トロとパズルの話をさせてくれ (Pixiv Fanbox)

　トロとパズルっていうスマートフォンゲームがあるんですけど。皆さんはどこでもいっしょってご存じでしょうか？　ぼくくらいの世代ですと一世を風靡した（マジ）ゲームで，それから先にも思い出したころにちょくちょく新作が出ているのでそのたびに幼少のみぎりのノスタルジィを刺激される作品なのですが（でも実は僕は初代のどこいつとまいいつくらいしかちゃんと遊んだ記憶がない，なぜならお別れのショックで記憶が悲しみごと封印されるため），その新作がスマートフォンで何やかんやあって出たという事で，ぼくは去年のTGSでトロパズを遊んでいたのですがその当時のメモがこれです↓

　この時点で100何十面だかが遊べて「へえ，ずいぶん先の面まであるんだな」って気持ちと「どこいつにくっつけるにしては，あんまりコミュニケーションに重きを置いてないし，随分ハードコアなゲームにしてきたな」って気持ちが同居しており，ぶっちゃけクソつまんねえと思ったので，その印象のままリリース後もインストールせずに放置していたんですけども，先日引っ越しの片手間で始めたのはどっかに書いた通りで。

　これまでは，寝る前にライフが残ってる範囲でちょっと解いて，今日は何面進めた，全く進めなかったとかいうのをダラダラ繰り返してたんですけど。先週くらいに「そういえばずいぶんストーリーを進めるための星が余ってるなあ」とふと思ってストーリーを読み始めたのが良くなかった。

　どこいつのストーリーって，大筋がありつつ，自分が教えた言葉とか，人から教えてもらった言葉が小刻みに挟まれることで，変な味わいからめっちゃ奥深さが出るんですよね。しかもまず我々はポケピにめっちゃ思い入れがある上（これは前提です），ひなびた温泉街を立て直していく上で全ポケピにフォーカスが当たって話が広がっていくのが素直に嬉しい。だいたいトロとクロメインになる事が多い中でその他のキャラクターの話を一生懸命掘り下げてくれる機会ってほとんどなかったんじゃないかなと。あんまりシリーズ追ってないんでそこらへんにわかなんですけど。ニカワは黄色いゲル状の接着剤。

　まずポケピがめちゃくちゃ好きという前提で，そのキャラクターが天つ空っていうめちゃ広い街を舞台に八面六臂の活躍を繰り広げるわけじゃないですか。しかもこの天つ空，明らかに何かを隠していて，プレイヤーにはほぼ完全にそれが何なのかわかる状態で提示しつつも，ずっとひた隠しにして夢のまま続くような感じなんですよね。端的に言うとものすごく面白い。ぼく好みの話だというのも困ったモンです。

　これが今月の頭，まだ理性を保ってのんびりと進めていた時の僕です。1か月でレベル100くらい進めたかな？ｗぐらいのペースで，星を集めることそのものを楽しんでいました。

　そして今日の僕です。貯めに貯めたコインやアイテムはすべて吐き出され，玉手箱の奴隷と化し，ただひたすらかき集めた星を右から左に流し込んでストーリーを読むロボット，それが俺，もすすだよ。

　思えばこの2か月，このゲームを「楽しい」って思った瞬間は1回もなかった気がするな。それなのに人はゲームを遊んでしまう。どうしてなんでしょうね。辛いね。俺だって苦労してるんだよ。そんな僕の今日の様子です。

　もう完全に主従関係が逆転してますね。すべてがトロパズに吸い取られてる。トロパズのマジで凄いところって本当に「パズル部分が楽しい～＾＾カンスト勢です～＾＾」みたいな人を見かけないところなんですよね。だってパズル部分は運だから・・・

　この運って物言い，僕はあんまり好きじゃないというか，結局最終的にあらゆるゲームは運ゲーって側面を持ちつつも，ゲーム側の裁量でどこまで運と実力のバランスを要求するかみたいな調整は入れ込んでくるわけじゃないですか。

　トロパズはそういうのが一切存在しない。ここまでイベントステージも含めたら1000面くらいクリアしてきましたけど，その1000個くらいあるステージは「ふつう」「むずかしい」「すごくむずかしい」の三段階に区分けされているものの，サイコロ振って適当に難易度決めてないっすか？　としか言いようがないプレイフィール。

　しかも難易度の示準となるレベルが存在しないし，1回クリアステージをもっかい遊ぶとかも出来ないので常に踏みっぱなしのアクセル。800面台まで来て出てくる「ふつう」って何と比較したときの「ふつう」だ？　お前はこの外字エディタで作った冗談みたいなステージを20手で余裕をもってクリアできると思って「ふつう」って書いたのか？　1ステージクリアするたびに怒りでスマホを握りつぶしてるのでスマホ代もバカになりませんよ。ユーザー側からすれば今遊んでいるステージはすべてすごくむずかしいので表記も全部「すごくむずかしい」にしてくれればいいんですけどね。「すごくむずかしい」はクリアした時の星が2個もらえるからお得だし。ほら早く全部のステージを「すごくむずかしい」表記にしろ今すぐ。

　

　運の部分の話をするの忘れましたね。トロパズのゲーム部分はよくある3マッチパズルなのですが，たぶん他のゲームの例に漏れず，様々なギミックが存在していて，箱，栗，蜘蛛の巣，泡，風車，ガチャガチャ，鴨，灯篭などプレイヤーに嫌がらせをするためだけの存在が無数に湧いて出てきて「フルーツ収穫して温泉街を復興するみたいな話をしてたのに，なんでおれは灯篭を爆破させられてるのかなあ」って思うわけですよ。ちょっとぼくがゲームのルールとかちゃんと説明してキレることってあんまりないからちゃんと聞いて？　いや今日はずっとこのテンションでキレてるから別に聞かずに閉じてもいいですけど。3マッチパズルってまず皆さんわかりますか？　15年くらい前に見かけるようになってから今やポピュラーな1ジャンルですが一応公式のルール説明動画を貼っておきますね。

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　で，たとえば灯篭。

　たとえば風車。

　たとえば蜘蛛の巣。

　おたすけピースって言うのはこういうのが色々あるんですけど（詳細は省略）。

　狙ってピースを4つ繋げる方法って基本的にこの手合いのゲームって存在しないじゃないですか。上から落ちてくる果物が運よくミサイルとかロケットが作れる形にな～れ☆☆って祈るしかない。何なら結構な頻度で「手詰まりやｗ」って言われて盤面が全シャッフルされるんですけど，でもプレイヤーからすればシャッフルされる方がありがたいくらいに運ゲーなんだよな。なぜなら「他の箇所が一切動かせない状態だけど，一か所だけ繋げてしまうので無意味に手数だけ減る」状態を打開できるので。

　とにかく「動かしたい場所に動かせない」ギミックがめちゃくちゃある上に，「盤面の指定の場所で消去しないとダメ」という設計のギミックがめちゃくちゃあるので，プレイヤーは日々BeXideの方に祈りを捧げ信仰値を高める以外に正攻法での突破手段が存在しない。正攻法ではない突破手段が存在する？　そう，なんとアイテムを持ち込むことが出来るんですね。

　さらに毎週2回ふしぎな玉手箱というイベントが開催されており，失敗せずに連続でクリアしたらどんどん報酬がよくなってさらにクリアしやすくなる。一見ゲームへの理解度・練度が高まった人を祝福する合理的なシステムのようですが，前述の通り，お祈り値が足りなかったら百億手あってもクリアできないケースが全てのステージで起こり得るゲームなので，玉手箱が一番良い状態を維持するには覚悟が必要になります。

　覚悟とは何か？　「勝ち続けるためにブースターアイテムを吐き続ける覚悟」と「祈りが足りていなかった時にどの手を選ぶか事前に決めておく覚悟」です。玉手箱を金色で維持するためには10回連続でステージをクリアする必要があり，そのためにはプレイヤーはあらゆるリソースを吐く覚悟が必要になる，ということです。今10時間くらいぶっ続けでトロパズやってかなり疲れてるから日本語おかしくても許して？

　

　ブースターアイテム持ち込みは一見めっちゃ便利そうなのですが，上の画面のように，開始と同時にすべて盤面にばらまかれるため，灯篭や二重ロープのような何回も爆風を当てないと破壊出来ないギミックに対して弱いんですよね。そのうえ最近は二重ロープに守られた風車みたいな，俺何のために何をやらされてるんだっけ？　ソラ君？　って確認したくなるような仕掛けが盛りだくさん。

　この段階において「星を集める」という行為に対するステージの難易度は全て等価となり，難易度表記やステージの構成にプレイヤーのテクニックの一切は意味を成さず，とにかく初期配置が良いことを念じながらリセマラ（一手も触っていなかった場合やり直すことが出来る）するか，リセマラの意味がない盤面構成の場合は祈りが天に届いていることを確かめながらその時その時のベターな手を選んでいく行いを繰り返す。このゲームの凄い所は「課金してもクリアが保証されない」という一点に尽きており，たとえ持ち込めるアイテムを全部持ち込んで，コンティニューを連打したとしても，連打した分だけコインとアイテムが減って終わりという悲しい現実だけが起こりえるところですね。しかも結構高いし。これはインターネットから拾ってきた画像↓

　なんですけど，900コインの価値がどれくらいかって言うと，

　1面クリアしたら50～100コインくらいなので大体10面前後分くらいのお金を1回のコンテに支払うということですね。ちなみにコンテ2回目は1200コインになります。すごくないですか？　そしてコンテするとどうなるかというと，なんと盤面そのままの状態で5手もらえます。素晴らしいですね。「盤面の見た目的には後1手でクリアできるんだけど実際に操作してみたら5手動かしても手も足も出なかった」という事態は易々と起こりえますし，我々にできる唯一の手段は日々の祈りです。これを「運」と呼称するのでなければ，まさしくこれはトロパズという宗教であり，われわれはその修道に入っている状態と言えますね。

　さて，僕はトロパズという宗教に入信した結果，2万コインくらいあったのは4000まで目減りし，それぞれ60個ずつくらい持っていたサポートアイテムもご覧のあり様ですよ。許せねえよな安倍政権。菅政権か今は。でも菅さんもお金いっぱいくれるみたいなんで嬉しいな。文京区の健康保険料の返還も早いとこお願いします。こんげつまじでお金なくてお金ないことばっかり考えながら食パン食ってるのに昨日2万円くらいの買い物をクレカでしちゃったので。

　やはり政権交代に対して敏感な日々を過ごしている社会派な僕としてはトロパズのシャークトレード，人を人して見ていないこの扱いにはレイシズムを感じずにはいられません。ストーリーを人質に取られて果物をくっつける機械と化してしまった僕の明日はどっちなのか。乞うご期待ください。といいたい所なのですが。

　今までやってた部分には存在しなかったんですけど，今やってる部分はこういう風にマップの端に雲がかかっていて，「あ，もしかしてこれって未実装の部分でようやく本編ストーリー追いついた奴か！？」って思って，だからこそ今日めちゃくちゃ気合入れて死ぬ気でリソース吐きまくって進んでたんですよ。

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　そしたらこれですからね。「ウソでしょ」って声出ましたもん。ウソでしょ・・・。サンキューじゃねーんだよ，おれはノーサンキュー，一生霧に囲まれた未来のない閉ざされた街で過ごさせてくれ。

　そんなこんなでインターネットにプレイヤーも全然いないというかコミュニティが存在しなくて，一体何面の何章まで行ったら本編が追いつけるのかもわからなくなった僕は膝から崩れ落ちてスマホをそっとわきに置き，FANBOXには怒りの記事を書いた，というわけです。ソシャゲのストーリーを真剣に読むと得るもののわりに失うものが大きすぎるので皆さんはほどほどにしましょうね（今回の教訓）。

　そりゃスマホゲー連動アカでキレ散らかしたりもしますよ。

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「トロパズ　614」「トロパズ　617」とかで検索すると阿鼻叫喚でいいですね，そのころはまだプレイヤーが意思を以ってトロパズに立ち向かおうという態度だったのが見て取れるとも言えます。今1400ステージとかあるらしいですからね。マジ？　狂ってるよこの世界。しかも内容的にはお祈りしかないから誰も話題にしなくなっちゃった。カンストまでやったかやってないかしかもはや世界には存在しないのです，それではさようなら

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