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誘惑☆デート:EX ~あなたが男だった場合の後日談~  何度目かの誘惑デートを終え再び全ての誘惑に打ち勝ったあなたは、その夜ホテルにていつものように自分の欲を全てぶつけるかのように七穂をくすぐり責め立てた。  そして、そのご褒美タイムが終わると……全ての力を使い果たすかのように七穂と共に眠りにつき一緒に清々しい朝を迎える予定でいた筈なのだが…… 「せ~んぱい♥ 起きてくださ~い♥ もうすぐ朝ですよぉ~?」  七穂よりも眠りが深かったあなたはセットしていた目覚ましでは起きず、代わりに先に起きていた七穂の優しい声と揺すりで目を覚ます事となった。 「お? 目を覚ましましたね? おはようございます♥ 先輩ッ♥」  あなたの腹の上に座り馬乗りの姿勢となっていた七穂は、あなたが目を覚ますと同時に顔を覗き込んでニコリと可愛い笑顔を零して見せる。  あなたはその笑顔に同じように笑顔を返し、その可愛い顔を撫でてあげようと手を伸ばそうとするが…… ――ガシャ! ガシャッガシャッ!!  伸ばそうとした手は……なぜか強い力の何かに押さえつけられている様な感覚を覚えうまく動かすことが出来ない。腕を動かそうとすれば腕を押さえつけている何かから金属音が鳴り響き、自分の腕に金属製の枷が取り付けられている事がそこで分かってしまう。 ――ガシャガシャ! ガチャッ!  両手を万歳の格好から降ろせない……  脚も肩幅に開いた格好から閉じられない……  あなたは寝ている間に拘束されてしまったのだ……この目の前でにこやかな笑み浮かべている自分の彼女に…… 「フフフ……寝ている間に枷を取り付けて先輩の事拘束してみました♥ どうです? 動けないでしょ?」  ニヤリといやらしい笑みを浮かべなおしてその様にあなたに告げた七穂は、あなたの目の前に手を構えその手をワキワキさせ始める。 「何をするつもりかって? そりゃあ決まっているじゃないですかぁ♥ 昨日身動き取れない私の事……あれだけ好き勝手こしょぐり回して楽しんだんですから……そのお礼も兼ねて復讐してやるんです♥」  その言葉を聞き顔を青ざめさせるあなただが、七穂はそんなあなたの事などお構いなしに万歳させられ無防備を強いられているあなたのワキに手を近づけさせて行った。 「寝起きでボーっとしてるかもですけど……私がすぐにシャッキリするような刺激で目を覚まさせてあげますね? ほ~ら、コチョコチョコチョ~♥」  七穂のくねる指がワキの肌に触れるや否や、指先で触れるか触れないかのフェザーなタッチでその肌を這い回り刺激を送り込み始める。  その刺激が思わず「くすぐったいっ!」と感じてしまったあなたは、反射的に腕を降ろそうと手に力を込めるが枷がその行動を阻止してしまい上手く腕を降ろす事が出来ない。 ――ガチャッ!! ガチャガチャ!!  枷からは金属音だけは大きく鳴り響くが腕は一切降ろせない。  あなたは腕を降ろせない現実をもどかしく感じるも、七穂から与えられるこそばゆい刺激に抵抗する事が出来ず……寝起きから数分も経ってもいないのに腹底から湧き上がってくる笑いの衝動を我慢できず口から発作的な笑いを吐き出し始めてしまった。 「どうです? くすぐったいでしょ? バンザイさせられて身動き取れなくされてるワキをこんな風に触られたら堪らなくくすぐったく感じるでしょ? 私もコレを味わったんですよぉ? こんなくすぐったい刺激を先輩から与えられたんですよぉ? 分かってますぅ?」  伸びきった腋の筋を七穂の指がサワサワと撫でて来る。  その刺激のこそばゆさに無駄だと分かっていても手を降ろそうとする動作を繰り返してしまう。 「ハァハァ♥ ちょっとだけ……先輩の上……失礼しますね? よいしょっと♪」  その様に小声で囁きながら七穂はベッドの上に登ってきてあなたの腹部上に腰を下ろし始める。  あなたは衣服一つ着ていない裸の状態だが、七穂はなぜかコスプレ用の白いカッターシャツだけを上着として羽織ってあなたの腹部に体重を預けてきている。下半身はあなたと同じで衣服など着用していない……だから、あなたの腹に腰を落ち着けた瞬間……彼女の股間がダイレクトに腹部に触れ僅かにしっとりとした清涼感を感じさせてくる。  どうやら彼女は興奮しているようだ。  顔の紅潮具合を見ても、息遣いを見ても、秘部の濡れ加減を感じてもその様子は手に取る様に分かる。それに加えて唯一着ているカッターシャツも、ボタンなど一切つけずただ羽織っているだけの状態である為、あなたの目の前にはシャツの合間から見える七穂の柔らかそうな二つの膨らみがチラ見えしていてエロティックさを更に底上げしてくれている。  濡れた股間で腹部に座り込み、興奮の息を吐き、妖艶な目であなたを見下ろす七穂の顔を改めて見ると、流石にあなたも淫猥な気分が込み上げてきて自分の“オトコの部分”が勝手に興奮し始めてしまう。  手を伸ばせば服の合間から零れている二つの柔丘に触れる事も出来る距離まで近づいてくれているのに……あなたの手は万歳の格好から降ろす事が出来ない為その柔丘に触れる事も許されない。それがもどかし過ぎて……余計にエッチな劣情が膨らみ続けてしまう。 「アハ♥ 先輩ったら……私のこの格好見てコーフンしちゃってるでしょ♥ ムスコさんの頭が私の背中に当たっちゃってますよぉ? カッチカチに硬くなったムスコさんの頭がぁ♥」  全身の血が一か所に集まるかのように興奮によって硬く大きく勃起してしまったあなたの陰茎……その陰茎は七穂の背中にまで背を伸ばし先端を曲げながらそこに触れるくらいまで育ってしまっている。  ビクリビクリと脈動しながら先端の一点では彼女の背中の肌を直に感じている……  今にもはち切れんばかりに膨張しきってしまったソレに七穂は片方の手を後ろ手に送る様に回し込み、そのバナナが凍ったかのように弧を描いて硬くなったソレをその手で無遠慮に掴んでいった。 「……えいっ♪」 ――キュッ♥  背中に回された七穂の左手があなたの亀頭を包み込むようにグッと握り込んだ。その突然の出来事にあなたは思わず「あぁぁっ!!」という情けない声を上げさせられてしまう。 「フフフ♥ 先輩のエッチなムスコさん……つ~かまぁ~えたぁ~♥」  あなたの顔を悪戯っぽい笑顔で覗く七穂は、そのように零しながらあなたの陰茎を自分の背中に押し付けるように力を加え始めた。  元々先端は勃起した際に背中に触れていたが、陰茎全体に手で押す力が加えられたためあなたのムスコはその力に逆らえず彼女の背中に押し付けられる形で密着する事となった。 「コレってぇ……こ~やって……こ~したら……気持ち良くなっちゃうんでしょ? 私ィ知ってるんだぁ~♥」  背中に押し付けられる形となったあなたの陰茎は右に動かそうとしても左に動かそうとしても手の押す力によって逃がす事が出来ない。  七穂はそれを分かっていながら今度は棒に押し付けてる手のひらをゆっくり上下に摩って新たな刺激を加え始めた。 『ッっ!? ☆#%&@~♥!!?』  その陰茎の皮が捲れたり戻ったりする程の上下の摩りはあなたの硬くなった陰茎の性感神経を強烈に刺激し、そこに集まってきていたもどかしい淫欲を一瞬にして射出欲に変えあなたに更なるもどかしさを植え付け始める事となる。  七穂のいやらしい左手が……あなたのムスコを壁に押し付けてイジメるようにゆっくり摩って、イきたいと思ってしまう欲を無理やり高めていく。  その刺激は耐え難いモノでありもはや我慢していた射出欲の一片が溢れ、先端を濡らし始めている事も止められない  あなたのムスコは今すぐ出してしまいたいという欲を、声を出す代わりに音で七穂に知らせを送る。  クチュクチュと……硬くなった先端から粘液を掻き混ぜるような音を発し彼女に限界が近い事を教えてしまう。 「ムフフ♥ 気持ち良ぃでしょ? 私にこんな事されて……エッチな気分が高まってきちゃったでしょ?」  もはやエッチな気分が高まってきたという言葉では軽すぎる! と反論したくなる程出さずに我慢している陰茎は七穂の手によって限界まで追い詰められている。  このまま少しでも摩りに力が入れば確実に我慢できずにダムは崩壊してしまう……  それほどまでに亀頭の先端ギリギリまで熱い淫液が溜まりきっており、これ以上の我慢は苦しいとさえ思える段階まで追い込まれていた。  このまま七穂の手に搾られるように射精させて貰えたら……どんなに気持ちが良いだろうか? どれだけ天にも昇る快感を味わう事が出来るだろうか?  と、想像しながらいよいよその時が来るのを下腹部に力を込めて待機していたあなただったが…… 「でも……だぁ~め♥ これ以上気持ち良くはしてあげませぇ~~ん♥ そ~れ♪ コチョコチョコチョ~♥♥」  七穂の左手があなたの陰茎から一瞬にして離れていったかと思えば、その手は右手と合流を果たしあなたの脇腹を力強く揉み込むようにくすぐり始めてしまった。  突然の方向転換に一瞬呆気に取られてしまったあなただったが、その七穂の強烈なくすぐりの刺激を脳が感知するとあなたは興奮していた事も吹っ飛ぶくらいの笑いを口から吐き出し始め、七穂を腹の上に乗せたままバタンバタンと腰を浮かせてくすぐったさに暴れ出してしまう。 「こ~ちょ、こちょこちょ~♥ どうだぁ! くすぐったいか! くすぐったいだろぉ! 私の高速くすぐりは滅茶苦茶くすぐったいだろっ!! ほれほれぇ~~もっとやってやる! コチョコチョコチョコチョコチョ~~♥♥」  脇腹をくすぐったかと思えば次は胸の横の脇の下へ手が移動しそこをコチョコチョ!  脇の下をくすぐったらすぐにワキの窪みへと手を滑らせてそこもコチョコチョ!  そこをくすぐり終えたらすぐに脇の下へと降りてまたコチョコチョ!  そして脇腹へとまた戻って来てそこもコチョコチョ! 脇腹の次はまた脇の下へ……そして腋の中心へ……  その……ローテーションを素早く何度も繰り返しあなたを笑わせ責めにする七穂。あなたはその素早く移り変わっていく刺激に口から涎を垂らしながらも笑い悶えていった。 「フッフッフッ……簡単に気持ち良くしてもらえると思いましたか? だとしたら甘いですよ! 簡単にイかせちゃったら仕返しになりませんからね! 途中まで気持ち良くしてあげてイきそうになったらこんな風に身体中をこしょぐり回してそのエッチな気分をリセットしてあげます♪ ムスコさんが小さくなったらまた気持ち良くしてあげますから……それまで笑い悶えてくださいね? ほらぁ、コチョコチョコチョ~♥」  導火線に火をつけておいて、いざ噴射寸前まで火が迫るとその導火線の根っこを切ってギリギリ発射させずリセットされたロケット花火であるかのように……あなたの射精欲は七穂のくすぐりによってリセットされた。  そして、くすぐりに笑い悶えれば悶える程……ピンク色に染まっていた頭の中も搔き乱され溜まりきっていた射精欲もガス抜きされるように萎まされていく。  しかし、くすぐられる事自体に興奮を覚える体質である為笑い悶えていながらも下腹部に滾る淫欲は高まる一方で、陰茎の昂りが途絶えることはない。それ故、射出欲は収まってしまったものの興奮という観念だけでみればむしろ高まってしまっていると言える。  後はきっかけとなる刺激がソコに再び送られればまた射出欲も高まってしまうのだが…… 「あれぇ~? 中々ムスコさん……小さくなってくれませんねぇ? 笑い過ぎて苦しんでる筈なのに……むしろ、おっきくなってません? おかしいなぁ~?」  そのように言いながら七穂は右手でくすぐりを続けながら再び左手を後ろに回し、その手の親指と人差し指であなたの亀頭の先端をクニッと摘まんで、感触を確かめるようにその二本の指で先端をマッサージし始めた。 「☆##%&@$ッっ!?」  そんな刺激を送り込まれたら、折角収まっていた射精欲も一気に高まるに決まっている。  あなたの陰茎は、再び根元から溶岩がせり上がって来るかのような熱い射精欲が湧き上がってきてすぐに彼女が摘まんでいる指を溢れ出た汁で濡らし始めてしまう。 「アハハ♥ 先端がピクピク震えてて面白ぉ~い♥ まるで生きてるみたいで可愛ですね♪」  ソコも生きている身体の一部なのだから当然生きているに決まっている! と突っ込みたくなる七穂の発言だが、彼女はその不規則に痙攣を繰り返しているその亀頭を愛でるように手のひらを被せてイイコイイコと撫で始める。その刺激は悪魔的な快感をあなたに与えるが、形としては手のひらで亀頭の先端に蓋をされたていになっているので、高まりまくった射精欲も先端から出て行かずむしろ苦しい感覚を強いられる事となる。  それを知ってか知らずか七穂は……あなたが射精できないのをイイことに手のひらを亀頭に密着させたまま、陰茎自体が円を描いて動くよう大きく手を回して新たな刺激を送ってみたり……陰茎の根元周囲を面白がりながらコチョコチョとくすぐってみたりと様々な悪戯を仕掛けて来る。 「フッフッフ……♥ 私がこんな意地悪な事するなんて……想像すらして無かったでしょ? 私だってちゃ~んと男の人をイジめる勉強……してきたんですよぉ? 先輩がエッチなビデオ見て勉強するのと同じで……♥」  刺激によって“出したい”欲は限界まで高められるが、限界を越えそうになると責め方が変わり刺激もリセットされる。それをくすぐりとセットでヤられているものだから、あなたの脳は射精と笑いのどちらに意識を傾ければよいか決められず混乱してしまう。  七穂は性感の刺激と笑いの刺激を巧みに操って、あなたを悶笑と快楽の狭間へと導いていく。  出したいけど出せないギリギリのライン……そこにあなたを落とし込んでいく。 「まだまだ苦しんでもらいますよぉ……そう簡単に気持ち良くはなれないと覚悟してください? 私が苦しさはこんなものじゃ晴らせないんですから!」   七穂はその様にあなたに告げると再び陰茎から手を離し、身体を180度反転させあなたに尻を向ける姿勢に切り替えた。そして反り立つ陰茎を避けながらヨイショヨイショと中腰のまま這い進み、あなたの膝の所まで頭を運び終えると、そのまま四つん這いの姿勢から力を抜いてあなたの脚に身体を寝かせ……脚も伸ばして完全にあなたと重なるような姿勢で体重を預けて行った。  あなたが顔をあげて下を覗くと……カッターシャツしか着ていない七穂の丸出しの秘部と桃のように柔らかそうな尻が自分のそそり立つ陰茎越しに目に入ってくる。そこから伸びてきている脚はストッキングも靴下も履いていない素足である為、昨日散々くすぐり回してあげた彼女のエッチな足の裏もあなたの胸上に乗っていて敢えて見せつけるかのように無防備を晒されている。  彼女の柔らかい胸の感触がカッターシャツ越しに太腿に密着している。それだけで幸せな気持ちになってしまうが……あなたの陰茎を跨いで寝そべっている格好である彼女の体勢は、彼女の股の根元にあるワレメもその陰茎に密着している形となっている。その為、性器同士が触れ合っていると感触によってリアルに感じられ、想像が捗り増々興奮により胸が高鳴ってしまう。  このまま……腰を上下に動かして、密着している七穂のアレを自分のアレで擦って気持ち良くさせてみたい……  もしくは……頑張って顔をもっと傾けて……限界まで舌を伸ばし切って、目の前に晒されている彼女の足の裏を舐めてしまいたい……  そんな欲が沸々と湧き上がってくるが、七穂はそんなあなたの考えなど知ろうともせず……身体を密着させた体勢のままスッと両手を万歳の格好に変え、あなたの肩幅に開いたそれぞれの脚に沿って手を伸ばしていった。  あなたの脚の開きと同じ格好になるよう万歳をした彼女は、そのまま足底よりも少し先に手を伸ばし切って……そして手首を曲げ、あなたの足底を手で狙うように構えを取った。  視線の届かない足の方でその様な事を行っているとは露にも思っていなかったあなたは、必死に頭を曲げて舌を彼女の足裏に伸ばそうと頑張るのだが…… 「こういうくすぐり……一度やってみたいって思ってたんですよねぇ~♥ まずは普通に足の裏を……コチョコチョコチョ~~♥」  舌が足裏に届くか届かないかという位置まで到達した瞬間、頭から一番離れた場所にある身体の端の端の部位から強烈な電気信号が送り込まれてきた。  足底に何かが触れた! と感じた瞬間、その触れた何かが足裏中を駆け巡る様に刺激し始めたのだ。その刺激は至って優しい刺激ではあるのだが、それが優しければ優しい程ムズ痒さと強烈な寒気が同時に襲い、あなたを居ても立ってもいられない感情に仕立て上げる。  そして、その刺激が始まった瞬間から、あなたは舌を出す為に空けていた口から舌の代わりに笑いを吐き出すようになり、身体を暴れさせられるだけ暴れさせようと力み始めてしまう。 「おっと! 私を振り落としてコレをやめさせようなんて考えても無駄ですよぉ? その為に足もそっちに伸ばしてあるんですから♥」  足裏を猛烈な勢いでくすぐり始めた七穂は、今度は自分の身体があなたの暴れで振り落とされないようにと下半身を若干ガニ股になるよう形を変えた。そしてそのまま両方の足であなたの脇の下を掴むように伸ばし直すと、足の指を器用に使ってあなたの左右の脇の下に足の指を食い込ませてから身体の安定を図った。  まるでUFOキャッチャーに脇の下を掴まれたかのような体勢になったあなたは、その食い込んだ足指にゾクッとした寒気を覚えつつ嫌な予感を芽生えさせる。  その嫌な予感はすぐに現実のものとなってあなたに降りかかる。 「ムフフ♥ 私……実は足癖が悪いんですよねぇ~♪ 暇さえあれば手より足を使ってリモコンとか取ったりしちゃうんです♥ だからこんな風に……足の指を使う事も朝飯前で~~」  その様に漏らすと七穂は、掴みかかった足指に次の命令を下し始める。 「足を使って先輩をこしょぐる事も……出来ちゃうんですぅ~♪」 ――コチョコチョコチョコチョコチョコチョ♥  それはもう……手の指だと言われても何の違和感も湧かないような巧みな指遣いだった。  あなたの伸びきった脇の下に食い込んだ、赤いペディキュアを爪に塗った七穂の小さな足指……それらがまるで手の指であるかのようにそれぞれがランダムに動きあなたの脇の下をくすぐっていく。  その刺激たるや足の裏のくすぐりに引けを取らない程くすぐったい!  もうこれは手の指だと言っては良いのではないかと思える程の強烈なくすぐったさがあなたの脇の下に送り込まれている。 「どうですかぁ? 一人の人に足の裏と脇の下を同時にこしょぐられる経験なんてあまりないでしょ? くすぐったいですかぁ? 私のダブルこちょこちょ……くすぐったく感じてくれてますかぁ?」  そのような経験はあまりないと言うよりも、今まで見て来た映像作品にも登場した事の無い程特殊な責めだ。手は足の裏をくすぐり……足は脇の下をくすぐる……それを複数人にやられるのではなく七穂だけにやられているのだ。  二か所同時とはいえ、脇の下へのくすぐりも容赦はない。あなたが自分でも弱いと思っていた胸横の肋骨の間にも的確に足指が滑り入りくすぐっていく。しかも、足でくすぐられた経験が無かった事もあって足指がどんな動きをしてどんな刺激を与えて来るか想像もできない。だから刺激自体も新鮮過ぎてこそばゆく感じる感触を更に加速させている。  顔を上げて彼女の足がくすぐる様子を間近で見ているが……足裏をコッチに見せながら指でコチョコチョくすぐっている姿は手でくすぐられるよりも淫猥に映り色欲をそそられてしまう。  少しガニ股な格好である為自分の陰茎がそそり立っていなければ、彼女のワレメも広がる様な格好で見えていただろうし、尻の菊穴さえも覗き見る事も出来たかもしれない……  しかし、あなたの勃起し切った陰茎がそれらをうまく隠してしまっている為、彼女が腰を振った時にチラリチラリとしか見る事は叶わない。  自業自得ではあるが……このようなくすぐられ方をしてあなたが興奮を覚えない筈が無い!   陰部や足裏を見せつけながらくすぐってくる七穂のいやらしさに興奮しない訳が無い!  あなたは……もはや陰茎を触られなくても射精欲を限界まで亀頭に滾らせてしまっている。  正直……摩られるよりも興奮してしまっているかもしれない……  足の裏をくすぐられて笑わされている自分……  脇の下を生足の指でくすぐられているという特殊なシチュエーション……  密着している七穂の柔らかい胸の感触……  時折チラついて見えている七穂のピンク色の恥裂……  見ているだけでいやらしい感情を植え付けられる彼女の足の裏……足指の動き……  それら全てがあなたの性欲を一斉にくすぐり責めにし、耐えられなくなった陰茎は笑う代わりに我慢し過ぎた精液を小刻みに噴射し始める。  大好きな彼女に……こんなくすぐられ方をされて笑い転げている自分が居る。  こんな自分を七穂に見られるのは恥ずかしい。恥ずかしいけど……なんだか嬉しい……  嬉しいけど……やっぱり恥ずかしい……  七穂の指がくすぐったい。  腰を動かしたときに時々陰茎に触れてしまう七穂の陰部の感触が堪らなくエッチで……気持ち良い……  彼女の足でのくすぐりもくすぐったい。  笑いながら喘いでしまっている自分の声を聞かれるのが物凄く恥ずかしい……  でも、くすぐったい。  笑う度に小さな射精を繰り返してしまっているのが滅茶苦茶恥ずかしい……  恥ずかしいけど……気持ち良くて……仕方がない。  くすぐったい……  気持ち良い……  くすぐったい……  気持ち…………イイ♥  くすぐったいぃ……♥♥ ―――― ――  もはや何を考えているのか自分でも分からなくなる程のトランス状態に陥ったあなたは、七穂のくすぐりが止まってもしばらく……笑う事と射精する事を交互に行い苦悶と快楽を同時に受け続けた。  七穂はそんなあなたの様子を満足げに眺め、唯一羽織っていたカッターシャツを脱いで完全な裸の格好をあなたの前に立って披露した。  控えめなおわん型の胸の中心で自己主張を行うかのようにそそり立っている彼女のピンク色の乳頭……その先端は興奮した後である事が理解出来るほど硬く小刻みに震えているのが見て取れた。  隠すことなく堂々と見せている秘部からは、あなたのモノとは違う彼女から溢れた愛の汁が大量に垂れている。  七穂の顔は真っ赤に紅潮しており、あなたを見る目は何かを物欲しそうに潤んでいた。  彼女はシャツを床に投げ捨てると、あなたの手枷を外しあなたの身体の上半分を自由にした。  そして、あなたの上半身を優しく起こさせて座りの姿勢にさせると、彼女もあなたの背中の方に回り込んであなたと共に座りの姿勢になって後ろから抱き付く格好になった。  散々射精してしまい元気をなくしつつあったあなたの陰茎だったが、胸を背中に押し付けるように抱き付いてきている彼女の感触を味わい再びムクムクと姿勢を正し始めてしまう。  七穂は背後からその姿を見つつ……あなたの耳元に口を添えて…… 「せ・ん・ぱ・い♥ バンザイ……して? 頭の上で手を組んで……降ろさないように……してぇ?」  と、甘い囁きを入れた。  あなたはその言葉に導かれるように自ら両手を万歳の格好にし直し、そして言われた通り頭の上で手を組んで万歳の格好を崩さないよう頭上に置いた。 「最後に……ご褒美♥ あげますね? 気持ち良くしてあげますから……手は下げちゃ駄目ですよ?」  そう言うと七穂は、抱き付いた格好のまま手をあなたのワキに這わせ、ゆっくり優しいタッチでそのワキをくすぐり始めた。  中指だけを肌に触れさせ、その指を上下に動かしコソリコソリとくすぐっていく……  ゾクッ♥ ゾクッ♥ と甘いこそばゆさがワキに広がってあなたは思わず手を降ろしたくなる衝動に駆られる。しかし、七穂の言葉を守るために必死に組んだ手に力を込め万歳の格好を維持し続ける。  ゾワゾワ♥ ゾワゾワゾワ♥   七穂の指遣いは優しいが、それがフェザータッチであるが故身体は勝手に拒否反応を示しビクビクと震えを起こしてしまう。  彼女はそんなあなたの反応を見つつ…… 「私……足癖悪いって言ったじゃないですかぁ? さっきは……先輩の事くすぐりましたけど……やり方を変えれば……こういう事も……出来たりしちゃうんですよねぇ~♥」  と言って、今度は腕ではなく足であなたの身体に抱き付くように両足を正面へと回り込ませていった。  七穂自体は胡坐をかいて座る様な姿勢となり、その胡坐の中心に貴女が座っている様な格好……。両方の足があなたの股間付近まで伸ばされていくと、すっかり限界まで硬くなりきったあなたの陰茎の根元付近に右足を……陰茎の中頃付近に左足を近づけさせ、それぞれ足指を手に見立ててソレを掴んで準備を整えた。  これから何をされるのか……分からないあなたではない。だから、その指がいつ動き出すか気が気でなくなる。  期待と興奮が入り混じって心音が嵐のように高鳴ってしまう。  そこにワキへのくすぐりが交わって頭の中がグチャグチャに搔き乱されてしまう。  そうこうしていると、七穂があなたの耳元に口を尖らせて囁きを入れ始める。 『こ~ちょ、こ~ちょ、こ~ちょ、こ~ちょ♥ こちょこちょ♥ こちょこちょこちょこちょこちょ~♥』  その声と同時に足の指もそれぞれの動きを開始する。  陰茎の根元に回された右足はその根元を動かさないようしっかり指で挟み込んで力を込めて固定し、左足の指は親指と人差し指で陰茎の端を挟み込むように摘まんでゆっくりと上下に動かす動きを始める。  最初は非常にゆっくりな動きで……シコシコと……  まるで手で摩っているみたいに……足の指で時折血管の筋をコリコリマッサージしながら……シコシコ……シコシコ……  この刺激によってあなたの頭は何も考えられなくなる程真っ白に染め上げられてしまう。  行き過ぎた快感があなたの思考を完全に奪い去り、頭の中でただ「気持ち良い」という言葉だけを過らせ続ける。  やがて亀頭からいやらしいクチュクチュという湿りを帯びた音が聞こえ始めると、七穂の足は上下する動きを早め更にあなたの射出欲を刺激していく。  コチョコチョ……クチュクチュ……  コチョコチョ……クチュクチュ……  その動きをひとしきりし終わる頃には、あなたの身体はこれ以上ない程熱く火照り……最後の射精に向けて下半身に勝手に力がこもっていくのを感じる。    ワキへのくすぐりがもはやくすぐったいのか気持ち良いのか区別がつかなくなっている。  あなたの上半身は脱力するように笑っているが、下半身はそれとは反比例に力んでいる。  もう限界だ……  もう出したい。  思いっきり気持ち良くなって……果てたい!  そう頭に過った瞬間、七穂の足はあなたにトドメを刺すべく激しい動きで上下を始めた。  根元付近に溜まっていた精液を直接無理やり上へ送り込むかのように……シュコシュコ♥ シュコシュコ♥ ……と、さらに激しく。  出せ出せと言葉を発するかのように足の指があなたの陰茎を痛い程摩ってくる。  そして、それと同時に七穂の手の指があなたの最も弱いワキの窪みを鋭くコチョコチョっとくすぐった瞬間……  あなたは大笑いを吐き出したと同時に、限界を迎えた亀頭から溜め込んでいたもの全てを吐き出す様な射精を一気に行ってしまった。  その瞬間、心臓の鼓動が大きくドクンと鳴り響き、力を吸い取られていくかのような射精の気持ち良さを味わった。  止めどなく噴水の様に溢れ出してくるあなたの淫液。それらはくすぐりの刺激が弱まっていくと共に自然と枯れていくように収まりを見せて行った。  出した瞬間は心臓が飛び出るのではないかと思える程の大きな鼓動が胸の奥で鳴り響いた。  その鼓音は今だ素早く高く鳴り響いており、あなたの脱力し切った身体に余計に脈動を感じさせている。  我慢していたモノを全て出し切った快感……  あなたはそれに包まれている。  未だに……夢心地……未だに……快感が収まらない……  気持ち良かった。  このような快感……今までで味わった事は無い。  七穂の方も……股間をあなたの尻骨に押し当てながら上下に動いていて、それによって陰部を疑似的に摩り快感を得ていたようだ。  どうやら……それで同時に果ててしまっていたらしい……  あなたをイかせた後は七穂も股間を濡らしながらぐったりとベッドの横に倒れ込んだ。  まだ……足の拘束は解かれていない……  七穂はそれどころじゃないという感じに息を荒げながらあなたの腕に抱き付いている。  彼女の熱い吐息が腕の肌に触れて少しこそばゆい。  イった後であり神経が敏感になっているため、余計に七穂の息遣いを間近に感じられる。  愛おしい……  そう思うと、尚更……七穂の事が愛おしく感じられてしまう。  あなたはそんな彼女の頭に逆の手を回しヨシヨシと撫で、最後に頬に優しいキスを送ると……彼女と共にベッドへと横になり、ぐったりとなる様に二度目の睡眠へと誘われた。  何もかもスッキリした……気持ちの良い入眠にあなたは幸福感を覚えつつも、意識を手放す前にこのように期待を過らせるのだった。 『足の拘束は解かれていないのだから……起きたらまた……七穂が悪戯してくれるかも……しれないよな……』 『そうであるなら……また……ホテルの延長を……申し出ないと……いけないな……』  ……と。  誘惑☆デート 特別後日談……男性編 『HAPPY END♥』

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