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1:王女様は自己中なわけで ――某国、某城内、某地下の秘密部屋 「フフフ♥ そろそろ無駄な抵抗はやめて身を委ねたらどうじゃ? 足の指先がプルプルしておるぞ? 自分の体重を支えるのにも限界があるじゃろうて……」   薄暗い石造りの地下室には1人の拘束された少女と、その少女を囲む様に立っている3人の女性が居た。  3人の女性の内、少女の目の前に立っている女性は口角をいやらしく上げ、特徴ある喋り口調で“何か”を必死に耐えている少女に声を掛けている。  妙齢を感じさせるかのような喋り口調をしているその女性なのだが、その容姿は口調とは裏腹に拘束されている少女以上に幼く、小学生高学年くらいの年齢と言われれば納得してしまいかねない程の小さな見た目であった。  背は低く童顔で目がクリッとして大きい。腰まで届く美しい黄金色の髪とその身体に似つかわしくない程に発育した胸部、そして王族を思わせる豪華なドレス姿という事以外は幼女と呼ぶにふさわしい容姿である。  しかし、彼女は立派な成人女性である。見た目にはそうは見えないが20を数える誕生日を今年迎えたばかりの成人女性なのである。 「んぐっっく!! やめて……下さい……王女……様っっ! なぜ……このような事を……」  そんな見た目幼女の成人女性に好奇な視線を向けられているのは、その幼女よりも遥かに大人びて見える今年17歳になったばかりの少女であった。  首元まで伸びる薄茶色でフワッとした柔らかな髪、その年齢の中では形も大きさも整っているCカップの胸、平均よりも少し高いくらいの身長、あどけなさは残るが少女と呼ぶには忍びない大人びた顔つき……  17という年齢の枠の中で見れば少しませた雰囲気を持つその少女は、目の前の幼女風成人女性にこの地下部屋まで連行されジメジメと薄暗い地下室の中央にある拘束台に身体の自由を奪われた格好を強いられているのだった。 「それはさっき話したであろう? わらわはこの容姿にコンプレックスを抱いておると……。だからわらわの年齢より下のくせにわらわよりも大人びている娘は我慢ならん! 我慢ならんから連れて来たんじゃ……お前さんみたいな娘を……」  その大人びた少女は今、X字の形をした台に拘束されている。いや、拘束されているといっても枷で自由を奪っているのは手の部分だけで正確には下半身はある程度自由である。  しかし左右の手首のそれぞれをしっかりと台に固定している枷は頑丈であるため、どんなに足が自由に動かせようが少女は万歳の格好を解く事は出来ない。  足は自由に動かせる状態であるのだが、少女はその唯一自由にして貰っている足をバタつかせたり何らかの抵抗を行ったりしようとはしない……いやそれも出来ない状況に置かれている。  足はピンと下に伸ばし切って爪先立ちで床に立ち、自分の体重全てをその爪先に預けている。手枷に自重を預ければ少しは楽であろうに、彼女はそうはしない……それが出来ない理由があった。   「そ、そんな……理不尽な……っっ!!」  X字の磔台の中央……板と板が交差する丁度中央の部分の下部から、ステッキの様な……傘の柄の様な丸みを帯びた棒が伸びている。  その棒はフックのように何かを引っ掛けるような形をしていて、その先端の丸い部分が丁度少女の股間に当たるよう調整されていた。  股間に当たる……いや、当たるだけではなく股間にある縦に入ったワレメ……女子の秘密の穴の中に入り込んでいくような高さの調整が行われていたのだ。  傘の柄の部分の様な棒はブルブルと振動する様に震えており、万が一その先端が女性の“秘密の穴”に収まってしまうとその振動によって内部から秘部は掻き乱され、強制的な快楽を送り込むよう出来ている。   「諜報部からは聞いておるぞ? お前さんはわらわの事を“子供みたい”と馬鹿にしたそうじゃないか……」 「ち、違いますっ!! こ、子供のように……可愛らしい王女様……だと……言っただけです……」 「フフフ♥ 誤魔化そうとしても無駄じゃぞ? わらわの部下は学校であろうと役所であろうとその場所に応じた年齢の者を送り込んである。気付かんかっただろうが、お主と話をしていたクラスメイト……彼女もわらわの手の者だったのじゃよ?」 「うぐっ! くっっ……」  少女はなぜ爪先立ちになっているのか? その疑問の答えはフック型の振動する棒の存在が原因であると応えなくてはならない。  何もしなければ、調整された通りフック型の振動する棒の先端が少女の大事な穴に入り込んで掻き乱してしまう。しかし今の彼女のように爪先立ちで僅かに腰の高さを上げてあげれば棒の先端は穴の中には入らず、その寸前の位置に留める事が出来る。  ほんの僅かな高さではあるが、穴の中にさえ棒の先端が入らなければ振動による強制的な快楽責めに見舞われる事はない。だから少女は自由にして貰っている足を自分から不自由にしてしまっているのである……その震える先端を受け入れない為に。 「年下のくせにわらわを子供扱いした罪は重い……。だからお主にはこのような“大人の拷問”を強いる事にしてやったのじゃ」 「お、大人の……拷問?」 「爪先立ちで耐えているのだからもう分かっているのじゃろう? その棒の先端がお主のその無垢な痴裂の中を掻き回したらどうなるのか……」 「ぅくっっ……し、知りません!」 「さっき申した通り、お主が後30分この拷問を耐える事が出来ればそれ以上は何もしない……寮にもそのまま送り届けよう……」 「……うぅ……30分…………」 「じゃが、もし30分以内にこの拷問に耐えられず1度でもイってしまったなら、罰としてとってもとっても苦しい調教をお主に施してやる」 「苦しい……調教?」 「そう、裸にひん剥いて手足もしっかり拘束し直して……わらわを小馬鹿にしたことをきっちりと後悔させてやる」 「ちょ、調教ってなんですかっっ!? わ、わ、わ、私の身体に……酷い事を?」 「クックック♥ ひ・み・つ……じゃ♥」 「うぅ…………」 「まぁ、でもほら……後16分程じゃないか。どうじゃ? 頑張れそうじゃろ?」 「くっ………………」 「あぁ、そうそう! 言い忘れておったが――」 「……??」 「残り時間が半分を切ったら、お主の身体にちょっとした悪戯をするつもりじゃ……」 「……? 悪戯??」 「なぁに、大した事はせんよ……ちょっとした“子供の悪戯”じゃ♥」 「子供の……? な、何?? こらから私に何かするつもりですか??」 「そう……お主が言った“子供みたい”な可愛い悪戯じゃよ……存分に味わうがよいぞ」 「な、何?? ぃやっっ! 何をする気?」 「何分耐えられるかのぉ? わらわの悪戯に……クククク♥」  王女は怯える少女の顔を含み笑いを繰り返しながらいやらしく眺め、そしてその視線を少しずつ下げていった。  下着を脱がせ水色のタンクトップシャツだけを着せた上半身……  同じく下着を脱がせ、こちらは何も隠す衣類を着せずにすっぽんぽんにさせた下半身……  張りのある太腿……細く長くて綺麗な右脚と左脚……  自重を支えるのに必死な、プルプルと震えている小さな素足……  ピンと伸ばし切った足の甲には力んでいる証拠に血管が浮き出し、足の指先から伸びる筋も少女の綺麗な足に似つかわしくない程隆起している。  王女はその様子を姿勢を低くして眺め、そして時計を確認し終えるとクスリと笑みを零しその姿勢のままゆっくりと少女の背後へと回り込んでいった。  足に掛かる痛みと疲労を苦く歯を食いしばって耐えている少女は、自分の目の前にいた王女が後ろに回り込んだことに不安を覚える。  一体なにをするつもりなのか? 悪戯とは何なのか? 与えられた情報量では彼女が何を企んでいるのか分からずただただ怯える事しか出来ない。  しかし、その悪戯の正体が何なのかは……すぐに知ることになる。  後ろに回り込んだ王女が何の合図もせずに“それ”を行ってきたのだから……

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