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進行中のskebリクエストの進捗早読、7割ほどの描写分になります。 ミリシタ世界の特撮ドラマ「魔法少女トゥインクルリズム」の劇中世界にて、ヒロイン達がギョーカイジンにセクハラされる話です。 素敵な羞恥ヒロピンプロットありがとうございます。 そして、敵のこのギョーカイジンは、 セクハラマジシャン https://www.pixiv.net/novel/series/8171669 そのひとです、はい。 早読では百合子ちゃんに恥ずかしい目にあってもらいました。 この後は育ちゃんに視点が変わり、恥辱セクハラ受ける予定です。 もしくは視点をモブに移してもいいかなぁ? とりあえずドラマ付きのCD借りられたので、それを聞き込んだうえでキャラの口調やら、色々熟考して完成させたいと思います。 一ヶ月後程度を目標にPixiv投稿予定となります。 ──以下、本文── [小略] 「待ってなさい……必ず助けるから」 観衆の好奇の視線に晒されている亜利沙を一刻も早く解放する。そんな使命感に燃えた百合子が、ギョーカイジンと対峙するべく地面を蹴る。  風の力を利用した加速を纏い、一気に距離を詰めていく。その瞬間、ふと全身を包んだ違和感を、百合子はしかし気にせずに、迷いない踏み込みで一閃を放つ。交戦開始の瞬間の、空気を切り裂くような鋭さの蹴撃。しかし── (……っえ?) ギョーカイジンの体を突き抜かんばかりの勢いで放ったそれが、全く手応えが無いことに驚く。それはまるで分厚いクッション相手に立ち向かっているかのような感覚だった。動揺したまま間合いに居るのは不味い。本能的な判断に従って、百合子はすぐさま後方へと跳ぶ。 同時に、周囲の人だかりから喧騒が上がる。攻撃無効なギョーカイジンに対する驚きの類のようなそれだと百合子は思ったが、どこか様子がおかしいことに気づく。ヒソヒソ話のような囁き声が収まらない。そして、その端々を耳が拾いあげる内容に、嫌な予感を覚える。 「スカート……なんで……」 「見え、た……。水色……」 「パ、パンツ……だ、よ、な……?」 百合子は、ハッと何かに気づいたように、自らの下半身──周囲の視線が異常なほどに降り注がれる先であるそこ──を見下ろす。スカートの裾はいつもと変わらず、ゆらゆらと揺れていて、何の異常もないように見える。だってこのスカートは魔法に守られていて、激しい動きをしようとも、捲れたりなんてしないはずなのだ。 (いったい、なにが……っ!?) 疑念を抱きながら、相対する敵へと視線を戻す。一時の困惑などで油断すれば命取りになる相手だ。そう自らを叱咤しながらも、並行して先ほどの蹴りを無力化されたことに対する対策を練らねばならない。焦燥感に駆られるまま、それでも背を向けなど選択肢に無いとばかりに、再度風を身に纏う。そのタイミングで先に動いたのは、ギョーカイジンの方だった。百合子が先ほど繰り出した蹴りのような軌道で、ギョーカイジンの脚が振り抜かれる。百合子は動体視力を発揮し、その攻撃を紙一重で避けた。直後、百合子の視界に舞うようにプリーツスカートがはためくのが映り込んだ。 (や、やっぱり、スカートが……っ!) めくれ上がっている。イコールその中に秘めるはずの、乙女の布地が衆目に晒されているということ。事実、ふとももに感じる外気の冷たさが、今まさに起きている異常事態を物語ってくる。 「ッ……!!」 慌てて百合子はスカートの前後を押さえつけた。羞恥心と屈辱が、身体を駆け巡り、それは熱となって頬を赤らめるさせていく。 「ふふふ、お嬢さん。可愛い下着だったねぇ。ほら、観衆達も鼻の下を伸ばしてご覧になっているよ」 そのギョーカイジンの口調は、いつもの有象無象達とは違うものだった。落ち着きがあり、だけどねっとりとした悪意を孕んだ声音。遭遇したことのないタイプの敵であり、実際百合子を精神的にねぶるかのように、その言葉は的確に羞恥心を煽っていた。ギョーカイジンが指を刺した先の人々──とりわけ若い男達の反応を見て、百合子は怒りに顔を染める。 「あぁ、いいねぇ、その表情。お兄ちゃん達は君みたいな美少女のそんな顔を見たいんだよ。もっともっと見せて欲しいなぁ」 「……下劣な……!」 百合子は吐き捨てるように言い 「あぁ、いいねぇ、その表情。オジサン達は君みたいな美少女のそんな風に羞恥に染まる顔が大好きなんだ」 全身をねぶるようなトーンで発せられる言葉に、百合子は悪寒を感じる。しかしヒロインたる者、そんな事象に気後れする訳にはいけない。そんな事になれば、相手の思う壺であり、亜利沙を助けるどころか、群衆まで巻き込んで危機に陥ってしまうだろう。 (こ、こんな戦い方の奴に好き勝手させるもんですか……っ!!) 毅然とした表情を浮かべ、百合子は構えを取る。ギョーカイジンとの間合いがまだじゅうぶんにあることを確認し、視線は外さないまま周囲に呼びかけるため肺に空気を溜め込む。 「みなさんッ! この相手は危険です!! 今は避難を優先させてくださいッ!」 百合子は凛とした声で観衆となっている人々へ語りかける。精神的攻撃を見せてくるこの敵への対応として、その選択は正解だったと言えるように思えた。しかし、周囲の人だかりは誰も百合子の声に従おうとしない。そんな予想外な反応に、百合子は動揺を隠せなかった。 「み、皆さん…‥な、何で……? 聞こえて、無いの……?」 ざわめき続ける人々を前にして、百合子の胸に不安感が募っていく。相対するギョーカイジンは、そんな百合子の様子を嘲笑うかのような笑みを浮かべていた。 「ふふっ、当然だろ? 戦うヒロイン、舞うスカート、風の能力……皆、常日頃に乙女の秘めたる布地を見たくてしたかなかったんだよ。だから、君の言葉に従う理由なんてあるわけないじゃないか。ねぇ、パンチラヒロイン?」 そんな蔑称と共に、ギョーカイジンの眼光が鋭くなる。それは、獲物を狩る獣の目だ。そして、善良なる一般人であるはずの群衆達すら、スカート越しの股間へ容赦の無い視線を注いできていた。 「な……っ!? そ、そんな……」 百合子は頬が熱くなるのを感じた。守るべき対象であるはずの彼らの欲情に染まった目が、ただひたすらに羞恥心を煽って来る。そして、その感情は百合子の心に小さな迷いを生じさせてしまう。 (この状況では、風の能力は使えない……ッ) それは、正確には使えないという訳では無い。使えば、最も容易くスカートが捲れ上がり、百合子のショーツ姿の下半身が観衆の視線に露わになってしまうだけだ。 (──だけ?) 悪と戦うヒロイン。されど、変身を解けばその実態は可愛らしい少女であることに変わりはない。大衆の面前で下着姿を晒すなど、年頃の乙女にとって耐えがたい辱めに他ならない。しかも、既にそれを期待して待ち構えている者達の前でなど── (……っ) その瞬間、百合子の頭に浮かんだのは、自分の恥態で盛り上がる観客の姿だった。 (そ、そんなのダメ……っ!) 一度浮かべてしまったビジョンは簡単には振り払えず、百合子の顔は紅潮していく。風の能力を制限することを余儀なくさせられ、百合子は焦燥感を募らせる。 (なんとかしないと……ッ) そう考えつつも、打開策は思いつかない。そもそも、このギョーカイジンの能力を暴く手がかりも、弱点も分からないのだ。 「く、ぅ……ッ」 どうしようもない状況に歯噛みする百合子。 「さぁ、どうしたのかな? 君の正義の味方ごっこは終わりかい?」 ギョーカイジンの挑発するような言葉に、百合子はキッと睨み付けることで応えた。しかし、状況は依然変わらない。何とかしなければと思いつつ、有効な手段は見つからなかった。 (こうなったら……ッ!) 覚悟を決めたように、百合子が一歩前に出たその時、 「まぁ、少し落ち着いてくれ。危険を試みずに君の応援を続ける群衆にもっとサービスが必要かと思ってね ギョーカイジンが制するようにそう言って、パチンと指を鳴らした。すると、ジジジジと電信音のような音が鳴り響き、百合子とギョーカイジンを取り囲むようにして、空中にいくつもの巨大なスクエアが形取られた。出現した。それはまるで巨大な液晶画面のように、様々な角度からなる百合子の姿を鮮明に映し出していた。 「なっ……こ、これは……!?」 まるで自分達の使う魔法能力のような異質な光景を前に、思わず驚愕に声を上げる。 「紹介しよう、俺の優秀なカメラ使い魔達だ。こいつら自体は君に攻撃を仕掛けることは無いから安心してくれ。ただ君を映し続けるだけの可愛い奴らさ。まぁ、ローアングルが好きっていうのが、玉に瑕だがな」 その台詞で、足元を這うように漂う、羽の生えた球体──ギョーカイジンの言う使い魔──の、存在に気づいて、百合子は慌ててスカートの裾を両手で押さえつける。そうしながら見渡せば、空中の映像のひとつが、地面から見上げるようなアングルの百合子のスカートの中を捉えてるのが見えてしまった。無駄と思えるほどの鮮明さをもって、百合子の下半身を舐め回すような映像が流れる。百合子の反応が早かったため、一瞬だけチラ見えした水色のそれだが、映像は逆再生や、スローモーションを駆使してより細部に至るまで映し出されていた。 (くっ……。私を辱めることが目的だっていうんですか……ッ!!) 百合子の恥ずかしい姿が衆目に晒されという屈辱。が弱い乙女なら戦意喪失してしいそうな状況だが、百合子はヒロインであり、魔法少女なのだ。湧き上がる憤怒を瞳に宿して、戦闘態勢を取る。とはいえ、状況が芳しくない事は覆せようも無い事実であった。 [小略] ギョーカイジンが一気に間合いを詰めてくる。百合子は、いつもの反射で迎撃するための挙動──得意である、蹴り技を放つように脳髄が司令を出す。出して、しまった。 (……あっ、だめぇ……っ) その不用意さを嘆いてももう遅く、百合子の右脚が舞う。当然のようにスカートを翻してしまい、中のショーツは露わになってしまうのだ。そして、カメラ型使い魔はその様子をしっかりと撮影してしまっていた。咄嗟に風の能力でスカートのベクトルを下向きに操作しようとするが、それは肉体の制御まで気が回らなくのと同義。 ──ガッ。 蹴り足をギョーカイジンに掴まれてしまう。 「やっ、やぁ……っ」 そのままジワジワと掴み上げられ、百合子から弱々しい声が漏れる。スカートを風で押さえつけていても、開脚を強制させられることで、自らのふとももでスカートを捲り上げてしまうことになるのだ。両手で必死に股間を隠そうとするが、この怪人の力は強く、鍛えられた柔軟性も手伝い、どんどん恥ずかしい丸見えポーズを強要されてしまう。 「み、見ないで……映さないで……っ」 観客たちからは歓声が上がり、百合子の身体に無数の視線が突き刺さった。悔しさから眉尻を下げ、百合子は唇を噛む。自分の恥態が、スクリーンいっぱいに映し出されている。そこに華麗なる魔法少女としての威厳などどこにもなく、ギョーカイジンの揶揄するようなパンチラヒロインとしての性的搾取の対象となり果ててしまっているのだ。 その屈辱的な現実を前にしても、まだ百合子の心は折れていない。しかし、狡猾で未だ未知なるその敵は、口角を不気味に吊り上げながら、口を開く。 「ほーら、マスコミまでもヒロインの戦闘……もとい、パンチラシーンを放送しにやってきたようだぞ。もっと、も~っとサービスしてやらないとなぁ」 ギョーカイジンの言った通り、放送局のテレビクルーと思わせる一団が、百合子の視界の端に映った。 (くっ……!) それが、まさか乙女の秘めたる布地を公共の電波に乗せるためなんて、戯言を信じるわけではない。一般市民の性善説に希望を抱いているからこその魔法少女。だが、なおも耳に入ってくる、 「脚開いて……パンツ丸見えヒロイン、エッロぉ……」 「悔しそうな顔もそそり過ぎるよなぁ? ギョーカイジン、応援しちゃっていいかな?」 「動画モードで一生保存しとくべき。最高のパンチラオカズゲットだぜ!」 「おいおい、もうSNSに拡散されてんじゃんか」 そんな言葉の数々が、百合子の心を少しずつ蝕んでいく。 (パ、パンツばっかり、見るなぁ……っ) 必死にふとももを閉じようと力を入れるが、I字バランスのような態勢のままビクともしない。それどころか、そんな強制開脚状態の卑猥な股間を、カメラ使い魔達は執拗に映し続けてくる。もはや、羞恥心で頭が干上がってしまいそうだ。どうすればいいかの判断するための思考がまるで働かない。 「くっ、あっ……うっ、うわぁああ……っ!!」 その状態で導き出した抵抗の手段は──全身からありったけの魔力を放出。怒りや、悔しさや、様々な感情が入り混じった風の力が、百合子の身体を通して暴風のような勢いで吹き荒れた。 「おわっ!?」 ギョーカイジンが思わず声を上げる。ギョーカイジンが思わず声を上げる。今までの飄々とした態度からは想像も出来ないような、慌てふためく様子を見せる。思わずなのか、百合子の足を捕まえていた腕の力が緩んだ。 「おおおぉぉぉッ!!」 それを好機と見て、百合子は右足を思いっきり振り抜く。そうして、ようやくギョーカイジンの拘束から逃れる事に成功。すかさず距離を取り、構えを取る。 「はぁ……はぁ……っ」 自分でも驚くほどのパワーを発揮したせいで、息が上がる。鮮烈な風の刃は、ギョーカイジンだけではなく、自らの肌すらも片付けるほどで、周囲のギャラリーに被害が及ばなかったのが唯一の救いだろうか。 「いやいや、なかなかやるじゃないか。身を挺してまでの能力の最高出力での解放……。流石は魔法少女様というところか」 ギョーカイジンは、大袈裟に両手を広げ、百合子を賞賛する。結局は余裕のある表情を見せてくる敵に、百合子は焦燥を隠せない。 「しかし……ちょっと破廉恥な格好になってしまったが、それはサービスなのか? ヒロインの活躍を見守る視聴者へのご褒美か?」 言われて、百合子は自分の姿を見直す。 (……な!? こ、こんなの……っ) 魔法少女としてのコスチュームが、所々切り裂かれてしまっている。スカートはスリットのような切れ目が出来ており、セーラー服を模した上半身も肩口や胸元が破けてしまっており、僅かではあるがブラジャーが覗き見えてしまっていた。恥ずかしい姿を指摘され、頬を紅潮させる百合子。それの起因が自らの不用意とも言える力の解放なのだから、なんとも皮肉なものだ。ギョーカイジンはそんな百合子の様子を見て、ニヤニヤとした笑みを浮かべている。 それと同じようないやらしい視線が群衆から向けられていることは安易に予想がついてしまう。またしても、百合子の中に屈辱と、悲哀と、怒りと、様々な感情が混沌と渦巻き始める。無意識のうちに内股という、か弱い一般の乙女のような体勢を取ってしまうほどに、百合子の精神が削られていく。そして、その敵はそんなヒロインの隙を、見逃してくれるような相手では──断じてなかった。一気に間合いを詰められる。 「ほらほら、サービスなら、もっとはっきり見せてくれないとダメだろう? ほぉ~ら、ほらほらっ!」 百合子はハッとして我に返り、咄嵯に拳を繰り出す。だが、ギョーカイジンは軽口を叩きながらも、難なくそれを回避。カウンターのように、鋭利な爪を百合子の身体に向かって振り上げてくる。 (は、早い……!) 百合子は、ギョーカイジンの攻撃を躱すために風の魔法を発動する。そうしなければ直撃してしまうほどの鋭さだった。 (やっぱりこのギョーカイジン……強い……!) 完全には避ける事が出来ず、胸元がさらに切り裂かれてしまう。肌色の露出の面積が広くなってしまったことに羞恥を覚えるが、今はそんなことを気にしている場合ではない。 (でも……負けるわけにはいかない!) 百合子は、ギョーカイジンに反撃を試みる。だが、得意の足技は、股間を曝け出ししまうという想いから繰り出せず、風を纏った正拳突きを放つ。だが、ギョーカイジンは、それもひらりと回避。お返しだと言わんばかりに、また爪先が胸元へと襲い掛かり、コスチュームがビリっと音を立てて破れ去っていく。 「ト、トゥインクルリリーって着痩せするタイプなんだな……」 「な、なぁ? お、おっぱい、結構大きいよな? 美乳だよな?」 誰かがそんな呟くのが百合子の耳に入ってくる。羞恥心が百合子の心を支配する割合が増していき、先程よりも顔が赤く染まってしまう。 (み、見ないでぇ……) 咄嗟に胸元を片方の手で隠すが、それはもちろん動きの鈍化を招くことである。 ギョーカイジンは嘲笑うように視線からのガードを片手で剥がし、その向こうの布地をもう片方の爪撃で引き裂いてくる。 「くっ……うぅ……」 ビリイィィィッッ!! と、看過出来ない耳障りな音が響き、胸元の露出が広がってしまう。この敵は不埒なことに、完全に百合子のバストを露わにすることを目的に攻撃してきている。その悪意に激しい怒りが沸き上がるが、ブラジャーすら曝け出されたこの窮地を脱することに注力せざるを得ない。ブラのストラップにその爪が掠られてしまえば、最悪の事態が起こってしまうかもしれないのだ。 「リリーちゃんのおっぱい……ポ、ポロリしてくれないかな……っ!」 ギャラリーの一人が発した言葉。それこそが、百合子の頭を過ぎる最悪の想定であった。テレビ局の放送すらされてしまっている今、もしここでバストが目論見通りポロリしてしまった場合、立派な放送事故だ。ミドルティーンの少女──魔法少女ヒロインとして年齢は公称していいが──の可憐な双丘の全世界公開劇など許されて良いはずがないだろう。 (そ、そんなの……絶対に無理っ!) 想像するだけで背筋が凍りつくような羞恥に襲われる。百合子は、両腕で身体を抱くような姿勢を取りながら必死に身を捩らせ、爪を避けようと尽力する。そんな百合子の動きが、観衆達にとっては扇情的に映っていることなど、当の本人には知る由もない。 それでも百合子は諦めずに、脚を動かし続け、敵の追撃をかろうじて躱わしはしている。もしくは、弄ばれているだけかもしれなかったが。 とはいえ、ジリ貧であることは確かである。焦燥感に駆られる百合子は、追い詰められていき、足元をもつれさせてしまう。 「おっと、危ないぞ。転んでしまってはパンツが丸見えになっちゃうじゃないか」 ギョーカイジンがそんな風に言いながら、素早く百合子の背後に回り込み、支えるように肩を掴んだ。事実、転倒することは回避した。が、あろうことかギャラリーはブーイングを上げている始末だ。それに対する不愉快さより、難敵と密着状態と言っていいほどに接近されてしまったことの方が問題だった。 (ま、まずい……っ!) 本来ならゼロ距離で繰り出すはずの膝蹴りが打てない。またふとももを抱えられ、下着を無理やり晒されることが安易に想像出来てしまうからだ。 「さぁさぁ、次はどんなサービスタイムを見せてくれるんだ? 露出大好き、トゥインクルリリーちゃん!」 そう言うなり、ギョーカイジンは百合子のスカートに手を伸ばしてくる。そして、その裾を摘むようにして、じっくりと持ち上げてくるのだ。 「やっ、やめなさいっ!」 百合子は、それを阻止しようと手を伸ばす。が、あっさりと反撃にあい、逆にこちらの両腕を絡め取られてしまい、さらに身体を引き寄せられた上に、身動きまでも制限されてしまう。 「こ、この……!」 百合子はギョーカイジンに肘打ちを叩き込むが、ほとんど力が発揮出来ない。それに、やはり手応えがまるで無いのだ。まるでゴムマリを相手にしているかのような感覚に陥る。そんな攻撃に敵が怯むはずもなく、ニヤついた笑みを崩すことなく、百合子の腕ごと抱きすくめるように拘束してくる。 ギョーカイジンの片手だけで百合子の両手は完全に封じられ、もう片方の手が胸元へと伸びてくる。 (……ッ!?) バストを這う手は、無遠慮にブラジャー越しにその美丘を鷲掴みにしてきた。ご丁寧に爪を引っ込ませた指々を、布地に沈み込むほどに食い込ませてくる。 「くっ、は、離して……ッ!このっ!」 百合子は身を捩らせて抵抗を試みるが、敵の拘束からは逃れられない。そのいやらしい手つきに、百合子は顔をしかめてしまう。激しく胸を揉みしだかれるせいで、ブラジャーストラップが肩からずれ落ちそうになる。その光景に群衆が黄色い歓声を響かせるのだから、堪ったものではない。 (み、見らちゃう……。こんな大勢の人に、私の胸がっ! ダメっ! 絶対に嫌っ! そ、そんなの、耐えられないっ!) 百合子は、羞恥心から涙目になりながらも、必死にギョーカイジンの拘束から逃れようとする。背に腹は変えられない、と先ほどの魔法能力の暴走すら試みるのだが、うまく発動させることが出来ない。怒りのバロメーターや、集中力といったものが、時折布地越しに胸の中央に秘める先端に指を掠れられてしまうことで、乱されしまうのだ。そうやって、百合子の美乳を堪能し続ける卑劣な悪漢。何も出来ずにセクハラ行為の餌食にされているヒロイン。歓喜の声すら隠そうとしないギャラリーと、こんな不適切な場面の放送を続ける公共テレビ局のスタッフ。 全てが魔法少女としての尊厳を辱められには過分すぎるシチュエーションであった。耳まで真っ赤に染まった百合子は、屈辱に耐え切れるラインを当に超えていた。 「おっ? もしかして諦めてしまったのか?」 ギョーカイジンがそう呟くのが聞こえてくる。もちろん、百合子はそんなわけがない。だが、逆転の目が無いに等しいことを肉体が自覚してしまっていて、抵抗の力がほとんど入らないのだ。 「まぁ、いいか……。なら、ショータイムといこうじゃないか」 ギョーカイジンのその台詞からの動きは素早かった。 (つ、次は何をされるの……?) 百合子が弱々しく眉尻を下げるよりも早く、ギョーカイジンは背後を取っていた位置取りから一瞬にして百合子の正面へと移ってみせる。それでも片方の乳房を握る手のひらはそのままなのが、徹底した淫行ぶりを表している。思考もままならない百合子は、その行動の意図が読めずにいる。が、次の瞬間…… ──ぷるんっ。 と、百合子の美しく、瑞々しいおっぱいが外気に向かって弾けた。両胸共にだ。 「きっ……」 百合子の大きな瞳が白黒する。 「きゃああああああああっ!!」 「キターーーーーーーーーッ!!」 百合子の悲鳴と、観客たちの歓声が入り混じった。正面に回ったギョーカイジンは、一気呵成に百合子のブラジャーをズリ下ろしてきたのだ。年齢に不相応とも言える美乳は、ギャラリーを煽るようにその柔らかさを主張しながら震えて飛び出し、百合子は顔を今まで以上に真紅に染め上げる。 百合子はパニックに陥りながらも、隠すべきその性的象徴を両手で覆おうとする。が、相対するこのギョーカイジンのスピードはやはり尋常では無かった。 「あっ……あ!?」 百合子の目線が急に上空へと向き、同時に乳房に苦しさを感じる。 「こっ、これは……ッ!?」 まるで解説者のような群衆の一声。百合子が、何が起きているかを使い魔によるディスプレイで視認するより早く、 「おっぱいハンギングツリー!!」 そんな技名と思える単語が飛び込んできた。そして、次の瞬間に百合子が視界で捉えた光景。それは、まさに絶句に値するものだった。  苦悶の表情のヒロインと、美しく可憐で、無防備な二つの果実。その柔肉をまるで我が物かのように、下から掴み上げて天に向かって伸ばされた腕。全世界に向かって美乳を晒し上げるような、技とも呼べないような不届き極まりない所業。本能なのか、乳房を隠すよりもその手首を掴んでしまったせいで、麗しのバストは無残にも衆目に暴かれてしまっている。 「あっ、ああっ……こ、こんな……ひ、ひどい……っ!」 百合子は、あまりの恥辱に言葉を詰まらせてしまう。次の瞬間には、胸元を覆うように両手をあてがい、中央に鎮座するピンク色の突起を下衆な視線から守るように隠すが、もはやギャラリーの脳内には先ほどの光景が焼き付いてしまっていただろう。 (う、うそ……。わ、私、こんな大勢の人に胸を見られちゃったの……? うそ、うそよ……!) 百合子は、あまりのショックに頭が混乱し、目の前が真っ暗になる。今度こそ本当に涙が溢れそうになっていた。だが、そんな心情などギョーカイジンはお構い無しに、百合子の身体を執拗に揺さぶってくる。ブラインドにしている手のひらをすり抜けてしまう程のそれは、百合子の屈辱と羞恥心を更に煽ってゆく。 「やめっ、あっ! やめてっ!! んんっ、くぅっ!!」 漏れ出る声すら、どこか艶のある色気を含んでしまうのが、百合子にとってはさらに恥ずかしさを募らせてゆく要因となってしまう。 「ふふっ、どうした? 見られるのがそんなに気持ちいいのか? ん?」 「そ、そんなわけ……! 」 ──あるはずが、無い。もちろん、自分の乳房が持ち上げられる瞬間を、使い魔によるディスプレイで執拗に繰り返し映し出されることなんて、とても看過出来る辱めではない。だが、今しがた苦しみ訴える哀れな魔法少女へのエールより、画面で、ぷるんっ、と揺れながら桜色の突起を露にする様に沸き続ける群衆の声の方が遥かに勝ることが、百合子の精神を更に蝕んでいく。まともな思考すら奪われる程に、だ。だから迫り上がる嬌声のような響きを正当化させ、ギャラリーへのご褒美のような悲鳴を抑えることが出来ないのだ。 「あっ、ああんっ! こ、こんなのっ ……くっ、あぁっ!!」 その反応に満足を示すようにか、ギョーカイジンは両手で揉む力を強めてくる。その度に乳房は形を変えるのがわかり、そこから痛痒いような、味わったことのない感覚が脳髄と、下腹部へ伝わっていく。 「あぁっ……ああああっ!?」 百合子は、その初めての感触に、思わず身を捩らせて悶えてしまう。吊り上げられながら、膝頭を擦り合わせるような様は、どこか扇情的ですらある。ギョーカイジンは嗜虐的な笑みを浮かべながら、男の憧れの象徴を上下左右にと蹂躙していく。 「ああっ、あっ! そ、それっ……だめぇっ!」 それでも百合子はなんとかバストトップを覆い隠すのを止めることなく、恥辱に抗う。 「どうしたー、ギョーカイジーン! またポロリさせろーッ!!」 「おっぱい!おっぱい!!」 「もっと揺らせっ!いや、俺にも揉ませろっ!!」 観客たちは好き勝手な野次は、もはや百合子にとっては呪縛の言葉でしかなかった。 「う、うう……ううっ……」 「どうだ? もう諦めて、大人しくおっぱいを晒してしまった方が楽なんじゃないか?」 甘言になり得ない、ただの戯れ事で百合子の精神を揺さぶってくる。 「そ、そんな訳、ないで……しょ……!」 苦悶の表情のままの否定は、まるで強がりのようにも見える。しかし、それが紛れもない事実である以上、百合子に出来ることはわずかな抵抗を必死に繰り返そうとすることだけだ。 「いいねぇ、さすがヒロイン様だ。その強情さに敬意を評して、もっと、もーっと辱めを与えてやろうッ!」 そう言って、男ギョーカイジンが突き上げている腕を、ブンッ、と振り下ろした。百合子の視界が天空を向き、身体に下向きのベクトルが強く働く。 受け身──なんて思考するより早く、百合子は背中から地面に叩きつけらてしまう。 「あっ、くぅ……!」 息が詰まるような衝撃。頭から落とされなかった事に敵の手心を感じる余裕もなく、百合子は痛みに顔を歪めた。それでも胸元のガードを崩さずいれたのは、百合子の本能が恥辱を拒んでいるのことに他ならない。だが、続けてギョーカイジンは百合子を引き起こし、上半身を前屈させるように押さえ込んできた。 「も、もう、やめなさ…い……!!」 もう少し力を強められれば、そのまま地面に伏してしまうような状況で、それでも気丈なヒロインとして百合子は歯を食いしばる。しかし、そんな少女を嘲笑うかのように、ギョーカイジンは百合子を御したまま、スカートの裾を摘見上げてきた。ふとももが外気に晒される感覚で、百合子はその破廉恥行為に気づく。 (まっ、また、下着を見せしめのように……ッ!?) バストを片腕で隠しながら、もう片刃の手を必死に伸ばす。しかし、組み伏せられ地面しか視認できないような状況では、うまくギョーカイジンの手を捉えられない。 「いいぞー、青パンツ丸見えー!っ!」 「激しく戦ってるせいでちょっと食い込んでて、尻たぶが震えてるぜ。エッロいなぁ」 ギャラリーからの無遠慮な声援に、顔が熱くなるのを感じた。自分がどんな惨めな姿かを想像すると、ますます羞恥が募っていく。だが、焦れば焦るほどに、百合子の手は虚空をかくばかりだ。 (やっ……。は、恥ずかしい……ッ。わたしの下着が、お尻が見られて……ッ!!) 小刻みに震え出す身体。それは、これから更に起きるであろう淫猥な出来事を察知してしまったが故のものだったか。とにかく──今の百合子には自分の感情すら把握出来ない程に精神が乱れてしまっている。 「くくく、そろそろ限界のようだな? だがな、お前が負けを認める前にたっぷりと屈辱を味合わせるのが俺の役目なんだ。さぁ、イッツ、ショータイム!」 ギョーカイジンのギャラリーを煽るような叫び声。と、同時に百合子を巻き込むようなダイナミックな動きを見せてきた。 「なっ、何?! い、痛っ! ちょ、やめっ……きゃああああっ!!?」 乙女の悲鳴が木霊する。続いて群衆の未だかつてない程の色めきだった歓声が湧き上がった。 ──恥ずかし固め。そう呼ばれるセクハラ技が、ある。相手を抱え込みながら、自らが後転し仰向けになりながら、相手の股関節を両脚でロックしながら開脚させてしまう恥辱技だ。それが今、スカート姿の魔法少女に繰り出されてしまったのだ。逆さまのような体勢で、無防備な股間を、ぱっか~ん、と大公開されてしまう。 「ひゃああっ!? な、なんて格好……ッ!? やっ、やめてっ! ああっ!! お願い、離してぇぇぇえッ!!!」 悲痛な懇願の声を上げる百合子だが、観衆達は歓喜の雄たけびでそれに応えるのみだ。 「最高だぜ、ギョーカイジン! ヒロインの恥辱開脚、大パンモロ! 水色パンツが眩しいぜ!」 「いいぞ、いいぞーっ!!もっと脚広げさせろーっ!」 「おっぱいのガードも解いてやれよーっ!」 バストのガードで片腕が塞がっている百合子は、なんとか垂れ下がるスカートで股間を隠そうとするが、その手はすぐに敵によって振り払われる。ならば、となんとか両脚を必死に閉じようとするが、ビクともしてくれない。 「やだぁ……見ないでぇ……っ」 堪らず弱々しい声が漏れるが観客のボルテージは高まる一方だ。男達の視線が、穴が開くんじゃないというほどに自分のショーツに注がれてることを感じ取り、百合子は羞恥で涙ぐむ。ヒロインの哀れな姿にギャラリーは無遠慮にカメラを向け、好き勝手に卑猥な感想を述べていくのだから、百合子の精神力はどんどんすり減っていった。 「パンチラリリー、一生のオカズにさせて貰うからな! 」 「こりゃ良い写真撮れたわ! 良い匂いしそうなパンツ見せつけられて、堪らんぜ!」 「生パン最高! もっとお尻振って食い込ませてくれー!!」 もはや抵抗らしい抵抗も出来ず、百合子はされるがままの状態で、下衆な歓声に耳が汚され続ける。 「くぅ……やぁ……っ、もう、やぁ……っ」 守るべき市民から向けられるあまりに性的な感情。心が削られる思いに、ついに百合子は屈服を選ぶ。パンモロ大開脚を見せつけるような体勢のまま、四肢が弛緩し、とうとう百合子は敗北を認めた。 (もう、だめ……。もう、許して……) それを感じ取られたのか、ひと呼吸置いてギョーカイジンによるその恥辱技は解かれる。しかし、百合子の全身はもう抵抗の意思を示すことを放棄しており、地面に倒れ込んだまま動くことが出来ないでいた。 そんな百合子を、ギョーカイジンは満足したような笑みで見下ろしてきた。 (わたし……負けたんだ……) 敵が何か観衆に向かって声を張り上げているのがわかるが、その内容までは思考に届かない。どこか他人事のよう感じているのは、あまりの恥辱に対する逃避の現れだろうか。そんな、ぼんやりとした意識を覚醒させたのは── 「……んっ、あッ?!」 股間に感じた衝撃。それは痛みと言うよりは、圧迫感といった方が近いかもしれない。今まで経験したことの無い感覚が背筋に走り、百合子の口からなぜか甘い声が漏れてしまう。 「んんっ?! な、なにこれぇ……っ」 一瞬、自分の身に何が起きたかわからなかったが、すぐにそれはギョーカイジンの攻撃だと理解できた。だが、足裏で股間をひたすら押し込んでくるという未知の攻撃が、どうしてこんなに甘痒い気持ちになるのか、百合子にはわからない。片方の足首を掴まれ、身体を引き寄せられるようにしながら、執拗に股間をぐりぐりされる。 「んはっ、あっ、んん……っ! そ、そこばかり……あんっ、つ、強くしな……いでぇ……!」 ゾクゾクと湧き上がる痺れのような感覚に目が背けられない。性器が潰される──のではなく、器用に足裏で揉み込まれる感じだ。ダメージを与える意図が見受けられないのは、実際そうなのだろう。この敵は徹頭徹尾、百合子を恥辱のどん底へ叩き落とすことが狙いなのだ。そのことを意識してしまうと、湧き上がってくるものをより自覚させられ、百合子の顔が真っ赤に染まる。抵抗も、思考すらまともに出来なくなってしまったまま、股を子供の遊びのような、しかし明らかに破廉恥な所作で弄ばれ続けるヒロイン。ショーツのクロッチ部を重点的に狙われ、布越しの擦りつけるような刺激を延々と与えられ続けられ、嬌声を上げさせられる。 「んっ、んふぅ、こ、これっ、や、やぁ……っ!」 身を捩るようなことも出来ず、ただただ意地の悪い攻め手に翻弄される百合子。甘い刺激に耐え続けることなど出来ず、ギャラリーが察してしまうような甲高い悲鳴を上げるまで、時間はそうかからないのであった。

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理不尽なJO

https://twitter.com/jo_itazurad4c/status/1676359279991980033 にて、続きになる、視点を観衆のモブ彼に変えての、プリンセス育ちゃんへの辱めを掲載しました。 伴いまして、リクエストプラン加入の支援者様にブースト適用の連絡を受けました。 ありがとうございます!!! これで、規定より加筆して完成稿を迎えられそうですっ。