(ぴゅあスマ2)#44 (Pixiv Fanbox)
Published:
2021-03-19 15:02:02
Edited:
2021-09-11 20:20:02
Imported:
2023-06
Content
#44
「わぁ♥ 私を選んでくださるんですね? 光栄です……チーフ♥」
パートナーを美咲に選ぶと、彼女はあなたの手を取って嬉しそうに喜びの声を上げ、選ばれなかった鈴菜は悔しそうに舌打ちをあなたに聞こえるように零す。
「私としては上半身の方が好き、って言うのもあったんですけど……でもでも! 下半身も大好きですよぉ~? 特にほら……恵理ちゃんの足……一度味わってみたいって思えるほど素敵じゃないですかぁ~♥」
鈴菜の舌打ちを無視するように美咲はあなたの手を引いて恵理の足底部まで一緒に移動する。
彼女の言葉からは“自分の好きな部位は足ではない”という言葉が早速漏れており、これは失敗したか? とあなたも苦い顔をしてしまうが、当の美咲は笑顔を崩さずマイペースにあなたを恵理の足裏がしっかり見える位置に誘導してそこで見ているようにと可愛い仕草で促しを入れる。
「ほらほらほらぁ~♥ 見てください恵理ちゃんのこの足裏っ! とってもエッチな形だとは思わないですかぁ~?」
手を離してステップを踏むように華麗に恵理の足元まで距離を詰めた美咲は、まるで恵理の足裏という商品をお勧めする販売員のお姉さんの如く彼女の足裏を指差してその形状をあなたに説明し始めた。
「小さくて丸くて……カサツキなんか一切ないこの剥き卵のような綺麗なカカトぉ♥ ここも恵理ちゃんらしくて可愛いっ♥ って思えますけどぉ~~」
注目するようにと指差した人差し指はそのまま説明した部位に近づけさせ、触られたらどんな反応をするのかを確認するように指先をチョン♥ と皮膚の上に乗せそのままいやらしくカリカリと引っ掻いてみせる。
――カリカリカリカリカリッ♥
「ぅヒぃイぃぃぃいぃぃぃぃぃぃぃッっ!!? んああぁああっぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
何やら喋り始めたと思えば突然刺激に弱い箇所をそのように引っ掻かれたものだから、恵理は驚きのあまり悲鳴に近い声を上げ全身をビクビクっと大きく震えさせて悶えた。
「やっぱり……足の裏って言えばココですよねぇ? こぉ~こ♥ カカトのすぐ上にある……このエッチな土踏まず♪ 恵理ちゃんの足は……小さくて可愛らしい割に、土踏まずはしっかり堀が深く窪んでいて……なんだかココだけ大人っぽく見えちゃいますよねぇ~~?」
カカトの中心をシュリシュリと指先で何度か引っ掻いた美咲はそのように感想を述べると今度はその“土踏まず”の部位へと指を滑らせていきその窪みの中心をあなたに見えるように指先だけでコチョコチョと軽くくすぐって見せた。
「ぶはっっっ!! あひっっ、っひひっっ!! アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!? や、や、やだっっっはははははははははははははははははははははは、やめでぇぇぇぇ!!」
カカトの焦らしが効いたのか……それとも先程までのあなたの責めでくすぐりに弱くなってしまったのか……恵理は美咲の指一本だけの優しいくすぐりにも耐えかね早速笑いを零し始める。
「あらあら……もう笑ってしまうんですかぁ? まだ全然大した責めをしている訳じゃないんですけど……そんなにコレ……くすぐったく感じるのぉ? ねぇ? 恵~理ちゃん♥」
少しの刺激で笑い悶え始めた恵理にサディスティックな目を向けてクスクス笑いながらそのように零す美咲に、あなたは背筋にゾクリと寒気を催す。
「っはっっははははははははははははは、ひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひ、ひぃひぃひぃぃ!! だ、だ、だって! 美咲さんの……指っっ!! 動きがっっはははははははは、動きが……いやらしすぎますぅぅ!!」
あなたも斜め後ろから見ているから美咲の指のいやらしさは嫌という程分かっている。いやらしいというより……ねちっこいという方が正しいか……とにかく彼女の指なぞりは見ていて寒気を催すほどに意地が悪い。
恵理が一番敏感に刺激を感じるであろう土踏まずの中心部分は最初だけ触って後は敢えてそこを触るのを避け、キワドイ箇所のギリギリ沿線を指先でなぞりながら本命の箇所の感度を上げられるだけ上げていく。
そして十分に高まったと判断したなら、僅かに指の動きを止め……獲物が狙いを定めるかのようにジッと責め箇所を睨み上げてから……一気に!
――コチョコチョコチョコチョコチョ♥
「だひゃあ~~~~~っっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、それズルいぃぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひ、その触り方は反則ぅぅぅぅぅぅふふふふふふふふふふふ、んあぁっひゃっっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃはははははははははははははははははははははは!!」
今までその箇所を避けていたのが嘘であったかのように集中的に土踏まずの中央を指先の引っ掻きで蹂躙し尽くす。
その動きたるや足裏を這い回る虫のよう……こっちを引っ掻いたかと思えばあっちを引っ掻きあっちを引っ掻けば今度はそっちを引っ掻いて……とランダムに素早く的確に足裏の中心をあっちこっちと引っ掻いて回っている。指一本の責めでよくぞここまで濃密に笑いをさせる刺激を与えられるなぁ……と感心しているあなたに、美咲は顔だけをあなたの方へ向けニコリと微笑みを返す。指は相変わらず足裏を高速で蹂躙して回っているが、顔だけは穏やかで清楚そのものだ……そのギャップにあなたは狂気じみた何かを感じ彼女を始めて“恐ろしい女だ”と知覚するようになる。
「フフフ……チーフ? いかがです? 恵理ちゃんの足の裏ぁ♥ 可愛くて……エッチで……とっても魅力的でしょ?」
あなたは無言で頭を一つ頷かせる。
目の前では恵理が枷に向かって力を込めて抵抗している様子が見て取れている。それほどにあの指一本だけのくすぐりは耐え難いのだ。片足に……片手の指一本だけでの責めが行われているだけだというのに……恵理は美咲のその“いやらしい責め方”が苦手なのか笑いを堪えることが出来ない。
「見てください? ほら……恵理ちゃんってば……今日チーフに責められるって分かってたから……足の爪にペディキュアなんて塗ってオシャレしてきているんですよぉ~?」
あなたの位置からは足指が拘束板に磔にされているからそのペディキュアを直接見る事は叶わないが、でもあなたはさっきその装飾を目にしている。チェックの段階で彼女の全身をくまなく見て回ったのだから知っていたのだ……可愛い薄ピンクのペディキュアが爪に塗られていた事を。
美咲は土踏まずのいじくりを終えると、今度は恵理の足指に人差し指を運びその先端をコソコソと愛撫して刺激を加え始める。
「んくっふっ!! い、言わないでくださいぃぃぃ!! そ、そんなんじゃ……ありません! そんなんじゃ……」
足の指は土踏まずほどの感度は無いらしく、恵理も激しい笑いを少しずつ沈め美咲の言葉に反論する程の落ち着きを見せ始める。しかし、顔はニヤケ、口元はヒクヒクと引き攣っているのを見る限り全くこそばゆくない訳ではなく……どうにか笑うのを我慢出来ているという印象である。
「えぇ~~? 嘘おっしゃい♥ 普段……お洒落とか恋愛とかに無頓着な恵理ちゃんが……チーフが居る時だけは色目の乗った視線を送ってる事……私知ってるんだけどなぁ~~?」
「ちょっっ!? な、な、な、何を言っているんですか!! わ、私は…………別に……その……」
「フフフ……可愛い♥ 顔が真っ赤になってる♥」
「っッ!? ご、誤解です! 私は別にチーフの事なんか……」
「私……そういう奥手の女の子って……あんまり好きじゃないんですよねぇ~~~なんか見ててむず痒くなるというか……じれったくなるっていうか……」
「し、知りません!! 美咲さんの好き嫌いなんて……んくっ!?」
「だからぁ~~~そんなじれったい子にはとびっきり意地悪したくなっちゃうんですよぉ~~? 私ってば……ドSさんですから♥」
「はひっっ!? ちょっっ!! 指が……増えて……っへひ!! んくくくくくっっ!?」
美咲の声がサドさを増すかのように低くなるとともに足指の先を触る指が二本三本と増えていき……ついには5本の指全てが総動員して恵理の足指をランダムに触り始めた。
恵理はその刺激に苦悶の表情を浮かべて笑いを必死に耐えようとするが、美咲の煽り言葉が彼女の抵抗力を無に帰しているらしく我慢の時間もそう長い時間は保てなかった。
「くひっ! くししししし……くっくっくっく! んむぅぅ~~~~!! くふぅぅぅ!! んっ、んっ、んんっっ!!」
そして美咲の責め方が変わり、足指の先端の愛撫から今度は足指の関節部分をコチョコチョとくすぐる刺激になった瞬間……
「ぶひゃっ!? んひゃあぁぁぁぁぁっっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、うはははははははははははははははははははははははははははは、モジョモジョがくしゅぐったいぃぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひ!! 指でモジョモジョがくすぐったいぃぃぃっひひひひひひひひひひひひひひひひ、だははははははははははははははははははははははははははは!!」
恵理の我慢はすぐに溶かされ、再び破裂するような甲高い笑い声を吐き出し始めた。
「あらあら……ダメじゃない、この程度で笑っていては……。もっと耐えなきゃチーフが見ているんですよぉ? ほらぁ♥ そんな乱れた笑い顔を正面から見られるの……恥ずかしいでしょ?」
「は、は、はひっっひひひひひひひ、いひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、や、や、やだぁっっはははははははははははははははははははは、見にゃいでくださいぃィぃっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひ、チーフぅ見ないでぇぇぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!」
「見られたくなかったら我慢しなくちゃぁ~♪ ほらぁ! 頑張って我慢してぇ? ほら、ほらぁ!!」
「あぎゃあぁっっははははははははははははははははははははははははは!! うひぃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ、はははははははははははははははははははははははははは!! 無理ぃぃぃひひひひひひひひひひひひひ、我慢なんて無理ぃィぃィひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!!」
「我慢しないの? あぁ、成程! 笑って顔も見て貰いたいって訳ね? 良いわよぉ~だったら協力してあげる♥ もっと笑えるように両手を使ってこしょぐり回してあ・げ・る♥」
「ビギャアアアァッッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!! うわぁっはっはっはっはっはっはっはっははっはっは。イシシシシシシシシシシシシシ、んひ、ふひぃぃっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひ、だみぇぇっへっへっへっへっへっへっへ、やめでぇぇぇぇぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!」
「ほ~ら、右の足裏ぁ……集中こちょぐりの刑よぉ♥ こぉ~~ちょ、こちょこちょこちょこちょこちょ~~ぉ♪」
「はぎゃあぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、土ふまじゅだめっ! ひぃひぃ、カカトもダメぇっへへへへへへへへへへへへへへ、指も全部駄目ぇぇぇぇへへへへへへへへへへへへへへ、いへへへへへへへへへへへへへへへへ、くひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ、うははははははははははははははははは!!」
恵理の右足は美咲の両手によってくすぐり漬けにされている。右手で足指や足指の付け根をくすぐり回し、左の手でカカトや土踏まずの部位を引っ掻いて回る……刺激を想像しただけでもおぞましさに身震いを起こしそうになるが、恵理は今まさにその渦中に晒されている。指一本……一切の抵抗も許されない無防備な足裏を10本の指が蠢き回るかのようにくすぐっているその美咲の両手に恵理は口を大きく開き涎を撒き散らしながら無様に笑い狂っている。
あなたにそのような無様な顔を見せたくない……と述べた彼女に、一切の容赦も加えず顔を無様にさせる刺激を送り続ける美咲のサディストぶりは異常とも思える狂気にさえ見えてしまう。
あの受付で見た清楚なお姉さんが……このように変貌してしまうものなのかと、あなたは恐れに似た感情を植え付けられるが、それと同時にその変貌こそが倒錯的なエロさを生み出しているのだと自覚もしてしまう。
結局……美咲の責めを見ていて……あなたは興奮しているのだ。
この容赦のない言葉責めやいやらしい責めの数々が……あなたの性癖に突き刺さってしょうがないのだ。
あなたは彼女の責めを見て手がウズウズし始めていることに気付く。
美咲の責めを見て……あなたも責めたくなってきたのだ。
見ているだけでも興奮するプレイではあるが、やはり自分でくすぐって責めてもみたい……
そんなあなたの感情の芽生えを察したかのように美咲は再び朗らかな笑顔をあなたに送り、あなたが動くきっかけを言葉として送ってくれる。
「チーフもいかがです? 恵理ちゃんってば……もっと笑いたいって思ってるみたいですし、チーフの手でも笑わせてあげたら……彼女……悦ぶと思いますよぉ~?」
「ち、ち、違っっふふふふふふふうふふふ、わだじは笑いだぐないぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、チーフぅぅふふふふふふふふふふふふふふ、やめでぇぇぇ!! お願いですぅふふふふふふふふ、これ以上はやめでぇえぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!」
美咲の誘いと恵理の懇願があなたの責め欲を存分に刺激し、あなたはコクリと頷きを見せて所定の位置へとつくために恵理の背後まで歩を進める。
そして激しく身体を揺らせて笑い悶える彼女の背中から手をニュっと両脇から差し込み、胸を揉むような手つきでわざとらしく恵理の顔下でくすぐる振りをして見せる。それを見た恵理は笑いながらも顔を青ざめさせイヤダイヤダと顔を横に振って嫌がって見せる。
その嫌がりに興奮がまた一段階高まってしまったあなたは、そのまま手を彼女の可愛らしい胸に近づけ……胸を触るように見せかけつつもその更に横へとそれて行き目的の場所へと指を降ろしていった。
「はひひひひひ、チーフっっふふふふふふふ!! 駄目ですっっ! もうダメ! もう限界なんですっっ!! ほ、ホントの事喋りますから! 全部喋りますからぁっっはははははははははははははははははは、はひぃ、あひぃぃ!! く、く、くすぐらないでくださいっっ!! お願いですぅふふふふふふふふふふふふふふふふ!!」
白衣の横裾を少し捲って彼女の見事に伸ばされ切った“腋”の部位に手が触れた瞬間、恵理の必死の懇願は何処か遠くで叫んでいる悲鳴のように聞こえ意識内から除外されてしまう。
意識が指の先端に集中してしまっているせいか彼女の笑い声も遥か遠くで喋っている雑踏の音のように聞こえ意識の中に入ってこない。
恵理の腋の柔肌に触れた指先が彼女の上気した体温と僅かな湿りを感知し、それだけであなたの快感中枢から脳内麻薬が多量に分泌される。
柔らかくプニッとした肌の感覚……万歳の格好で腕を伸ばし切っている為触るたびに反発する張りの良さも感じ取れる……
そこをまずは……遠慮気味にモショっと親指以外の全部の指で同時に引っ掻きを入れてみる。すると恵理の身体がその刺激に過剰反応してビクつく。
次は遠慮などせずに腋の窪みの部分に4本の指を突き立てて腋の皮膚を抉るかのようにモジョモジョと強く引っ掻きを入れる。
さっきよりも強い刺激であるため当然恵理の反応も先程よりも大きく、暴れまわるように身体を左右に捩り始める。しかし拘束された彼女がいくら身体を横に捩じろうとあなたの手から腋を守る事など絶対に出来ない。無防備で無抵抗な腋……あなたはそんな彼女の腋をコチョコチョと音がするくらいに掻き毟り彼女の笑いを加速させていく。
「だっっはっっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、はぎゃっっははははははははははははははははははははははははははは!! うへひひひひひひひひひひひひ、いひひひひひひひひ、んへへへへへへへへへへへへ!! 死んじゃうぅぅふふふふふふふふふふふふふ、苦しくてしんじゃいましゅぅぅぅふふふふふふふ、カハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ、んひひひひひひひひ、ぅへへへへへへへへへへへへへへへへ……」
腋をある程度引っ掻き回した後は、次はその腋のラインに沿って脇腹の方までくすぐりながら移動を開始する。
あばらの浮き出た腋の下の部位を指の腹でモニョモニョとくすぐりながら下を目指し、脇腹の括れまで来たら爪を立ててショリショリっと柔肉の表皮を掠るようにこそばしていく。
脇腹を少しこそばしたらまた腋へと戻っていく。勿論指の動きは止めず、腋のライン全てをくすぐる様に刺激を休みなく与えながら……
……コチョコチョ……コチョコチョ……
……コチョコチョ、コチョコチョ、コチョコチョ……
……コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ……
頭の中はその擬音で埋め尽くされる。
……コチョコチョ、こちょこちょ、コチョコチョ……こちょこちょ……コチョコチョ……
腋と脇腹を何度も往復して恵理の笑いを無理やり搾り取っていく。
……こちょこちょ、コチョコチョ、こちょこちょ……コチョコチョ、こちょこちょ、コチョコチョ、こちょこちょ……
……コチョコチョ コチョコチョ コチョコチョ コチョコチョ コチョコチョ コチョコチョ! こちょこちょ、コチョコチョ、こちょこちょコチョコチョ!!
恵理の腋は触り心地が良すぎて……くすぐっているだけで物凄い快感が得られてしまう。気持ち良さに加えて恵理の嫌がる反応も……叫びあげる笑い声も、いちいちあなたの責め欲を刺激してやまない。
拘束された無抵抗の女子をくすぐる事がこんなにも快感に結びつくなどと思ってもみなかった。無理やり笑わせるというこの行為自体にこれほどまでに性欲を湧き立てられるなど考えてもみなかった。
それはくすぐり自体の魅力の賜物なのか? それとも……美咲の責め方のいやらしさを見て高められた感性なのか……
いや、それ以上にあなたが恵理という女性に魅力を感じ始めているという事が大きいのだろう。
普段のそっけない態度……クールな見た目……笑いとは縁遠い硬い表情……それらが笑った時のギャップを大いに引き立ててくれているからそれを魅力と感じずにはいられないのだ。
苦しそうに笑う彼女が愛おしくてしょうがない……。出来れば助けてあげたいという想いもあるにはあるが、どちらかと言えばもっと苦しめてしまいたいという偏愛的な嗜好に取りつかれてしまう。
もっと笑わせたい……もっと自分のくすぐりで笑い狂わせたい……。
あなたの偏執的なその欲情がくすぐる手を強めさせる。
もっと……もっと……もっと!
あなたの熱は冷めるどころか加熱させられる一方だ。
恵理の笑い顔を見たくて……もっともっととあなたの指は彼女の腋に執着する。
彼女を笑わせる為に腋を撫で、腋を引っ掻き、腋を揉み込んで、相応の刺激を送り続ける。
果たしてそれを続けて何分が経ったのだろうか?
夢中になるあまり現実の時間など頭から抜け落ちていたあなただったが、既定の時間が来る前にあなたの手は鈴菜によって止めることを余儀なくされる。
「ほら、いいからもう手を止めなさい!」
ガシッと掴まれる手首……あなたはそこでようやく現実の時間に意識を戻す事となる。
「がはっ、は、はっ、はひ、あひ、はひ、ゲホゲホゲホ!! ゲホ!!」
見れば恵理は身体を痙攣させながら咳き込みを繰り返し、必死に呼吸を吸い込もうと酸欠を起こした金魚のようにパクパクと口を開けて酸素を口内に取り込もうとしている。
時間経過でなるはずのアラーム音が鳴ってはいない……だが、途中で責めを中断された……という事は……
「チーフぅ♥ やりましたね♪ 彼女……とうとう耐えかねて降参しちゃいましたよぉ~~♪」
責めを終えた美咲があなたに向かって明るい笑顔を見せながら責めの結果を暗にあなたに告げる。
「……ったく……。何回恵理が“ギブアップ”って言ったと思ってんのよ? それを聞いても全然やめやしないんだから……」
耐えかねて降参した……イコール、“ギブアップ”をしたという結果になったと鈴菜が改めてあなたに説明した。しかも何度もギブアップを宣言したらしく、あなたはその言葉に気付かず延々と責め続けていたようだ。
「ま、それだけ夢中になっていたんだからしょうがないわよね……美咲も全然やめようとしてなかったし……」
「えぇ~~? 私はやめようとしましたよぉ~? やめようとしたけど~チーフがやめてなかったから、ギブアップは気のせいだったのかもって思っただけですもの♪」
「何よ白々しい……このドS女め!」
「あっ、ひっどぉ~~い! 私はそんなにアレじゃないわよぉ~?」
「フン! まぁ、それはどうでもいいけど……ギブアップをしたって事は……どうなるか分かってるわよね? 恵理ぃ?」
「そうそう♥ ギブアップをしたら……私達のお給料……少なくなっちゃうのようねぇ~~? 罰的なヤツで……」
「はぁ、はぁ……はぁ、はぁはぁ……そ、それは……分かって……ました……けど…………でも!」
「言い訳は無用よ! あんたは苦しさに負けて私達の給料を犠牲にしてギブアップしたんだから……それなりの報復がくるってのは覚悟できているんでしょう?」
「ま、ま、待って……今は……もう……体力が……」
「いいえ待たないわ! 疲れ切ってる今だからこそ“罰”の意味は出てくるんじゃない。だから休憩なんて無しよ! これから私達がたぁ~~~っぷり可愛がってあげるんだから……覚悟しなさいよね!」
「ひっっ!? ひぃぃぃぃ!! ほ、ほ、ホントに無理です!! ホントに……」
「ウフフ♥ 恵理ちゃんの事……またコチョコチョ出来るんですねぇ~~? 嬉しいなぁ~~♥」
「今度は遠慮はいらないわ! 二人で徹底的にくすぐり倒して……頭が馬鹿になるくらいまで笑かしてやりましょ?」
「いいわぁ~~♥ 知的な恵理ちゃんが笑い狂いながらお馬鹿さんになっていく姿……想像しただけで興奮しちゃう♥」
「ひぃぃぃっっ!! チーフっっ!! チーフ! 助けてっっ!! チーフぅぅ!!」
「さぁ、配置につきましょ? 美咲はどっちが良い? 腋? 足の裏?」
「フフ~~♪ 私はやっぱりこの可愛い足の裏を虐めちゃおっかなぁ~~♥」
「フン、あんたも好きねぇ……じゃあ私は……腋と脇腹をくすぐりで壊してあ・げ・る♥」
「チーフっっ!! お願いですっっ!! 助けてっっ!! チーフぅぅぅぅ!! 嫌ぁぁっぁぁぁ!!」
恵理の懇願も空しく、美咲と鈴菜はそれぞれ配置へとついていく。
ギブアップをした罰を彼女に与える為に……手をワキワキさせながら……
あなたは涙目で懇願してくる恵理の顔を愛おしげに見つめるが、彼女達を止める言葉を出すつもりはない。
結局……あなたは見たいのだ。
復讐心という火の付いた二人が……恵理をどのように笑かし、責め苦を与えていくのか……
その様子を……彼女の間近という特等席で……。
美咲と鈴菜の報復……#48へ