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●●●完璧を目指すと損をするのでは●●●  先日の夏コミ後の打ち上げで某作家様方とお話た時にイラストの完成度について意見交換できたのでここでお話したいと思います。完璧主義的な性格の方に少し読んでいただければなと思います。   〇80%を完成とすべき  私も某作家様方も見解が一致している点があって、それは「仕事でも趣味でも絵を完全完璧にする必要はない」という考え方でした。  実際のお仕事でも100%のものを求められることは稀で、クライアント様の基準に届いていれば問題なく納品できることが多いですし、品質よりも納期のほうが大事な場面も多く、完成度に関しては余裕がない限り言及されることはあまりありません。  また趣味の絵にしても自分的に完成度が高い絵を仕上げられたとしても実際にSNSやpixivに挙げた時にはユーザの反応が良くないことも多いです。    ですので「完成度」と「周囲の評価」は必ずしも一致するとは限らないのです。    では書き手としてどこまでの完成度で絵をまとめるか考えた時、80%が丁度よいと考えています。  20%足せば100%に届くので完璧を目指せるのですがたったその20%を底上げするためには大きな労力がかかります。  10%→30%の進行と80%→100%の進行とでは労力が異なるのです。  この見解は意見交換された作家様も仰っていて私自身共感できる経験をしてきました。    理由は簡単で100%の完璧を目指せば目指すほど描き込み量と思考する時間が増えるためです。  例を挙げると線や色のはみ出しを修正する作業(粗探し)と色合いの調整がそれにあたると思います。  特に厚塗りの荒々しいテイストのイラストで顕著に起こります。ディテールの部分が80%程度の完成度だとまだまだ荒く、その部分を整えるだけで時間を取られると思います。そして描けば描くほど荒い部分が見えてきてしまって収集が付かなくなります。 〇主観的に見て中途半端でも見切りをつける  私自身も完璧を求めるあまり制作時間がかかり過ぎたり、労力をかけすぎて心身ともに疲弊してしまうことが過去にたくさんありました。  そういった経験から絵に対して”(主観的に見て)品質が低くても見切りをつける”という考えを持つようになりました。  見切りをつけれるようになると、次のイラスト制作にすぐに取り掛かれるようになり、数をこなせるようになります。    今では1枚の絵に対してねちねち考えることよりも見切りをつけて生産性を上げることのほうがメリットが大きいと感じています。  仕事絵にしても数をこなせるようになれば納期に余裕が持てますし、趣味絵にしてもユーザからの評価が低い場合でも大して気にならなくなります(次頑張ればよいという思考になる)。   〇品質よりも数の時代  仕事絵や同人などの趣味絵でも良く感じているのですが、今の時代は生産性を挙げて、自分の絵を見てもらう機会を増やしたほうが結果が出やすい印象を受けます。  一枚の絵に対して高いカロリーを割くのは良いことなのですが数>品質の時代にあってないのではと感じています。    数の時代において完璧主義的過ぎるのは性質上”合わない”と言わざるを得ないので完成度合いの見切りについては常に思案しなければならないと考えています。  

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