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茶熊学園は実践的な性教育を売りの一つにしている。

冒険家とはギルドから受ける依頼をこなす事で稼ぐ稼業だが、いつも依頼があるとは限らない。

とりわけ戦争などの荒事には男性陣が優先的に回されることもあり、女性陣の安定した依頼の供給源として性風俗産業は切っても切れない関係にある。


職業体験実習は、卒業前に女子生徒全員が行う茶熊学園のカリキュラムの一環だ。保健科目の最終試験となっており、これをクリアしなければ卒業ができない。

その職業体験とは、風俗のメッカでもある娯楽の島ジョカで、3日間で10万Gを稼ぐ実習。

どこに体験入店するかは自分で選んでいい。但し性風俗に関わるものに限る。

自分の金銭的価値を知り、また金銭感覚を掴んでもらうための実際的な実習である。


カスミは職業体験のためにジョカの島に来たが、途方に暮れていた。

実のところ、風俗については何も知らない。


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一日目はまず、ガールズバーと呼ばれるところを調べてみることにした。ガールズバーとは要するに飲食店で、接待がない。

だがその報酬を見て愕然とする。見習いなら時給800Gから。

8時間みっちり働いても6400G。3日で10万Gにはあまりにも程遠い。


仕方ないので少しランクを上げて、キャバクラに体験入店することにした。

ガールズバーと違い、接待があるのがキャバクラである。だがお触りも抜きもない。性的接触が無いのがまだカスミにとって許せる範囲だった。

時給3000G。フルで働いても少し届かないが指名を貰えればボーナスが入るらしいので、なんとかぎりぎり10万に届かせることができるかもしれない。


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キャバクラで一日働いてみて、カスミは憔悴しきっていた。

慣れない職場で、さらに接待するというのがこれほど辛いとは。愛想も会話の技術も無いカスミにはあまりにも厳しく、客や店からの評価も芳しくない。

さらに求人の時給3000Gというのは表向きの表記で、色々引かれて、あれだけ苦労したのに8000Gしか稼げなかった。

このままでは10万Gには到底届かない。


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二日目は恥を忍んでセクキャバの門を叩いた。おっパブとも呼ばれ、お触りのあるキャバクラである。

客と密着して座り、キスをしたり、胸を触られたりする。ダウンタイムという照明が落ちる時間には、胸をはだけて客に吸われたりする。

これが思い出したくない、筆舌に尽くし難いほどの苦痛だった。


さらに夜にはオナクラにも体験入店してみた。

こちらは抜きがある風俗店で、いわゆる手コキで客をイカせるところまでする。

だがこういうのには慣れていないカスミには難しく、なかなかうまく射精させることができない。がっかりした客に怒られてしまうこともあり、精神的ダメージが大きかった。


これだけ苦労して、二日目の稼ぎは24000G。昨日よりは増えているが、まだ全然足りない。


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三日目となり、いよいよ焦りを感じていた。

一日で68000Gを稼がなくてはならず、こうなるともはや本番ありの風俗を避けては通れない。

本番を伴う風俗は主にホテヘルとソープがあり、ソープのほうが単価が高い。だがマットプレイなど、こちらから積極的に奉仕する技術が必要である。抜きの技術が無いことは昨日のオナクラ体験で痛感していた。


となると残るはホテヘルだけである。

要するにホテルに行って客とセックスするだけの、シンプルな売春だ。

1回あたり約4万Gで、そのうち嬢の取り分は半分の2万G。つまりは4人を相手すれば足りることになる。

もはやこれしかないと思い、カスミはホテヘルの事務所に登録した。


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最初の相手は50代くらいの男性だった。

こんなおじさんとするなんて……と悲しい気持ちになる。


だがずいぶん遊び慣れている男性のようで、時間を掛けて丁寧に前戯をして、優しく扱ってくれた。一人の女性として尊重され、気遣ってくれていることがわかる。

自然と身体も昂ぶっていき、挿入される段階になるとすっかり準備も整っていた。


「はぁぁん……っ!」

思ったよりも挿入の不快感はなく、むしろ満足感が大きい。

最初からこうしていれば良かったと思った。今まで擬似行為で苦労して稼いでいたが、無駄な時間だったかもしれない。

辛い立ち仕事も、面倒な接待も、抜きの技術もいらない。

ただ相手にされるがままにえっちしてもらうだけ。


しかも思わず声を上げてしまうほど気持ちいい。

おっパブでは痛いだけで嫌だった胸を揉まれることも、ここでは気持ちを昂ぶらせてくれる。

オナクラで触るのも嫌だったおちんちんも、今は愛おしく感じる。


「あっ……!あっ…!」

膣内を優しくかき回し、時には激しく突かれるたびに、恥ずかしい声を上げてしまった。

一突きされるたびに多幸感が脳内に拡がっていき、やがて真っ白な高みまで登りつめていく。

120分の時間内に何回もイかされてしまい、コンドームが散らばった。

セックスがこんなに気持ちいいとは。これでお金を貰ってもいいのか困惑するほどだった。


*


腰ががくがくになりながらも一人目から2万Gをもらうと、店に戻り次の客が来るまで待機する。

残り48000G。あと3人を相手しなければいけないわけだが、そこまで体力がもつかわからない。

カスミはホテヘルにはオプション料金があることに気づいた。

ノースキンオプション。つまりは避妊具を付けずに生ですればプラス5000円多くもらえる。

これなら3人ではなく、2人で済ませることができる。

客に中出しされると妊娠してしまう可能性はいくらかあるが、せいぜい1割程度だという。これしかない。限られた時間で最大限に稼ぐには、この方法が一番良いと思った。


カスミはノースキン可のチェック欄にサインを入れた。


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