寄生虫の行動 (Pixiv Fanbox)
Published:
2021-05-17 12:00:00
Edited:
2024-01-18 12:02:49
Imported:
2024-06
Content
「なんでオレが草むしりなんかやんなきゃいけねーんだよーっ!!!!」
誰もいないゴールデンウイーク中のグラウンドに叫び声がこだまする。
大きな声で叫んだのは、○○高校野球部2年の近藤啓太。小柄な体格で、ポジションはセカンド。
着ているノースリーブのアンダーシャツはすでに汗でぐっしょりと濡れていて、色が濃くなってしまっている。
グラウンドではユニフォーム着用と決められているため、下はユニフォーム。そしてグローブではなく、軍手がはめられた手には、さっきぬいたばかりの雑草が握られている。
なぜ彼が今こんな状況に置かれているのかというと、試合中の怠慢なプレーが主な原因だった。
それに併せて日々の遅刻や練習中の態度…今まで直接的なペナルティは与えられていなかったが『塵も積もれば…』という言葉があるように、ついに監督の怒りが爆発した。
ほとんど厳しいことを言わない監督を怒らせたのはある意味すごいもんだと、他の部員からは別の意味で尊敬されてしまっていた。
「…はぁ…はぁ…もうこんなんでいいでしょ…」
手に持っていた雑草を放り投げ、グラウンドに大の字で倒れた。
倒れた横には、小柄な啓太の体の何倍もあるくらいの雑草が積まれていた。
近藤が所属している野球部は遠征に出かけている。啓太は懲罰のため帯同せず、この広い練習グラウンドの整備という名のペナルティを与えられた。
朝の9時から始めて、時刻はすでに16時。1時間ごとに状況を送るようにと監督に言われ、誰に見られているわけでもないが、一生懸命に草むしりを続けた。
『お疲れ様。今日は帰っていいぞ』と監督からLINEが来て、今日のペナルティは終了となった。
「…くそーっ…純太くんだって同じく遅刻とか、ふざけたりしてたのに…」
朝晩は冷える今日この頃、体を冷やさないようにさっさと起き上がり、今日刈った分の草をゴミ袋に入れる。
すでに泥だらけになってしまっていた軍手を外して、草を片付ける。
「うあっ!」
草を両手で掴んだとき、手にねちゃっとした感触があった。
「…何だよ今の」
手を見るが特に濡れたりしているところはない。しかしさっきたしかに粘着質なものが手についた感触はあったのだ。
何回も手を確認し、匂いも嗅いだが、草の匂いしかしない。
「…気のせいか…ぅぐっ!」
啓太は後ろから何かに首を噛まれた。それは大きな動物とか人とかではなく、小さな何かが、ガリッと首に噛みついたような感じだった。
「って!まじふざけんな!」
首の後ろに手を回してそれを掴む。掴んだ感触で粘着質なものだとすぐに理解した。
気持ち悪いと思ったが、一度そいつのご尊顔を拝んでやろうと、自分の前で掴んだ手を開く。
「ひぃっ!!」
ヒルでもない毛虫でもない…紫色をした気持ちの悪いぐじゅぐじゅと動く謎の生物。
先の方にはさっき噛みついたからなのか、少し血のようなものがついていた。
「まじ気持ちわる…」と言いながらも、じっとその謎の生物を眺めている。
そのとき、啓太の視界がゆがみ、同時に思考もシャットアウトされ、べたっとその場に座り込んでしまった。
「…っ…ぉ…ぁぇ…ぃぁ」
正座を崩したような形で座り、右手は受け皿のようにその生物を乗せたまま落とさないように固められている。対照的に左手はだらんと垂れている。
顔はやや上を向き、だらしなく開いた口からは、意味不明なつぶやきが漏れている。無表情とまではいかないが、さっきまでの生きているような感じは見受けられない。
少し経って手のひらの生物がグネグネと動き出し、手のひらから腕、腕をつたって肩、首、そしてだらしなく空いた啓太の口の中にひょいと入っていった。
上を向いていたせいか気道が確保されたような状態となり、その生物はあっさりと体内に侵入していった。
「……」
しばらく啓太は動かなかった。指先や体が少しピクピクと動いてはいるようだが、遠くから見ると全く動いていないように見える。
数分後、開いていた口から「…ぁ…あ…。…あー…」と言葉が聞こえ、口がパクパクと動く。
それから、ずっと動いていなかった瞼、手などのパーツも動き始める。
「…うん。…動かせる…」
顔も抜けていた表情から、はじめのころの啓太のように人懐っこい笑顔になった。
すっと立ち上がり、ユニフォームについた土や草をぱんぱんと払う。
あたりをきょろきょろとして、大きく伸びをする。肩、手首、足首…それぞれのパーツの動きを確認しているように動かしていく。
「乗っ取りかんりょーっ!ひさびさの人間の体だー!こんな簡単にいくとは思わなかったなー」
最初に述べたように、グラウンドには啓太しかおらず、その奇妙な行動と言動を聞いていた人は、誰もいなかった。
「記憶も問題なく残っているみたいだし…。今度からオレが近藤啓太として周りの奴らを乗っ取って仲間を増やすぞー」
そういうと啓太は、刈ったままの草をほったらかしにして、帰って行ってしまった。
*
啓太を乗っ取った虫。一部地域では確認がされていた虫である。…が、海外の狭い地域でのみ確認されていたもので、日本でその虫の存在を知っている人は、まずいない。
それがなぜかこのグラウンドにいた。なにかにくっついてやってきたのか…どう運ばれてきたのかは定かでは無いが、重要なのはそこでは無い。
この虫は個体のみでは繁殖能力がそこまで高くは無いが、人や他の動物に寄生をし、脳を乗っ取り新しい身体を手に入れることで、その自身の繁殖能力を何倍にも上げていくのだ。
併せてその乗っ取られた体がもっている能力も何十倍にも引き上げていく。
もともと小柄で、野球部の中では俊足タイプだった啓太。それが乗っ取られた今では、能力がグンと引き上げられ、メジャーリーガーをはるかにしのぐパワータイプへとなっていた。
*
「おーグラウンドすげえ綺麗になってる」
「オレが全部やったんすよー」
遠征組が帰ってきた翌日。練習は休みだったが、啓太の先輩の純太がグラウンドに来ていた。
「マジでお前一人でやったの?」
「当たり前っすよ。1年から3年まで、オレを除いてみんな遠征行ったんですから」
他の部員はオフを満喫しているらしいが、純太は体が鈍るのが嫌だと軽く身体を動かしに来ていた。
ひとりだとできることも限られているので、遠征に行けなかった啓太を気遣い誘った。
「あー久しぶりに体動かすのマジで最高ー」
「なんかさ、お前力強くなった?」
「なんでですか?」
「さっき塁間でキャッチボールしたとき、すげえバシバシ来て手が、ほら。こんななってる」
「うっわ、取り方下手なんじゃないすか?」
「せっかくほめてやってんのによー。ばかやろ」
「へへっ」
2時間くらいみっちりと練習をし、ふたりは汗だくのシャツのまま部室に併設されたシャワー室へと向かう。
「…んあー汗だくっすよー」
「…そう…だな」
純太はすこしぼおっとしたような顔で啓太を見ている。
「大丈夫っすか?なんかぼーっとしてますけど」
「ん…?……いや…なんか甘い匂いしないか?」
「そうですかね?オレからしてます?」
「いやまあ…わかんないけど…気のせいかもな」
その匂いの正体は、啓太が次の獲物を捕獲するために発していた匂いだった。
もともとあの生物がもっていた能力のひとつで、体から発した甘い匂いで相手の思考を鈍らせるものである。
朝の段階から弱めに出ていたのだが、汗など皮膚から液体が放出された場合、その匂いは増強され、より力を増す。
半径5メートルでも感じられるその匂いを、練習中やシャワー室に向かう今、ほぼ隣という至近距離で嗅いでしまっている純太の意識は、朦朧としていた。
「あー…やべえなあ…熱中症かな」
「大丈夫っすか?オレが肩貸しますよ」
野球部の中でも大柄な方である純太を軽く支える啓太。
ふたりはそのまま部室へと向かっていった。
*
部室のベンチ。そこに仰向けに置かれる純太。すでに体に力が入らず人形のようになっている。
啓太はわざとクーラーを消す。一気に部室内の湿度が増し、あの匂いが充満していく。
汗だくのシャツを脱ぐと啓太の引き締まった体があらわになる。
そしてその汗だくのシャツを純太の顔に押し付けた。
「んぶうぅっ!?」
汗と一緒に染み出したエキスのようなものを純太の体はほぼ直に摂取している。
匂いは鼻から、汗は皮膚を通じて体に染み込んでいく。純太の呼吸が深くなる。そしてぐぐっと股間が盛りあがる。
啓太は、あっ…と口を開けた。そこに手を突っ込み何かを取り出した。人差し指と親指につままれて出てきたのは、あのとき啓太を乗っ取った虫だった。
あの乗っ取った日から、啓太の体内はあの虫の苗床となっていた。
「純太くん、口開けて」というと純太の口がゆっくりと開いた。
その口に、指に乗せていた虫を近づけるとぴょんと跳ねて口の中に入っていった。
クーラーが止められた部室内は、すでに30℃を超え、あの甘い匂いは、若干外に漏れてしまうくらいに充満しきっている。
純太は、呼吸で腹が上下している以外は全く動いていない。
その様子を眺めながら、啓太はずっとユニフォーム越しに勃起したちんこをこすっていた。
「へへ…純太くんもオレの仲間になれるんですね。…めっちゃうれしいっす」
今の啓太にとって、純太が作り変えられ自分の仲間になっていくという状況だけで、十分に興奮できた。
「…ぐ…っぁ」
「…お?」
純太の体に変化が訪れる。
閉じていた口があいたかと思うと、そのまま口をパクパクとさせ、意味不明な言葉をつぶやき始める。
「うまくいったみたいっすね」
「…あ…ぁー…っ…」
「純太くん、動けます?」
目が開き、ぎょろっと啓太を見る。
「…動ける…あー…動ける」
ゆっくりと体を起こした純太は、あたりを見回し、それぞれの関節を念入りに動かす。
「ゆっくりでいいっすからね」
「……大丈夫」
「オレのこと、わかります?」
「…ん?…啓太。近藤啓太。俺の後輩だよな」
「そっす」
純太はニカっと笑うと、ちょいちょいと手招きをする。啓太が顔を近づけると、ガバっと頭の後ろに手を回し、顔を引き寄せ唇を奪った。
「んぅ…ちゅう…じゅる…じゅ…んうぅ…ふ…じゅぷ…」
口の中の唾液全てを吸い取ろうとしているんじゃないかというくらいの勢いでキスをする。
啓太もがっちりと純太の体をホールドし、そのキスに応えていく。
「ぷはぁ…」
「…ちょっといきなりすぎますってー」
「ごめんな。こいつがさ、あ、俺の体ね?なんかすげえキスが好きだったみたいで。なんかお前の顔見てたらすげえキスしたくなっちゃったんだよ」
「あー…そういや言ってなかったんですけど。純太くんはオレのものになったんですよ。だから今後は勝手に動かないでくださいね」
「お前のもの…?…ん……ぐ…ふ……」
純太の表情が歪む。啓太の言葉を聞いて、頭の中で虫が思考をいじる。
すっとベンチから立ち上がると、気を付けをする。さっきまでの笑顔はなく、きりっとした軍隊のような顔つきとなる。
「……申し訳ございませんでした。啓太様」
「そんなかしこまらなくてもいいんすよ。ただ、俺の命令なしに勝手に動くことだけしないでくれたらそれでいいんで」
そういって啓太はユニフォームの下を脱ぎ始める。
「これ、純太くん見ながらシコってたんすよ。それでいきなり純太くんキスしてきたからイッちゃって。このままだと汚いんでザーメンなめてもらっていいすか?」
「わかりました」
啓太の腰を掴み股間に顔を埋める。そしてそのまま半勃ちのちんこを咥える。
じゅる…ずずっ…じゅっ…
「…すげえ気持ちいい…。…純太くん、フェラとかしたことあるんすか?」
純太は加えたまま首を横に振る。
「へえ。じゃあ頭の中にあるフェラのイメージだけでここまでやってんのかな…」
じゅず…じゅる…じゅるる…
「ぷはっ…全てキレイにし終わりました」
「ありがとうございます。でも、フェラめっちゃ気持ちよくて、また勃っちゃったんでー…このままセックスしてもいいすか?オレの濃いいやつ入れてあげますから」
「はい。啓太様の精液をたくさん出してください」
*
純太は四つん這いになり啓太にケツを向けている。
ひくひくとちんこを待ちわびているアナルを見ながら、啓太は先走りと純太の唾液をローション代わりに、ぐじゅぐじゅと自分のちんこを扱いている。
「じゃあ純太くん、お願いして?」
「私のケツマンコに、啓太様のちんこを入れてください。思い切り俺のことを犯してください」
「そんなにいわれちゃあなあー」と啓太はふざけて笑う。
ついさっき出したばかりであるが、精液はすぐに生成され満たされる。
あの生物のおかげで、体は疲れも知らず、勢力も衰えることはなくなっている。
「じゃあ、いれますねー」
つぷ…とゆっくり挿入される。
「ん…っふ…」
純太は声は漏らすが、表情は一切替わっていない。
ぬっちゅ…ぬっちゅ…ぬっちゅ…
「すげえ…純太くんのケツマンコめっちゃ気持ちいい…」
「あ…ありが…ありがとうございます…っ」
つく度に純太の体はぴくぴくと震える。
「ほらー、もっとあえいでよー」と啓太は純太のうなじあたりを指でトントンとつつく。
このつついたのを合図として、啓太の体内で繁殖し始めている生物が感度を上げていく。
純太は「っひっぃ!」と裏返った声を出し、体を一層ビクつかせた。
「っああ!啓太様のぉっ!ちんこめちゃくちゃきもちいいですぅっ!!♡」
「あはは。ちょっと上げただけでこんなびくつかせちゃうのかわいいー」
啓太もそれに合わせて腰をふるスピードを上げていく。
ばちゅっばちゅっばちゅっ…。腰を打ち付けていく音が部室に響く。
「そろそろでそうー…純太くん。中に出しちゃっていいよね?」
「っああん!け、啓太様のぉっ!あついのを俺の中に思いっきり出してくださいぃぃっ!♡♡」
啓太は純太に抱きつき体を震わせ、濃く生成された精液を流し込んでいく。
「…んぅぅっ♡…け…いたさまの…せいえき…」
その精液は純太の中に作られた苗床の核に、栄養として十分に行き渡る。
「…っあ…すっげえでた…。……っあぁ…」
*
-翌日
「ほんときれいにしてくれたんだな。まあ罰とはいえちょっとやらせすぎてしまってゴメンな」
「いやあ、大変だったんだよー。ほんとー」
「啓太、監督に対してタメ口はやめろって言ってるだろ?」
「いいじゃないっすか。ユキくん話しやすいんですもん」
部室に3人。啓太と純太、それに野球部監督の国崎幸雄。
もともとこの野球部のOBである国崎は、卒業後程なくして野球部の監督に就任したこともあり、年齢が25と非常に若く部員とも年齢が近い。
それと部員全員といつもコミュニケーションを取っており、部員全員からもとても慕われている。
そういったこともあり、啓太のようにタメ口を使ったり、同級生のようにあだ名で呼んでいる部員に対しても、そんなにきつくいったりはしない。
冒頭にも言ったが、こんな監督だからこそ、怒らせてしまった啓太はある意味尊敬されるに値する。
「それで、相談ってなんなんだ?」
「この前の練習試合のことでなんですが…」と純太がノートを取り出し相談を始める。
今回の二人の目的は、監督の国崎を仲間にすること。
そのため相談があると言って部室に呼び出した。
あのとき純太が仲間になったときと同じような状況で仲間にすることになった。
純太が真面目に相談をしている後ろで、啓太はうろついてみたり、ときよりふざけて国崎に抱きついてみたり。
国崎もいつもの啓太のスキンシップだなと、それほど気にはしていなかった。
しかし獲物を捕獲するための準備は順調に進んでいった。
-数十分後
「あと練習内容について…」
「すまんちょっと待ってくれ…」
国崎が頭に手をやりうつむく。
その様子を見て純太と啓太は目を合わせ、不気味に微笑む。
「ユキくん、どうしたの?」
「…なんか頭すごいくらくらするんだ。…おまえらなんかつけてる?甘い匂いのする香水とか…そういうの」
「いえ、つけてないですけど。な?」
「うん。つけてないよ」
「…そうか」
部屋の中はあの日よりも匂いが充満している。
監督を仲間にできるという興奮からか、啓太も純太もいつも以上に体から匂いを発していた。
それは通常の人間に与えるべき量の数十倍にも及んでいた。
「…啓太様、そろそろやらないと使い物にならなくなってしまうかと」
「ほんと?ちょっと張り切りすぎちゃったかな」
先輩が後輩に敬語を使って話している状況であるが、国崎の頭の中はそれを気にしているどころの状態ではなかった。
「純太くん、ユキくん寝かせてあげて」
「わかりました」
純太が国崎を寝かせている間、啓太は口を開け生物を取り出す。
より熟成されているその生物は、純太に入れたものより数倍大きなものである。
それから手際よく作業は進んでいく。
口を開けさせられ、虫が投入される。喉を通って体内に入っていったところを見てふたりは国崎から離れる。
「楽しみだね。ユキくんも仲間になるんだー。オレすっごく興奮してきた」
「私もすごく楽しみです」
*
「どう?ユキくんの体は?」
起き上がった国崎に、啓太は無邪気な笑顔で尋ねる。
「……え?俺、監督の体なの?」
「そうだよ。もしかしてオレたちみたいな高校生の体が良かった?」
「まあ、そうだなー…でもいっか。監督なら好き勝手いろんなことできるだろうしな」
「…純太くん、ユキくん押さえて」
「はい」
純太に羽交い締めにされる国崎。
「なにすんだよ」
「勘違いしないでほしいんだけどー。ユキくんはオレのいう事聞かないとだめだからねー」
啓太はつんと額をつつく。
「いうこ…っぉ…ご…っあぐ…あ…ぎ…」
「放していいよ」
「はい」
「勝手に好き勝手やられたら困るからねー。ちゃんと純太くんみたいにオレのいう事聞いてくれないと困るからさー」
*
あの日から一週間も経たないうちに、野球部はあっさりと乗っ取られてしまった。
「あ、ユキくん。部室行くの?」
放課後に廊下で声をかけられた国崎。あたりを見回し誰もいないことを確認する。
「はい、部室に向かうところです。啓太様もですか?」
「そ。じゃあ一緒に行こっか」
野球部の部室は昼間なのにカーテンが締め切られていた。
ドアを開けると、むわっとあの甘い匂いが充満している。
「っあ…ん♡もっと…先輩のほしいれすっ!」
「舐めんの手ぇ抜くなって…」
「んぐぅっ!!♡♡んぶっ…ふっ…!!♡」
「あああっんっ!!きもちいいれふ!!!!」
数十名いる部員すべてが裸になり、セックスをしたりキスしたり…やりたい放題盛っている。
国崎もすぐ着ていたジャージをすべて脱ぎ、その中に加わっていく。
「ははは、さいっこうだねー。こんなにあっさりと全員オレの仲間になるとは思ってなかったなー」
啓太はその光景を見て嬉しそうに笑っている。
そのとき向こうから足音が聞こえた。見られるのは良くないかなと一応部室のドアを閉める。
「あ、啓太じゃん。野球部にさ、余ってるラインカーない?ちょっと貸してほしいんだけど」
現れたのは同じクラスでサッカー部の志北(しきた)だった。だいたいここで思いつくのは同じことだろう。
「あるよ。たぶん監督に言えばすぐ貸してくれると思うから」
「マジ?サンキュー」
そう言って部室のドアを開けると、乱暴に志北の腕を掴み部室に引きずり込んだ。
「…うえ…なにこの匂い…っ」
目に飛び込んできたのは、盛りあっている部室内。そして一気に吸い込んでしまったあの匂いが一気に脳まで達する。
「なにやっへ…る………」
市北は直ぐに気を失った。
「純太くん、次サッカー部やるから。こいつにアレやっといて」
「はい、かしこまりました」
ずずっと引きずられ市北は部室奥に連れて行かれた。
「これならあっという間に学校全部オレのものにできるかなー。楽しみー」
おわり