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いつもご覧いただき、ありがとうございます!

梅雨が明けたのに結局雨が多くて萎えてるトライセプスです。


今回は人気シリーズのToLOVEる催眠4作目!


ナナは活発な印象が強いのでエッチ中の反応はどうなるのか妄想した結果、今回みたいな感じになりました(笑)

読んで見てのお楽しみ。


ちなみに調べたら美柑のバストが70、ナナのバストが68らしいですよ...ふーん、残酷じゃん。


今週もぜひお楽しみください!


【プロローグ】猿山ケンイチが催眠でリトのハーレムを根こそぎ奪っていくお話

【モモ編】猿山ケンイチが催眠でリトのハーレムを根こそぎ奪っていくお話

【美柑編】猿山ケンイチが催眠でリトのハーレムを根こそぎ奪っていくお話

④これ!


『原作』To loveる ダークネス

『人物』ナナ・アスタ・デビルーク

『あらすじ』ある日、ナナは美柑と猿山がキッチンでセックスしているのを目撃してしまう。それを問い詰めようと夜に猿山の部屋に突撃したナナであったが、悩みをまんまと利用され彼女も男に溺れていくことに...

『文字数』本編約16,000字(+おまけ約2,000字)

※おまけ短編「ナナと深夜にセックスしていたら美柑が不機嫌そうに注意しにきたお話(約2,000字)」はスタンダードプラン以上で公開中です!


※本作品は登場キャラクター同士で事前に合意した上で演技している内容です。

 また登場キャラの実年齢は成人以上ですが、作中ではフレーバーとして未成年と表記されている場合がございます。

 合意を得ない性行為(S眠、S脳、レ○プetc…)は存在しません。


本編

 とある休日、ララ・モモはリトを半ば強引に連れて朝から街へ遊びに出かけていた。

ナナは電脳サファリで大好きな動物たちの世話をしており、実質家の中にいるのは猿山と美柑の2人だけである。

猿並みの性欲を持つ彼がそんなチャンスを見逃すはずもなく、3人を見送った途端に玄関で美柑の唇を奪い、流れるようにセックスへと移行していた。


「んちゅ♡れろ♡…ケンイチさん、まだするの?♡…もう12時...まだ掃除も洗濯もやってないのに♡…んろっ♡」

「へへっ、自分からお尻突き出してキスねだってるくせによく言うぜ」

「んはぁ♡そこ気持ちっ♡…それはケンイチさんがその気にさせてきたからで♡」


 玄関で一通り盛りあった2人は、キッチンへ移動して続きに及んでいた。

裸エプロンになった美柑は片手をキッチン台に付いて、猿山が挿入しやすいようにお尻を突き出し自分からセックスをおねだりする。

期待通りに挿入されると、もう片手で猿山の頭に手を回し、顔を近づけて激しいディープキスまでするほどの乱れっぷりだ。

猿山は魅惑的な立ちバックベロチューを歓迎しながら、美柑に抱きついて両乳首をクリクリと愛撫している。


「それでどうする?もうやめるか?」

「………もう少し...したい...」

「へへっ、そうこなくっちゃ」

「ひゃぁ♡激しっ♡…あっ♡んろろっ♡むちゅ♡ぶちゅ♡イくっ♡イくっ♡…っぁあ〜〜〜っ♡♡いっぱい出てるっ♡♡♡」


 家事もサボって肉欲に溺れ、昼間から甲高い嬌声を響かせる。

いつもみんなで食卓を囲む日常空間で情事に及ぶ非日常な背徳感が、美柑の体を一際敏感にさせていた。


「...............」


 そんな2人の信じがたい光景を、廊下でしゃがみこみ息を殺しながら眺めている人物が1人いた。


——————————————————


同時刻〜電脳サファリ〜


「よしよし、いっぱい食べろよ...ふぅ、もうこんな時間か。あたしもそろそろお昼ごはんにしよっと!美柑が作ってくれてるはずだ!」


 ナナは電脳サファリで育てている動物達のお世話を切り上げて帰還すると、どこかから聞き慣れない音が聞こえてくるのに気が付いた。


「ん?なんの音だ?下から聞こえてくる...?」


 自室を出て警戒しながら階段を降りるとその音は一層大きくなり、発信源まではっきりと特定できた。


「キッチンから...美柑が料理してる音か...なぁっ!!」


 ナナが入り口から顔を一瞬覗かせると、そこには裸の猿山と裸エプロンの美柑が密着してキスをしている光景が飛び込んできた。

状況の理解が追いつかず頭が真っ白になってしまった彼女は、その場に座り込み無意識に口元を塞いで息を潜める。


『今なんか音しなかった?』

『別に聞こえなかったけど...それよりケンイチさん♡もっとキス♡キスして♡』

『分かった分かった。美柑ちゃんはエッチな小学生だなぁ』


(えっ???な、なにしてんだアイツら!?.....あれってエ、エ、エッチだよな?リトの妹と友達が??)


 モモと違って根っから性的なことに慣れていない彼女は、頭に血を登らせながら混乱する思考を必死に回していた。

それでも2人が家の中で堂々とコトに及んでいる理由も、ましてやいつの間に恋仲になったのかも分からない。


(美柑のヤツ、今まで聞いたコトないエッチな声出してる...じゃなくて!2人は付き合ってるのか?いつから?...ダメだ!全然考えがまとまらない!)


 ナナは音を立てないように注意しながら部屋まで退却すると、ベッドへ飛び込んで枕に顔を埋めて変な叫び声をあげる。

しばらくバタバタと暴れて昂った感情を鎮火させ、空腹も忘れて先程の出来事について考え込む。

リトたちが帰宅し全員でいつも通りの夜ご飯を過ごしている間も、美柑と猿山の顔を直視できなかった。


——————————————————


「ふぁ〜あ、今日は朝から美柑ちゃんとヤリまくって疲れたなぁ。今夜は大人しく寝るか」


コンコンッ


 街から徐々に明かりが消えていく頃、猿山の部屋の扉がノックされた。

美柑は体力をガッツリ削られてすでに爆睡しているため、今日相手をしていないモモが夜這いを仕掛けに来たのだと確信しながら、猿山は扉を開ける。


「モモちゃんいらっしゃ...って、ナナちゃん!?」

「どうしてモモの名前が出るんだ...中、入らせてもらうぞ」

「えっ、ちょ」


 猿山が意外な人物の来訪に困惑していると、ナナは彼を押しのけて強引に部屋へと侵入して椅子にドカリと腰をかける。

有無を言わさぬ不機嫌そうな雰囲気に気圧され、猿山は黙って部屋の扉を締めてベッドに座った。


「え〜っと、ナナちゃん、こんな時間にどうしたの?」

「.........」

「ナナちゃん?」

「......昼間、美柑とさ...してただろ?どういうことだ?」


 回りくどい駆け引きが苦手なナナは、顔をわずかに赤らめながら強めの口調で本題に切りかかった。

心の準備ができていなかった猿山は、そのド直球な話題の振り方に思わず動揺させられる。


「えっ?な、な、なんの事かな?ははは」

「隠しても無駄だ!…あたしがこの目で見たんだからな!キッチンでエッチなことしてただろ、ケダモノ!!」

「お、落ち着いてくれって。みんなが起きちゃうだろ」

「落ち着けるか!よりにもよってリトの妹と付き合ってるとか...」


 ピンク色な事に特に耐性がないナナは、あの時の光景をフラッシュバックさせて声を荒げる。

それを宥めながら、猿山は脳裏でこの場を切り抜けるための作戦を練っていた。


(まさか見られてたとはなぁ。リトと違って現場をはっきり見られてるっぽいし、どうやって乗り切るか...いや、むしろナナちゃんが部屋に来てくれた今がチャンスじゃないか?)


「ナナちゃん、もしかして何か勘違いしてるんじゃないか?」

「はぁ?勘違い?」

「まず俺と美柑ちゃんは付き合ってないぜ」

「な、ならどうしてエッチしてたんだよ?おかしいだろ!」


 追い詰められた時に急激に頭の回転が早くなる猿山は、その問答が来る事を一瞬で想定し、そして待ち伏せしていた。

即席とはいえ準備していたウソの内容を、それっぽく伝える。


「それはな、美柑ちゃんから相談されたからなんだ。【胸が小さくて、リトに女として意識してもらえない】ってさ」

「んなっ!?み、美柑がそんな相談を...」

「それでさ、【胸を大きくするためには男とエッチしながら触ったりするのが一番効果的だ】って教えてあげたってわけよ」


 ナナは”胸が小さい”と言うフレーズに反応して、自分の胸に手を当てる。

貧乳がコンプレックスの彼女にとって胸に関する話題は最大の地雷であり、逆にその胸を大きくする方法については女の子として相応に興味があった。


(催眠状態の時に聞いたナナちゃんの悩みは【胸がペタンコな事】【リトに子供扱いされていると思っている事】だったからな。美柑ちゃんの胸が小さいおかげで、上手い事繋げられたぜ!)


「やっぱり胸が大きい女性って魅力的だし、大人っぽいからな〜。リトも大人扱いせざるを得なくなるもんよ」

「リトが大人扱いを...」


 すでにモモと美柑でやったように、猿山はリトを引き合いに出してスムーズにトドメを刺しに行く。

チラリと彼女を観察すると、案の定モジモジと体を揺らして、何かを考えている様子だった。

ピンク髪の美しいツインテールを指でクルクルと巻き、目を泳がし、悪魔の尻尾が不規則に動く。

何かを言い出そうとして僅かに開いている口からは、可愛らしい八重歯がチラ見えする。


「み、美柑の件は分かったよ...」

「それは良かった!」

「で、でさ...っと...その...エッチすると胸が大きくなるってのは本当なのか?」

「もちろん!実際、美柑ちゃんの胸もちょっと大きくなった気がするしなぁ」

「そ、そうか......それって、あたしもお願いしていいか?」


 勝利を確信した猿山は、内心ガッツポーズを決めながらも表面上は紳士っぽく取り繕う。

もっとも、先ほどから鼻の下が伸びきっていることに本人は気づいていないようだが。


「それって、ナナちゃんも俺とエッチしたいってこと?」

「言い方に悪意があるだろ!...あくまでも胸を大きくするために仕方なくだ!」


 結果的に自分からエッチのおねだりをしている事実を自覚し、ナナは縮こまって羞恥に震えている。

どう考えても猿山と性行為をする必要などないのだが、催眠によって認識がわずかに歪められているせいでナナの中では辻褄があってしまった。


「へへへっ、俺はもちろん構わないぜ。それじゃあ早速...」

「ちょ!今からする気か?!こ、こっち来るなぁ!」


 猿山はベッドから立ち上がると、あわあわ抵抗しているナナの真正面まで移動してしゃがみこむ。

そして白い薄手のタンクトップを捲り上げ、頭を服の中に突っ込んだ。


「おまっ!何して!」

「まずはおっぱいのサイズの確認だよ。ナナちゃんの体、石鹸の匂いでめっちゃいい香りするぜ...おっ、ノーブラだ」

「夜は付けてないんだよ!てか、確認なのに頭突っ込む必要ないだろ!服が伸びちゃ...ひんっ♡」


 ナナが猿山の背中をポカポカと叩いて弱めの抵抗をしていると、右乳房からザラザラとした生暖かい感触が伝わり、不意に甘い声が漏れ出てしまう。

それが舌で舐められている感触だと理解するのに、しばしの時間を要した。


「ス、ストップ!いきなり胸舐められるなんて、心の準備が…ふぁぁぁ♡」

「べろべろ、れろ...へへへっ、ペタンコだけど結構敏感みたいだな」

「ばか...やめろって言って...はぁぁ♡…ひぁ♡くぅっ、どさくさにまぎれて左の胸まで揉みやがって♡...というか、ペタンコって言うなぁ♡」


 猿山は鼻で未成熟なメスの香りを楽しみ、舌を這いずり回して、薄い甘さを感じる未発達な胸を堪能する。

さらには手まで服の中へ侵入させ、お留守になっていた左の胸まで愛撫を始めた。

お淑やかに隆起した乳房をクニクニと指先でねぶり、時折2本の指で乳首を挟んでコリコリとした感触を確かめる。


「はぁっ♡はぁっ♡…猿山、お前...うぁ♡…いい加減に...んっ♡」


 両手で猿山の頭を押して出そうとするナナだが、5分10分と時間が経つにつれてその力は弱まり口数も減って、代わりに吐息を漏らす頻度が増えていく。

鼓動の高鳴りや加速していく呼吸の頻度は、胸に顔をくっつけている猿山に直で伝わっており、彼女の顔が見えなくとも十分に感じていることが分かった。


「ナナちゃんの乳首、最初とは比べものにならないくらいビンビンになってるぜ。ぺろぺろ、れ〜ろ...カリっ」

「ひぁあぁっ♡ち、乳首甘噛みやめろっ♡…こそばゆいだろ♡…調子に乗りやがって」

「ふへへっ、初めてとは思えない感じっぷりだな。顔真っ赤になってるぜ」

「う、うるさい...♡」


 姉御口調ツンデレ美少女の控えめな胸を一通り堪能した猿山は、やっと頭を引き抜いてナナの様子を伺った。

耳の先まで紅潮させ、口元を手で隠し、目を合わせないよう懸命に強がっている発情中のメスが映っている。


(くぅ〜!正直今までモモちゃんばっかり見てたけど、ナナちゃんも別ベクトルでエロいじゃねーか!いつもは活発で強気な女の子なのに、ちょっとエロい事したらしおらしくなるギャップがたまらねー!)


「さて...そろそろヤルか」

「いきなり服脱ぐな!って、な、な、なんだそれ!」


 猿山が服を脱ぎ捨てると、女を鳴かせるためだけに存在するようなガチガチに勃起した巨根が現れた。

以前トラブルでリトのそれを見たことのあるナナであったが、別物レベルにサイズが違いすぎるせいで、猿山のイチモツに本能的な恐怖心を覚えてしまう。


(リ、リトのアレと形も大きさも太さも全然違う!美柑のヤツ、こんなの入れてたのか?!)


「ほら、俺も脱いだんだしナナちゃんも下脱ごうぜ」

「ひっ!それ出したままこっち来るな!...あっ、やめろっ、脱がすなっ」


 怯え気味なナナをイスから立たせると、猿山は慣れた手つきでピンク色のホットパンツを下ろし、続けざまに純白で年相応な白い下着にも手を掛ける。


ねっと〜♡


 ショーツを下ろしていくと、クロッチと女性器の間に透明な糸が何本も繋がっているのが視認できた。

その糸は間違いなく、彼女の体内で生成されたものである。


「へへへっ、嫌々言ってるのにめちゃくちゃ濡らしてるじゃん」

「ゔぅぅっ...だからやめろって言ったんだよ...恥ずかしい...」


(あぁ...さっき胸舐められたのがすっごい気持ちよかったのバレちゃった…美柑のエッチな声で昼からずっとドキドキしてたのもあるけど...)


 ナナは恨めしそうなうめき声を上げながら、顔を両手で隠してしまった。

彼女の可愛らしく初々しい仕草の一つ一つが、猿山の盛んな性欲をさらにかき立てる。

ナナの腕を掴んで顔のガードを解除しつつ、優しく声をかけた。


「悪かったって、ナナちゃん。ほら、可愛い顔見せてくれよ」

「可愛っ...いきなりそういう事言うな......んむっ?!」


 猿山は彼女の顔が見えた途端、背中に手を回して抱きしめながら事前予告なしに唇を奪った。

羞恥に次ぐ羞恥ですでにキャパオーバーしているナナは、急なキスに対応できず頭を真っ白にさせる。


「ちゅ、ちゅ、ちゅむ」

「?!!!?」

「むちゅ、ぶちゅ...ぷはぁ。ナナちゃんの唇もプリプリで美味しいぜ」

「お、お前っ!あたしの初キスをっ...離せ!」

「エッチするんだから当然だろ?ほら、もう一回するぞ」

「待っ...あっ…ちゅ…ちゅ...んちゅ♡」


 一瞬いつもの強気モードに戻ったナナだったが、猿山の男らしい真剣な声と雰囲気に押し流され、2度目のキスをほぼ無抵抗で受け入れる。

そのキスはドラマで見たような単発のフレンチキスではなく、唇同士を常にくっつけ続けたまま動かす未知の行為。

年齢的には中学1年生のナナにとってそのキスはあまりにも刺激的であり、女としての本能が疼いてくるのが自覚できた。


「ちゅろ...んろっ...れろ〜」

「ふむぅっ!...し、舌?!…んちゅ♡れろ♡れろ♡」


(し、舌絡めるキスやばいっ♡…これ、絶対エッチな大人のやつだ♡脳みそが蕩けそうになるっ♡しかも猿山の男っぽい濃い匂いのせいで、お腹の奥がジワジワ熱くなっていくる♡)


 口の隙間から2人分のヨダレがこぼれ落ちるが、猿山の舌が口内のすみずみまで愛撫してくるせいでどうしようもない。

ナナは完全に雰囲気に飲まれ、目を瞑って負けじと男の舌に対抗する。

つい数十分前までフレンチキスすら躊躇われるウブな少女であったが、メスとしての本能を開花させつつあり、徐々に積極性を示すようになっていた。

その証拠に、いつのまにか猿山の抱きしめる腕の強さは剥がそうと思えば剥がせる強度になっているが、ナナは彼を突き放さずむしろ自分も彼の固い背中にそっと手を回していた。


(まずい♡さっきから固くて熱いオチンチンがお腹に当たって、どうしても意識しちゃう...猿山のやつ、わざとやってるだろ♡)


「ちゅろ♡れろ♡れろろ♡ぬりゅ♡」

「ぬろろ...ぢゅるるる!...ぷはぁ...へへへっ、ナナちゃんも出来上がってきたみたいだな」

「はぁっ♡はぁっ♡…そんなこと...」

「ベッド行こうぜ」

「.........」


こくりっ


 目を真っ直ぐに見つめられ、有無を言わさぬ男らしい様子でベッドへ誘われたナナは、視線を切って2人分の生唾を飲み込んでから、無言で頭を縦に振る。

もはや強がりも言えないほどに、彼女の中で眠っていたメスが覚醒していた。


ぎしっ...ぎしっ...


 猿山は軋むベッドにナナを横たわらせると、強ばる脚を外側へと開かせて彼女の秘部を眺める。

見た目通りにツルツルの女性器だが、すでに男を受け入れるための準備を済ませており、愛液を垂らしながらヒクヒクと脈動を刻んでいた。


(うっひょ〜!双子だから当然だけど、モモちゃんそっくりで綺麗なぷっくりマンコ!これは期待できそうだぜ!)


「お、おい猿山...そんなにジロジロ見るなよ...」

「おっと、悪かったな。ナナちゃんも我慢できないみたいだし、すぐに挿れてあげるぜ」

「そういう意味じゃ...」


 ナナは両腕で真っ赤な顔を隠しながら、隙間から猿山の動向を見守っていた。

すでに彼とセックスする事は覚悟できているようで、今までの2人の初体験と違って意外にも抵抗らしい抵抗は見られない。


くちゅ♡くちゅ♡ちゅく♡


「んっ♡…ふっ♡」

「愛液あっつあつだなぁ。それじゃあナナちゃん、挿れるよ」

「.......うん」


ぬぷっ♡みちちっ♡めりゅ♡


 猿山の規格外な男性器の先端が、美柑と一つしか変わらない少女の膣内をかき分けていく。

初めて味わう体内を押し広げられる奇妙な感覚を、ビクビクと小刻みに震えながら受け入れる。


ぬろ...ぬろろろろっ♡ぶちんっ♡ずりゅ♡


「おぉっ!こりゃまたすっげー気持ちいいマンコだぜ!美柑ちゃんより少し広いくらいの大きさで、細かい肉ヒダが元気よく絡み付いてくるっ!」

「太すぎてっ...お腹裂けそうっ......いっ!...かはぁ〜〜〜♡」


 処女膜を好きでも無い男に明け渡したナナは、一瞬の鋭い痛みの後、全身に甘く痺れる何かが広がっていくのを体感した。

処女喪失の痛みをかき消すほどのその感覚は、子宮を小突かれたことへの生体反応である。


「マン汁ドロドロでたまんねぇ〜...あっ、無事に奥まで入ったよ」

「はぁっ...はぁっ...これ♡へその上までオチンチン入ってる♡…しかもなんだ今の感じ♡」

「へへっ、ボルチオが弱点みたいだな。これは開発しがいがありそうだぜ」


 小さな体に突き刺さった一本の肉の塊に、ナナはお腹を上下させながら呼吸を整える。

ある程度落ち着くと、彼女は顔を隠すのをやめて猿山の方を見つめた。

その表情はいつもの年相応な女の子ではなく、モモ同様に男を本気にさせてしまう蠱惑的な艶顔である。

そんな貴重な表情を見せつけられ、彼の肉棒はもう一回り膨張し、生殖本能も更に刺激されてしまう。


「ごくっ...ナナちゃん!」

「うぁっ!急に覆い被さってどうしたんだよ...あっ」


 目が全く笑っていない彼を見て、ナナはギュッと固く目をつむる。

男が何を求めているのか、何をしようとしているのか、直感的に分かってしまったからだ。


「ちゅ」

「んっ...ちゅ♡ちゅ♡んろっ♡れろ♡」


 猿山の大きな手のひらが彼女の頭頂部を抱きかかえ、先程の続きのように唇を重ね始めた。

ベッドシーツをシワができるほど握りしめながら、今度はナナの方から先行して舌を絡めて彼を求める。

上も下も密着し続けるその様は、まるで恋人のようにも思えてしまう。


(これ変な気分になってくる♡…自分でも知らなかった奥をオチンチンで細かく小突かれて♡動物でもしない舌を絡めるエッチなキス♡しかも猿山、あたしを絶対逃がさないように頭をガッチリ押さえつけて♡…..手大きいし、体も固くて温ったかい)


 肌と肌、粘膜と粘膜が際限なく絡みあう生物的多幸感に包まれ、ナナの脳みそからじんわりと理性が溶けていく。


しゅるりっ...もみゅ♡くにっ♡ぐりぐり♡


「れろれろ♡ぢゅ♡ぢゅる♡…ふんっ!?......胸っ♡んんっ♡」

「へへっ、右手が暇だからな。もっとキスしようぜ」

「んむぁ♡乳首つぶすなぁ♡…れりょ♡むちゅるる♡…弱いって言ってんだろ♡」


 猿山の右手がナナのタンクトップを捲し上げ、乳首責めまでもが再開される。

蕩けそうなディープキスと処女ボルチオセックスに加え、弱点である乳首まで同時に責められれば、彼女がKO寸前に追い込まれる事必至であった。

ぐりゅぐりゅと激しく蠢く膣壁から、ナナが甘イキを繰り返していることが手にとるように伝わってくる。


「ナナちゃんの子宮、ずっと俺のチンポに吸い付いてきてマジ気持ちいいぜ」

「っあ♡イっ♡…し、仕方ないだろ♡止まらないんだから♡」

「嬉しいこと言ってくれるぜ...あぁっ、今日すでに美柑ちゃんに何発も射精したのに、もうイっちまいそうだ」


 射精の時が近づいてくると、猿山は静かなボルチオセックスをやめて、ストロークの幅を増やす。

女を気持ちよくさせるだけでなく、自分も膣コキをして最大限の絶頂を迎えるために。


じゅっぼ♡ぬっぼっ♡ぬっぼっ♡


「んぁっ♡さる...やま♡これすごい♡」

「うへへ、ナナちゃんマジ可愛いぜ」

「イくっ♡…はぁ〜♡だから不意打ちでそんなこと言うなバカ♡…んじゅ♡ぶちゅ♡」


 ナナはいつの間にか彼の頭に手を回し、甘えるように体液を混ぜ合わせる。

そんな擬似的な求愛行動に反応して、肉棒が最後の一押しとばかりに子宮を突き上げると、彼女の腰が浮き上がった。


びゅるるっ♡びゅぐるるるるっ♡どびゅ♡どぴゅ〜♡


「ナナちゃん、イっちゃえ!俺の精液子宮で受け止めて!」

「くはぁぁっ〜♡♡で、出てるっ♡猿山の熱いのがぁ♡」


 膣内射精のすさまじい快感でナナは筋肉を強張らせ、無意識のうちに男の体へ四肢を絡めた。

密着した肌からは汗が吹き出てくるが、それでもしばらくお構いなしに2人は抱き合って射精の余韻に耽っている。


ぬるるっ♡…ずぼっ♡


「んはぁ♡はぁ〜♡はぁ〜♡」

「ふぅ、最高だった〜。膣からザーメンどろどろ溢れてるぜ」

「出し過ぎだろっ♡…てかつい流れで中に出すの許しちゃったけど…赤ちゃんできたらどうすんだよぉ」

「へへっ、妊娠は大人の証だし、何より胸も大きくなるらしいから一石二鳥だぜ」

「……そ、そっか...?...胸が大きくなるなら良いか」


 ナナは甘い吐息をなおも出し続け、猿山の無茶苦茶な理論を思考力が低下した脳みそに刷り込まれる。


(あーダメだ、俺の精液をマンコから流してるナナちゃん見てたら、萎えてたチンポがまた大きくなってきちまった!金玉痛いけど持ってくれよ!)


 朝から美柑の相手をし、ナナにも1発射精して限界と思われていた肉棒だが、予想以上の彼女の色香に反応して再び精気を取り戻す。


「ナナちゃん、もう一回していいか?」

「え、今終わったばっかだろ?…なんでまた大きくしてんだ」

「連続でした方が効果的なんだぜ。ほら、バックでしたいから、お尻こっちに向けてくれ」

「んぁ♡胸揉みながら要求するのはダメっ♡…..分かったよ…このケダモノ♡♡」


 満更でもなかったナナは猿山の欲望に応えて2回戦に突入する。

結局この夜は3回の膣内射精の後、お掃除フェラをさせてそのまま追加の口内射精を行う朝までコースとなったのであった。


——————————————————


〜翌朝〜


 昨晩の乱れっぷりが嘘のように、ナナはいつもの快活美少女へと戻っていた。

軽くシャワーを浴びてから、リビングでリトの起床を待ち侘びる。


「ふぁ〜あ、おはよう。あれ、ナナ今日はやたら早いな」

「リト!」

「うわっ!朝から大きな声出してどうした?」

「あたし、ど、どうかな?」


(昨日猿山にあれだけしてもらったんだから、少し胸が大きくなって大人っぽくなった気がする!)


 ナナは相変わらずペラペラの胸を自信満々に張って、リトの顔を見つめる。

だが、当然彼の態度に変化はない。


「えっと...??何がだ?」

「っ〜!...もういい!」

「あっ、ナナ!」


 彼女はプンプンと怒ってリビングを出て行ってしまう。 

そしてドタドタと騒がしく階段を駆け上り、猿山の部屋へ一直線に向かっていく。


「起きろ猿山!」

「うおっ!」

「今リトのところに行ったけど、やっぱり一晩だけじゃ効果ないみたいだ...だからこれかもしばらく、あたしの相手して欲しいんだけど」


 ナナは藁にもすがる思いで、猿山に継続的なセックスを懇願する。

当然、こんな美少女と無料でヤレる機会を断る男など存在しないだろう。


「にひっ、任せてくれよ」

「た、頼んだからな!それじゃ!」


(猿山には悪いけど、胸が大きくなるまでたっぷり利用させてもらうぜ)


 あくまでも、ナナの中では猿山を上手に利用しているつもりであった。

それが誤った考えであることに気がつく瞬間は、果たしてくるのか...


——————————————————


 処女喪失から数日後、2人は学校が終わった瞬間に帰宅して、夏制服を着たままリビングのソファでセックスをしていた。

猿山がソファに大股開きで座り込み、床にひざまずいたナナがチャックから飛び出た肉棒を舐めしゃぶる。


「ぐっぼ♡ぐっぼ♡れろれろ♡じゅるるっ♡」

「ピストンフェラも裏筋舐めも気持ちいいぜ〜。めっちゃ上手くなったな」

「ケンイチがしつこく舐めさせるせいだろ♡この前なんて授業中に呼び出して、校舎裏でフェラさせやがって♡」

「あの時のナナちゃんビクビクしててエロ可愛かったなぁ〜。あっ、そろそろ出るっ」

「んっ♡…ぐぽぽぽぽっ♡」


 猿山が射精宣言をすると、ナナはデカマラを喉奥まで当然のように飲み込んで、同時に舌を巻きつける。

細い喉が肉棒のせいでボコっと飛び出ているが、慣れ切っているようで拒否反応を示さない。


びゅぐっ♡びゅるるるっ♡びゅ〜〜〜♡


「んんっ〜〜〜♡…ごきゅ♡ごきゅ♡ごっくん♡…ずるるるっ♡ぶはぁ♡…いっつも濃すぎるだろ♡」

「うへへっ、もう何も言わなくても精飲してくれるんだな」

「?...だって精液を飲むと胸が大きくなりやすいって、この前教えてくれただろ?」

「そうだったな。その通りだよ」


 猿山はナナの頭を撫でながら、ツンデレロリ美少女のディープフェラをひとしきり楽しんだ。

そして口周りの精子と陰毛を集めて舐めとる彼女の仕草を見て、ムクムクと竿の硬さを元に戻していく。


「へへへ、次はセックスしようぜ」

「っ♡…あたしもしたいけど、そろそろみんな帰ってくる時間じゃないか?」

「まだ30分くらいは大丈夫だろ。ほらほら急ごうぜ」

「きゃっ」


 ナナの軽い体を力強く引っ張って自分の膝の上に乗せると、彼女らしからぬ可愛い驚き声が聞こえてきた。

対面で向き合い、目尻が下がった顔で静寂の中見つめ合ってから、ナナが息を飲んでお尻を持ち上げた。

フェラ前にスカートのままパンツだけ剥ぎ取られていたおかげで、スムーズに男根を受け入れる。


ぬぶっ♡ぬろろろろっ♡ずっちゅん♡


「んぁっ〜♡…ケンイチのデカチンポ♡みっちり奥まで入ってきたぁ♡」

「ナナちゃんの生膣、もう完全に搾精用の形になってて最高だぜっ。リトが挿入したら即出ちまうレベルだ」

「そうかな♡リトが...」


 猿山は彼女を抱き寄せると、顔を近づけて普段通りのディープキスをしようとする。

が、発情中のナナは顔を逸らして珍しく拒否した。


「ナナちゃん?」

「い、今はダメ...精液飲んだばっかで口臭いから」

「ナナちゃんとなら気にしないけどなぁ」

「私が気にするんだよ」

「そっか...それなら」


ぺろっ♡ぺろっ♡べろ〜♡


「くひんっ♡おまえっ♡どこ舐めて♡」


あむっ♡れろ♡れろ♡…もぞもぞ♡


「あっ♡耳噛むな♡舌入れちゃダメっ♡この変態ぃ♡」


 猿山はナナの首筋に舌を這わせてから、耳を甘噛みして間髪入れずに穴の中へと侵入させた。

モゾモゾと直接鼓膜から伝わる慣れない感覚でナナはビクビクと身をよじっているが、ヨダレを垂らしていることから十分に気持ちいいのだろう。


「ナナちゃん、腰動かして」

「耳元でしゃべるなぁ♡はぁぁぁっ♡…動かすから♡」


 ナナは猿山のワイシャツを握りしめると、自分から上下に腰を振り始めた。

みんなが座ってテレビを見たり、アイスを食べたりする場所で、粘膜を撒き散らしながら精を食らう。


ぬぱんっ♡ぬぱんっ♡ぬぱんっ♡


「んっ♡はぁ♡気持ち♡いい♡ケンイチぃ♡」

「れろれろ...ぬりゅ〜...つぷっ...甘々なマンコで俺も気持ちいいぜ」

「えへへ♡...そうか♡」


 部屋中に肌と肌がぶつかる淫らな音を響かせながら、仲睦まじく互いの肉体を貪り尽くす。

未成熟ながらに肉欲の味を覚えてしまったナナは、チンポを入れただけで理性も性格も蕩けるように調教され、行為中はもっぱら本来の目的を忘れて交尾に集中するように変わっていた。


「ケンイチ♡おっぱい触ってほしい♡もっと気持ちよくなりたい♡」

「セックス中は本当に甘えん坊になるなぁ...弄ってあげるから、抱きしめるのちょっと緩めてくれよ」

「うん♡」


 猿山はナナの夏服に下から腕を入れ、ブラの中へするりと手を這わせる。

乳首責めへの期待から、明らかに彼女の膣壁の動きが激しくなった。

ぎゅるぎゅると肉棒にまとわりつき、全方位から性器同士のディープキスが行われる。


くりっ♡くりっ♡ぐにぐに♡ぎゅっ♡


「んひっ♡乳首好きっ♡指でぎゅってされるの大好き♡」

「乳首触った途端に愛液ドバドバ出てきてるもんなぁ。ほれほれ」

「ぁっ♡左乳首で♡…イクっぁっ♡」


 ナナは顔を後ろに大きくのけぞらせ、一足先に絶頂に達した。

つま先をピンと張り詰め、胸部から広がる心地いい堕落の感覚を一滴残らず堪能する。


「へへっ、ナナちゃんの歳で乳首イキできるなんて才能あるぜ」

「うる...さい♡」

「キスしようぜ」

「だからキスは嫌だって...あたしだってしたいけど...」

「それなら舌だけ!舌だけでベロキスしよう!」

「うぅっ...それなら...まあ」


 絶頂による判断力の低下と猿山のゴリ押しで、ナナは渋々と可愛らしく小さな舌を突き出した。

猿山も舌を出して近づけ、やがてねっとりとした感触が伝わってくる。


ぴとっ♡ねとっ♡


「いただきま〜す。べろっ」

「んっ♡…ちろ♡ちろ♡…にゅる♡にゅる♡にゅる♡」


(ついベロキス許しちゃったけど...いつものディープキスよりなんか逆にエッチな気分になってくる♡あたしも変態なのかな♡)


 触手のようにねぶり合う2本の舌は、受け皿が無いせいでポタポタと互いの衣服に唾液を付着させてしまう。

それでも2人はそんな些細な事を棚に上げ、夢中で舌を這わせ、性器を擦り合わせる。


「べろべろべろ...そろそろ限界かもっ」

「分かってるよ♡…あたしの子宮に好きなだけ種付け射精していいぞ♡」

「うへへっ、それじゃ遠慮なく!」


びゅぎゅるるるっ〜〜♡びゅぶ♡びゅぼっ♡びゅ〜〜〜っ♡


 グリグリと擦り付けてくるナナのお尻を鷲掴みにしながら、彼女の一番深い場所に精液を注ぎ込む。

猿山もナナも舌を引っ込めて歯を食いしばり、危険な生膣内射精の快感にドップリ浸かる。


「イクっ♡あぁぁんっ♡♡……ぜぇ〜♡ぜぇ〜♡」

「ふぅ〜、ふぅ〜...ラブラブ中出し、意識飛びそうになるくらい気持ちいいぜ」

「んっ♡まだ残り汁が出てる♡…はぁっ♡お腹パンパンになっちゃった♡」

「...ナナちゃん」

「ん?」

「ちゅ」

「っ♡このタイミングは卑怯だろ♡♡…もう臭くても知らないぞ♡ケンイチが悪いんだからな♡ちゅ♡ちゅる♡むちゅ♡」


 散々拒否していた唇同士のキスを不意打ちで奪われ、ナナのストッパーが外れてしまった。

妊娠しかねない濃厚なザーメンを出しっぱなしで、なおもズッポリと奥まで詰まっている肉棒をそのままにキスを交わす。

ナナは猿山の頬に優しく両手を添え、猿山はナナの後頭部を掴み、1mmの隙間もなく唇を合わせて舌を挿入し、互いの口内を隅から隅まで舐め上げる。


「んぢゅるるっ♡ぬろぬろっ♡むちゅ〜♡ぐりゅ♡ぬりゅ♡」


 濃厚な甘々ベロチューは10分以上も続けられ、猿山がチラリと時計を見るといつリト達が帰ってきてもおかしくない時間になっていた。


「ナナちゃん...そろそろ終わらないとまずい時間だぜ」

「んへぇ?...いいじゃん♡もう少しだけ♡」

「おいおい、さすがにもう...」


かちゃかちゃ...がちゃ


 猿山が危惧していると、狙いすましたかのように玄関の鍵が開けられる音が聞こえてきた。

発情メスモードだったナナもさすがに我に帰ったようで、怪しく光っていた瞳も普段の元気な色に戻っていく。

猿山の上から落ちるように降りると、乱れた服を直して飛び散った愛液を急いで拭き取る。


ぎし...ぎし...ぎし...


 明るい話し声とともに複数の足音がリビングへと近づいてくる。


「やっべ!急がねーと!」

「あ、あれ?あたしのパンツがない!どこだ?!」


がちゃ


 リトが扉を開けると、後ろからララとモモと美柑がぞろぞろと姿を現した。

2人はなるべく平静を保って彼らの帰宅を受け入れるが、ナナの髪は乱れ、猿山のチャックは半開きになっている。


「ただいま。猿山もナナも今日は随分早く帰ってたんだな」

「おう!おかえりリト、みんな!」

「お、おかえり」

「あれ〜?...なんかこの部屋変な匂いしない?プールの匂いみたいな」

「ララちゃん!き、気のせいだと思うけどな...ははは!」


 猿山は冷や汗をかきながら腕を振って誤魔化すが、少し勘の良い相手なら2人が何をしていたのかすぐに分かってしまうだろう。

現にモモはニヤニヤしながら、美柑はジト目をしながら、猿山とナナを見つめていた。


どろっ♡


(っ!パンツ履いてないから、精液垂れてきちまってる!)


「ナナ、急にスカート掴んでどうしたんですか〜?」

「も、モモには関係ないだろ!」

「うふふっ♡そうですねぇ♡」

「モモさんったら...」


 紙一重ながらワイワイガヤガヤ会話をしていると、リトの視界の隅にふと白い物体が映る。

それは、ソファの下に隠れているように落ちていた。


「ん?何か落ちてるな...って!これ、パ、パ、パ、パンツ!」

「!!」


 モモと乳繰り合っていたナナが声に反応して振り向くと、リトの手の中に、1日履いていた純白のパンツが握られていた。

ナナはダッシュでそれを奪い取ると、片手を大きく振りかぶる。


「こ、このケダモノー!!」

「ちがっ!これはたまたま!」


ばちーん!!!


 キレのいい破裂音が部屋に響き、ナナは顔を赤く染めながらリビングから飛び出していった...ついでにリトの頬も紅葉形に赤くなっていた。


——————————————————


〜リト視点〜


「んしょっと!この荷物をあっちまで届けないとな」


 なんでもない放課後、俺は先生に頼まれて重い荷物を運ぶ用事を手伝っていた。

中身は知らないが壊れやすいモノらしいので、一歩一歩慎重に運んでいる。


「ん?あれは...」


 昇降口の前を通っている時、ふと人影が見えたので何となく凝視すると、猿山とナナが2人で帰っているところだった。

猿山はナナのスカートをまくってパンツの中に手を入れ、何度も何度もお尻を揉んでいるようだ。

最近家の中でも2人一緒にいることが多い気がするし、ナナもあいつの事を”ケンイチ”と呼んで随分仲良くしているみたいで安心だ。

猿山の居候を一番嫌がってたの、ナナだったしな。


「心配無用だったみたいだな」


 俺は前を向いて、重い荷物を運ぶのを再開する。

それから1時間、作業途中に色々とハプニングもあったが、無事荷物を運び終えて俺は我が家へと帰宅した。

ララとモモは学校でまだやる事があるらしく、美柑は友達の家に遊びに行っている。

玄関には、ナナと猿山の靴だけがあった。


『...ト帰って......ダ...♡ケン...チ♡』

『大...夫...リトだけ...ら...バレ...いから』


 リビングから2人の声が聞こえてくるが、話の内容までは聞き取れない。

別にやましい事があるわけないけど、なんとなく胸の奥がざわつく。


「ただいまー」

「っ!!!...り、リト!おかえり!」

「おう、おかえり親友」


 部屋に入ると、ソファに座る猿山の後ろ姿と、猿山の膝の上に座っているらしきナナが見えた。

ちょっと距離が近すぎる気もするけど、それだけ仲がいいってことだよな。

それにしても、前に嗅いだ変な匂いがまた部屋の中にこもってる気がする...まあ、考えても仕方ないか。


「2人とも、ソファで何してるんだ?」

「えっと…うぅっ♡」

「バランス感覚を鍛えられるエクササイズをしてるんだよ。さっきテレビで見てさ」

「ふーん」


 俺は荷物を置いて、声をかけながらソファの正面へと歩みを進める。

予想通りナナは猿山の膝の上に乗っていたけど、猿山の腕がナナのお腹に巻きついているのはちょっと予想外だ。

それにしても2人とも何となく様子がおかしいような...気のせいかな。


「そういえば2人とも、今日一緒に帰ってたよな?」

「っ♡リト、見てたのか?♡」

「ああ。たまたま2人が校門まで並んで歩いてるのが見えたんだよ」

「そ、そうか♡…えっと...へ、変なところは見てない...よな?♡…くひぃ〜〜〜っ♡」


 会話をしていると、ナナは突然色っぽい声を上げて下を向いてしまった。

猿山はエロい事を考えている時のニヤつき顔をしながらトレーニングのために腰をユサユサと動かしているし、ナナはツインテールを解いた状態で顔を真っ赤にして、息を荒げている。

そんなに激しい運動には見えないけど、やってみると案外キツイのかも。


『な?平気だろ?繋がってるところはスカートで隠れてるから、鈍いリトにはバレないって』

『だからって、リトの目の前で子宮こねこねするのはやめろっ♡気持ち良すぎて声我慢できなかっただろぉ♡』


 2人は俺に聞こえない声でこそこそと話をしている。

話に混ざれないのは少し悲しいけど、内緒話できるほど打ち解けているのは良い事だ。


「っ!!」

「?...リト?」


(ブ、ブラジャーつけてないのか?!)


 なんとなくナナの胸元を見ると、2つの小さな突起が夏服に浮いている事に気がついてしまった。

ナナは俺の視線を辿って自分の胸元を見つめて、さっきより一段階顔を赤くする。


「な、ナナ!これはっ!...ごめんっ!」

「あっ...リトっ!...行っちゃった」


 俺はいつもみたいにナナの雷が落ちる前に、急いで自分の部屋へと逃げ込んだ。

その後から夕飯時まで、2人がリビングでどうしていたのか俺は知らない。


『リトに乳首勃起してるの見られちゃった...』

『へへっ、リトがあれだけ照れて逃げるってことは、ナナちゃんが大人っぽくなった証拠だぜ』

『うぅっ...そうかな…うん、そうだよな♡…ケンイチ♡いつもあたしを手伝ってくれてありがとな♡……ちゅ♡』


 ナナは首を横に回して、猿山に感謝と愛情を込めた短いキスをした。

これからもしばらく、この関係は継続されることだろう。



                  完



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