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「ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ!」

「一体どうなってんだこりゃあ……」

中年の鰐ヒーロー、グリーンダイルは変わり果てた街の人々の姿を見て絶句した。

救援信号を受け駆け付けてみれば、街の人々が派手な蛍光色のハイレグ水着を身に付け「ハイグレ!」と大きな声を出しながら奇怪なポーズを取り続けていたのだ。奇怪なポーズ──それは所謂コマネチであり、ハイレグを着た人々はガニ股になり股のラインに沿って腕を添えると「ハイグレ!」の掛け声と共にその腕をV字に引き上げている。

「ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ!」

「ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ!」

そしてハイグレポーズを取り続けている者達は全員がハイレグの股間部分に勃起したちんぽの陰影をくっきりと浮き立たせている。真面目な顔、恍惚な顔と表情は様々であったが、その光景は異様という他なかった。

「うわああああ!」

街中に悲鳴が響き渡る。見ればハイグレポーズをとっているだけではなく、不思議な形の銃を持ち一般人に向けている者がいる。

「! おいッ!」

グリーンダイルが止めに入ろうとするも時既に遅し。銃からはピンク色の光線が放たれ、悲鳴を上げる一般市民に直撃してしまう。

すると一般市民はピンク色の纏っていた衣服がハイレグに変わった。そして先程までの抵抗は何処へやら、すぐさま真面目な表情でハイグレポーズをとり始めているのだった。

「……ッ! クソッ! すまねえ……!」

一般市民を守れず無念の声を上げるグリーンダイルを追い詰めるかのように、今度はハイレグに身を包んだ犀獣人に銃口を向けられた中年の熊獣人が視界に映る。

「クソッ!」

グリーンダイルはそう吐き捨てると、目の前の虚空にその太く大きな拳を叩き込んだ。すると、何もなかったはずの空間に大きな黒い『穴』が出現し、グリーンダイルの拳はそこに飲み込まれる。

「!!」

瞬間、熊獣人に銃を向けていた犀獣人の手から銃が叩き落とされた。見れば、犀獣人のすぐ隣の空間に出現した黒い穴からグリーンダイルの右腕が伸びていた。

そう、これがヒーローグリーンダイルの持つ異能力。目の届く範囲に黒い穴を出現させ、黒い穴──ワープホール同士を繋げる事で好きな場所へと自由自在に移動できる能力なのだ。

「オラッ!」

グリーンダイルは立て続けに横長の穴を出現させるとそこに蹴りを叩き込む。ワープした白のブーツに包まれた足は犀獣人の横顔に直撃し、 犀獣人は白目を剥いて気絶した。

「こいつらの格好……怪人の仕業だろうが、嫌な趣味してやがる!」

犀獣人を制圧したグリーンダイルは素早く周囲を見渡した。銃を所持するハイグレ姿の獣人を全員確認すると、連続で正面に拳を打ち込む。ワープホールに吸い込まれた拳は次々にハイグレ獣人達の腹部付近に出現し、あっという間に周囲のハイグレ獣人達を気絶させてしまった。

素早く周囲を見渡す。銃を持っているハイグレ獣人を全員確認すると連続で正面に拳を打ち込む。すると拳がハイグレ獣人達の腹部付近に出現した後直撃し、ハイグレ獣人達を気絶させていく。

「おい! 大丈夫か!」

「……た、助かりましたぁ」

グリーンダイルは熊獣人に駆け寄ると、熊獣人はへなへなと力を抜かして尻餅を着いた。無事を確認したグリーンダイルは、熊獣人の身体を支えながら周囲を見渡して口を開く。

「他に無事は奴はいないか!?」

グリーンダイルが大声を上げて呼びかけると、と建物の影から幼さの残る声が聞こえてきた。

「ようやくヒーローが来たんだ」

そこにはおもちゃの王冠を頭に付けた猫獣人が立っていた。背丈と声色から察するにまだ中学生ぐらいの年齢だろう。頭に着けている王冠が浮いているものの、ハイレグ水着を着てはいない。

「他にも無事な奴がいたか……! すまねえ坊主。だが大丈夫だ! おっちゃんが来たからには絶対お前を守ってやる!」

「そうなの?」

「ああ……だがここは危険だ。銃を持った変な恰好の獣人が彷徨いてる。一旦安全な場所まで避難するぞ」

尻餅をついた熊獣人に手を差し伸べ起こそうとする。しかし熊獣人は手を出さず、怯えた顔でグリーンダイルの後方を見ていた。それにつられ素早く振り返ると、先程の猫獣人が銃構えその銃口をこちらへ向けている。

「……坊主、どういうつもりだ?」

「ん? いや、ヒーローのおじさんをハイグレ獣人に洗脳したら面白そうだなって思って」

「言っていい冗談と悪い冗談があるぜ、坊主。その銃を捨てろ」

「冗談じゃないんだけどな~。この銃作ったのも僕だし」

「なんだと?」

グリーンダイルがワープホールを使い猫獣人を拘束しようとしたそのとき。

「ヒーロー!? 助けに来てくれたの!?」

路地裏からぴょこっと幼い犬獣人が顔を出した。おそらく先程のグリーンダイルの声を聞いて駆けつけてきたのだろう。しかし、状況は最悪だった。

「……ッ!」

完全に気を取られてしまった。王冠を被った猫獣人を見るとその銃口はグリーンダイルではなく幼い犬獣人へと向けられている。

「やめ……!」

躊躇い無く引き金は引かれ光線が犬獣人へと発射される。咄嗟のことだった。グリーンダイルはワープホールで自分ごと移動し犬獣人と光線銃の間に割って入る。そして。

「ぐあああああああああッ!!!」

その光線銃をグリーンダイルモロにくらってしまった。たちまちピンク色の光にグリーンダイルが包み込まれる。グリーンダイルの身体が、緑色を基調にしたヒーロースウツが何度か明滅し、やがて光が収まった。

「あ、あ……」

「そんな……」

幼い犬獣人と中年の熊獣人の絶望の声が聞こえる。光が収まり現れたのは、確かに緑の鱗に包まれた身体を持つ、鰐のヒーローグリーンダイルだった。しかしその服装はいつものヒーロースーツではなかった。頭のマスクと手足のヒーローグローブ、ヒーローブーツはそのまま、その逞しく鍛えられた身体には、緑の鱗には似つかわしくない蛍光色であるショッキングピンクのハイレグが着せられていた。犬獣人を光線から庇った体勢のまま固まっていたグリーンダイルだったが、少し間を開けるとガニ股になり腰を落とす。股に沿って腕を添える。そして。

「グ、ウ……ッ!!」

「あれ?」

そのままプルプルと身体を震わせ動きを止めた。グリーンダイルの目と猫獣人の目が合う。グリーンダイルの目には未だ闘志が宿っており、憎々しげに猫獣人を睨めつけている。

「ぼう、ず……おっさん、にげ、ろ……!」

低くドスの聞いた声がグリーンダイルの口から漏れる。その言葉の意味に気づいた中年の熊獣人は咄嗟に立ち上がると、幼い犬獣人を抱え路地裏の方へ走り去った。

「へえ~、凄いね。僕の異能力に抗えるんだ」

「大人を、ヒーローを舐めるなよッ、クソガキ……!」

「うわ、怖い。まあその間抜けな恰好じゃ怖さ半減も良いとこだけど」

余裕そうな猫獣人に対してグリーンダイルは脂汗を垂らし、ガニ股のポーズのままだ。

(畜生……、頭に、ガンガン響いてきやがる……っ、このガキの言葉が、洗脳が……!)

グリーンダイルは必死に頭に流れる言葉に抵抗していた。お前はハイグレ獣人であり、猫獣人──ハイグレ魔王の忠実な下僕だと。忠誠を誓う意味も持つ間抜けなハイグレポーズでハイグレ魔王を楽しませ、永遠の忠誠を誓うのだと。そしてハイグレ獣人として他の全ての獣人達を洗脳し、ハイグレ魔王の手下しかいない間抜けで面白い──退屈しない世界を作り上げるのだと。

「そん、な、馬鹿なこと……させてたまるかよ……!」

「うーん、馬鹿なことをするのはおじさん達だけだから大丈夫だよ。ほらしてよ、ハイグレポーズ」

「ぐ、ぅ……お゛お゛……ッッ!」

プルプルと股に添えられた腕が震える。今までヒーローとして怪人を討つために鍛えてきた身体が言うことを聞かない。

(クソッ! 動かすことはできる……! しかし動けば次の瞬間、あの間抜けなハイグレポーズとやらをとっちまいそうだ……ッ!)

「ほら、ハイグレ、ハイグレ」

「が、ぐ……ッッ!!!」

グリーンダイルの頭の中に『ハイグレポーズを行え、ハイグレポーズを行え』とハイグレ魔王の言葉が響き渡る。ハイグレ魔王を楽しませろと、忠誠を誓えと、ハイグレ獣人へ生まれ変わるのだと。

グリーンダイルのこめかみに青筋が浮かび上がる。ヒュッと口から息を吐くと「ハイグレ!」と叫びそうになる。

しかし、洗脳に抗う事はできている。

(負、けてたまるか……ッ!)

今この場でハイグレ魔王を倒せなくとも、洗脳に耐えることが出来れば他のヒーロー達がすぐ駆けつける。そしてこんな馬鹿な考えの子供を叱りつけなければならない。

「普通に凄いねおじさん。流石ヒーロー……あれ?」

ハイグレ魔王が不思議そうな声を上げる。その視線の先にはグリーンダイルの股間があった。

「他の人達は僕に忠誠を誓って間抜けなポーズをとる事に快感を覚えるからおちんちんが固くなっちゃってるんだけど、おじさんはおちんちん自体がないんだね」

「な゛、に言って……!」

見ればグリーンダイルの股間には一切膨らみが見当たらず、代わりにショッキングピンクのハイレグにうっすらと筋を作っている。これは鰐獣人特有のスリットであったが、どうやらハイグレ魔王はスリットのことを知らないようだった。

「おじさん、女の子だったの? でもどう見ても男の人だよね?」

「ッ!? クソガキ……ッ! 何をっ」

ガニ股を維持し続けるグリーンダイルにハイグレ魔王が近づき、その筋に手を伸ばす。そしてその指が筋に触れつぷ、と埋まった。その瞬間。

「あひいいいいッッ!?❤❤」

グリーンダイルのスリット、そして背筋をゾクゾクと快感が通り抜け、大きく身体を仰け反らせた。あまりの快感に力が抜け、抑えていた腕が動いてしまう。

そして頭の中に響くハイグレ魔王の声に導かれるまま、腕をV字に引き上げ──。

「っ❤ ハイグレッ!! ……ぐひッ!?❤」

瞬間、股間に浮き出る鰐獣人特有のスリットからプシュゥッ❤❤と透明な液体が噴き出し、ハイグレ魔王の指とショッキングピンクのハイレグを濡らした。

「あ、やった」

「や、やめ❤ ハイグレッ! ……ハイグレッ! ……ハイグレッ!」

ビシ! ビシ! ビシ! と堰を切ったようにグリーンダイルはハイグレポーズを繰り返す。ハイグレポーズをとる度ハイレグに染みが付き、それが広がっていく。

「なーんだ、結局ヒーローもそんなもんじゃん」

「てめぇッ!❤ ハイグレッ! 止ま❤ ……ハイグレッ! ハイグレッ!」

グリーンダイルが眉間に青筋を浮かべながらいくら抵抗しようと、一度せき止めていた物が噴き出してしまえばそれを抑えることは容易いことではない。

「ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ!」

今回起きた騒動の犯人が目の前にいようと。悪さを行い叱りつけてやらねばならない生意気な子供が前にして、露出度の高いハイレグ水着に身を包む変態的な格好をしていようと。派手なピンクのハイレグ水着に秘部であるスリットの筋を浮かび上がらせていようと。グリーンダイルはガニ股でそれを無様に晒しながら、間抜けなハイグレポーズを止めることができない。

「く、そ……ッ❤ ハイグレッ! ……ハイグレッ! ……ハイグレッ❤」

尻に食い込むハイレグの感触が、スリットに吸い付くハイレグの感触がグリーンダイルを刺激する。それによって、徐々にグリーンダイルの中でムクムクと性欲が膨れ上がっていく。

「ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ❤ ハイグレッ❤」

そして、スリットに収納されていたグリーンダイルの逸物が硬さを宿し始めてしまう。硬くなり膨張していくそれはスリットの隙間から顔を出し、子供の──生意気な今回の騒動の犯人が見ている前で、他の洗脳されたハイグレ獣人と同様にギチギチと窮屈そうにハイレグを押し上げ反り勃っていく。

「あ、やっぱ男の人だったんだね。おじさん、不思議な身体してるなぁ」

「ハイグレッ❤ ハイグレッ❤ ハイグレッ❤」

「お股の筋触ったらこうなっちゃったんだもんね。あ、割れ目になってる」

猫獣人はちんぽが押し上げたハイレグの横から覗き込むとグリーンダイルのスリットを興味深げに観察する。

「クソガキッ❤ ハイグレッ❤ 見るんじゃね、ハイグレッ❤」

「おじさん、ちゃんと洗脳のとき伝わってるでしょ? 僕はクソガキじゃなくてハイグレ魔王。あとおじさんは下僕のハイグレ獣人なんだから、ハイグレ魔王様って言わないと駄目なんだよ。子供じゃないんだから、教わったことは守らなきゃ」

「だ、れが❤ ハイグレッ❤ そんなことぉ❤ ハイグレェッ❤」

「うーん、聞き分けのない人だなぁ……あ」

ハイグレ魔王が何か思いついたかのように声を上げると、その指をグリーンダイルの割れ目に伸ばした。

「ここ触ったら素直にハイグレし始めてくれたんだから、もう1回触ったらどうなるかな?」

「ハイグレッ❤ ふざけッ❤ ハイグレエエエンッ!?❤❤❤」

ハイグレ魔王が割れ目に指を突っ込むと、グリーンダイルはガニ股のまま腰を大きく落として仰け反り、そのちんぽの先端から精液を吐き出した。ドクドクと溢れ出る精液は薄いハイレグ水着の許容量を超え、コンクリートの床に精液だまりを作っていく。

「わっ、凄い量。大人だとこんなでるんだ」

「ぐほっ❤ お゛お゛お゛……❤❤」

「気持ちよかったでしょ? 僕が誰かもう1回言ってみて?」

「ハッ❤ ふ……は、ハイグレ魔王……❤❤」

「様がついてないよ~、もう1回やり直しだね」

ズプッと指を深く埋めると「グヒィンッッ❤❤」と情けない声がグリーンダイルから漏れ出る。既にグリーンダイルには大人としての、ヒーローとしての威厳は存在していなかった。

「ほ、お゛ッ❤ お゛ッ❤ お゛ッ❤」

「ほら、おじさんはハイグレ獣人なんだからハイグレ魔王の僕を喜ばせるためにハイグレポーズしなきゃ」

既に足が限界に近かったが、ヒーローとして鍛えられた身体がハイグレ魔王の命令を忠実に遂行する。

「ふぐっ❤ ハイグレッ❤ ハイグレッ❤ ハイグレッ❤」

ハイグレポーズをとるたびにグリーンダイルのスリットに埋まった指が出入りし、勃起したちんぽがハイレグに擦れグリーンダイルを快感に誘う。

「ハイグレッ❤ ハイグレッ❤ ハイグレッ❤」

(だ、だめだ❤ おかしくなっちまう❤)

びゅッ❤❤ びゅッ❤❤ と再びスリットから精液が噴き出る。短時間で行われる激しい快楽による二回連続の射精で意識が飛びそうになる。

「ハイグレッ❤ ハイグレッ❤ ハイグレッ❤」

(大人としてっ❤ こんな馬鹿なことしようとしてるガキ叱らないといけないのにっ❤ 俺が馬鹿なことして気持ちよくなっちまってる❤❤)

快感と疲れで足がガクガクと震えるが、それでもハイグレポーズを取り続ける。

「ハイグレッ❤ ハイグレッ❤ ハイグレッ❤」

(本当にハイグレ獣人に❤ こんなクソガキに忠誠誓っちまう❤)

「ハイグレッ❤ ハイグレッ❤ ハイグレッ❤」

(くそっ❤ 俺は、ヒーローっ❤ ハイグレッ❤ ハイグレッ❤ 世界征服をお手伝いするのが使命なのに❤)

「ハイグレッ❤ ハイグレッ❤ ハイグレッ❤」

(ハイグレヒーロー獣人として❤ ハイグレしねえとッ❤ あへ?❤)

「ハイグレッ❤ ハイグレッ❤ ハイグレッ❤」

(違う❤ ハイグレッ❤ 俺はハイグレ獣人ッ❤ あ゛?❤ もう、よぐわがんねえぇ❤❤)

「ハイグレッ❤ ハイグレッ❤ ハイグレッ❤」

(ハイグレッ❤ ハイグレッ❤ ハイグレッ❤)

グリーンダイルの顔が快楽に蕩けたハイグレ獣人と一切変わらない物になる。ハイグレポーズを連続でキビキビと繰り返すことで汗が滴り落ち、グリーンダイルの身体から雄臭い熱気が広がっていく。ハイグレ魔王はスリットに突っ込んだ指をぐりぐりと動かしながら様子を見ていたが、全く抵抗の素振りを見せなくなったグリーンダイルを見て口を開いた。

「うーん、そろそろいいのかな? ……なんか温かくてヌメヌメして気持ち悪いからもうやめよ」

ハイグレ魔王がグリーンダイルのスリットから指を引き抜いた。

「ハイグレッッ!!!❤❤❤」

それがスイッチとなったのか、より大きく足を広げたグリーンダイルはハイグレポーズを取るのと同時に、限界まで勃起したちんぽから、びゅるるるるッ❤❤ びゅ~~~っっ❤❤ と大量の精液を発射した。許容量を超えた精液はハイレグ水着を貫通し、グリーンダイルの顔に、胸に、腹に掛かっていく。

本日で連続三回目の射精。疲労によってかいたグリーンダイルの汗、快感でスリットから溢れた愛液、精液がボタボタと落ちガニ股になった足の間に卑猥な水たまりを作り上げる。

本日で連続三回目の射精。疲労によってかいたグリーンダイルの汗、快感でスリットから溢れた愛液、精液がボタボタと落ちガニ股になった足の間に卑猥な水たまりを作り上げる。

「凄いねおじさん。たくさん出してる。顔もすごい気持ちよさそうだし、満足してくれたかな?」

グリーンダイルは質問に答えず、白目を剥きながら鼻水を垂らし、ぶくぶくと口の端から泡を吹き出していた。

「あーあ、気絶しちゃってる」

しかし射精時のまま、間抜けにも蟹股で両腕をV字に引き上げたハイグレポーズだけはしっかりとり続けてるグリーンダイルが面白かったのかしばらく様子を見ていたハイグレ魔王だったが、飽きたのか足を持ち上げ未だ勃起したグリーンダイルのちんぽを蹴りつけた。

「ヒグゥッ!」

急所を蹴りつけられたグリーンダイルは股間を抑え前のめりに倒れ込んでしまった。

しばらく悶絶したかと思うと、キッとその顔を上げ立ち上がった。グリーンダイルの顔は汗と鼻水と涎まみれではあったが、先程までの快楽に蕩けた表情ではなく、目は鋭くハイグレ魔王を見据え口はキリリと結ばれ知性を宿していた。そんなグリーンダイルをハイグレ魔王は手間がかかるなぁ、と言いたげな目で見つめながら口を開いた。

「じゃあ、三度目の正直だよ。君は誰で、僕は君の何?」

繰り返された質問。一度目は拒否され、二度目はハイグレ魔王の望む答えは帰ってこなかった。今回の質問も、今までのヒーローグリーンダイルなら己はヒーロー、そしてお前は倒すべき怪人と答えただろう。しかし、グリーンダイルはその真面目な表情のまま再び腰を落とすとガニ股になり、股に沿って両腕を添えた。そして。

「ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ!」

両腕をV字に3回連続で引き上げた。

「この俺、元ヒーローグリーンダイルはハイグレ獣人に生まれ変わりました! 貴方様はこの俺の偉大なるご主人様、ハイグレ魔王様でございます! ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ!」

一切の戸惑いもなくそう言ってのけたグリーンダイルは、美しい所作でキビキビと三回ハイグレポーズを行った。ヒーローであるはずのグリーンダイルがハイレグに身を包み、二回り以上年下の猫獣人にハイグレポーズをとりながら忠誠を誓う。それは異様な光景であった。

「うん、これでおじさんも僕の間抜けな下僕だね」

「ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ! 先程までのご無礼をお許しください、ハイグレ魔王様!」

キビキビとハイグレポーズをとりながら声を張り上げ、真面目な表情で心の底から申し訳なさそうに謝るグリーンダイルにハイグレ魔王は口を開く。

「いいよ、その分ハイグレ獣人としてしっかり貢献してね」

「ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ! なんなりとご命令を、ハイグレ魔王様!」

「じゃあこの光線銃で他の人達とか、ヒーローもハイグレ獣人にしてきて。ヒーローなんだから強いんでしょ?」

ハイグレ魔王が手に持っていた光線銃を差し出すと、グリーンダイルは一度膝まずいてそれを受け取り、再び立ち上がるとハイグレポーズをとった。

「ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ! 元ヒーローグリーンダイル、かならずやハイグレ魔王様の期待にお応え致します! ハイグレ魔王様、万歳! ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ!」

「うんうん、期待してるよ」

その返答に満足したのか、ハイグレ魔王はそう言うとひらひらと手を振りその場を去った。残されたグリーンダイルはハイグレ魔王が見えなくなるまで、その忠誠心を示す為にハイグレポーズを繰り返す。

「ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ!」

こうして中年鰐ヒーローグリーンダイルは、幼いハイグレ魔王の洗脳に屈し、その下僕であるハイグレ獣人へと堕ちた。

一度曲げられた大人としての、ヒーローとしての使命や尊厳が戻ることはもうないだろう。彼はこれから、間抜けなハイグレ獣人としてハイグレ魔王の世界征服に貢献していくのだ。

「ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ!」

続く


~こちら側にはない高画質差分~


Comments

椀々

何度もお世話になるくらい、本当に、omoさんの作品は大変性癖です

OmoWork

ありがとうございます……!そう言っていただけると本当に嬉しいです……!これからもハイグレ洗脳含め色んな洗脳を描いていきたい!