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■9 精神も徐々に幼児化が進み、毎朝のおむつ替えも全くをしなくなり始めたミノル。 そんな彼はある朝早くに目が冷め、ぐっしょりと重く濡れたおむつを感じて寂しい気持ちを感じてしまっていた。 「しらぬい、せんせぇ…はやく、こいよぉ…」 そうして目に涙を貯め、大好きなぬいぐるみを離さず体を起こしおむつをさらけ出している事にも気が付かず部屋を出ようとしてしまう。もはやそれが今のミノルにとっての日常であり、「かわいい」自分が心地よい状態になってしまっていたのだ。 だがそんなミノルは扉の横に備え付けられた姿見に写った衝撃的な自分を見てしまう。 「こ、れが、俺……?!」 髪の毛はくしゃくしゃになり、自慢のピアスもシラヌイに「悪い子の象徴だから」と言われ取り上げられて。 着せられたパジャマはお星さまの柄が散りばめられた幼児向けのもの。わざとらしく少し大きめのそれはよりミノルを子供に見せている。その腕に抱えるのは、大好きなシラヌイ先生を模したぬいぐるみ。 極めつけはずり落ちたズボンのせいで見えてしまっているぐっしょりと重く垂れ下がった紙おむつ。 大人らしい要素から全てかけ離れた姿にミノルはショックを受け、一時的に正気に戻りかける。こんなもの俺じゃない、なんでこんなことにと。 だがその自分の姿から目を離せない。どんどんおかしな感情が湧き上がってくるのだ。 「お、れ……あかちゃんと、おんなじ……」 『ちげぇ!俺はこんなガキみたいな格好』 「おね、しょ……いっぱいしちゃって……」 『寝小便なんて記憶になんてなかったんだ!俺は』 「う、ぁぁ……せんせぇ、に、おむつ、かえて、もらうんだ…お、れ……」 『あんな奴、あんなやつ、あんな、せんせぇ』 極端に自分を「かわいい」と認識してしまったミノルの思考はみるみるうちに塗りつぶされていき、まともな思考はかき消されてシラヌイに甘えたい、おむつ替えをしてもらいたいという幼児的な感情が彼を支配していく。決して彼の人格そのものが消える訳ではないが、古い価値観がどんどん書き換わっていってしまっていた。 そんな思考をしているうちに、気がつくとおむつが再び暖かく濡れていく。かわいい事に頭が塗りつぶされると我慢というものが全くできなくなっていたのだ。 そうしてミノルはその情けない格好のまま、まだ薄暗い廊下を進みシラヌイの部屋に甘えにいくのだった……。 ========== だが、これは下準備に過ぎなかった。ミノルの受難はここから始まっていく。 続く

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Comments

Anonymous

やばい!姿見で自覚するというシチュエーション最高にかわいいです!

Gabu/Kou

どんどん堕ちていくのとってもいいね!可愛い