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人それぞれ手の大きさが異なるので、「どんな撥を選べばいいのか」「今使っている撥が自分に合っているのか」不安になる方も多いと思います。今日は、そんな不安を解消するポストです!

輝&輝が考える撥選び重要ポイント

①鼈甲の厚さと硬さ

音に直接影響してくる部分です。

鼈甲が厚いほど大きな音は出しやすくなりますが、繊細な動きが難しくなります。また、鼈甲の硬さが硬いほど撥音(皮に当たる撥の音)が鋭くなり、強い音色になります。薄く柔らかい鼈甲のものを使うと優しい音色になり、細かい音が出しやすくなります。

鼈甲の厚さや硬さにより、撥先が糸に当たる時のしなり具合が変わるので弾き心地や音色が大きく変わってきます。撥を選ぶ時にとても注目するべきポイントです。

②撥の重さ

音を出す時に、力を入れずに腕と撥の重みで糸と皮を叩けると無理なく大きな音が出せます。なのであまり軽すぎる物を使うのはお勧めできませんが、人によって骨格や筋力も違うので重みで手を痛めない程度の物を選ぶ必要があります。

【重さの目安】

軽い...130 g 以下

普通...140〜170 g

重い...180 g 以上

③撥の大きさ(長さと開き)

人それぞれ手の大きさが違うので、しっくり手に収まる撥の大きさも違うと思います。

しかし、名人の中にはとても大きな手でも一般的に見たら小さい撥を使っている人もいるのです。

実は、持ち方によって同じ撥でも小さく感じてしまう場合があります。AとBは同じ人が同じ撥を持っていますが、これだけ撥尻の出る長さが変わってきます。

もしかしたら撥を変えなくともあなたにとってちょうどいい大きさになるかもしれないので、こちらの動画で今一度正しい撥の持ち方を確認してみましょう!

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撥の開きは大きくなるほど親指が広がるので、手のひら全体をホールドして持つ感覚になり、安定感が出ます。撥の開きが狭くなるほどバチと手のひらに空間ができ、遊びの部分が増えて力が抜けやすくなる利点があります。

道具に違和感を感じたら、いろいろな側面から問題を見てどこを解決すべきかをまずは考えてみましょう。撥のサイズに不安を感じる人は、大きい分には後で撥屋さんに直してもらうことができるので、思っているものよりも少し大きめを買うと安心かもしれません。

一般的に撥の定められたサイズはありませんが、参考までに輝&輝が思う大中小を紹介します。

【撥の長さ】

長め(大)... 17 cm より長い

普通(中)... 17 cm

短め(小)... 17 cm より短い

【撥の開き】

広い(大)... 9.5 cm 以上

普通(中)... 8 ~ 9.5 cm

狭い(小)... 8 cm 以下

【参考】

白藤ひかり(輝&輝)
手のサイズ:手長 17 cm
撥のサイズ:長さ 17cm、開き 7.8cm、重さ 175g

武田佳泉(輝&輝)

手のサイズ:手長 17.5 cm
撥のサイズ:長さ 17cm、開き 9.2cm、重さ 165g

知人男性奏者
手のサイズ:手長 18.5 cm
撥のサイズ:長さ 17cm、開き 10cm、重さ 123g

※手長:中指の先端から手の平の付け根までの長さ

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