【彼女とその親友】あかり対ゆり【試合編④】 (Pixiv Fanbox)
Content
※2022/7/5 試合後のエピローグを追加いたしました!
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どうもこんにちわ!たこやきです!
ラストにかけての流れがなかなかまとまらず、ちょっと間が空いてしまいました。しかし、彼女と親友のデスマッチ、やっと投稿できるところまで作成が出来ましたっ。
親友同士の愛憎こもった死闘の行く末を、ぜひお楽しみくださいませ!
▼前回
【彼女とその親友】あかり対ゆり【試合編③】
どうもこんにちわ!たこやきちゃんでございます! 気づいたらもう六月! なににもやる気がなくなる事を五月病などと申しますが、もうそんな事を言ってられない時期でございますね。 私も五月前半はクソやる気が起きないという時期がありましたが、最近は回復して、なかなか集中して制作が進んでおるところでございます。...
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『新見の足関節技からなんとか逃れた栗林だが、いまだ苦しい状況が続いております。
ロープにたどり着いたものの、そこへ新見のロープ越しスリーパーホールド!
もはやへとへとに見える栗林ですが、これを振りほどくことは出来るか!?』
あかり「ロープ・・・ブレイクでしょ・・!」
ゆり「・・審判が止めないんだから関係ないわよ」
『ロープを利用した新見のスリーパーホールドが続いております!
これは栗林にとっては苦しい状況!』
おさむ「お・・おお・・」
あかり(なんで・・・止めてくれないの・・・)
ぐぐぐっ
ズドッ!
「ごふっ!」
バッ!
「こんのぉおおっ!」
ズッダァン!
「あがっ!!」
『STO!
柔道の大外刈りに、ラリアットと浴びせ倒しをブレンドした必殺技だ!
この土壇場で栗林あかりが執念を見せる!』
『栗林の全体重を掛けてマットに叩きつけられた新見!後頭部を打ち付けられたか!?視線は定まらない様子だ!
立ち上がれそうにも無いか!?』
『その間に栗林が登るのは、コーナーセカンドロープの上!
これは飛ぶか!ダイビング技か!?』
バッ!
ズン!
「!!」
「んふぅっ!あああっ!!」
『ダイビングフットスタンプ〜!!
コーナーから飛んだ栗林の両足が!
リングに横たわる新見の土手っ腹に突き刺さったぁ!
栗林の両足フットスタンプ!まるで怒りのメガトンハンマーだ!
このダメージは内蔵直撃か?
むせて咳き込む新見ゆり!
よだれを撒き散らしながら悶え転がっている〜!』
『朦朧としている新見を引きずり起こす栗林!試合は一気に栗林が優勢だ!』
『新見をかがませて、腰に腕を回してクラッチする!これは?』
「アンタなんか・・・!
」
ブワッ
ドン!
「がっ!」
「・・はぁっ!」
『パワーボォム!!
一回り体の大きい新見を持ち上げ!
そこから一気にマットに叩きつける、投げっぱなしパワーボムだ!
リングマットから鳴り響く衝撃音が、威力の大きさを物語ります!!』
ズッ・・ズッ・・・ガバッ
『リングに横たわる新見ににじり寄り、倒れ込むようにフォールに入る栗林あかり!もはや彼女も満身創痍の疲労困憊!
力を振り絞ってフォールに行った!!
そしてカウントが入る!!』
『ワン!』
『ツー!』
『ス・・!』
バッ! 「んぁああっ!!」
『返したっ!カウント2.8!
栗林の渾身のパワーボムが炸裂するも、新見の息の根は止めれなかった!
悔しげに表情を歪める栗林!』
『彼女の体力もギリギリの様子だが、新見に与えたダメージは大きいぞ!
そんな新見の髪をつかんで引き起こす栗林!』
ズドォ!「ごっほぉ!!」
ドスッ!ドスッ!
「ごふっ!ぐふぅ!」
「ヒザ!ヒザ!ヒザだぁ!!
死に体の新見を引きずり起こし、フットスタンプを食らわせて破壊した腹筋を、狙い撃つ膝撃ちの集中砲火だ!
これは栗林!新見の内蔵を破壊しようという怒りを感じる猛攻撃だ!』
「このぉ!!」
ガバッ!!
ズッダァン!!
「うはぁっ!!」
『スパインバスター!
相手の身体を持ち上げ、体を捻って180度反対側に叩きつける浴びせ投げだ!
脊椎砕きの名の通り、栗林を背骨から地面に叩きつけたぁ!
食らった栗林は放心状態!
これは今度こそ勝負がつくか!?
新見が栗林の両肩を押さえてフォールに入る!』
『ワン!』
『ツー!』
「んぁあっ!」
『返した!ブリッジで返した!
今度は栗林が3カウントをなんとか回避!
終わらない!勝負はなかなかに終わらないぞ!』
『愛か憎悪かプライドか!
双方ともにギリギリのところで!相手に負けを認めることを断固として拒否しております!』
「往生際が悪いわね・・」
ゆり「ふんっ!」
ギシィ!
あかり「んんっ!」
『コブラクラッチ!
相手自身の腕を利用した首絞め技!
3カウントが取れないならば、ここで絞め落とすという事か!
この技は別名毒蛇締め!
窒息という猛毒が、瀕死の栗林にじわじわと回っていきます!』
『そしてポジションはリングの中央!
ロープは遥かに遠くに有る!
これはここに来て、絶体絶命のピンチだ栗林!』
『これは落ちるか!
ついに勝負が決まるのか!?』
ガシッ!「え?」
ズバン!
「がっ・・は!!」
『ヘッドシザースホイップ!
苦しい体制から新見の頭を両足で捉えてひっくり返したぁ!』
ズン
「あああっ!」
ドム!ドム!ズドン!
「んっ!んっ!んぐぅ!」
ドム!ドム!ドム!ズドム!
「んぐっ!んむっ!んっ!んぐぅ!」
『殴る!殴る!殴りつける!
新見の顔を尻で踏みつけて、がら空きのボディへの集中爆撃だ!
先程から繰り返されたボディへの攻撃で、新見の腹筋は弱りに弱っているはずです!もはやダイレクトに内蔵をえぐるパンチの絨毯爆撃に、新見の胃腸は焼け野原だ!
これは無条件降伏待ったなしか!?』
ブン!
「ああぁっ!」
「え?・・・あ・・」
『新見、必死のオーバーヘッドキックも空を切る!そしてすでに栗林は走っている!』
「は?」
ボゴッ!
『ジャンピングニー!
ロープの反動をつけ!助走をしてのジャンピングニーストライク!
かつて海を渡った偉大なレスラーが得意としたこの決め技が、新見の顔面に炸裂だ!
意識もすでに刈り取られたか?新見もぐったりとして動かない!』
ズン!
『そしてそのまま上から抑え込んでフォールに入る栗林!カウントが入るぞ!』
『ワン!』
『ツー!』
『スリー!』
カンカンカンカーン!
ぐっ
『今、女と女!親友同士の恋と意地とを懸けた!
激しい戦いに決着が付きました!』
『試合時間34分30秒!
長く激しい試合を制したのは・・』
『栗林あかりだぁ!!』
【彼氏争奪デスマッチ】
無制限一本勝負
栗林あかり○ ✕新見ゆり
34分30秒
ランニングニーストライク→フォール
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【試合後】
「・・はぁ・・・はぁ」
「あかり、おめでとう!」
プイ
「え?あれ?どうしたの、あかり?」
「ついてこないで!」
ビクッ!
ジロッ
「もうあなたに、名前で呼ばれたくない
バイバイ、高野くん」
ダッ
「え?あかり!なんで!?」
「あ・・・あかり」
ゆり「あ~あ」
「あ、新見さん。大丈夫?」
「ええ、大丈夫よ・・・それじゃ、私も返るわね」
「あ、ちょっと待って!」
バチッ!
「ごめんね。今日は帰って休みたいのよ。
試合で疲れてるんだから・・・わかるでしょ?」
「え・・・?あ、うん。そうだね。」
その日以降、栗林あかりは高野おさむを避けるようになり、交際2ヶ月も経たずに、二人の関係は終りを迎えた。
また、新見ゆりもこの日を境に高野と関わることは無くなっていった。
結局この試合の勝利を得たのは誰だったのであろうか
完
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と、いうことで親友同士のデスマッチは試合終了でございます。
近いうちに、彼女らの関係がどうなっていくかをなんとなく想像出来るくらいの試合後シーンを作りたいと思ってます。
>出来たので末尾に差し込んでおきました!
皆様、ご覧いただきありがとうございました!
次回はなにするかはおおよそ決めていますが、その前に小作品とかも作れたらいいなと思っております。
多少なり楽しめましたら、ぜひ「いいね」ボタンやコメントなどよろしくお願いしまっす。
それではまた!