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#50  背後から見る鈴菜の肩は意外と筋肉質でゴツい印象を受ける。ゴツイと言っても別に猛々しい程に筋肉隆々という訳ではなく、女性が少しジムで鍛えているかな? と思えるほどの程よい筋肉が付いていると表現するのが正しい。ゴツく思えたのは相手が鈴菜である事によるギャップのせいだろう。あの生意気ロリ顔の娘がこんなにも油断なく体を鍛えているとは思いもよらず、その想像とは違った違和感をギャップに感じて彼女にしては筋肉質だなぁと思えてしまった次第だ。  っと、鈴菜の身体事情の事は置いておいて……あなたは羽根を両手に構えながら彼女の立派な肩の筋肉を拝見しつつその羽根をゆっくり背後から鈴菜の視界に入るくらいまで腕の付け根へと這い出させて彼女を煽る様に羽根先を動かして見せた。 「うっ……くっ……」  鈴菜はその羽根の動きを見て触られる感触を想像してしまったのか、小さな体をピクリと反応させ僅かに声を零す。  あなたはその声を聞きながら羽根先を腕の付け根の方へと向けなおし、ゆっくりとそれを肌の表皮に触れるまで降ろしていった。 ――チョン♥ 「んひっ!? あっっくっっ!!」  鈴菜のピンと伸びきったワキの窪みの中心にその羽根先が優しく触れると、再び彼女の体がピクリと反応を返し触られたのを嫌がる様に上半身をクネクネと動かそうと抵抗を始めた。  抵抗しても羽根からは逃げられないのに……と、あなたは脳内の自分のイメージに笑みを浮かばせつつ早速と言わんばかりに肌に接地した羽根先を上下に小さく動かしてその部位をなぞり始める。 「はっっ!? ふくっ!! むくぅぅっっ!! ん……」  鈴菜は身体を小刻みに震わせながらもその刺激に声を漏らさぬよう口を堅く結んでいる。  伸びきった腋の敏感な神経をこのような刺激の強い道具でこそばされれば普通なら悲鳴を上げて笑い出してしまっていてもおかしくないのだが、流石は調教師という設定が付いている鈴菜である。この程度の刺激ではな彼女を笑わせるという段階まで持ち込むのは難しい。  羽根を何度も往復させ触っていない箇所にも羽根先を移動させてくすぐってみるが、鈴菜からは笑いどころか吹き出す仕草一つとして取れてはいない。逆に鈴菜の方に余裕が出来てきたのかくすぐりを受けているにもかかわらず彼女は口を開いてあなたを煽る様になってきた。 「ふっ……フフ……その程度? あんたの羽根遣い……大したことないわね? そんな刺激が予測できるような雑な動かし方で私を笑わせようと思っているんならその考えは捨てておきなさい? いつまでやったって同じだから♪」  最初こそ刺激に対して敏感に反応していた彼女も、触られる事にすぐに慣れてしまったのか……羽根先をワキのどの部位に巡らせてもピクリとも反応しなくなってしまった。  彼女が言うようにくすぐり方が単純すぎて刺激が予測されやすくなっているのだろうか? しかし、羽根でのくすぐりなど羽根先をコショコショと動かす以外にやりようがない……。  あなたは腋の中心から腋の下の方の部位に至るまで様々な箇所を刺激し反応を伺った。しかし鈴菜の反応は変わる事がなく、逆に彼女に煽られる結果を生む事となってしまった。 「はっ! そんなトコ触ったって全くこそばくないわよ! 馬鹿じゃないの? ほんッとに下手糞ね。そんなんで私を追い込むことが出来るってホントに思ってるわけ? そう思ってるんなら自惚れも甚だしいわ! まだそこの鈍臭そうな女を使った方がマシなんじゃないの?」  辛辣な言葉にあなたは悔しさが込み上げ、ますます羽根を操る手に力がこもってしまう。羽根という道具に力を込めるなど愚の骨頂なのは分かっているのだが、彼女の言動に煽られ頭に血がのぼってしまい力加減すら微調整できなくなってしまっている。  あなたは刻々と過ぎる無為な時間経過に焦らされ……小馬鹿にするような鈴菜の態度にも煽られ……くすぐる手がどんどん雑になっていく。  沼に嵌っていくかのように……  そして……なんの成果も得られないままに最初のチェック時間が終わりとなり、その終わりを告げるアラーム音が鳴った瞬間……あなたはその音に驚いてしまい握っていた羽根をビクンと跳ねさせてしまう。  すると、今まで余裕を見せていた鈴菜の口から…… 「ひっ!? うひゃっっあぁん!?」  という、可愛らしい悲鳴が大きく零されたのを聞くことが出来た。  時間が来てしまったのだからすぐにその羽根は手元に寄せる事になったのだが、最後の“意思とは無関係”の羽根の動きに反応した鈴菜を見て……あなたは全くの無成果からギリギリ何かしらの光明を掴んだ感覚を味わう。 「こ、コホン! ん……えと……まぁ、余裕だったわ……うん……。あんたのくすぐりなんて……全く効かなかったわ……。これで分かったでしょ?」  あなたが彼女の顔を見ようと背後から正面に回ると、鈴菜は取り繕うように咳払いをして今の悲鳴を胡麻化そうと強気な言葉を言い直す。しかし彼女の顔は恥ずかしい態度を見せてしまったと言わんばかりに真っ赤に紅潮し、目は左右に泳いであなたを見ることが出来なくなっている。あなたはそんな想定外の悲鳴を上げてしまって戸惑っている彼女をジッと見つめ、あの悲鳴が何だったのかを無言で問い正そうとする。しかし彼女は完全にあなたの視線から逃れるように横を向いてしまいその恥ずかしがっている表情を隠してしまった。 「い、い、いいから! さっさと次……ヤんなさいよ!」  あなたがそれでも鈴菜の顔を見に回り込むとしたものだから、彼女はたまらず次のチェックを始めろと促しを入れ始める。  その言葉に釣られてか、恵理も口を開きあなたへの促しの言葉を伝える。 「……次のチェック……始めてもよろしいですか? 時間は有限ですので……さっさと始めたいのですが……」  鈴菜に続いて恵理にも促しを受けあなたは渋々彼女の顔を覗き込むという行為を諦める事にする。  結局……さっきのあの反応は何だったのか? 触り方が良かったのか……触った力加減が良かったのか? それとも無意識で動かしてたまたま触ったのが良かったのか? 触った部位がたまたま効いてしまったのか……。確実な答えは出せてはいないが、全くの無成果で終わることなく腋の部位をチェックできたことは自分にとってはプラスになるだろう……  そう信じて……あなたは次に鈴菜の…… A:“脇腹”のチェックを行うために彼女の胸横へ移動をした。→#53へ B:“足の裏”をチェックするために彼女の足元へと移動した。→#54へ

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