ノブ調教■1 (Pixiv Fanbox)
Published:
2022-11-01 07:11:56
Imported:
2022-11
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■1
タケルの調教が概ね終わる頃、タケルは父親へと学校についての相談をするため連絡をとっていた。すぐ眠くなりおむつの取れない体になってしまったタケルには通学は難しいと判断されたからだ。
父親は久しぶりに話すタケルとの会話を落ち着いて交わし、医院を怪しむこともなく二人の間ではそれについての合意が取れ、タケルはめでたく(?)逆月医院で過ごす事になったのである。
――――だが、今回の話はこれで終わらずむしろここから始まる。
電話で久々の息子との雑談をこなした父親、「天野ノブ」。
有名大学の教授でタケルと似て秀才。気は弱く常にちょっと不思議な敬語を使う彼は息子と同じ重度の「夜尿症」だったのだ。
幼少期からのその癖はノブにとって大きな秘密であり、それを知るのは十年前に病気で亡くなった妻のみ。今彼の夜尿癖を知るものは誰もいなかったのである。
電話の最中も昨日寝落ちするようにベッドに転がったので、ちょうど朝の大失敗の後始末をしようとしていたところ。息子と同じくぐっしょりと重くなったおねしょオムツをしたまま会話していた。
息子が夜尿と向き合い治すために動いているのを聞き、自分の惨めさをより感じ始めているノブ。ふとオムツを脱ぎながら頭によぎった悪い想像が彼の口からそのまま出てしまう。
「こ、このままタケルがお先に夜尿を治してしまったら、どうしよう……ぼ、僕はちゃんとお父さん出来るのでしょうか……?」
息子のおねしょが治るのを心のどこかで恐れてしまい、元より家庭力がそこまでない自分に劣等感を感じてしまったのだ。
大きなしっぽをだらんと垂らしながらおしっこで濡れた体を洗い流すためにシャワーを浴び、タケルへの面会をしに行く為おねしょをした日のカレンダーとにらめっこ。
そうして今月はまだ赤いバツ印が途切れないそれを見つめていたところでノブはあるひらめきを思いつき、耳をピンと上に立てる。
「……そ、うだ。タケルのお見舞いのついでに、ど、どなたか…お、お医者さんに…相談…したら…」
続く