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卒業試験を控えたソフィには、ひとつ秘密にしていることがあった。


茶熊学園に性行為実習があることを初めて知ったときには絶望したものだ。

初対面の生徒によって処女を散らされたときは、散々な初体験だと思った。

だが何人かの男を相手するたびに、それにもだんだん慣れていき、行為で快感も得られるようになっていく。

そう、案外えっちは嫌いではない、むしろ好きというほどになっていた。


だがそれは誰にも言えない秘密である。


ソフィには氷の国の王女という重い肩書がある。

王族の女性にとって18歳というのは適齢期である。

そして基本的に自由に恋愛ができるものではない。

結婚は王家の、そして国家の未来のために行われる。自分で相手を選べたりはしない。

事実、ソフィの母は17歳という若さで連邦の将軍だった今の父と政略結婚し、その間に3人の子をもうけた。そのおかげで連邦からの事実上の庇護を得ている。

国に帰れば、既にソフィにもそういった縁談の話があるらしい。


茶熊学園に通っているのは、そういう話から逃げるためでもあった。

もちろん国の将来を願っているし、そのためには親の決めた縁談に乗る覚悟もある。

だがそれまで、少しの間だけ自分の意思で動きたい。そんなわがままを通してこれまで世界を旅してきたし、学園にも通っていた。

卒業したあとは、きちんと国に帰る約束をしている。

そして氷の国の女王として即位するために、国に身を捧げる覚悟だった。


だがその前に、セックスの味を覚えてしまった。


卒業試験に伴う職業体験では任意の風俗店で働くことが求められる。

ソフィは一応、体裁を保つために本番なしのファッションヘルス店を選ぶことにした。

万が一、自分が売春をしていたことが親族や国民に知れてしまったら……。そんなことを考えると慎重にならざるを得ない。

ファッションヘルスは素股までなので本番はない。これなら問題ないだろうと判断した。



実習で何度かやっているので、男性器の扱いはいくらか慣れている。

ヘルス店で何人かの男性客を相手しながら、ソフィは慎重に見定めていた。


セックスが好きと言っても、誰でもいいわけではない。

実のところ、心の底から快感を覚えたのは今まで一度だけであった。

その相手の男性器は異様なほど長く、カリ首も段があった。一番奥の子宮口を突かれ、引き戻すときにGスポットをえぐられる快感は初めてで、すっかり虜になってしまった。

だが早々そういう相手がいるわけではない。短い相手だと物足りない感じがする。


勃起時の男性器のサイズなど、通常は知りようがないが、ファッションヘルスというこの特殊な職業ならではの利点がここにあった。

ご奉仕を通してペニスが自分好みかを注意深く見定め、これだと思った相手にだけこっそり本番を許すことにしたのだ。





客の男は本番ができるというと喜んで応じてくれた。

深く挿入されやすい松葉くずしの体位でおねだりをする。すこし足が苦しいが、新体操で身体の柔らかいソフィには問題なかった。


(あは……っ!これです……これ……っ!当たってます!!当たっ……て!)

その男のペニスは見立て通り、膣の一番奥深くまで届き、ポルチオに亀頭がキスをしてくれる。そのたびに脳に電撃が走るような感じがした。また引き抜くときにカリがGスポットをえぐり、背筋がぞくぞくするような快感が伴った。


相手は自分が一国の王女であることなど知りもしない。

ただの一介の風俗嬢だと思っていることだろう。

そう、いまだけは自分は卑しい娼婦なのだ。

高貴な姫君が下賤な民のフリをする。そんなおとぎ話のような展開にぞくぞくする。

もし自分が王女だと知ったら相手はどんな反応をするだろうか?

わずか18000Gで王女と子作りできる権利を買ったのだ。なんと幸運な男だろう。

そんなことを考えるだけで、気持ちがさらに高まった。


一突きされるたびに快感のボルテージが引き上げられていき、はしたない声をあげながら喘いでしまう。男のピストンが一段と早くなると、むくむくと中に入っているものが太くなるのを感じた。フィニッシュが近いのだろう。

「あはぁっ……ください……なかに……膣内にっ……!」

もともと本番なしの店ということもあり、避妊具はつけていなかった。

膣内射精はかなりのリスクがあるが、気持ちの昂りに呑み込まれてついそう言ってしまった。


国に帰って待っているのは、親の決めた結婚相手である。

そこに自分の意思は介在しない。

その相手が自分を満足させてくれるかもわからない。

だから今は、今だけは自分の意志で好きなことをして、セックスだってする。

膣内射精を許したのは、決められた宿命への最後の抵抗だったのかもしれない。


「はあっ!!ああっ!はあああっ!っ……!!」


頭の中が真っ白になり、子宮にたっぷりと男の精液が注がれるのを感じながら、ソフィは絶頂の階段を駆け上っていった。




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Comments

もにもに

これは帰ったら孕んでる未来しか見えませんなぁ…(ニヤニヤ