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EX3:妹と私(詩織視点)  今日は酷い目にあった……。  PT研究クラブとかいう怪しいクラブの部員に磔にされて、苦しくなるまでくすぐられて、綾の見ている前であんな恥ずかしい宣言をさせられて……。  もう、顔から火が出るほど恥ずかしい……というのを通り越して、今では恥ずかしすぎて綾の顔をまともに見れない。  確かに私の妹好きは度を越しているとは思う。いつも勉強ばっかりの私に……綾は一服の清涼剤と言っても過言ではない。  そんな彼女の匂いを嗅ぐのは……いつからか癖の様な物になってしまっていて、こっそりそれをやる背徳感とドキドキはやめられない中毒性を私にもたらしていた。  高校生にもなってやめなくちゃいけない……っていうのは分かっているのだけど、疲れた頭を癒すには綾の匂いが最高に良かった。あの安心できる香りを吸えるだけで疲れなど一片に吹っ飛んでしまう。  見つかるかもしれないっていうドキドキと綾の少し酸っぱい匂いが絡みついて、この行為は私を大いに楽しませてくれた。夢中になってしまっていた……。  だけど、この所業は綾にはバレていたみたいで……。 「お姉ちゃん? はい、そこに正座! 私の前に正座して座って!」  家に帰ってくるなり私の部屋へ押しかけ、普段する事の無いジットリした目で私を睨み綾は私のベッドに腰かけながら言った。 「は……はい……」  私は、妹の服の匂いを嗅いだという戦犯を抱え、綾の怒っている顔を見ようともせず、言われた通り彼女の前に正座して頭をうな垂れさせる。 「綾の制服とか下着! もうダメだからね! 匂い嗅いだりとか……絶対しちゃダメだからねッ!!」  床のカーペットしか見えない視界から、徐々に目線を上げていきベッドの上で腕組みをして怒っている綾の上半身までを見上げ、彼女の言う服の匂い嗅いじゃダメという命令にも「ふぁい……」という気の抜けた力ない返事を返す。  今の綾の怒り顔を見る事は出来ない。恥ずかしすぎて……見る事なんて出来ない。  こんな変態染みた行いを繰り返していた私が、彼女に合わせる顔などというモノは持ち合わせているはずもない……。 「お姉ちゃんは、私の匂いとか……好きなの?」  私が気まずそうにまた視線を下げようとしていると突然綾の声のトーンが1段低くなり、怒っている口調から普段の喋り口調のトーンへと落ち着き始める。 「んへ? は、は、はい! えっと……まぁ……はい……そう……です……」  私はその変化に対応しきれず、妹であるハズなのにかしこまった返事を返してしまい、ますます恥ずかしさに拍車がかかっていく。 「ふ~~ん? そうなんだぁ……へぇ~~~」  綾はそんな私のドギマギとした態度に目もくれず、何故か嬉しそうに声色を明るくさせ身体を左右にくねらせ始めた。 「あ、あの! ごめん……ね? 本当に……ごめん……」 「うん? 何が?」 「今日の事とか……その……今までの事……とか……」 「今日の事は綾が望んだ事だから別に謝らなくていいんだよ? 今日はとっても私は充実してたし……明日からも楽しみだし♥」 「そ、その! それ……だけど……」 「……うん?」 「あの……あれは……本当?」 「アレって……なに?」 「ほら……あの怪しいクラブに入りたいって言ってた……アレ……」 「あぁ、うん♥ もう入部申請してきちゃったし♥」 「はひっ!? も、も、もう??」 「そうだよ? 綾はあのクラブが気に入ったの♥ 綾の事……満足させてくれそうだし……」 「ま、ま、満足って……その……」 「フフフ♥ お姉ちゃんと同じだよぉ? 心から満足させてもらうの♥ あのクラブで……」 「わ、私と……同じ??」 「お姉ちゃんは、私の服の匂いを嗅いで楽しんでいたんでしょ?」 「う、うぐっ……うぅぅ……」 「私も特殊な性癖に目覚めちゃってるんだもん……そのクラブはその性癖を存分に満たしてくれる……」 「せ、せ、せ、性癖っっ!? あ、綾? そんなはしたない言葉をっっ!!」 「お姉ちゃんの匂い嗅ぎだってアレも立派な性癖じゃない。匂いフェチとかそういう分類だと思うよ?」 「に、匂いフェチっッ!?」 「綾の性癖はぁ~もう分かってるよね? 言っちゃったし……」 「……あ、あの……部長さんが言ってた……ドM……ってやつ?」 「……そう。責められるのが大好きなドMちゃん……」 「な、な、な、なんで? どうして綾がそんな……」 「これはお姉ちゃんのせいでもあるんだよ?」 「はひ? わ、私の……??」 「お姉ちゃんが私の制服とか下着の匂いを嗅いでるって知った時……最初はものすごく恥ずかしかった……」 「うっ……うぅ……」 「変な匂いとかしてないかなぁ? とか……臭くないかなぁ? とか、すっごく気にしたの」 「あ、あ、綾の匂いはいつだって最高よ? 臭いとか……思った事ないから……」 「うん。でも私は思春期だったし……そういうの最初は抵抗あったの……」 「はう……うぅ……」 「でもね? いつしかそんな風に恥ずかしがっている自分が無性に愛しくなってきちゃったの……」 「恥ずかしがってる……自分が??」 「なんかね? 恥ずかしくて堪らないけどお姉ちゃんに注意する事も出来ない自分が無性にもどかしく感じて……いつしかその無性にじれったい感覚が癖になってきちゃったの……」 「癖に……?」 「恥ずかしくて……恥ずかしくて……堪らない。自分の衣類を嗅がれているって想像するだけで、イケナイ気持ちになってきちゃって……だんだんそのムズムズするもどかしさが気持ち良くなってしまってきて……」 「気持ち……良く……?」 「こっそり匂いを嗅ぐお姉ちゃんを、こっそり覗き見するのが……その……妙に気持ち良くなっちゃって……」 「うぅ……覗かれてたの?」 「この変な気持ちを……勿論家族にも……友達にも打ち明けられなくて……。でも、日に日にその気持ちは大きくなってきちゃってて……」 「……………………」 「この、自分ではどうする事も出来ないもどかしい気持ちが……責められたい願望だったって気づかせてくれたのは、小夜子お姉様だった……」 「さ、小夜子って! あ、あの……クラブの……?」 「先輩に縛られるだけでドキドキして……。お姉ちゃんの秘密を吐かせるって言う責め言葉にも胸の奥がキュ~って苦しくなって……心臓も馬鹿みたいに早く脈打っちゃって……」 「…………………………」 「そして……綾の苦手な足裏を……あの細い指がコソコソってくすぐってきた時……。綾は悲鳴と一緒に悦びの声を上げちゃったの……」 「よ、悦び……の?」 「今まで抑圧していた責められたい願望が……一気に放出された嬉しさに……思わず声を上げちゃったの♥」 「責められたい……願望……」 「もう……足の裏がくすぐったくてしょうがなかったけど……自分では逃げる事も抵抗する事も出来ないって意識すると、それが堪らなくもどかしく感じて……。小夜子先輩に何もかも支配されてるような錯覚を覚えて……」 「うぅ…………」 「そして綾は堕されたの♥ 身も心も……」 「身も……心も……」 「だからね? きっかけはお姉ちゃんの変態行為な訳だけど……」 「うっっ! へ、変態って……やめてよ……」 「でもね? 私は嬉しいの。あのクラブに入部出来て……」 「ほ、ほ、本当に入るつもり? あのクラブに……」 「本当だよ? だって……あのクラブには綾の事を満足させてくれる素敵な先輩方がいらっしゃるんだもん♥」 「うぅ……その……責められたい願望を……満たしてくれる……って意味で?」 「それもそうだし、何より面白そうだもん♥ 拷問とか学ぶのも……」 「ご、拷問って! 綾にそんな事を教えるなんて……」 「変態のお姉ちゃんには口出しさせないよ?」 「うっっ! うぅぅぅ……」 「私はね……昔からお姉ちゃんの背中に埋もれていたんだよ?」 「私の……背中に?」 「そう。優秀な詩織お姉さんの妹さん……って呼ばれる事だっていつもだったんだから……」 「……………………」 「私はね、お姉ちゃんのように賢くないし、スポーツだって苦手だし、美人さんでもない……」 「そ、そんな事は……」 「でもね! いつか自分が輝ける場所を見つけて、お姉ちゃんの後ろをついていく様な道を通らずに別の道を探してみたいって思っていたの!」 「自分が……輝ける……?」 「優秀なお姉ちゃんの妹さんって見られるんじゃなくて、綾が綾として見てもらえる様な道を探したかったの!」 「綾が……綾として見られる……」 「私がこんなにも興味を持ったクラブ活動なんて今までなかった! 綾のこの特殊な性癖を生かせるクラブなんて……ここしかないって思った!」 「……特殊な性癖……」 「だから、綾はあのクラブに入りたいって思ったの! あのクラブで自分の道を見つけてやろうって……思ったの!」 「道を……見つける……」 「だから、今後あのクラブを潰そうなんてお姉ちゃんが考えるなら、綾が許さないんだからね! お姉ちゃんの秘密をバラしてでもあのクラブは守るんだからッ!!」 「ひっ! わ、わ、分かってるわよ……私は……もう……あのクラブには……手を出さないわ……」 「うん。それと、服を嗅ぐのも今後禁止ね? 絶対だよ?」 「っ?? は、はひ……うぅぅぅ……」 「服を嗅ぐのは……禁止だけど……」  何か言いたげな言葉を含ませながら綾は何故か自分の上着の袖を掴んでスルスルとそれを脱ぎ始めた。 「……っ?? 綾? なんで……部屋着を脱いでるの?」 「服は……もう……ダメだけど……」 「ちょっっ!? どうしたの?? む、胸っ! 下着も着けてないじゃない!?」  上着を脱ぎ捨てた綾の上半身はブラも何も着けていない裸だった。私はそれに驚き慌てて、思わず手を前に出し綾の胸を自分の視界から隠した。 「綾の匂いを嗅ぎたかったら……。こんな風に……直だったら……許してあげる♥」  綾はそのまま私の方へ擦り寄り、手が胸に触れるまで近づいてくる。 「はひっ!? む、む、胸に手が……あ、あ、あ、当たってるっッ!! 当たってるよっっ!!?」 「お姉ちゃん……綾の匂い……好き?」  綾は私の手が胸に当たっている事を気にもしないで、何故かその場で両手を頭上へと上げていった。 「……は、はひ! す、好き……だけど……。な、な、なんで……腕を上げてるの?」 「綾の匂いが好きなんだったら……嗅いでよぉ♥ ほら……私の……恥ずかしい……ワキの……匂い……」  妹の胸に被さるように重ねていた私の手を無視するように身体を横に向け、綾は私の顔に自分のワキを押し付けるように近づけてきた。 「あひっっ!? ちょっっ!! ち、近い……よっ!? 綾っっ! 近い……」  綾のワキの窪みが丁度私の鼻頭に接近し、驚いた私は慌てて身体を突き放そうと胸に被っている手に力を込めようとしたけれど……鼻先に近づいたワキのすえた匂いに妙な安心感を覚えてしまい、拒絶しようとした手に込めていた力は自然と抜けてしまっていた。 「ブラも付けてない……上半身裸だから……綾はとっても恥ずかしいの……」  こんな事はしてはいけない……と、頭では分かっているけれども、私の鼻は勝手に綾の匂いを嗅いでしまう……。  いつも嗅ぐ服の匂いよりも生々しい妹の匂い……。嗅いでいる内に変な気分になってくる……。 「でも……お姉ちゃんに嗅いでもらいたかった♥ 服越しじゃなくて……私の身体自信の匂いを……」  「よ、よ、酔っぱらってるの?? なんか飲んで……酔っぱらったか何かしてるの?」 「酔ってなんかいないよ? そんなの……法律違反じゃん♥」 「だ、だ、だ、だ、だったら! こんな事……綾がする訳……」 「綾も……変態さんだから♥ こんな風に恥ずかしい格好で恥ずかしい事をして貰うのが……好きなの♥」 「あ、あの大人しい綾がっっ!! 何でこんな……」 「大人しいっていうのは猫を被った私の似非の姿だよ? お姉ちゃんの後ろを黙ってついていく可愛げのある妹は……もうココにはいないの♥」 「はひっ!? ワ、ワキっ!? 綾の……ワキっっ!!?」 「ほら……お姉ちゃん? もう一回嗅いでみて? 綾の……ワ・キ♥」 「あ、あ、あう……うぅ……」 「どう? 臭くない?」 「う、う、う……うん。いつも通りの……匂い……」 「……嘘ばっかり♥ 本当は少し匂ったんでしょ?」 「うぅ……うぅ……少し……酸っぱい匂いだった……かも……」 「ンフ♥ 何かその言葉……ゾクゾクするね?」 「ぞ、ゾクゾクって……どういう意味?」 「綾の事を匂いで感じてくれてるお姉ちゃんの言葉が……綾の性感帯を刺激してくれてるって意味♥」 「せ、性感っっ!? へ、変態っ! 綾の……変態……」 「こんな変態にさせたのは……お姉ちゃんのせいでもあるんだよ?」 「うぅ……そ、それは……」 「罰として……お姉ちゃんは綾の事を満足させなくてはいけません♥」 「ふぇ? 満足??」 「綾は……責められるのが好きなのです♥ もう分かってるよね?」 「う、うん……」 「じゃあ、今のこの格好……どんな風に責めたら正解でしょうか? ほら、簡単でしょ?」 「ふへっ!? え、え、え、えっと……」 「もう……ほら、何のために腕を万歳して待ってると思ってるの?」 「んへ?? 万歳??」 「ほら、頭の上で手を組んで降ろさないようにしているでしょ? 上半身スッポンポンになって……」 「うぅ……うん……」 「綾はね? この腕を降ろしたくないの♥」 「………………」 「この腕は絶対に降ろしたくないけど……お姉ちゃんにイジメられたら……どうなるか分かんない♥」 「私が……イジメる?」 「綾の腕を降ろさせるには……どうしたら良いと思う?」 「私がイジメて……腕を……降ろさせる……」 「そう。お姉ちゃんの目の前でバンザイしてる綾の事……どうやってイジメてくれるのかなぁ?」 「そ、それは……」  私は催眠術にかけられたかのように腕をゆっくり上げていく。  頭の上で手を組んで、バンザイしている綾の無防備な腕の付け根の部分に向けて……ゆっくりと手を移動させていく。 「んっ♥ ふくっっ!!」  そして、綾の柔らかいワキに指先が触れると、その僅かな刺激に綾の身体は僅かに嫌がるように右へとくねる。  身体をくねった為綾の華奢な身体は緩やかなひねり線が出来、私は無言でその形を僅かに変えたワキの窪みをへひねって出来たしわに沿う様に指先でなぞり上げてあげた。すると、綾は今度は逆の方に身体をくねらせ艶のある声を零し始める。 「んは♥ んんんっっはぁぁ♥」  身体の捻り具合によって変わる腋の形を私はボヤッとした目で見つめるが、指はしっかりと綾が悶えてしまう刺激を生み出すように動いている。  形は刻々と変わっていくが、綾のワキは柔らかくて暖かい……。触っていても気持ちが良い。 「んふ♥ 良いよ……お姉ちゃん♥ その触り方……すっごく……ゾクゾクしちゃう……♥」  綾が横に捻る動きを徐々に落ち着かせると、腋の形も変化せずに見事な窪みを私に見せてくれる。  手を頭上まで上げている為、窪みはピンと張るように伸び切っていて皮膚が薄いのか所々血管の薄い青筋が通っているのが目につく。窪みから胸横のまでの見事な曲線美……二の腕からワキの中心までの柔らかそうな肌……華奢であるが為に浮き出た肋骨の筋……。  綾が恥ずかしそうに晒している腋は私に訴えかけてくる。触って……引っ掻いて……くすぐって……と、無言で主張してくる。  私はその訴えに逆らわず、ピンと張った綾のワキ肌にゆっくりと人差し指を触れさせなぞるように……焦らす様に上下にこそばしていく……。  昔……一緒にお風呂に入っていた時以来に見る妹の裸の上半身……。家に居てもほとんど見る事の出来ない彼女の綺麗なスベスベ腋。それを穴が開くほどにじっくりと眺め……綾の反応を興味深げに見ながら指を動かし続けている私……。なんだか、段々と妖しい淫欲が湧きあがって来ている様な気がする。  実の妹の裸を見ながらくすぐっているだけなのに……とってもいけない事をしている様な気分にさせられる。  くすぐったいという刺激はさっき受けたばかりだから、まだあの苦しみは身体が覚えている。覚えているからこそ、この指の刺激がどんなものなのか想像がつく。  綾が熱い吐息と共に悶えているこれが、どういう刺激なのか容易に想像ができる。  私はこの苦しい責めを今日受けた。もう2度とこんな刺激を受けたくないとさえ思った。でも……この刺激を与える側だったらどうだろう? 刺激の辛さを知っているからこそ、それを与える側に回った私はどう感じているだろう?  自分でも分からない。色んな驚きと色んな感情がグチャグチャになってて整理がつかない……。  整理できないけど……頭を一瞬空っぽにしてみた時、私は自分でも信じられない言葉を自然に綾にかけていた。 「綾……今……どんな気分? 私に……ワキを弄られて……どんな気分? 気持ち良い?」  妹に問いかけてしまった。自分が与える刺激に……どんな気分を味わっているのかが無性に知りたくなってしまって……。 「んああぁぁ♥ 良いよぉ♥ じれったくて……もどかしくて……綾……こういうのも……好きぃぃ♥」  綾の悶える身体が可愛くて……。必死に笑いを我慢しているように見える顔も可愛くて……。  なんだか、この顔をもっと見ていたくなっちゃてて……。  もっと違う顔も見てみたい、っていう変な欲まで湧いてきちゃってて……。  だから、くすぐってる指を少しずつ強めてしまう。  優しい愛撫の刺激から、指先でカリカリと引っ掻く様な刺激へと変えていってしまう。 「ひゃふっ!? んくくくくくっ! お、お、お姉ちゃんっっ!! く、くしゅぐったい……」  刺激が変わると綾の身体は再びビクンと跳ねてクネクネと刺激を嫌がり始める。身体は嫌がっているのだけど、綾は腕を降ろそうとはせず、逆に私がくすぐり易いようにと身体を横に傾けている。  可愛い。我が妹ながら……そんな欲望に従順な彼女の姿は……新鮮でとても可愛らしく見えてしまう。 「これ……くすぐったい? カリカリされるの……くすぐったい?」  私の顔はいつの間にか惚けていた。可愛い妹のリアクションを見る度に、もっと違うのも見てみたいという欲が湧き出てきて……その欲が私の顔の表情筋を緩ませてしまう。ニヤケてしまう……口元も緩んでしまう。  なんて背徳的なんだろう。たかがくすぐっているだけの行為なのに……なぜこんなに淫欲を揺さぶられてしまうのだろうか?  私を責めていた1年生の明日香さんもこんないやらしい気持ちになっていたのだろうか?  彼女も妹と同じく大人しそうな感じに見えていたけど……私を責めていた時の顔は今の私の顔の様だった。  くすぐりって……こんなに淫欲を刺激するものだったのだろうか? 子供の悪戯とかそういう類のものでしかないと思っていたのに……。  今はそうは思えない。この行為に……性的ないやらしさを感じ始めている。 「あはぁ♥ お姉ちゃん……右の腋も……お願い♥ 綾の事……もっとコチョコチョしてぇ♥」 「綾が……こんなに変態だったなんて……お姉ちゃん気が付かなかったわ……」 「あぁぁぁん♥ お姉ちゃんだって……変態じゃん♥」 「そう……ね。私も……変態よ。生徒会長なんて皮を被ってるけど……あんたと同じ……変態よ……」 「じゃ、じゃ、じゃあ! もっと綾と楽しもう? エッチな事して、もっと2人で楽しもうよぉ♥」 「………………エッチな……事?」 「綾はね、お姉ちゃんにもっとコチョコチョしてもらいたいの! お姉ちゃんは綾の身体の事好きなようにクンカクンカして良いからぁ♥」 「綾の……身体の……匂いを……?」 「服なんかより……いっぱい嗅げるよ? 綾の匂い……いっぱい嗅げるよ?」 「綾の匂い……を?」 「その代り、お姉ちゃんは綾の事くすぐって? 綾が満足するまでくすぐって欲しいの♥」 「満足するまで……くすぐる……」 「そう! これから毎日して欲しいの♥ いっぱい……いっぱいっッ!!」 「毎……日……」  正直、綾の変態っぷりには少し引いてしまっていた。変態である私が言うのもアレだが、綾の発言は実の姉にするべき発言ではない。っと冷静な私の意識は彼女の事を酷評してしまう。  でも、その様に体裁を整えようとする自分に対し、湧き上がってくる淫欲はその冷静な自分を飲み込んでいってしまう。妹に「エッチな事をしよ♥」っと言われた瞬間、頭の中ではその言葉しか反芻できなくなってしまっていた。  実の妹に何をするつもりだ! っと、道徳を重んじるもう一人の自分が反論の声を上げようとも、規律正しい生徒会長がそんな惑わせに傾いてはならない! っと、清く正しくあろうとする自分が強い忠告をしてきても……私の高まった淫欲には敵わない。「エッチな事をしよ♥ お姉ちゃん♥」という綾の言葉に、全て掻き消されていく。 「エッチな事…………私も?」  そして私は、熱い息を零しながら妹に問いかけていく。 「うん♥ お姉ちゃんも……エッチに……なろうよ?」 「私は……その……エッチな事には……疎いけど……」 「綾もだよ? だから……探していこう? どうやったらお互いが気持ち良くなれるか……」 「い、い、いいの? 私達……高校生だし……その……私、生徒会長だし……実の……姉だし」 「家に帰ったら関係ないでしょ? 私の部屋に来たら、生徒会長でも高校生でもない私のお姉ちゃんってだけだもん♥」 「部屋に入れば……私の……妹って……だけ? 綾も?」 「そうだよ? ただのエッチな姉妹ってだけ♥ 私達はね……」 「うぅ……うぅぅぅぅぅ……」 「ほら、お姉ちゃん? 本当は……綾の事もっと嗅ぎたいんでしょ? だったら……何をしたらいいか……分かるよね?」 「はうっ!? うぅぅぅぅ……」 「一緒に気持ち良くなっちゃお♥ ね? お・姉・ちゃん♥」

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