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こんにちは。

前回は“手を速くする”の重要性について述べてみました。

では具体的にどういった練習方法でそれを身につけるのかについてです。

まずは仕事のなかで自分の限界の少し上を目指すというところは変わりません。時間をはかり、少しずつタイムを縮めていく。

そして仕事の他で私が実践した練習方法は「電車内スケッチ」です。

これは学生時代からやっていた練習方法です。

制限時間は一駅分。電車が走り出したらスタート。おもむろに小さいメモ用紙を取り出し、周りにいる人を一人スケッチします。バレてはいけません。なにか思いついてメモしてる風を装います(笑)繰り返します。バレてはいけません。

次の駅に停まるまでに一人スケッチし終えるように描きます。例えば東京の電車だと2分くらい。その時間で描き終えるように工夫します。

この練習で得られる効果としては、細部にとらわれず、対象を塊やシルエットで素早くとらえる感覚が身につきます。

これが身につくと、スケッチや模写ではなく、一から描くモノの大ラフ時にスムーズに形をあらわすことができるようになるので、確実にスピードアップに繋がります。シルエットで捉えた後にディテールを加えていくような、彫刻を掘り進めるようなイメージで描いていきます。

まずは全体を大きくとらえるのが良いです。

そして、それができると、全体をとらえつつ同時に細部にも気をかけることができるようになってきます。

とても上手い方がいきなり細部から描き始め、どんどん描き進めていって全体を完成させるような描き方をされることがありますが、それは“全体像”がラフを描くまでもなく頭の中にしっかりあり、それを保留した状態で細部を描いているという特殊技能です。それができるようになるまでに相当の数の絵を描かれたことと思います。たまにいきなりできる超天才もいますが…。

これを読んでいる方の中に超天才がいたら申し訳ないですが、ほとんどの方は超天才ではないはずなので、地道にコツコツやっていくことをオススメします。



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