サキュバスへの変身 - 解放された欲望 第3章 (Patreon)

第3章　魅惑の顔

部屋の中が不穏な静けさに 包まれ突然、ベルベットのような女性らしいささやきが私の意識に入り込んできた、

「まずはあなたの顔を美しくしましょう」

あまりに親密で、しかも出所のはっきりしないその意外な声に、私は不安に震えた。私の思考は駆け巡り、説明を求める。どうしてこんな声が私の心の中で聞こえるのだろう？氷のような恐怖が汗と混じり合い、こめかみを伝う。

この不思議な現象は、柔らかい手が肌を撫で、彫刻しているような、私の顔を包む感覚によって、すぐに覆い隠された。以前は突出していた顎のラインが緩やかにカーブし、より控えめで屈強になった。私の頬骨は、まるで目に見えない彫刻家の親指で押されたかのように、微妙に盛り上がり、より洗練された上品な顔立ちになる。鼻筋は細くなり、薄かった唇は朝露を待つ花びらのようにふっくらとした。

見えない力に引き寄せられるように、私は近くの鏡に近づいた。鏡に映る私の姿は、魅惑的であり、異質でもあった。かつては穏やかだった私の青い瞳は変貌し、今は燃えるような深紅の色に燃えている。形も変わり、わずかに細長くなり、より女らしく、より魅惑的に見える。まるで夜の神秘を物語るかのようで、その眼差しに引き込まれそうになる。

「わ、私はどうなってしまったんだ？」

出てきた声は旋律的で女性的なものだった。まだ私の声だとわかるが、以前にはなかった魅力的な音色だ。

「こんなこと...ありえない」

私の声の艶やかな響きは、今私がまとっている顔の魅惑と響き合っている。信じられないという気持ちが私を動揺させ、鏡のように映し出された紛れもない事実に違和感を覚える。

その謎めいた声は、今ではすっかり聞き覚えのある声になり、戯れのような軽快さと共に戻ってくる、 

「あら、デビッド、これはほんの始まりに過ぎないわ...」