確かな手応えがある。
これはイける。目を閉じて、クリをねぶりつつも奥の感覚を描いて上り詰め、絶頂のイメージをつかんでいく。
「はあっ……はっ………んっ!!!」
びくびくと腰が痙攣し、視界が一瞬途絶える。腕の力が抜けて後ろの枕に体重を預ける。
「………っ………は……ぁ」
息を吐くと全身の悦楽がどっと押し寄せてきた。
「(えへ、イっちゃった)」
入っていたバナナ君を一度抜く。
イかせてくれたバイブはとても愛着が湧く。とても愛おしい。
でもまだ物足りない感じがした。次は振動機能を使ってイってみよう。
まだ興奮冷めやらぬ秘孔にバナナ君を忍び込ませると、今度は最初からスイッチを入れる。
*
この日は結局バナナ君に4度イかされてしまった。
感想レビューには500件以上のいいねが付き、そのうち何本かが売れたようだ。
明日はどれを使おうか、すにゃほで通販サイトを探す。
並んだ商品リストを見るだけで、またお腹の下が疼いてきた。