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「ウフフフフ♪さぁ、キューティーシスターズ!お前たちの活躍も今日までよ…!」


ミラクルガールを怪人化させた銃を片手に物陰に潜むダークワールドの幹部グレイス。

さらなる反撃を、と勢いに任せ次なる怪物を出現させ平和を守る少女をまた一人、一人と打ち倒そうとやる気に満ちていた。

怪物が街を混乱させ、ついにキューティーシスターズの変身者が現れる。


「来たわね…!まずはキューティーピンクから……喰らいなさいっ!」


二人の変身のタイミングに合わせ銃を放つ……

これでまずは一人!と、思ったのだが。


パキィン!!


「へっ?」


銃は変身時のヴェールを突破できず弾かれてしまう。

とうぜん着弾できなければ効力は発揮せず、そのままキューティーシスターズは怪物と戦闘、怪物も善戦するものの倒されてしまい作戦は失敗に終わってしまった。


「どういうことなのよぉ~!ぜんぜん役に立たなくなったじゃない!!」


ドンッ!と机に銃を叩きつけ研究開発担当に怒鳴りつけるグレイス。


「そりゃそうですよぉ…言ったじゃないですか、『ミラクルガール』を無力化させる事に重点を置いた、って……」


「お黙りなさいっ!ミラクルガールに効くなら他の奴らにも効くと思うでしょ!?」


「彼女たちの変身は構成される物質が違ったりしまして……」


「もういいわ、それで対策はあるのかしら?」


研究開発担当はそう言われることを想定していたのか懐から新たなアイテムを出してきた。

机に置かれたそれは小さな薬のカプセルのようである。


「今回はキューティーシスターズの変身時のエネルギーに体内で反応する薬を制作しました。奴らへの外部からの干渉は現在では難しいので内部から……という事なのですがただこの方法だと薬を投与する、という一番大事な部分が難点でありまして……」


申し訳なさそうに頭を下げる担当者。

するとそこにドスドス…と重い足音を伴って部屋に誰かがやってきた。


「あら、あなたは……」


「んぐっ…はふぅ…しつれいしますぅ~でっぷりガール…でふっ…げぷっ…」


ドーナツの袋を抱えてむしゃむしゃと食べながら巨体を揺らすミラクルガール改めでっぷりガール。

その思考はすっかり食欲とグレイスへの忠誠に染まっておりダークワールドの一員として今後も活動していくただろう。


「どうしたのかしら?残念だけれどここに食べ物はないわよ?フフフ♪」


たぷん、とせり出た腹を見て以前のミラクルガールを思い出して滑稽な姿に少し愉悦を感じるグレイス。


「いえ、グレイスさまに有力な情報を…はふぅ…キューティーシスターですけど交流する機会がありましてぇ……妹の方が限定スイーツに…ふひぃ…目が無いんです」


「そうか、グレイスさま!それを利用してやつらにこの薬入りのスイーツを…!」


「なるほどね、よくやったわ!でっぷりガール!ご褒美にドーナツ10個を上げましょう!」


「ありがとうございまふぅ♪やったぁ、ドーナツ…♪」


「さぁ、そうとなればさっそく新たな作戦開始よ!みてなさいキューティーシスターズ!!」



「ねぇねぇお姉ちゃん!あれ見て!期間限定スイーツだって!食べてみようよ!」


「またぁ?もー…仕方ないわね、付き合ってあげる」


看板に大きく掲げられた期間限定、という言葉に誘われキューティーシスターズの二人はお店へ足を運ぶ。

色とりどりのアイスが並ぶ中、他には目もくれず妹は期間限定品を二つ注文する。


「あんたほんと限定とかに目がないわね…別に普通のでも良くない?」


「今しか食べられないんだよぉ?この機を逃す理由ないじゃん!あー楽しみだなぁ~♪」


「お待たせしました、期間限定ファットミルクアイスです~♪」


店員から二つアイスを渡されるが何かそのしゃべり方に引っ掛かる姉。


「あの、どこかでお会いしたこと…?」


「わ、わたし最近バイト始めたもので…!」


ぐっ!と帽子を深くかぶり直す店員。

黒い長髪にグラマーなスタイル…確かに姉は見覚えがあった気がしたが……


「もう!はやく食べないと溶けちゃうよ!食べようよ!」


「あぁ、ごめんごめん!すいません、気のせいでした…」


二人は仲良くアイスを口にしながら店を後にしていく。

店から見えなくなったことを確認すると店員は帽子を取る……


「ふぅ……なんとかバレずに済んだわね……フフフ、特性の薬入りアイス、たっぷり味わって頂戴ね…♪」


見事変装を隠し通し、薬を投与する段階をクリアしたグレイス。

作戦は次なる段階へ……


シスターズがアイスを食べてから数時間後、突如近くの公園の噴水が怪人化し暴れはじめる。

当然この騒動を聞きつけかけつけないシスターズではない。


「子供たちの大切な場所を奪うなんて絶対許せない!」


「また返り討ちにしてあげましょう!」


二人は手をつなぎ、変身を試みるが……


ブクゥッ……!!


つないだ手から二人の身体が膨らみ始める。

クリームパンのようなパンパンに膨れた手になり、腕もハムのように太く二の腕もタプタプと振袖のような肉が付く。

そのまま胴体が膨らみ、でっぷりと腹の肉が目へせり出し、その上に乗っかるように程よい膨らみだった胸が凶暴なまでにぼよぉんっと膨らむ。

釣り合いを保つようにお尻も巨大になっていき、そこから延びる足も極太の大木のように形を変化させ、立つのもままならず尻もちをついてしまう。

そしてシャープだった顔は種を貯め込んだハムスターのように頬を膨らませ、二重顎を形成し首を消失させていく。


変身が終わってしまえばそこには鎮座する二つの肉の山に変わり果てたシスターズが居た。


「やったわ!大成功!キューティーシスターズさえも無力化…!ダークワールドの未来は明るいわよぉ~♪」


シスターズの無力化を確認し、二人の目の前に現れるグレイス。


「ぐぶぅっ……ふひゅぅーっ……」


「ふひぃーっ…はひぃーっ……」


大量に纏った脂肪で体温が上昇し、汗を垂らしながら荒い呼吸を繰り返すシスターズ


「さて、無力化はできたようだけど…怪人化までは進んでるのかしら…?」


と、様子をうかがっていると……


びゅっ…びゅるっ……


二人の巨大に膨らんだ胸の先端から白い液体がにじみ、あふれ出し始める。

身体を震わせ、脂肪で膨らんだ顔が赤らみ恥じらいながらもその液体は止まらずどんどん流れ落ちていく。


「んぶぅっ…!ふあ…で、でるぅ…みるぐぅ…でぢゃうぅ…!」


「ふぅ…はぁ…でぶでぶおっぱいから…あふれぢゃうぅぅ…!」


身動きの取れない巨体をよじらせあふれ出る液体の刺激に快感を得ているのか、言葉とは裏腹に肉で圧迫された顔は嬉しそうである。


「これは……怪人化、で良いのかしら…?ひとまず持ち帰って研究開発担当に調べてもらいましょうか」


グレイスは二人を転送し、本拠地へ戻ることにした。

こうしてまた二人、新たに平和を守る壁が崩れていった。ダークワールドが世界を支配するその日は着実に迫っている……かもしれない。


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