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自分はまず、アニメーター・絵描きがベースにあって、映像演出にも手を伸ばした。

監督業には、演出というクリエイティブスキルの面と、管理という事務スキルの面がある。

自分はクリエイティブには興味があるし、得意な部分もあるが、事務スキルはというとあまり得意ではない。

昨今の作品は手描き部門だけではなく、CG部門も欠かせないため大所帯になるが、その分“リスト”の管理が重要になってきている。その“リスト”の作成や整理、管理に時間を取られることもしばしば。

リストとは何か。

例えば手描きのキャラクターとCGの車が同じ画面にあるとして、この場面では手描きのキャラがどれくらいの登場して、CGの車がどれくらい登場して、それがどういう状態で(ドアが開いているのか閉まっているのか、色は何色か…とか)というのを逐一記していく。そのリストをベースに、作画スタッフやCGスタッフが同時並行で作業をする。リストが間違っていたり抜けがあると、本来そこにあるはずだったCGの車が画面に無かったり、キャラとCGが組み合わない絵になったりと、事故や問題が起こるので、非常に大切なのだが…

リスト…得意じゃないんだよなぁ

演出や絵の良し悪しなら自分が直接絵を描いて説明できるので、ものづくりをしている感覚があるのだが…


リスト…


といった具合に、監督にはさまざまなスキルが求められるのだなぁと改めて思う。

監督にはもちろん絵が得意ではない人もいるし、むしろ管理業務でスキルを発揮するタイプもいる。

スタッフへの指示出しも、対話で示した方がやりやすいというタイプの監督もいれば、言葉を弄するより絵で示した方が正確で早いというタイプもいる。自分は後者だ。が、やはり絵でも示し言葉でも示すというのが一番良いだろう。(自分の備忘録にもなる。)

そういう意味ではその個々人の得意不得意が画面に現れて、作家性に繋がるのかもしれない。

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