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進行中のリクエストの文字数70%ほどの進捗早読になります。 魔法先生ネギま!の真面目系剣士せっちゃんのレズ痴漢被害モノです。 修学旅行編は少年漫画的な視点でも大好きな展開ですね。青春時代の思い出です。 動揺すると京都弁になる設定を忘れてたので、書き直し時にうまく活かせればなぁ、と思っております。 一ヶ月後程度を目標PIXIV投稿予定となります。 ──以下、本文── 「ふふふっ、お嬢様、楽しそうだな……」 クラスメイトとのひとときを楽しむ木乃香の姿を見て、刹那は目を細めた。修学旅行での一件では、辛いこともあっただろうに、それでもこうしてまた笑えるようになったことを素直に喜ぶことができる。だから、慰安──旅行の後にすることとしては少し場違いかもしれないが──も兼ねて一行でプールに来たのは、正解だったのだろうと思えた。 だからこそ、 ──その笑顔が向けられているのが自分ではなくても── この日常を守ることこそが自分の使命なのだと、改めて決意を固めることができるのだ。 (──本当に?) 不意に誰かに問いかけられたような錯覚を感じて、刹那は反射的に周囲を見渡した。しかし、当然ながら誰もいない。胸の内の核心をつかれたようなその問いに、高まる鼓動と複雑な想いを隠すように、刹那は口元を歪めて苦笑いを見せた。 (……まったく、私も修行が足りない……) そして、あらためて思う。自分は確かに普通のひとよりは強い。だが、それだけだ。 大切なものを守るための力があっても、それを振るうための想いがなければ、意味がない。守るべきものを間違えれば、それは単なる暴力にしからない。真の意味で、強くなりたい。 そんな渇望が、文字通り渇きを産んだのか、刹那はジュースを喉に流し込もうと、手に取った。 (あれ……もう、空だ……) プラカップの中身がいつの間にかなくなっていることに気づく。少し前に偶然にも遭遇した龍宮とわりと本気目に競泳したせいで思いがけず水分を欲したのだろう。補充のためにショップなりに足を運べばいいのだが、先程のモヤついた感情のせいか、それすらも億劫に感じられてしまった。 そのとき ── 「もしかして飲み物買おうと思ってる? ちょうどよかった、飲みきれなくて困ってたのよ」 ふいに背後から声をかけられた。振り返るとそこには、二人組の女性が立っていた。片方は、黒いビキニ姿の黒髪ロングの女性。もう片方は、白いワンピース水着の栗色の髪をサイドテールにした女性。どちらもかなりスタイルが良く、異性であれば自ずと視線鎌かけられるような魅力を放っている。 これがチャラついた男だったすれば、一笑に付すような場面であろう。しかし、その二人組は女性であり、刹那は今水分を補給したいと考えていたところである。それになんだかこの女性の眼を見ていると、不思議と吸い込まれそうな感覚を覚えて、思考力を奪われていくようであった。そんな抗い難い引力のようなものに加え、そもそも特に断る理由も思い浮かばない。 気が付けば刹那は、 ──こくんと、うなづいていた。 すると二人の女性はにっこりと微笑む。 「ありがとう。綺麗なお嬢さん」 そう言って二人は、ひらひらと手を振りながら刹那の元を離れていった。 やはり身体は水分を欲していたのだろう。ストローを通るその液体は、今まで経験したことが無いほど心地よい甘さがあり、喉を潤してくれる。 (これ……美味しい……) こくっこくっと、飲んでいくたびに、その甘味はまるで脳にまで染み渡るかのように、刹那の意識に浸透していく。 「ア、アルコールってわけじゃ、ないよな……」 確かめるように鼻を近づけてみるものの、酒精の香りはまったくしない。甘みにの後に続く僅かな酸味が喉越しの良さを加速させているようで、いくらでも飲むことができそうだ。ふわりとした多幸感も手伝って、刹那はつい夢中になってしまっていた。 「このちゃん……やっぱり楽しそうだなぁ……」 ジュースを飲みながら、木乃香の様子を眺める。施設のスライダーなどから縫って差し込まれる日差しがまるで木漏れ日のように見える。水飛沫が太陽の光を反射して輝く様もまた美しい。そんな中ではしゃぐかつての幼馴染は、とても神聖なもののように思えて、刹那は思わず見惚れてしまっていた。 「綺麗だなぁ……」 本音が喉を通る。華やいだ気分が、そこに混ざって一緒に楽しむべきだと告げてくる。今なら昔のように、無邪気に時間を共有できるかもしれない。刹那は意を決して、プールに向かうために立ちあがろうとする。瞬間── (あれ……?) 腰が抜けたかのように、力が入らなくなる。その場にぺたんと座り込みそうになる刹那を、横合いから伸びた腕が受け止めた。 「あら、アナタ、だいじょうぶ?」 先ほどの二人組の女性──そのうちの金髪ロングのほうだ。彼女は刹那の肩を抱き寄せるようにして支えると、そのまま耳元に唇を寄せてきた。その吐息が妙に甘いものに感じてしまい、刹那の鼓膜を震わせる。 (な、なんか身体に力がうまく入らない……?) 実際彼女に支えられなくてはその場にへたり込んでしまいそうなくらい、四肢が脱力している。 「アナタ、そんな状態でプール入ろうしてるの? 危ないわよぉ」 彼女の言う通り、到底プールではしゃげるような具合ではない。刹那は、再び椅子に戻してもらおう──そもそも一般人にこんなか弱い姿を見せてしまっていることが不覚以外の何者でもないのだが、そんな思考すら着いてきていない──と、口を開きかけたが、それを遮るように彼女が言葉を紡ぎだす。 「じゃあ、おねーさん達とゆっくり行きましょうか。そのまま私達と遊びましょうっ」 「……えっ……えっ!?」 突然の提案に困惑が隠さない刹那だが、彼女は有無を言わさず強引に刹那の手を取る。 「おっ、なに? 結局ナンパしたの?? いいねぇ~」 もう一人の栗毛の女性もそう言いながら現れた。ニヤニヤと笑いながら刹那の腕に抱きついてくる。特にこちらの女性のプロポーションはすさまじく、柔らかな感触と体温が押しつけられる。二人に挟まれる形になった刹那は、ますます混乱してしまう。 刹那は半ば引きずられるように、彼女たちに連れられていく。 (な、なんで……? 私はこのちゃんと遊びたかっただ、け……なのに……) 思考は未だ霞がかってはいる。しかし、このまま二人に連れてかれていかれるのは正解とは思えなくなんとか抵抗しようとする。が、その力はあまりにも弱々しいもので、二人は意にも返さず刹那を手を引いていく。 ふと、遠目に木乃香たちの姿を捉える 。そんな刹那の視線に気付く由もなく、相変わらず楽しそうにはしゃいでいた。その様子を見ると、なんだか急に寂しくなってしまって、刹那の表情が曇る。 (やっぱり……わたしは、あの輪には……) ──入れないんだ。その思いに囚われてしまう。そんな刹那の頭を撫でるように、手が優しく触れた。髪をゆるりと解くように指が滑っていく。心地よい感覚に思わず目を細めそうになるが、ハッとして顔を上げる。 「せっかくの美人さんが、そんな顔しちゃダメよ」 にっこりと微笑む二人の女性。ウインクしながら、刹那の顔を覗き込んでいる。刹那の瞳が大きく揺れ動く。 まるで吸い寄せられるかのような錯覚を得てしまい、鼓動が早くなる。顔を寄せられて、不意に頬が熱くなっていくのを感じた。その熱は全身に伝播していき、身体を火照らせていく。 「なんか……熱い……」 思ったことをそのまま口にしてしまうほどに、刹那の頭は呆けていた。そんな様子に、女性たちは笑みを深める。 「あらっ、そしたらきっと、プール気持ちいいと思うわよ?」 「そうそう、気持ちよくなっちゃうわよ?」 「……気持ち良く?」 オウム返しに言葉を繰り返す刹那。その頭には既に正常に起動していないような気配がある。気づけば栗毛のほうはすでにプールの中におり、刹那に向かって手を伸ばしている。 「ほらっ、早くぅ」 刹那は促されるがまま、栗毛の女性の手を取り、プールの中へと誘われた。金髪のほうから介助のようにされて水に浸かっていく刹那では、やはりまだ力が入らず、プールへの着地すらままならない。 「ほらっ、早くぅ」 急かされるのように握った手を引かれると、まるで抱き合うような姿勢になってしまう。目の前に相手の豊満な胸が迫り、肌に密着してくる。 「あ、あの……すみません……うまく、立てなくて……でも……水、冷たくて気持ちいいです……」 そのまま金髪の女性も刹那の隣に陣取り、二人に挟まれる格好で、泳ぎ方を初めて教えてもらう幼子なように、おぼつかない動作でプールを漂い始める。身体の熱を水に溶け込んでいくような感覚で、だんだんと真っ当な精神が戻ってくる。夢見心地の中、自分がいつたい何をしてるんだろう疑問が浮かんできていた。 「あ、あの……もう一人で、だいじょうぶ……です……」 刹那はそう言って、水を掻いて離れようとするが、女達はそれを許さない。 「遠慮しないのっ」 「そうそう、溺れたら大変よぉ」 と言いながら刹那から手を離さない。それどころか、その手つきが徐々に妖しいものになってきており、刹那は困惑する。 「ほ、本当に自分で泳げます……から……あっ、ああッ」 そんな刹那の言葉などに耳は貸してもらえず、ついには抱き絡められるように二人の手が身体に触れてくる。柔かな感触が、水着越しとはいえ刹那の全身を包み込む。 首筋に吐息を吹きかけられながら、背中をゆっくりと撫で回され、さらにお尻にまで手が這い寄ってくる。 「ちょっ、ちょっと、なにしてるんですか!?」 さすがにこれはまずいと、我を取り戻したように刹那は声を荒げてる。抵抗しようと腕を振り回すが、うまく力が入らず、簡単に女性達に制御されてしまう。そうなると水の浮力で簡単に浮き上がってしまう下半身は無防備で、女達の指先は水着と肌の境目をなぞるように動き回る。 「女の子同士なんだし、もっと仲良くしよ~よぉ」 「そうそう、こんなに若くて可愛い娘と遊べて嬉しいわぁ」 などと、完全に刹那は二人のペースに翻弄されてしまっていた。なおも女達の手のひらは、指は、刹那の身体をまさぐっていく。 「あう、ひゃ……ん、ぁ、や、やめ……っ、くすぐったっ、やぁ……」 うなじや、腋といったゾクリとする感覚が走る箇所を責め立てられて、思わず刹那の声が上擦る。この手つきが、一緒に遊ぶ、という範疇をとうに超えているのは、刹那にもわかってしまう。明らかに性的な意図を孕んできているのだ。 「あら、ごめんなさい。思ったより敏感さんなのね?」 「ダメじゃない、もっと優しくさわってあげないとっ。こういう風に……にっ」 言いつつ、刹那のお腹の辺りを指先でつーっとなぞりあげてきた。びくんっ、と刹那は身体を大きく震わせ、切なげな表情を浮かべてしまう。臀部では依然として、女達が揉みほぐすように指を柔肉に食い込ませては、刹那の反応を楽しむかのようにくすりと笑ってくる。 (に、逃げないと……) このままではいけない、となんとか身を捩ろうとするが、そのたびに、耳元で甘く囁かれた。 「こらっ、逃げちゃ、だぁ~~めっ」 脳髄の奥まで染みるような妖艶な声音。耳に届いた瞬間から、まるで催眠術にかけられたように、刹那の身体からは力が抜けていってしまう。 「ほんと、スレンダーで肌も綺麗で、羨ましいわぁ。若いって良いわねぇ~」 「わたしなんて最近すぐお肉ついちゃうからぁ、アナタみたいなほっそりしてるの憧れちゃう」 そんな言葉と共に、栗毛の女が、密着して刹那の身体を引き寄せると同時に胸を後ろから鷲掴んできた。自ら言うように肉感的な、むにょんとした感触が背中に伝わりながらも、丁寧で、丹念な手つきが乳房全体をマッサージするように触れてくる。 「ちょっと……む、胸は……っ」 刹那は恥ずかしそうに顔を赤らめる。同性とは言え、気軽に触れていい箇所ではない。 「んー? ちっちゃめだから恥ずかしい? だからこそこうやって揉んであげると、わたしみたいに大きくなるんだよぉ?」 実際薄めの胸は刹那にとって若干のコンプレックスではあったのだが、今の状況で重要なのは公共の場でいかがわしい行為をされているということだ。女の手のひらは円を描くように刹那の小さな膨らみを包み込み、ふにゅふにゅと水着越しのその形を変えていく。刹那はさすがに嫌がって、その動きを止めようと腕を伸ばすが、もう一人にその手を絡め取られてしまう。 「ふふっ、この娘、アンタみたいなデブにはなりたくないですってぇ」 「なにそれ、ひどい~。そんなこと言う娘はいじめちゃうんだから」 二人の女性が楽しげに笑い合う様子は、プールでの一幕の光景として微笑ましいものである。しかし、その実、容易く行われているのは、不健全極まりないものであり、刹那にとっては危機感を覚えるものでしかなかった。 「や、やめてください……っ」 そんな言葉で止まるはずもなく、栗毛の方は胸を揉みながら同時に耳たぶにキスをしてきて、そのままぺろりと舐められてしまう。ぞくりとする感覚に、刹那が身を強張らせると、もう一人の金髪の方は、その緊張を解きほぐすよう、手首から心地よいマッサージのようなタッチで腕を撫で回してくる。 (こっ、こんな……どうしてこんなこと……っ) 刹那は困惑しながら、じたばたと身体を動かそうとするが、二人の女性に抱きすくめられている状態で、思うようにいかない。刹那の片手に至っては、指先を絡ませてきて、恋人繋ぎの状態で捕えられた。そのまま慣れた手つきで指の一本一本に至るまで丁寧に愛撫を加えてくる。 舌が這い回る耳元ではちゅぷっ、ぴちゃっと水音が響き渡り、首筋に鳥肌が立つような感覚を身体に染み込まされる。マッサージと称する、小ぶりなおっぱいへの刺激も執拗に続いており、布地と肌の隙間を狙う際どい手つきすら見せてくるようになっていた。カップが浮き上がってしまいそうと思えるほどに、乳肉を揉みしだかれていた。 「だ、だめ……まわり、見えて、る……から……!」 周りには当然のように他の客も居るのだ。取り囲まれているとは言っても女二人では効果的な目隠しになってるはずもなく、周りの視線は否応無く集まってしまう。 刹那がそう訴えるが、むしろ周囲の注目を促すかの如く、金髪の方が正面から刹那の肩口に顔を寄せ、そこに口づけてきた。 ちゅっ、と吸い付くように唇を押し当てて、軽く歯を立て、そしてまた優しく愛おしむように、啄ばむ。 「あっ、や、やめっ……」 刹那は思わず頬を上気させながら、天を仰ぐ。肌を吸われると、途端力がさらに抜けていくような感覚に襲われてしまう。女達に抱きかかえられてなければ、それこそ溺れて沈んでしまっていたかもしれない。 栗毛の女も負けじと、反対側の耳に熱い吐息を吹きかけ、耳たぶを甘噛みしてきた。 左右から同時に与えられる、じんわり、ねっとりとした快楽の波に、刹那は顔を真っ赤にして身悶えする。胸元をまさぐっている手は、ついには水着の上からではあるが、その中央の先端まで捉えようとしてきた。 「そ、そこは……っ」 それはあからさまな性的意図であり、刹那にとって越えてはいけない一線──しかし、あっけなく女の指先は、小さな突起の位置を正確に探りあててしまう。あまつさえ、布地を穿つとばかりに、爪を立てて引っ掻いてきた。 「ひィっ、んんッ……!?」 刹那はその痛みにも似た鋭い快感に、びくんと身体を震わせ、悲鳴に近い声を上げてしまった。そんな反応を見て、二人の女性は楽しげにクスリと笑いあう。 「あら、ごめ~んっ、乳首、さわっちゃったぁ」 そんな軽い調子で心にもない謝罪を口にしてくる。刹那は慌てて口を塞ぎ、辺りを見回す。幸いなことに、今のやりとりに気付いた者はいなかったようだ。しかしほっとする間もなく、今度は── きゅぅっ、と両方の乳首を摘まれた。水着越しとはいえ、敏感な場所への容赦ない責め。刹那は反射的に背筋を反らせてしまうと、目の前にいる金髪の女性に片脚を取られてしまう。彼女は刹那の髪を撫でながら、うふふっ、と妖艶に笑いながら口を開く。 「ダメじゃないの、ねぇ? ちっぱいのお嬢ちゃんなんだから乳首弱いって決まってるじゃない。そんな風にいじめたら、すぐ弱々になっちゃうんだから、優しくしてあげないとぉ?」 そんなことを言いつつ、円を描くように指を、くるり、と這わせてくる。乳輪の形さえも把握してるような寸分違わぬ動きで、くーるり、くーるり、としつこくその外側をなぞられてしまい、刹那は必死に奥歯を食いしばる。 (なんで、ち、乳首、ばっかり……) そこが弱点だとわかっていて、あえて焦らすように、ソフトタッチで指先が動いてくる。先端近くを掠めようとして、だけど離れ、また触れるか触れないかの距離で指が止まる。 そしてまた、くるくると、弄ばれる。 むず痒いような感覚が、身体の奥底から湧き上がってきて、たまらなくなって、つい腰が無意識に揺れてしまう。 「えー? いじめてなんかないよぉ、ねぇ? ちゃーんと、気持ち良いもん、ね、え」 栗毛の女性が、反対側の耳元へそう囁いて、さら吐息を吹き込んでくる。そのまま耳たぶを食み、耳穴の中に舌を差し入れてきた。脳に直接響くような淫らな水音の響きが、胸元を這う指の動きとリンクしているような錯覚を感じてしまい、刹那はまたも身体をビクつかせて甘い声を出してしまう。 「あっ、あうぅ……そ、そんなぁ……い、いやぁ……っ」 普段のクールな姿や、戦闘時の気丈さから程遠い弱々しい声で拒絶の言葉を口にするが、それはむしろ嗜虐心を刺激するだけだった。なにより、栗毛から後ろから抱きかかえられて、片脚は金髪に腕を絡められたまま吊られ、そのまま手まで握られてしまっており、半ば拘束のような状態だ。逃げることもできず、されるがままに、左右の乳首を同時に責められてしまう。 くりゅっ、くにゅっ、こすっ、かりっ、ぐりぃっ…… 爪を立てて押し込まれ、摘まれて捻られると、じんわりとした痛みと共に、抗えない快感に身体を支配されてしまう。 「んっ、うァ……っ、そ、そこ、ばっかり、触る、なァ……っ」 刹那は抗議の声を上げるも、くすっと笑われるだけで、胸を責める手は止まってくれない。 水着の上からでもわかるくらいに硬く尖ってしまった乳首を、女達は交互につねったり、軽く弾いたりしながら、反応を楽しむかのように愛撫していく。 「んー? ちょっと言葉遣い荒くなってきてなぁい? そんな娘はお仕置きしちゃうわよぉ?」 金髪の女が、そう言ってニヤリと笑う。 「う、うるさ……んん、ふぁっ」 刹那の言葉の途中に、栗毛の方に指を口内に突っ込まてしまう。舌を押し込むようにして、唾液を絡めとられていく。濡れた指先で口蓋を撫でられ、歯茎をなぞるようにされると、全身が震えような感覚に襲われた。歯を立ててやろうかと、いつもの刹那なら考えるところだが、なぜかそんな思考さえ奪われてるかのようで、身体が動かせない。 やがて、ちゅぱっ、と音を立てながら口内から引き抜かれると、今度はその指が胸元の水着の中に滑り込んできた。 「ちょ、直接は、い、いやっ……」 抵抗しようとする刹那だったが、金髪に押さえられていて動けない。指は刹那の乳首を探り当て、人差し指と親指の間に挟んで擦り合わせてくる。 「くっ、くぅぅぅっんんっ!」 びくんっ、と身体を震わせて、刹那は目を瞑って声を殺しつつ耐えようとする。プールの水で流れているはずなのに、自分の唾液を塗りたくられたような感覚が、敏感な突起に残ってしまう。 女の指先は器用に、繊細に動く。ピンと伸ばしたふたつの指で尖りを挟んでは離し、また挟みこんできて、時折捻りを加えてくる。刹那は胸から走る甘い痺れに膝が抜けそうになるが、水中の浮力でなんとか立っていられるような状態だ。 「も、もう……ち、ちくび、ゆるし、てぇ……」 せつなげな声で許しを請うても、女達には愉しげに微笑まれるだけだ。 そして今度は左右同時からの責めが始まる。金髪の方の手もするりと水着の中に滑り込み、刹那の乳房を直接揉み始める。 くにゃぁ~、ぎゅーっ、きゅっ、くりっくりっ…… 結局はすぐに指先は中央の蕾へ辿り着き、摘み上げられてしまう。 「ひ、あぁぁッ!?」 刹那はビクンと背中を仰け反らせて悲鳴を上げた。それは女達にとっては甘美な歌声のように聞こえるのか、責めは執拗さを増した。 くりゅっ、くしゅくしゅっ、こすこすこすっ…… 「あっ、ああぁぅっ……や、やめ……っ」 薄い胸の上で、だけどしっかりと色づいた二つの果実を、左右から別々の手に捕まえられて、上下に激しく揺すりあげられる。摘まれて、捻られて、優しく撫でられたと思ったら強く潰されて…… 左右の乳首を同時に違う方法で刺激され、刹那はもうたまらないといった表表情で頭を振った。 「んっ、んんっ、だめっ、そ、それ、ほんと、やめて……や、やめて、くださ……っ」 「んー? あまり騒いじゃうと周りの人に気づかれちゃうわよ? 刹那ちゃんがおっぱいの先っぽシコシコされて気持ちよくなっちゃう、はしたない女の子だってこと」 「そ、そん、な……」 そんなことは──ない、と言いたかったのだが、胸から湧き上がってくる甘い疼きは否定できない。それにその小さな先端を根本からしつこく扱きあげられたせいで、女達の指の間で硬度を増させられたそこは、その淫靡な感触を如実に伝えてしまっているのだろう。だから刹那は口ごもった。 「ほーら、こんなに硬くなって……刹那ちゃんの乳首も喜んでるみたいよ?」 「くぅんッ!」 きゅっと強めの力で摘まれた瞬間、刹那の身体がぴくんと跳ねる。しつこく胸の尖りからもたらされる快楽信号は思考を溶かしてくような心地さえして、刹那はふるりと身を震わせた。だから刹那は──にわかに二人が自身のことを名前呼びしてきていたことついて、頭が働かない。 二人の指は依然、水着の中で好きなように踊っている。伸ばされた人差し指が、ピコピコ、ピコピコ、と上下左右に突起を弾いてくる。もう一方では、乳輪を摘まれながら、爪先がカリカリッと掻いて来るのだ。さらには、両方の乳首を交互に引っ張っては離され、引っ張ては離され……そんな風にされてたまらず充血しきったところで、親指と人差し指でしつこく前後に扱きあげられると、刹那は背筋を走る快美に身体が震えて仕方がなかった。 「は、はぅうん……ッ!」 「ふふんっ、かわいい声出しちゃって……わたしの乳首シコシコがそんなに良かったのかしらぁ」 金髪の女にそう言われながらも、さらに乳房をグニィイッと搾り出すようにして揉まれる。そうされながら先端を男性器のように指の腹で丁寧に磨きあげてくるものだから、下半身から迫り上がる官能の電流に頭がおかしくなりそうだ。 「えー? わたしの優しく弾くほうが好きだよねぇ? 刹那ちゃん。こうやってピコピコいっぱいしてあげてすっごく硬くなったところを押し込んであげると、芯がこつんこつん当たるのが頭に響いて、気持ちいいよねぇ?」 今度は栗毛の方から、甘ったるく囁かれながら行為を実践されてしまう。 両の乳房の先端という一番敏感なところを、左右それぞれ違う動きで苛められて、頭の中が真っ白になる。 「ふぁ……や、やだっ、や、やっ……」 「やだじゃないでしょー? お姉さんたちに弄って欲しくてたまんないんでしょうが。刹那ちゃんの乳首は嬉しい嬉しいって素直に勃起してるのに嘘つかないのぉ」 「ち、違っ、こ、これは……あっ、あぁンっ」 「はい、素直になろうかぁ~」 くりゅっ、と右乳首を捻られる。そのまま、ぎゅーっと摘み上げられて、 「ひィっ、んんあっ?!」 堪らず高い声で喘いでしまう。 「だぁから~、そんな風に騒いだら周り気づいちゃうでしょう? それとも刹那ちゃんはみんなの注目を浴びたいわけぇ? この変態娘め」 「そ、そん、なこと……っ」 「もしかして露出趣味あるのかな? じゃあ水着脱がしちゃおうっか」 「そ、それは……それだけはダメ……」 「えー、刹那ちゃんの可愛くて健気なピンコ勃ち乳首、みんなに見てもらおーよー」 栗毛が玩具を自慢するかのように言いながら、指で摘んでいた刹那の尖りを強く弾く。そこは言葉通り、ツンと上向いていて、次の刺激を待ち侘びるように震えていた。 「ひっ? あ、あうう……っ」 「じゃあ、このままイっちゃったら罰ゲームで水着没収だからねぇ」 金髪がそう言うと、二人の女は連携したように刹那の両乳首を捏ねまわし、弄り倒す。 「くぅ……ッ!」 刹那は反射的に歯を食いしばり、身体を強張らせる。だが、背筋を張るようなその反応は、尖りをより一層強調させてしまっていることに刹那は気がついていない。イヤイヤと首を振るのが精一杯の抵抗では、二人の嗜虐心を煽る結果にしかならない。 「ほらほら、抵抗しないの。もう我慢できなくなっちゃってるくせにぃ。無理やりおっぱい虐められて感じるえっちな身体なんでしょ? 正直になりなさいよ。アナタのドスケベな乳首がもっと触って欲しいですって言ってるわよ」 「そんなこと、な……ふぁああぁァ!!」 なおも二人の指は妖艶に踊り狂い、刹那の胸の頂点にある二つの突起を同時に、あるいは交互に、摘んでは離され、押し込まれ、擦られ、引っ張られるという容赦のない責めを繰り返されてしまう。 「ふふふふふ。ちょっと強くいじられると大人しくなっちゃって、ホントかわいい子。でも、こんな弱々乳首でイかせるなんて簡単過ぎて面白味にかけるから、もっとなんか……こう……んー」 考え込みながらも突起を弄る指遊びは止まらないのだから堪らない。そんな風にされて、完全に意識が胸の先に集中している時に…… ぎゅむ~~ッ! お尻の側の水着がいつの間にか掴みあげられており、これでもかとばかりに強く引き絞られたのだ。 「ひゃあぁぁっ!?」 予想だになかった感触──股間部にまで圧迫感が伝わるほどに布地が食い込んでくる感覚に、刹那は思わず悲鳴を上げた。同時に脚の拘束が解かれたため、水の浮力も手伝って下半身が持ち上がる。 「きゃ……っ!」 そんな心許なさを受け止めるように、金髪の女が刹那の腰を掴んで、引き寄せる。いや、それは腰というより…… むにィ──。 水着をTバックのように食いこまされたことで溢れてしまった瑞々しい尻肉を、がばっと鷲掴みにしてきたのである。 「こ、今度は……な、に……?」 「んふっ、薄い胸に比べて、こっちはまだ程よく成長してるわねぇ。いい形してるじゃない。それに感度もい、い、み、た、いっ」 正面から抱きすくめられる形で、耳元で囁かれながら、水着はズラされ、女の指はクレバスに埋まり込み、奥に秘める窄みをなぞってくる。 「や……っ、そ、そこは……っ!」 また違う種類の羞恥心が刹那を襲う。 「んー、やっぱりまだ固いわねぇ」 女はそう言いながら、ゆるりとくすぐるように指を這わしてくる。 「や、やめ……ま、まって、同時にま、また、ち、ちくびもなんて……ひィんっ」 「ほらほら、こっちは全然弄り足りないんだから油断しちゃダメだよー?」 栗毛が悪戯っぽく笑いながら、ぷっくり膨らんでしまった蕾を我が物顔で転がしていく。そこへの刺激は今や自分の役割だと主張するように、執拗に乳首を扱き上げてくる。 「ふぁああっ、あぅうううっ!」 刹那は悶え苦しむ。身体を仰け反らせて快楽を逃したいが、二人から挟み込まれているため、それすらも許されない。 胸の先から走る快感が、そのまま臀部の奥の恥ずかしい箇所──肛門へと直結させてくるような指遣いに、刹那の中で切迫感が高まっていく。 (ち、乳首、気持ちいいのっ、無理やり、お尻に紐つけられて……こんなの、つ、続けられたら……っ) 両胸の尖りを指の間で挟み込まれ、ぐりゅ、くりゅ、と揉み潰される度に、そこから甘い痺れが背筋を走り抜けてしまう。それを掬い上げるように、下半身に這う手が、指が、匿穴周辺の際どい箇所をなぞり、つつき、撫であげてくる。早く緊張をほぐして、その排泄器官を立派な敏感性器として使えるようにしてしまおうという卑猥な意図を感じさせる手付きだった。 「やっ、お、お尻はっ、も、もう、やだァ、あっ、やめてぇっ」 「あら、可愛い声で鳴いてくれるのねぇ。お尻でも感じてもらえて、嬉しい わぁ。ワタシも濡れてきちゃいそう」 しつこく、狡猾に、淫靡に動く細長い指先。むにぃ、と尻肉を割り開くようにされると、水が粘膜に染みてくる感覚がある。冷たさがあるはずのそれは、なぜかじんわりとした熱を孕んでいるような気がしてしまう。その燻りを煽るように、指は、ちょん、ちょんっ、とまだ開かざる入り口をノックしてくる。 「くっ、ふぅ、うぅぅぅん……っ」 刹那は唇を引き結び、声が漏れ出ぬよう必死に耐える。しかしそれは、まるで甘えた雌犬の鳴き声のような鼻にかかった喘ぎとなってしまい、おねだりのようにも聞こえてしまう。 (こ、こんなの、耐えられるはずがない……っ) それもそのはず。アナルへの優しいタップと同時に、両胸の桃色の尖りも、爪先でつん、つんっ、と押し込まれているのだから── 「んー? 刹那ちゃん、きもちいーねー? 乳首とお尻でイっちゃっいたいんでしょー? もう少しだからがんばってねー?」 栗毛の女が楽しげに言う。そんなことない、と否定したい気持ちはある。だが、刹那の身体は正直に反応してしまっている。乳首の方は、これまでも散々指で苛められたせいで、今ではすっかり敏感にされてしまい、ぷっくりと膨らんでしまっているのだ。そして、恥ずべき皺穴も、もはや指先が浅口まで侵入を果たしており、ぐりゅ、ぐりゅ、とほぐすように掻き回されている。腸液とプールの水を乳化させるかのように懸命に動き回る指のせいで、そこが緩んでいくのを感じる。 (こ、このままじゃ、わ、わたし……イ、イ……っ) 未経験のはずなのに明確な予感がある。胸の先とお尻の奥からもたらされる快楽の波──もう、アナルからも感じ入るよくにされてしまったのは、認める他ない──は、下腹部に溜まりに溜まっていて、もう少しで弾け飛んでしまうだろうことを。 (そ、それはダメ、絶対ダメぇ……) しかし、そんな儚い想いなど、女達の指遣いの前では風前の灯火だ。 胸の突起をシコシコ、シコシコッ、と丁寧に扱かれて、腰が跳ね上がってしまう。それをキャッチするように尻奥の蕾を指先で穿られると、脳裏が真っ白に染まる。二人の連携はひたすらに刹那を追い詰めていく。 「そろそろかなぁ~~? ちっぱいのピンク乳首ちゃん、シコシコ、シコシコされて男の子の射精みたいにイっちゃえ~~」 シコシコ、くりゅんっ、シコシコシコシコッ、ぎゅむんっ、シコシコシコシコシコシコ── 両方の乳首を、指の腹が前後動で激しく磨きあげてくる。時折捻りあげたり、摘み上げたりしながら、しつこく、丹念なスライドが永遠に思えるほど続いて、刹那の視界がスパークする。と、並行して…… ──ぢゅぶぶっ。 尻穴の入り口を撫でていた指先が、不意に深めに侵入してきて、腸壁を擦り上げてきた。 「あらぁ、アナルもちゃーんとワタシの指を食べちゃってるじゃない。キュッて締め付けて、そんなにワタシの指、美味しい? よだれがプールに流れちゃうわよぉ? いやらしい娘ねぇ」 女の言うように、括約筋は既に弛んだとはいえ、狭い入り口をこじ開けられて、刹那に経験したことのない違和感が生まれる。 だがそれも一瞬のこと。ゆっくりと引き抜かれると、排泄感にも似た感覚はすぐに、ぞわぞわとした甘い疼きへと変わっていく。そしてまた肉孔を拡張されていく挿入感は、刹那には未知の、淫靡すぎる悦びとなって彼女を昂らせていった。 (無理、無理ぃ、むりィ、むりィ、むりむりむり、こ、こんなの……むりぃ……ッ) 「乳首シコシコでイっちゃえっ」 「アナルじゅぽじゅぽでイきなさいっ」 二人同時に、まるで示し合わせたようにそう言って、乳首とアナルを襲う指が激しさを増す。お尻の穴では、指がぐるりと中で小さく回転する、腸液をこそぎ取るような動きを見せたかと思うと──次の瞬間には、一気に第二関節の半分ほどまで突き込まれてしまった。刹那は喉の奥で可愛らしく悲鳴をあげて、身体全体を痙攣させる。 乳首への愛撫も容赦がない。親指と中指でシコシコと表す扱きあげをされ続けながら、人差し指の爪が乳頭の窪みを狙って引っ掻いてきた、その時── お尻での長い指がぬるりゅりっ、と優しく、しかし敏感な部分を全て撫であげるように引き抜かれた──から…… ぷしっ。 (あ……っ) 頭の中で響いたそれは、確かに秘裂から蜜液が漏れ出す音。 (あっ、あ……っ) まったく弄られてないはずなのに、それはもう止められるわけがなかった。 堰を切ったかのように、体に蓄積した切なさが、その分泌液として溢れ出していくのだ。イコール── 「あっ、あああぁぁぁんんんっああッ、イぃあ、んんっ……くう゛ぅぅぅ……~ッ!」  刹那は、とうとう声を押し殺すこともできず、無様に絶頂させられてしまう。プールの水が白く濁ったよう気がするほどの、大量の愛液が噴き出す。無理やり快楽の極致へ駆け上がらされてしまったという事実に、刹那の思考は追いつかない。アクメの余韻に体を震わせつつ、ただ呆然と虚空を見つめるその顔は、だらしなく蕩けていた──

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