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・セリフの有無差分 ・フル高解像度版 ・線画 仕事が終わり、今日から夏休みに入る。 俺はサッサと退勤処理を済ませ家に帰り実家へ帰るための荷造りをしていた。 うちの実家はお世辞にも都会とは言えない程の田んぼと山が似合う田舎で、個人携帯など持っている人は少ないほど発展していない村だ。 子供の頃は鬼ごっこかかくれんぼが定番で、学生時代もスポーツというスポーツは無かった。 だから俺は田舎に住む親友に言った、スポーツとか野球したいな!!って。 子供のころ出来なかったことを今やりたいなって。 「あ、お袋?俺、遅くにごめん……うん…うんそう、明日帰るよ」 ゴロンと転がった野球ボールを慌てて拾い、それを見つめる。 「あっそうだ、アイツにも伝えてくれると助かる、うん、ありがとう…じゃ」 親友は覚えているだろうか…去年言った「野球ができるくらい子供連れてこい!!投球式とかやりてぇな!!」と言ったことを。 帰り際、見送りに来た親友に向かって発車する電車の中から伝えたことを。 あの泣きそうなくらい喜んでた親友の顔が忘れられない、アイツも…野球好きだったんだな。 あぁ、明日から休み、楽しみだ。 荷造り用のバッグに私物を詰めていく、これから必要になる野球ボールも。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 村娘ちゃん 長内 なじみ(おさない なじみ)

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