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■6 イオが退院してから三週間。彼は週1の通院措置となり毎週日曜に逆月に通わされていた。 監視もつけられず、決して近くないこの医院への通院に切り替えられたのはイオの精神が完全にジュンへ依存してしまっているのを確認したからだ。 国の治安を担う警察官であった彼の姿はもはやここには無く、今や下半身の緩い子供のようになってしまっていた。 仕事中は今までのままクールぶっているイオだが、その中身は甘えん坊の少年のように変わり同僚や兄にも素直になり笑顔をかいまみせるように。 ジュンに指示され、「トイレトレーニングカード」というものにその日汚したおむつの枚数を自分で書き込みそれを赤いチョーカーにとりつけ常に胸元に忍ばせる。決して恥ずかしさが無くなった訳ではなくむしろ恥ずかしいという気持ちは強くなる一方なのだがそんな行為もジュンの指示ならと喜んでしてしまうようになっていた。 イオの毎週の楽しみは、この日曜に予約したジュンとの診察時間。この時間におむつをジュンに替えてもらいたくさん褒めてもらう事が生きがいになっている。 そうしてイオを完全に手の内に占めたジュンの次なる対象は、彼の「兄」。イオはジュンの頼みなら何も考えず兄をここに導いてしまうのだろう……。 完 前【https://satukirabbit.fanbox.cc/posts/2293303】

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