Home Artists Posts Import Register

Content

肌寒い学園を歩く陸上部少女の頭に浮かぶのは…ある少年との爛れた日々の思い出だった。 彼女の脳裏に浮かぶ光景…それは… 「んあっ…♥あぁんっ…♥お願いっ…もっと…♥もっと…思いっきりしてっ…♥」 彼が住む男子寮の最上階の一室、煌めくような都会の夜景を背景に…陸上部少女は彼の力強い肉棒でマンコを突かれる光景だった…! 私立学園だけあって、寮の部屋は寄付金によって差別化されている。最上階の部屋は彼の財力の証であり、全女生徒の憧れの対象だ。 その部屋で彼と二人きりの時間を過ごした。女生徒からの羨望と嫉妬をその身に受けながら。 身体が気持ちいいのは、彼と彼女の相性ならば当然のことだけど…それだけじゃない。 多くの少女が求めてやまない、イケメンで、金持ちで、女の扱いが上手いいい男が…自分のことを求めてくれている。 セックスをさせてほしいとがっついてくれるのが…女としての自尊心を刺激してくれるのだ。 こんな気持ちのいいセックスはない。 男のことなんて彼のことしか知らないのに、陸上部少女はそう固く信じて疑わなかった。 しかし、数ヶ月の交際の後…彼は唐突に言い放ったのだ。 「ごめんね…今日で終わりにしてほしいんだ…」 彼の口から発せられた言葉は、しかし、信じられないものだった。 「ど、どうして?私じゃダメなの?…いままで、ずっと楽しかったよね?エッチも、コツわかってきて…あなたも、気持ちいいって…!」 「キミはとても魅力的だよ……。でもね、僕には他に好きな人ができたんだ」 「そ、そんな……!」 絶望する陸上部少女を前に、彼は寂しげに微笑み…そして、彼女から…信頼の証として渡されていた部屋の合鍵を取り上げたのだった。 その日、陸上部少女は授業も受けられないほどに泣き腫らした。宝石のような目から涙を零して。 しかし、陸上部少女は弱いばかりの少女ではない。彼女には陸上競技がある。 男に捨てられて傷ついたプライドは、短距離走に打ち込むことで癒すことができた。 彼女は毎日練習に励んだ。走ることが大好きになって、彼女はそれにのめり込んだ。 やがて、陸上部少女はインターハイに出場できるほどの選手になる。 彼女は、可憐で可愛らしい容姿とは裏腹に、体育系らしくスポーツで失恋を克服したのだ。 いや、克服したと思い込もうとした。 だけど生理の前後にうずく子宮が…彼女の女性としての本能が…男の子との、獣の交尾みたいな激しいセックスを思い出させ、彼に対する未練が消えることはなかった。 そんなある日のことである。 性欲の疼きに耐えかねた陸上部少女は、彼に拒絶されてまた傷つくのを恐れながら…彼に復縁を求めてDMを送った。 そうして、場面は最初に戻る。 「また付き合ってもらえるかも…!」 彼からの返信はすぐに来た。 そこに書かれていたのは、「これからまた二人でやっていけるか、試してみたい」そういうメッセージだった。 試してみる…とは、つまり、その試験で彼を納得させれば少女はまた彼と付き合えるということだ。 もう振り切った恋だと思おうとしても…どうしても捨てきれなかった彼への恋心が噴き出してきた。 試すといえば、エッチな彼は身体の相性、セックスの気持ちよさで判断してくれるかもしれない。 この自慢のおまんこなら、きっとイケるはずだ! 陸上部少女は貧乳だけど…スポーツで鍛えているオマンコの締め付けには自信があった。 入念に身体を磨き、歯を磨き、とっておきの可愛い水色の下着をつけて…彼に指定された時間に彼の部屋を訪れる陸上部少女。 しかし…… 「「えっ…?」」 喜び勇んで入った彼の部屋には、見知らぬ女生徒の姿があったのだった。 ********* 陸上部少女が彼の部屋を訪れる数分前… その部屋にもう一人の少女…水泳部の少女が招かれていた。 「○○くん…!私と…また付き合ってくれるのね…!私とのこと、またたくさんオマンコしてくれるのね…!嬉しい……!」 ドアを開けた少年に、水泳部少女はしがみつくように抱きついた。まだ少年だけど、女の自分とは明らかに違う逞しい胸板。ゴツゴツした筋肉を感じる。 肌からうっすら漂う男の匂い……。 「まだだよ。僕たちがよりを戻すかは、試してから決めたいってDMしただろう?」 陸上部少女もそうだが、水泳部少女も愛らしくて魅力的な女の子だ。 なのに、そんな女の子からの抱擁を男の子は肩を押して引き剥がした。 「…!わ、わかってる…!でも、私…どんな試験だって絶対にクリアするわ…!何でもする…!何だってする…!私とのこと、絶対あなたの恋人になってみせるわ」 彼女もまた、男の子との交際と、性の快感に魅せられ囚われた一人だった。 男の子と水泳部少女が出会ったその日。男の子は…水泳部少女がプールの水中から顔を出した瞬間を目撃した。 水泳部少女の魅力は競泳水着で強調されるスレンダーでスタイルのいい身体と、水上がりで濡れた茶髪の美少女っぷりにある。 男の子もその少女に一目惚れしていた。 男性と交際もしたことがない、初な娘だった彼女は…男の子から浴びせられる愛の言葉と、そして初めての肉欲に溺れていった。 水泳で鍛えた身体とオマンコは気持ちよくて、男の子も何度も水泳部少女の身体を貪った。 しかし…彼女もまた、男の「他に好きな娘ができた」の一言で捨てられてしまったのである。 初めての恋、初めての男女の愛に溺れきったところで突然それを失った少女は、なかば錯乱状態になりながら…男に復縁を求め続けた。 その願いはにべもなく断られてきたが、その日彼はとうとう根負けしたのか、 「わかった…ただし、僕たちがこれからもうまくやっていけるかどうか、試させてほしい。君には僕の課す試験をパスしてほしい…そうすれば、僕たちはまた恋人同士だ」 そんなDMを送ってきたのだった。 ********* 二人の元恋人を自室に招いた少年は…彼女たちに嘘をついていた。 彼は別に、他に好きになった娘ができたから彼女たちを振ったわけではなかった。 それどころか、彼は今でも彼女たちのことを可愛いと思っているし、自分の言う通りにすればもっと可愛くなれるとすら思っていた。 例えばそう…こんな可愛い二人の女の子なら、彼女たちが絡み合う姿は芸術のように美しく可愛いはずだ。 彼女たちと交際を終わらせたのは、彼の計画だったのだ。 男に疎い、可愛い美少女二人を肉欲に溺れさせ、愛に溺れさせたところでそれを取り上げる…! そうすることで、少女たちはそれをもう一度手に入れるためなら何でもするようになるだろう。 そうして彼女たちに、もっともっと愛されたかった。 彼女たちが愛のためになんでも言うことを聞いてくれるようになれば……彼女たちの美しいレズプレイを鑑賞できるかもしれない。 企みは半ばまで成功した。 元彼の部屋で、復縁の話し合いに来た女の子同士が鉢合わせたというのに、彼女たちは男を責めなかったのだから。 ********* 陸上部少女は、水泳部少女のことを知っていた。 話したことはないし、直接顔を合わせたのもたぶん初めてだ。 しかし…水泳部少女は学園でも有名な指折りの美少女だから、その存在は陸上部少女の耳にも届いている。 「おっぱいは小さいけど、スタイルがいい」「スレンダーな体がエロい」「顔がきれいすぎる」 クラスの男たちが、水泳部のプールを覗き見して彼女の噂話をしているのを聞いたこともあった。 プールからあがり、体と髪に光の粒みたいな水滴をまとって現れる水泳部少女はおとぎ話の人魚みたいだ。 水泳部少女は男子たちが絶賛するだけあって、陸上部少女の目から見ても、同じ女として嫉妬するほどに美しく可愛い少女だ。 茶色がかったツヤツヤのロングヘア。 大きくてキラキラしている瞳はアイドルみたいだ。 クラスの男子が噂するように、胸は小さいけど、手足が長くてスタイルは抜群。 水泳で鍛えたからだろうか…太ももは肉付きがよくむっちりしていて、大きくて丸いお尻は男を誘惑するためにあるみたいだ。 だけど、そんな評判よりも陸上部少女の心をざわつかせるのは…陸上部少女が彼と別れた後に、水泳部少女が彼と交際をはじめたということだ。 彼が水泳部少女と付き合いはじめたと聞いたときは、すごく悲しくて、酷く落ち込んで、ベッドでこっそり泣いてしまったけど… こうして顔を合わせると、浮かんでくる感情は悲しさじゃなくて…怒りだった。 だって…はじめて見る彼女の存在が………陸上部少女のプライドを傷つけるから…。 最初に気がついたのは、匂いだ。 彼が送ってくれた香水、花の匂いと可愛いボトルが素敵で、毎日使っているお気に入りの匂い。 「この香り…キミに似合うと思う。10代の女の子にも合うと思うよ」 この匂いは、自分だけのものだと思っていたのに。 水泳部の少女が同じ匂いをまとっている。 ちょっと高いその香水を、彼女が自分のお金で手に入れたとは思えない。彼に…送ってもらったのだ。 次に気がついたのは、水泳部少女の左耳につけられた小さなイヤリング。 それは、陸上部少女が右耳につけているイヤリングと対になるものだ。 陸上部少女が彼からもらったものを、水泳部少女も与えられている。 胸が締め付けられるような、産まれて初めて感じる強烈な嫉妬。 陸上部少女が水泳部少女を見る目は……いつしか、睨みつけるようなものになっていた。 ******** 水泳部少女は陸上部少女のことを知っていた。 もちろん、話したことはないし、直接目を合わせたのもはじめてだ。 でも、陸上部少女は校内でも有名な美少女だから…むしろ彼女のことを知らない生徒なんていないだろう。 黒いサラサラのショートヘア。 勝ち気そうで活発な笑み、中性的な顔は女の子から見てもかっこよく見える。 同じ水泳部の女生徒の一人が、陸上部少女にラブレターを渡しているのも見たことがある。 もっとも、水泳部少女にその趣味はない。 確かにかっこいい少女だとは思うが…それよりも女性としての魅力のほうがあなどれない。 ボーイッシュな少女がときおり見せる女の子らしい仕草は、男心をくすぐるはずだ。 そして、陸上部少女が気がついたように、水泳部少女も気がついていた。 自分たちが、彼から同じ香水を送られて、同じアクセサリーを送られて、身につけているということを。 自分と彼の間にあった大切な思い出を、水泳部少女は汚された気分だった。 水泳部少女は陸上少女に激しい敵意を燃やしはじめていた。 陸上部少女を見る目は、睨みつけるようなものになり……そして、陸上部少女も睨んできたことで、二人の可愛い女の子が睨み合いになって… ********* 男の子がそれを提案したのは、久々に自室であった二人の少女の可愛らしい顔を見て、彼女たちとのセックスを思い出したからだ。 計画のために彼女たちとの交際を強引に断ち切ったのは彼の方なのに。彼もまた、彼女たちとの逢瀬を失ったことに寂しさを感じていたのだ。 そんな気持ちがほとんど無意識に彼にその台詞を口に出させた。 「ねえ…再開の記念に…、久々にキスがしたいな」 キスがしたい。 陸上部少女のキリッとしたボーイッシュな可愛い顔を見て、水泳部少女の女の子らしい可愛さを突き詰めたような顔を見て… そのぷりぷりの唇の感触を久々に味わってみたくなった。 男の子は、ただその欲望に忠実に、彼女たちにキスがしたいと伝えただけだった。 最初に唇を味わうのは、どちらの少女がいいだろうか?そんなことを考えて少しワクワクしている少年とは対象的に… 陸上部少女と、水泳部少女は嫉妬と対抗心に火がついた。 当然のことだ。 彼とよりを戻したがっている元カノという点で、二人は決して相容れないライバルなのだ。 「○○くん…!キスするなら、私としよ?」 先に口を開いたのは陸上部少女だった。 中性的なボーイッシュな顔をメス獣のようにエロくとろけさせ、唇を軽く突き出し可愛いキス待ち顔を向ける。 「だ、だめだよ○○くん…!キスするなら、絶対私として…!私のほうが、絶対気持ちいいキスできるから!」 もちろん、水泳部少女も負けてない。 女の子らしい可愛顔を、発情した売春婦みたいにエロくとろけさせ、唇を突き出して彼のキスを強請る。 それぞれが別々の魅力をみつ少女たちが、男の子とのキスを求めて競争している。 いやらしい、エロティックな唇の競演は視覚的にも男を興奮させる。 プリプリッ、プルプルッ…エロいピンクの唇が競い合って男の子を誘惑する。 男の子は、その魅力的すぎるふたつの唇のうちどちらかを選ぶことはしたくなかった。 できれば、二つとも味わいたい。彼女たちの唇を行ったり来たりして、そのキスを味比べしたい。 だから…あえて答えを示さない。 彼はただ唇を突き出して言うだけだ。 「どっちからでもいいよ…僕の唇にキスして…」 彼は、選ぶ気はない。 そう言われた二人の女の子は、男を誘惑したのに仕留めきれなかった屈辱で女の子のプライドを傷つけられて、悲しそうな顔をするが… 次の瞬間、横目でライバル同士が睨み合って 「はっ…!」「ふっ…!」 我先に、彼の唇に殺到する! 陸上部少女の目には、彼の唇しか写っていなかった。 愛していた…いや、今も愛している男の唇。彼との甘いキス…久々のキス…待ちわびたキスが目の前にある。 それを、水泳部少女なんかに譲るわけにはいかない。自分の目の前で、彼と水泳部少女にキスなんてさせてあげない。 「○○くんっ…!!」 彼の名前を呼びながら…その唇に、自分の唇をぶつけるようにキスをしようとして…! しかし、彼の唇にしか目がむいていないのは水泳部少女も同じだった。 どうしても復縁したかった、大好きな男の子の唇…男の子とのキス…!その甘美な味わい、甘美な快感を、陸上部少女なんかに渡す訳にはいかない。 「○○くんっ…!!」 彼の名前を呼びながら、水泳部少女は陸上部少女を出し抜いて、彼のキスを独り占めしようと唇をぶつけるような勢いで突き出して…! そして…!! 「「「んんんぅぅぅっ♥♥♥」」」 男の子と、水泳部少女と、陸上部少女は…三人で、キスをしてしまった。 三枚の唇が一斉にかさなる…キスの乱交みたいに。 男の子は、唇の左右に、水泳部少女と陸上部少女、両方の少女の唇の感触を味わい…恍惚とした。 水泳部少女と、陸上部少女は…唇の片方では男の子とキスをしていたが、もう片方の唇は女の子同士、恋敵同士でキスをしてしまっていた。 背筋がゾクゾクするような、強烈な生理的な嫌悪感が走る。 同士とのキス…レズビアンでもバイセクシャルでもない少女たちにとって、女の子同士のキスなんて吐き気がするくらい気持ち悪いできごとだ。 「んんん~~~~っ!!!?!(ちょっとっ…どきなさいよっ…!女の子同士でキスなんて…気持ち悪い!)」 「んむぅぅううっっ!!?!!(なによこのふわふわして、頼りなくて…女の子の唇なんてキモすぎるわよ…!)」 男の唇とは明らかに違う、ぷにぷにして、ふわふわして、吸い付いてくるような女の子特有の唇の感触が…女の子同士である二人には嫌悪感しか感じられない。 しかし、ここで唇を離したら、恋敵に彼の唇を独占されてしまう。 それだけはさせたくない、二人の美少女は、唇で力比べをするみたいに、女の子の唇で相手の唇を圧迫し、お互いの唇を潰し合う。 複雑にめり込み合う、一人の男の子と、二人の女の子の…3つの唇。 三人は互いの唇の感触を思う存分に味わっていく。 「んむちゅっ…!んんっ!んむぅうっ!(このっ…邪魔よっ…!私と○○くんのキスに、割り込んでこないでよっ…!)」 「んむっ!んんぅっ!んむちゅぅぅっ!(邪魔…邪魔っ…邪魔っ…!私と○○くんのキスの邪魔した上に…女の子同士でキスまでして…!絶対ゆるさないんだから!)」 「んんっ…んっ…んむぅぅうっ!(どっちの娘も可愛いし、キスも気持ちいいけど…三人同時が一番気持ちいいかも…っ!!)」 男の子にとって、三人同時のキスは女の子と二人っきりでするキスよりも気持ちよかった。 嫉妬に囚われた女の子たちが我先にと強く唇を押し付けてくるからだ。 対して、陸上部少女と水泳部少女にとってはこんな複雑な思いをするキスはない… 夢に見るほど恋い焦がれた男の子の唇。 かつての恋人との甘いキスに、邪魔者が割り込んできたのだから。 しかも、その邪魔者は自分と同じ女の子。 男とは明らかに違うやわらかすぎる唇の感触には、嫌悪感しか感じない。 「んっ!…んんむぅっ!…ちゅぅぅうっ!(どきなさいっ!…女の子同士でなんて…気持ち悪いのよっ!このっ!)」 「んむっ!……んんっ!……んんぅっ!……ちゅぅぅっ!(どいてよっ……女の子同士でなんて……ありえないっ!この、このっ!) 陸上部の少女と水泳部の少女は、3人でキスをしながら…頬と頬で押し合い、相手を押しのけようと戦い始めた。 ぷにゅっ、ぷにゅっと、ほっぺた同士がぶつかり合う音がする。 二人は、おでこと鼻先がぶつかるのも構わずに顔を突き出しあい、相手を全力で押し退けにかかる。 男の子の唇という領土を二人で奪い合っているみたいだ。 「んむっ…!んん~っ(ふぅ…!唇同士も気持ちいいけど…そろそろ舌も絡めたいな)」 そんな女の子の争いを目の前で観戦しながら、男の子は唇を開き、突き出した舌で彼女たちの唇を同時にノックした。 その、男の子の催促に…… 「…っ!?んれろぉ!(ちょっ……!?)」 「……っ!?んべぇ!(ま、まって……!)」 陸上部少女と水泳部少女は、争いの最中にディープキスに誘われ…反射的に舌を出して応えようとしてしまった。 その結果は言うまでもない。 3人の、3枚の舌が触れ合ってしまう……! 「「んんっ!?んんぅっ……!んんっ!(んっ……!?んんぅっ……!やだっ……なによこれぇ……!?)」」 舌先は彼の舌先に触れてはいるが…それはもう一人の少女も同じで、3人で舌先を触れ合わせている。 男と女で、舌の感触はこんなに違うのか…!柔らかくて、ザラザラした女の子の舌の感触は、陸上部少女と水泳部少女に吐き気をもたらす。 嫌悪感のあまり二人は横目で睨み合いまで始めてしまって、陸上部少女と水泳部少女の互いの印象は最悪なものになってしまって…。 「んむっ!……んんっ!……んんんぅっ!!(ちょっとっ!……女の子同士でキスなんて気持ち悪いのよ!舌までぶつけてきて…許せない…!さっさと○○くんから離れなさいよっ!!)」 「んぶっ!?……んんぅっ!!……んん~っ!!(私の○○くんに近づかないでよっ!気持ち悪いのよ!女の子同士でキスなんて……○○くんの唇に唾をつけるなんて最低っ!!)」 女の子同士のキスなんて気持ち悪い。そう思っているのに、男の子とのキスを諦められず、三人で舌を擦り合う。 ********** それはたまたまだった。 男の子は、三人で舌を擦り合うことも気持ちいいと思っていたけど、二人きりで舌を絡めるディープキスも楽しみたいとも思っていた。 そしてたまたま、水泳部少女を相手に選んだ。 男の子は突き出した舌を、水泳部少女の方に向け彼女の口の中に侵入させる。 水泳部少女は嬉嬉としてその舌を受け入れる。 「んんっ!?……んんちゅるっ!……んんじゅぅっ♥れろっれろっ♥(○○くん…!私を選んでくれたのねっ……!嬉しいわ……!私も○○くんの舌、舐め返してあげる……♥)」 水泳部少女は、自分の口の中に侵入した彼の舌に、自らの舌を絡みつかせるように動かし、彼の舌に奉仕するように唾液を塗りたくっていく。 男の子が感じたのは、甘い甘いベリー系の匂いと味だ。水泳部少女の使った歯磨きのフレーバーだろう。 この甘いストロベリーは、水泳部少女によく似合っていると思う。 別離してから初めての、久々の舌の絡み合いは気持ちよくて、男の子と水泳部少女は夢中になって舌を絡ませあった。 「んんっ♥んじゅちゅ♥んじゅじゅじゅぅ♥れろっれろっれろっれろっ♥(○○くん…大好き…♥もっと……もっとキスしたい……♥)」 水泳部少女は、舌の動きだけで相手の快感を引き出していく。 女の子の情熱的なキスに男の子の股間も反応しそうになって… 「んむっ……?んむぅううっ!!(なによそれっ……!ずるいわよ!!)」 陸上部少女は、黙っていられない。眼の前で大好きな男の子が違う女とキスしているのだから。 陸上少女は、男の子と水泳部少女の絡まり合う舌の間に、強引に舌を差し込んでいく。 「んむっ!?んんむぅううううっ!?!?(なにすんのよっ!?私と○○くんのキスに割り込んでこないでっ!」 水泳部少女にとっては、陸上部少女の舌は、口の中に割り込んできた侵入者でしかない…だけど男の子にとっては新しいキスへのお誘いだ。 男の子は容赦なく水泳部少女とのディープキスを中断し、舌を陸上部少女の口に突き入れた。 「んんっ!?……んんん~~~っ!!!(うそ……!だめ…!捨てないで…!そんな女とキスなんてしちゃだめ…!!)」 必死に追いすがろうと舌を這わせようとする水泳部少女は半ば無視して…陸上部少女とディープキスを始める。 「んじゅじゅっ♥んちゅぅぅう♥んれろ、れろれろっ♥(○○くん…やっぱり私を選んじゃっうんだ……♥いいよ……♥いっぱい舌絡めよう……♥)」 陸上部少女からは、シトラスの爽やかな香りと味がする。 女の子らしい、だけどボーイッシュな彼女の雰囲気にピッタリだと思える。 「んんっ!……んむぅぅっ!!(またキスしたっ……!ずるいっ!私にもさせてよぉ!!)」 水泳部少女は悔しげに二人を睨みつけるが、その瞳には涙が浮かんでいる。 その顔が、陸上部少女の優越感を刺激してくれるのだ。 陸上部少女は笑みを浮かべ、男の子とのキスに没頭する。 「んじゅちゅぅっ♥……んぢゅるっ!……んじゅるるっ♥んれろっれろれっれろっ♥(あはっ♥すごい……♥○○くんと舌絡ませるの……気持ち良すぎる……♥大好き……大好きだよっ♥)」 それぞれが違った魅力と、違った味がするキスだけど…テクニックは互角だ。 それぞれとディープキスをして、味比べをした男の子の素直な感想だ。 こんなに気持ちいいキスなんだから、女の子同士でキスしてもきっと気持ちいいだろう。 その美しい光景を見てみたくて、彼はこれまで手を回してきたのだ。 陸上部少女とのキスは激しさをまし、それに合わせて水泳部少女の嫉妬も燃え上がる。 「んべぇ……!んんじゅっ!んじゅじゅっ!……んんじゅぅぅぅっ!!!(渡さないんだから…!○○くんは、私の彼氏になるんだから…!)」 水泳部少女は、もう我慢できないという風に男の子と陸上部少女の口に舌を侵入させ…絡み合う二人のキスに割り込んだ! 男の子はそれを拒まず受入れて…最後の仕上げとばかりに自分の口の中で、3枚の舌を絡めあった。 3人でのディープキス。 男の子の口の中で、陸上部少女の舌と水泳部少女の舌も容赦なく絡み合った。唾液を混ぜあった。 二人の女の子は心底嫌そうな顔をしていたけど……男の子にとっては最高に幸せな時間だった……。 「んんちゅ♥れろれろれろっ♥んちゅるるるるっ♥(○○くん……♥もっとキスしようね♥)」 「んんっ!?んちゅちゅっ♥んちゅるるるっ♥(○○くん……♥もっと…もっと…私とキスしよう♥)」 「んんっ!?んむっ♥れろれろれろっ♥んじちゅちゅちゅちゅううう♥(キモい…キモい…キモい……!女の子と舌が絡み合って…うえ〜〜〜っ!気持ち悪いぃっ!!でも……○○くんとキスできて幸せ……♥)」 「んむぅ♥んちゅぅっ♥んれろ♥れろれろれろれろっ♥(最低…!女の子同士のキスなんて……!舌まで絡みついて……気持ち悪すぎ……!○○くんとキスできるから我慢してるけど、女の子同士なんてありえない……!)」 彼と情熱的なキスをしようとすると、女の子同士の舌も激しく絡まるようになる。シトラスとベリーの匂いと味が混ざり合って得も言われぬ甘酸っぱさになって、彼の興奮を高めていく。 長い長いキスのあと… 三人とも息苦しくなって唇を離す。 舌先からは銀色の橋がかけられて、女の子たちは嫌悪感に表情を歪めている。 「○○くん……私とキスして……!私とだけ…女の子となんて、気持ち悪いよ…!」 「○○くん……!お願い……!私とキスして……!私とだけキスしてほしいの……!女の子とキスなんて、絶対にいやだから……!」 男の子に対してレズプレイなんて絶対拒絶の態度な二人……だけど、彼女たちはきっと断らない。いや、断らせない。 「そっか…残念だな…。可愛い二人がキスしてるところ、見てみたかったんだけどな…」 無理やり命令してキスさせることもできるだろう。だけど、強権を発動するのはもっと後でいい。 今は、彼女たちの競争心に少しだけ火をつけてやるだけで十分だ。 「そんなこと……!○○くん……!○○くんは、私のことが好きなんでしょ……?」 「違うわよ!! ……○○くん……私を選んでくれたんでしょ……私のことが、好きなんでしょ…?」 「そんなことあるわけ無いでしょ…!」 女の子同士のキスが見たいと言っても、眼の前で言い争いする彼女たちのこれまでの反応を見れば、そんなの嫌がるに決まっている。 だけと…男の子は、うまく彼女たちを誘導した。 「僕は二人とも好きだよ……でも、そうだな……女の子同士でセックスしちゃうくらいエッチな子の方が、僕は好きだな…」 「「っ!!」」 二人は同時に息を飲んだ。 同性と、セックス…想像しただけでも気持ち悪い。 もちろん、そういう人がいることは理解するし、そういうことが好きな人たちがすることに嫌悪感なんてない。 気持ち悪いのは、それを自分がするかもしれないということだけだ。 それも…相手は恋敵。 嫌だ…絶対に嫌。自分が女の子とセックスするなんてありえない。 陸上部少女も水泳部少女も、彼と一対一で頼まれたら断っていた。絶対に、受け入れない。 だけど、いま二人は競争しているのだ。 相手を出し抜くために、どうすればいいか……? 嫌で嫌で仕方ないけど……彼に気に入られることをするしかない。 陸上部少女が先に決心がついた…。 「キ、キスまでなら……私は、できるけど……」 言った。言ってしまった。 こう言えば、強情な水泳部少女がどうするかなんてわかり切っているのに…! 「っ……私だって…!キ、キスまでなら…やれるわ…」 水泳部少女も負けじと言った。 女の子同士でキスをするなんて、考えただけで吐き気がしてくるけど……でも、そうしないと彼を取られてしまうから……。 陸上部少女が、水泳部少女を挑発するように言う。 「ふーん……キスは出来るんだ……じゃあ、私としてみる…?」 水泳部少女も挑発を返す。 「…私は余裕でできるけど……あなたは、ほんとにできるの…?女の子同士のキスなんて…」 青ざめた顔で睨み合いながら、二人はじりじりと距離を詰めていく。 「ほら……来なさいよ……キスしてあげるから……」 「ふん……!あなたの方こそ、早くしなさいよね……キスなんて、簡単にできるんだから……!」 全ては男の子の思ったとおりになった。二人の女の子は、互いを嫌い合いながら嫌嫌キスをするつもりだ。 男とキスをするとき、健気な彼女たちはつま先立ちになって背伸びをしていたけど……女の子同士ならそんな必要もない。 ただ向き合い、ただ身体を近づけただけで目の前に唇があるのだ。 プルプルの唇、桜色の唇、男の子なら誰だってぜひキスをしてみたいって思うに違いない可憐で美しい魅力的な唇が…至近距離で向かい合い。 「「んんっ……!」」 二人の唇が重なり合った。可愛い女の子たちの神秘的なくらい美しいレズキス。 シトラスの爽やかな香りとベリーの甘い香りが混じり合う。 二人は、男の子とのキスのときはうっとりと目を閉じる。が、今はカッと目を見開き睨み合いながらキスをしている。 「ん……!」 (気持ち悪い…!気持ち悪い…!気持ち悪い…!!気持ち悪い……!!!女の子同士でなんて気持ち悪いのよ…!) 「んんっ…!」 (最悪……!最悪……!最悪……!最悪……!!気持ち悪い……!!女の子同士のキスなんて気持ち悪いぃっ!) 嫌いな相手とする、ムードも何もない、嫌がりながらするキスは一切気持ちよくなかった。 むしろ、嫌悪感で気持ち悪いだけ。 積極的になんてなるわけがない。唇と唇を軽くくっつけたあとは、そのまま、睨み合うだけだ。 「ぷはっ…」「んはっ…」 やがて、息が続かずに触れていた唇を離す。 愛のあるキスなら、愛のあるセックスなら、終わったあとに互いの身体を褒め合うのは最低限のマナーだ。 しかし、彼女たちは憎しみ合いながらのレズキスだ。 「気持ち悪い…唇が柔らかくて頼りないし…ふわふわしててキスしてる感触が弱い、全然気持ちよくなかったわよ…!あと、その甘い匂い…子供っぽいわ」 「こっちのセリフ……!ぷにぷにしてて…ふわふわしてて…全然気持ちよくならない…!あと、そのすっぱいシトラスの匂いも…それで気取ってるつもり?」 相手の唇の感触を罵り、貶し合う。 だが、彼女たちには申し訳ないが、女の子同士がいやいやキスする光景は…彼女たちは不本意だろうが…とてもエロチックだ。 「よかったよ…二人ともとってもエッチだった。ねえ…今度はもっと雰囲気出してよ…僕とのキスは二人ともとっても上手だからさ。」 もっと見たいと思うのは男としては当然の反応だ。 男の子は二人に対してそうリクエストして…そして、次に水泳部少女の方を見た。 「僕はね…あれが好きだったな。僕の腰にぎゅって腕を回して抱きついて、身体を思い切り密着させて…脚まで絡めてきてさ。それから唇で唇を挟むみたいにキスするの。得意だったよね?すごく可愛くて…すごく気持ちいいから…相手に思い知らせてあげたら?どれだけキミが可愛くて、エッチな女の子なのか」 それは、付き合っていたとき、男の子の部屋に来た水泳部少女が…ドアが開いた瞬間によくやり仕草なのだ。 会えなかったときの寂しさを埋めようとするような、愛情深い可愛いキス。 それを、他の女の子に見せつけるなんて……水泳部少女は嫌がった。 あれは、彼にだけ使う、水泳部少女の取っておきなのだ。 「そ、そんなこと……!……わ、わかった」 でも、断れない…断ったらライバルに差をつけられる。 女の子相手になんてしたくないけど、それで彼がエッチな女の子だと思ってくれるならやるしかない。 「…………っ」 声をかけられなかった陸上部少女が悔しそうに歯噛みする中… 「じゃあ…いくわよ…!○○くん…あなたの彼女の勇姿、しっかり見ててよね…!」 覚悟を決めた水泳部少女は、まさに、男の子にするみたいに得意のキスを繰り出した。 陸上部少女の細い腰に腕を回して、ぎゅっと抱きしめる。華奢で可憐な二人の体がも密着するとそれだけでエロい。 さらに、水泳部少女は陸上部少女の左脚に自分の右脚を絡めつかせる。 つやつや、ピカピカ。ムダ毛なんて全くない、すべすべの長い美脚が絡まり合う。陸上競技と水泳、それぞれのスポーツで鍛えた太ももは少し筋肉質で…少女たちは筋肉の量を競うあうみたいに太ももに力を込めて締め付けあっている。 「んんっ…!んちゅ…!…はむっ!はむっ!」 「んんっ!?…んぶっ…!んんっ!?」 そして炸裂する、啄むような、唇で甘噛するみたいな、水泳部少女の可愛いキス。 身体を密着させるキスに、流石に、感じてきたのか…陸上部少女は頬を赤くして、気持ちよさそうな声を上げてしまって…悔しそうに顔を歪める! 「あんっ…♥んんっ♥んっ……♥んっ……♥んんっ……♥」 「んんっ……!んっ……!んんんんん~!!」 女の子同士のキス…いやいや攻める女の子と、いやいや受ける女の子。 レズじゃない女の子同士のレズキスは想像よりもずっと、婬靡で背徳的でエロかった。 でも、まだまだこれからだ…! 「キミにも頑張ってほしいな。僕はね、あれが好きだったな。僕の頬に手を添えてさ、絶対逃さないって、感じでグリグリ唇を押し付けてくるの。すごく情熱的で…すごくエッチで…あれされると、僕もゾクゾクしたよ。キミがどんなにいい女か、相手に教えてあげてほしいな」 そう言うと陸上部少女にも得意のキスをするように促す。 「っ……!」 (最悪……!!) 陸上部少女は心の中で悪態をつくが、もちろん逆らうことは出来ない。 あれは、エッチな気分になったときにする、陸上部少女のエッチな必殺技なのに…彼にしか使わないって決めているのに。 だけど…たしかにこのままいいようにやられるような女じゃ…彼に選ばれることはできない。 陸上部少女も悲壮な覚悟を決めて…「っ……」 水泳部少女の頬に両手を当てて……逃げられないように固定した。 自分がされたみたいに、右脚を、相手の左脚に、絡め…鍛えた美脚で締め上げる。 そして…今度は陸上部少女がキスでお返しする!頬を掴まれて動きが止まった水泳部少女の唇に… 「んんん〜〜〜〜っ!!!」 「んんんぅぅうっ!?!♥♥♥」 唇が白くなるくらい、押し付けるようにキスをする! これまでにない痛みが走るほど押し込まれ、密着する唇。陸上部少女が情熱的に首を振って、唇を擦り付けると…水泳部少女はのけぞって快感に悶えた。 水泳部少女の、可愛い顔が屈辱に歪んでいく……。 「んんっ!…んんぅっ!…んうぅっ!」 「んふぉ♥…んぶぅ♥……んんんっ……♥」 水泳部少女の口元から、くぐもった声が漏れる。 陸上部少女のキスに、水泳部少女が押され…水泳部少女が慌てて離れようとするが、陸上少女はガッチリ捕まえていて離さない。 押しているのは陸上部少女…だけど、彼女の顔も気持ち悪さを必死に堪えるみたいに真っ赤になって、目尻には涙さえ浮かんでいて……それでも彼女は絶対に離さなかった。 男の子のセリフ一つで、攻守が入れ替わってしまったわけだが…彼はなにも陸上部少女に肩入れしている訳では無い。 強引なキスに押されて涙をにじませて悔しがる水泳部少女にだって、頑張ってほしいのだ。 だから、彼は今度は水泳部少女に声をかける…。 「キミはとても努力家で、何にでも全力で頑張る娘じゃないか…キミならきっと、もっと気持ちいいキスができるようになる」 学校に入学するまでろくに泳ぐこともできなかった少女は、その一途でひたむきな性格で、練習に励み今や水泳部でも屈指の実力を誇るようになった。 そんな性格だから、初めてできた恋人である男の子と、彼の愛情にのめり込んでしまったのだが… そんな彼女を、男の子は褒め称える。一生懸命なのが水泳部少女の魅力なのだ、と。 「だからさ…その子のキスを真似してみて。その子のキスと同じやり方でキスしてみて。一生懸命なキミなら、その情熱的なキスをすぐに覚えられる。そうしたら…絶対にもっとエッチな女の子になれる」 そう言われて、水泳部少女はハッとした。 確かに、自分は今までこんな風に強引にキスしたことなんてなかった。 いつも優しくて、ゆっくり時間をかけて、お互いの舌を絡め合うような甘いキスしかしたことがなかった。 でも…これは少年を誘惑する戦いなのだ。彼によりエッチでセクシーな女の子だと思ってもらうために、負けるわけにはいかない。 水泳部少女は、陸上部少女がそうしたように、彼女の頬を両手ではさみ掴んで……逃げられないように固定する。 「んっ!?」 突然のことに驚く陸上部少女だったが、もう遅い。 「んんんんん~!!!」 水泳部少女は、先程までの仕返しだと言わんばかりに、陸上部少女の唇にむしゃぶりつくように激しいキスをした! 「んぶっ!?んんっ!んっ!んっ!んん~~~~っ!!!」 「んぶっ!?んんっ!んん~~~~っ!!」 陸上部少女のお株を奪うように激しく唇を押し付けて、擦り付ける。 その動きは陸上部少女の動きそのもので、水泳部少女はその懸命さで、陸上部少女のキスをすぐにコピーしてしまった。 水泳部少女が押し、陸上部少女が顔をのけぞらせて押されてしまう……かと思われたが……そうはさせない。 このキスは、男の子と何度も交わしてきた陸上部少女の必殺技。真似された上に押し負けるなんて…女の子のプライドが絶対に許さない。 「んんっ!?」 陸上部少女の両手が、水泳部少女の頬をさらに強く抑え込む。 水泳部少女が苦悶の声を上げると、陸上部少女も猛然と唇を押し付けて押し返し始める…! 「んっ……ぐむっ♥……んんっ…んぶっ…♥……んんぐぅっ♥」 「んぐっ……♥……んんぅぅうっ……♥……んぐぐぅううぅっ♥」 二人の美少女の、美しい顔が激しく歪む。 頬を押さえつけられて口を塞がれているから……くぐもった声しか出せない。 だけど、二人はまるで罵り合いをするように、視線を交わして睨み合いながらキスをしている。 水泳部少女のキスと、陸上部少女のキスは互角だった。 頬と頬を掴み合って、キスで力比べをしているみたいだ。 しかも…男の子とのキスなら互いが譲り合って顔を傾け、鼻がぶつからないようにするのだが…どんな些細なことだって譲る気がない二人は、顔を傾けず、容赦なく鼻と鼻を押しつぶしあった。鼻骨がグリグリ潰し合って少し痛みが走るが……そんな痛みより、目の前の相手に対する怒りと憎しみの方がずっと強かった。 「んんっ…!んぐっ…くっ…!んんんっ……!」 「んんっ……!ぐっ……ん、くっ……!んんんぅうっ……!」 顔と顔が、めり込むんじゃないかというくらい押しつけあう。互いに歯と歯をぶつけ合うようなキス合戦。 二人は互角の戦いを繰り広げているが…自分の得意技を真似された上に、引き分けになってしまった陸上部少女が、気になる。 男の子は、陸上部少女にも成長のチャンスを上げたかった。機会の平等と言うやつだ。 「ふふっ…すごくエッチなキスだね…。でも…」 男の子はそう言うと、横目でこちらを見た陸上部少女と目を合わせて話を続ける。 「キミの実力はこんなものじゃないだろう…?キミが本気を出したら…その子のキスを、真似するなんて簡単だ。キミは、頭が良くて、要領もいい、気立てのいい子だから……もっとエッチにキスできるはずだ」 「……っ」 男の子にそう言われて、陸上部少女はハッとする。 (そうよ…あれくらいのキスなら私だって真似できる…!) 陸上部少女はどちらかといえば器用な方だ…頭の回転が早くて、応用も効く。そんな彼女だから、水泳部少女のキスは簡単にマネ出来るはず……! 「さぁ……見せて……!その子のキスを教えてもらって、もっと相手を魅了してあげるんだ……!」 男の子に期待されて……陸上部少女は、強引で情熱的なキスを止めて唇を開け…水泳部少女の柔らかな唇を、同じくらい柔らかい唇で挟み込み甘噛する! 「はむっ♥んんっ…♥んむっ…♥んんぅぅっ♥♥」 「んふぅううぅぅううっ!!?」 今度は、水泳部少女が得意技を盗まれてしまう。 男の子と初めて交わしたロマンチックなキス、男の子が褒めてくれたキス、男の子と何度も交わらせてきたキス…その大切なキスが、思い出が…陸上部少女に上書きされてしまう…! 「んぶっ……♥……んんっ……♥……んんぅうっ♥」 「んぶぅっ……♥んんぅ……んんっ♥……んむぶうっ♥」 悔しそうに顔を歪める水泳部少女に、陸上部少女は勝ち誇ったようにニヤリと笑った。 だが、水泳部少女もこのキスでは負けられない。 男の子に唇で甘噛するみたいなキスを褒めてもらってから、水泳部少女がずっと練習してきたキスなのだ。 頭が良くて、要領が良くて…それだけの女にずっと練習してきたキスが負けるわけがない! キッと陸上部少女を睨みつけて…水泳部少女も唇を巧みに使い、陸上部少女の唇を犯しにかかる。 …今度の戦いは、さっきまでの情熱的で強引なキスよりも、静かな戦いだ。でも、こちらのほうがよりエロチックだった。 ガーリーな女の子とボーイッシュな女の子が、二人ともレズじゃないのに、唇と唇で互いをレイプしているみたいな戦いだ。 水泳部少女が陸上部少女の上唇を唇で挟んで刺激し、陸上部少女は水泳部少女の下唇を唇で挟んで刺激する。 上から順番に、水泳部少女の上唇、陸上部少女の上唇、水泳部少女の下唇、陸上部少女の下唇、と並ぶ。 美少女のプリプリした桜色の唇が、犯し合う様は壮観だった。唇が唇を挟み込むハンバーガーみたいだ。 それで決着がつかないと、今度は水泳部少女が陸上部少女の下唇を唇で挟み込み、陸上部少女が水泳部少女の上唇を唇で挟む込む。 「んふぅ…♥んんっ♥……あむぅううぅうぅうぅうう~♥」 「んむっ……♥んふぅ……♥……んむっ……むぅうううぅぅうううぅうぅうぅ~♥」 二人の口から、悩ましい声が漏れる。 二人は精神的には今でも女の子同士のキスに嫌悪感を抱いているが、……若くて、性に貪欲な女の肉体は快感を覚えてしまっているのだ。 それが、二人の嫌悪感をさらに強くさせてしまう。 それはそうだ。レズじゃないのに女の子同士でこんな濃厚なキスをしているだけでも気持ち悪いのに…そのキスでお互いが感じているなんて! 吐き気がするくらいおぞましい…! 見開いて睨み合う目はとっくに涙目だ。 二人が、このキスで互いへのヘイトを募らせたのも間違いない。 だけど…男の子は無邪気に信じている。今は嫌々でも、気持ちいいキスをしていればきっと仲良くなれる。 だって、二人の女の子はどちらもキスが大好きなんだから。 「んんっ……♥……んむっ……♥……んんぅうっ♥」 「んふぅ……♥……んむっ……♥……んむっ……むぅううぅ♥」 男の子の思いとは裏腹に、二人はいがみ合いながらキスを続ける。 もう、互いの唾液でヌルヌルになった口を使って争い続ける。 唇と唇の甘噛み対決で決着がつかないと、今度はまた力任せに唇を押し付けてこすり合い対決。 「「んぐぶぶぶぅぅううぅっ♥♥♥っむぅうううぅっ♥んぶふぅぅうううぅうっ♥♥♥」」 それで決着がつかないと、また唇で唇を挟んで互いを刺激して戦う。 「「んむっ…♥…んむっ…んむちゅっ♥…んんっ♥んんぅうっ♥♥♥」」 延々と続く、少女と少女のキス勝負。 その状況を変えたのは、やはり男の子の言葉だった。

Files

Comments

No comments found for this post.