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皆様こんにちは。

今回はクリエイターレベルアップ術と題し、私の経験を交えて、レベルを上げていくためのヒントを提案したいと思います。ただ、これが唯一の正解だということではなく、あくまで提案であり、数ある選択肢の一つくらいの気分で読んでください。

まず、私のキャリアのスタートはアニメーター(動画)でした。専門学校である程度の基礎は学んだものの、やはり現場で即戦力というわけにはいきません。求められるクオリティもさることながら、なにより食べていかねばなりません。お金は描いた分だけもらえます。クオリティと量のバランスも大切です。

そんな中で、自分の実力を上げていかなければなりません。

まあ、食っていけないというのもありますが、実力が上がった方が仕事が圧倒的に楽しいです!楽しいという感覚は、自分が強くなれば勝てるゲームと同じです。

クリエイターとしてのレベルアップはまさしくゲーム内のレベルアップに似ています。レベルアップするには経験値を稼がなくてはなりません。例えばドラクエなら敵を倒すことで経験値がもらえます。仕事も同じく、やればやった分だけ自分の経験になります。最近話題のリスキリングなどのような、余暇を使った勉強などもありますが、少しでも稼がなければ食っていけない新米アニメーターでは、仕事での経験を積むのが精一杯です。ならばまずは目の前の仕事から経験を余すことなく吸収するのが良いはずです。

そこで何をするのか。

私の場合はとにかく“手を早くすること”を目指しました。たくさん描くためには速く描かなければなりません。

スピードだけ追うのではいけません。クオリティも伴ってこそのスピードです。

そうするうちに少しずつスピードが上がっていきます。たくさん描くことができれば、それだけ経験値が増えます。そして得た経験でまた上手くもなるし、速くもなります。

ゲーム序盤でとにかく雑魚敵をたくさん倒して経験値を溜め、レベルアップしていくイメージです。

そうするうちに少し強い敵にチャレンジすることができます。以前なら倒せなかった敵。これを倒せば一気に経験値が増える。

そこまで辿り着くために、スピードにスキルを多めに振り分ける。

手が速くなるということは、余裕も生まれます。そこでできた余裕でスキルアップの勉強もできます。美術解剖学の勉強をしたり、映画を見たり、スケッチをする。それがまた経験値となり、上手くなっていく。

かように地味な積み上げが物を言うのです。

そうやって、自分の能力より少し上にチャレンジしてこなしていくのが実は近道なのではないかと思っています。

よく「上手くなるコツ」を聞かれるのですが、こういった地味な答えをすると不満げな顔をされます。なにか裏技的なものを期待して質問したのかもしれませんが、そんなものはありません。効率を求めすぎてもダメです。またゲームに例えますが、雑魚敵をたくさん倒すより、経験値の多い敵、例えばメタルスライムを狙い討てばよいと思われるかもしれません。しかしスタート地点の近くにはメタルスライムはそうそういません。メタルスライムの出現地点を誰かに教えてもらったとしても、そこまで行く力がまだ備わっていないなら道半ばでやられて終わりです。tipsの知識だけがあってもそれを活かす力がなければ宝の持ち腐れになってしまいます。

メタルスライムの出現地を誰かに教わったとして、そのチャンスを活かすことができる地力がその時点でしっかり用意できれいれば、それは有力なtipsになります。いつでもチャンスをものにできるように、ぜひ地力を鍛えておくことをオススメします。


コツコツやることを嫌わないでください。

地味を嫌わないでください。

SNSの派手さに惑わされないでください。

あなたの努力が明日のあなたをつくります。

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