夜の公園で白いワンちゃんを拾うお話し (Pixiv Fanbox)
Published:
2022-10-05 03:38:53
Imported:
2023-05
Content
――はじめに――
ゲリラ投稿第二弾です
今回はヒトイヌ物になります!
こんな感じで、習作のような作品掛けたら気兼ねなく投下していくことに決めました!(月によっては投稿がないことのほうが多いかも)
楽しんでいただけたら幸いです!
――以下本編――
ある日、私は夜の公園で可愛らしいワンちゃんを見つけた。
全身を白い装具で覆われてる年端もいかない女の子のワンちゃんだ。
あっちにいったり、こっちにいったり、どこに向かうでもなく公園の中を歩いている。
さては、ご主人様とはぐれてしまったのか。それとも最初からノライヌなのか。詳しい成り行きはわからないけど、夜遅くに一人で公園を彷徨ってる姿を見つけてしまった私はついついそのワンちゃんを家に連れ帰ってしまいたくなった。
「あうッ……!? あううっ!?」
私の指示で車から降りていった数人の使用人に気づいたワンちゃんは、折り曲げられた手足を慌てたように動かして、走って逃げる。
「あ、あぁあ……ッ!? あう、あぅううッ! アウ~~ッ!」
けれども、ワンちゃんの短い手足の動きはあまりにも遅過ぎて、数人の使用人に容易く捕獲されたのちに車の中にいる私の元へ強引に連れてこられた。
「無理やりこんなことしてごめんね」
「あ、あぅ……ッ、うぅ……ッ?」
車の中に乗せられたワンちゃんは何が起きているのかかわからない様子で私のことを不安げに見上げてくる。
「実は……あなたがあんまりにも可愛いから、お家に連れ帰りたくなっちゃったの。だから、今日からよろしくね?」
「うぅうッ!? あうッ、ううッ!?」
「そんなに怖がらなくても大丈夫! ちゃんと可愛がってあげるから! ね?」
「あうッ、うぅ~~ッ!?」
初めてのことに動揺してるのか、ワンちゃんは目を見開いて首を大きく横に振るけど、その様子が実に愛らしくて、私はワンちゃんへ抱きついてしまってた。
大好きだよ。と耳元で囁きながらさらに強く抱きしめてあげると「あうあう」と言いながら、ワンちゃんはバタバタと暴れだす。
ワンちゃんの両手を見てみると両手を折り曲げている右側の装具のベルトだけ若干緩めてあって、力の入れようによっては外れてしまう留め方がされていた。この様子からして、このワンちゃんがノライヌであることが確定する。
もしもご主人様がいるんなら、右腕の装具だけベルトを緩めておくことなんて絶対にしないはずなのだ。
この装具はきっと、ワンちゃんが自分で身につけたに違いない。
自分からワンちゃんになるために装具を身につけちゃうなんて、なんて可愛いワンちゃんなのだろう。
私はますますこのワンちゃんを家に連れ帰りたくなってしまった。
「こんな緩い留め方してたら、せっかくの装具が外れちゃうよ? 装具が外れないようにベルトはしっかり締めておかなくちゃダメでしょ? それとも、自分じゃ締められなかったのかな?」
「あううッ!? あう、あううッ!?」
私がそのベルトに手を伸ばすと、ワンちゃんは首を大きく横に振りながら右腕を動かして、嫌がる素振りを見せる。
でも、だからといって緩んであるベルトをそのままにしておくわけにはいかないから、暴れるワンちゃんを抑え込んで、僅かでもベルトの緩みが消えるようにしっかりと締め直すことにする。
——ギュッ、ギュギュッ。
「あううううッ!?」
ベルトを締めるたびに大きな声をあげるワンちゃん。
それに構うことなく、私は右腕だけでなく各部位のベルトも緩んだりしてないか確認して、全部締め直してあげた。
この装具は私の知ってる装具よりもちょっと安物っぽくて長時間の着用には向いてなさそうだったけど、とりあえず、これで一安心だ。
「あ……っ、あぅ……ッ、うぅ……ッ」
ワンちゃんも全身のベルトを締め直されたことが嬉しかったのか、黒い瞳から涙を溢れあせながら言葉を失ってる。
「コレからは私がご主人様になってあげるから、何も心配ないよ」
涙を流すワンちゃんがあまりにも可愛くて、走り出す車の中で私はワンちゃんのことをずっと抱きしめ続ける。
そうしてあげたほうが私の匂いにも慣れて、早く懐いてくれると思ったのだ。
数分後。
車が屋敷に着いてから、ワンちゃん専用のリードをすぐさま使用人に用意させた。
それをワンちゃんの首輪にあるD型のリングに繋いで、リードをグイッと引っ張る。
「あ、あぐッ!? うぐうッ!? ――うッ! うぅッ!」
でも、ワンちゃんはリードを嫌がってその場から動こうとしない。
リードをグイグイ引っ張るたびに喉が締まって苦しいはずなのに、それを我慢してでも歩きたくない様子だった。
それでも何度か引っ張ってみるけど、やっぱりダメで。
仕方がないから、使用人にワンちゃんのお尻目がけて鞭を振りかざすように命じる。
――バチンッ! バチンッ!
「あうぅうッ!? うぅうッ!?」
突然お尻を鞭で打たれて、ワンちゃんは痛そうに尻尾を震えさえるけど、まだ歩かない。
だから、もう一度。
――バチンッ! バチンッ!
「あううッ!? あうッ!? ううッ!?」
やっと理解したのか、今度は反射的に足を前に踏み出していく。
本当は、痛いことはしたくないけれど、こういうのは最初が肝心だったりする。でないとあとで反抗的になったりしちゃうのだ。
だから、最初の鞭打ちでリードに従って歩くようになっても、一歩ずつ前に踏み出すたびに使用人にお尻を鞭で打たせて、同じ過ちを二度と繰り返さないように悪いことをしたら罰が与えられるって痛みで身体に覚え込ませてあげる。
「あ……ッ、あぅ……ッ、うぅ、ぅぅ……ッ」
数分か。数十分か。
時間は特に数えていなかったから、詳しくはわからないけど、ワンちゃんのお尻がもう叩かないでってビクビクと震えるまで屋敷の入り口の前を歩かせて、躾けを続けた。
「さて、次からはわかるよね?」
「あう……ッ!」
しっかりと躾が行き届いたのか、ワンちゃんは清々しい足取りでリードのあとを着いてきてくれる。
私は迷わずそんなワンちゃんを連れて屋敷の地下へと向かった。
ジメジメとした地下室の廊下を奥に進むと鋼鉄製の地下シェルターみたいな扉がある。
使用人が持っている電子キーでそこを通り抜けると部屋の半分が高さ一メートル。幅三畳くらいのコンクリートに囲まれた座敷牢のような檻が現れた。
本当は、お父様のペットを飼育するための場所だけれど、今は留守にしているし使わせてもらうことにする。
お父様が戻ってくる予定はまだ先のことだし、少しの間くらいは勝手に使わせてもらっても問題ないだろう。
「今日からここがあなたのお家だよ。ほら、中へ入って」
「あ、あぅッ……!?」
檻の中へワンちゃんを無理やり入れて、壁にある金具に首輪のリードを繋いであげた。
こうすればワンちゃんが脱走するのも防げるだろうし、何より何かに繋がれているほうがワンちゃんも安心できるに違いない。
「ここでずっと面倒を見てあげるから、ちゃんとお利口さんにするんだよ?」
そう告げてから、ワンちゃんだけを檻の中に残して外に出る。
鉄格子越しに私の顔を見てくるワンちゃんの目には涙がいっぱい溢れていた。
私みたいなご主人様に拾われたことが嬉しすぎて感動でもしちゃったのかもしれない。
それから私はワンちゃんの名前をシロちゃんと呼ぶことに決め、毎日のように可愛がってあげた。
仰向けに寝転がせたシロちゃんの小っちゃなお胸を優しく揉んであげたり、切なそうに震えさせるお股をクチュクチュ擦っては、物欲しげに紅い舌を晒すお口に大人のキスもしてあげた。
ただ、それでもやっぱり最初のころは反抗的な態度も多かった。
頭を撫でても唸り声をあげて威嚇してくることもあったし、抱っこしてあげようとしても折り曲げた手足をバタバタさせて私のことを叩いてきたり……。
けれど、一日、二日と時間が経過していくたびにシロちゃんは、少しずついうことを聞くようになっていった。
それは、シロちゃんに毎日与えてる餌に含まれた頭の思考力を奪うお薬の効果かもしれないけど、私が毎日愛情をこめて四六時中休みなく調教してあげてることも理由の一つだろう。
ただ、シロちゃんが身につけてる装具は拾ってきた当初の物をそのまま使っていて、安物すぎるから、長期間身につけていると身体の筋肉の細胞を壊してしまいそうだった。
初日からそのことを不安に思っていた私は、はやくから使用人にシロちゃんのために新しい装具を用意するように命じておいたのだけれど。
最新の技術を取り入れているものを希望したから、三日ほど待たされることになった。
とはいっても、シロちゃんのためにオーダーメイドで作成された装具は、ものすごい性能を秘めていて、私が満足するレベルの代物だったのは言うまでもない。
「実は、シロちゃんに大切なお話しがあるの」
シロちゃんを屋敷に連れてきてから四日目の夜。
シロちゃんに夜ご飯を食べてもらいながら新しい装具のことを伝えていく。
この夕食が終わったら、古い装具を全部脱いでもらうこと。
ただの女の子に戻ったシロちゃんの身体を清潔にすること。
そのあとは新しい装具を身につけてもらうこと。
一から十まで丁寧に教えてあげた。
「あううっ! あぅ、あううっ!」
新しい装具をつけてもらえることが嬉しいのか、シロちゃんは目の色を変えて大いに喜んでいた。
心なしか、餌を食べるスピードも速くなっている気がする。
「そっか、そんなに古い装具が嫌だったんだ。ご飯がおわったら、すぐに脱がしてあげるからね」
「あう! あうぅ!」
今まで見たこともないくらい元気いっぱいに、シロちゃんは睡眠薬入りのご飯を一生懸命に頬張っていく。
そして、夜ご飯が食べ終わったころにはシロちゃんは深い眠りに落ちていた。
「さて、部屋までお願いね」
私は使用人に命じて、スヤスヤと寝息をたてるシロちゃんをスーツ一式が用意された部屋へ運ばせる。
そこでシロちゃんの身体から古い装具を全て外して、成人しきっていない未成熟な身体を綺麗にしてあげてから、新しい装具を一つずつ丁寧に装着してあげた。
一つ目は、首から下を白く包み込む全体スーツ。
生地の質感はラバーとすごく似ているけど、繊維の中にはナノレベルの網目状の特殊な金属が内蔵されていて、それら一つ一つにはダイヤモンドカッターや銃弾さえも通さない防刃性と防弾性が付与されている。
さらにスゴイのは、それら性能に加えてナノマシンによる自動修復機能が備わっているところ。
スーツに傷がつくたびに僅かな綻びを瞬時に直してしまうのだ。
それらの機能に加え、スーツには排泄管理のシステムが備わっており、スーツの着用から数秒後に肌へ生地が完全に馴染んだあと、ナノマシンによって変形されたスーツの一部である専用のプラグがスライムのように尿道とお尻の穴へと液状のまま入り込み、ワンちゃんの臓器の形状に沿った形でお腹の中に保存される。
これは、スーツが稼働するためのエネルギーを確保するために身体から排出される老廃物を処理するための処置でもあり、又、ワンちゃんの排泄行為をコントロールするための装置でもある。
そのため、スーツの機能のコントロール設定によっては、ワンちゃんがどれだけ排泄を求めても、排泄欲求を限界値のまま常に我慢させることもコントロール可能だったりする。
逆にいえば、排泄の欲求その物を奪ってしまうことも可能であり、生物としての三大欲求の一つを取り払うことも可能なスーツだ。
ちなみに、そのまま通常の排泄をさせることも可能である。
もちろん、性器への刺激にも対応しており、スーツの外からの愛撫や挿入も可能で、股間部のスーツその物を尿道やお尻の穴のプラグのように変形させて性器の中を満たすことも可能だ。
そのスーツを、どの刺激も与えない設定でシロちゃんに身につけてもらい、お尻には感情を読み取って動く尻尾を生やさせておいた。
二つ目は、上記の繊維を何倍にも分厚くした手足各所を保護する装具。
折り曲げたワンちゃんの手足を袋状の分厚い繊維の中へ押し込むことで、内蔵されたナノマシン同士が反応し、袋の内側のスペース(折り曲げた時にできる空白)を埋め尽くすようにゴムのような質感の繊維が膨張し、限界まで折り曲げているワンちゃんの手足の形を袋状の生地の内側に収縮させて完全に固める代物になっている。
指先の細かな作業ひとつさえ許さないように防刃、防弾性能を携えたゴムのような硬い繊維で両手足を覆ってしまうから、素肌の感覚を失ってしまいそうだけれど、先ほどのスーツ同様それをサポートするようにナノマシンが袋の外側で起きる感覚を常時再現して肌へフィードバックする仕様になっていて、スーツや装具に包まれている圧迫感を受けながらも、裸のまま過ごしているような気持ちになれるというとんでもない性能を宿した優れもの。
それをシロちゃんのか細い手足に装着してしまう。
三つ目は、愛らしい犬耳付きの開口マスク。
上記の二つ同様にナノマシンが搭載されたゴムの質感をした分厚いマスクで、犬耳のカチューシャと目もとから下の顔半分を覆いつくす開口マスクの二つに分かれている。
犬耳のカチューシャには耳の中まで埋め尽くすイヤーマフのようなものがついており、それを耳の上に被せて、内側にあるナノマシンの繊維を奥まで流し込むことで、ナノマシンが鼓膜に振動を与え、犬耳の部分から外の音を拾い上げることが可能になる。
聴力の設定をいじれば、何も音が聞こえなくすることも可能だ。もちろん、スーツから生やした尻尾と同様に感情の変化によって耳が動くようになっている。
次に開口マスクだけど、これはちょっと特殊な機能が備わっている。
通常の開口マスクよりも長い筒状の突起が内側(喉の奥の声帯まで届くよう)にそびえ立っており、それを口の奥まで差し込みながら着用する。それに加え、鼻を覆うようになっているマスクの内側にも鼻腔へ挿入するプラグが存在している。
それら喉の奥まで入り込んだ開口マスクの一部はすぐさま形状を変えて気道や食道の境目に張り付き、声帯までもコントロールする。
何よりすごいのは、鼻先から顎にかけて顔に密着したマスクが犬の口の形状を型作り、何もしていないときは常に口をはぁはぁと半開きにさせながら、紅い舌を外に垂れ流させ、どんなに言葉を喋ろうとしても声帯そのものをナノマシンに管理されているため犬語しか発声できなくなるところ。
さらには、通常の開口マスクと違って顎を無理やり固定されていないため、自由に口を動かせるようになっており、口に含んだものを咀嚼したり、長期間着用していようとも顎は疲れないのだから、装着者が口を痛めることもない。
そんな犬耳カチューシャと開口マスクをシロちゃんの顔に装着する。
二つに分かれていた犬耳カチューシャと開口マスクの白い繊維がズルズルと顔の輪郭を覆っていき、シロちゃんの女の子らしい特徴を少しだけ残して、顔をワンちゃんに変えてしまった。
四つ目は、シロちゃん専用にデザインしてもらった紅い首輪。
これまでの物と同様にナノマシンが搭載された特別な繊維で作られた分厚くて頑丈な見た目をしている重厚な首輪で、その機能は着用しているワンちゃんのバイタル指数から、それぞれの装具に対する司令塔のようなコントロールパネルみたいな機能も備わっている。
要するに、万が一にも危ない行為などがあった場合。首輪を装着していることで装具を身につけたワンちゃんの身体そのものを自由にコントロールすることができちゃうってことだ。
それ以外にも、言うことを聞かないときや悪いことをしたあとに懲罰を与えるためのシステムも搭載されているけど、痛いことはあんまりしたくないから、よほどのことがない限り使わないつもりだ。
「あ、あぅ……っ?」
「おはようシロちゃん。よく眠れた?」
「あう……? うぅッ!? あう、ううッ!?」
目を覚ましたシロちゃんは自分の身体に起きている異変に驚いているようだった。
今までの装具よりも何倍も身体への負担は消えているのに、身体は完全にワンちゃんそのものに拘束されてるのだから、当然と言えば当然の反応だ。
「新しい装具、シロちゃんにとっても似合ってて可愛いよ!」
「あ、あうぅ……ッ!? うぅ、あうぅッ!? あう、あうううううううッ!?」
全ての装具を身につけ終えたことをシロちゃんに教えてあげると今までにないくらい大きな声を上げながら、暴れ出した。
でも、そのくらいじゃ新しい装具は壊れたりしない。
もしもどこかが壊れそうになっても装具に内蔵された特別なナノマシンがわずかな綻びさえもすぐに修復してしまう。
それは着用してるシロちゃんの身体にも影響を与えるもので、装具を身につけている間は身体の老化もゆっくりになる。
ほんと、科学ってすごい。
「うあ……っ、あ、あぁ……ッ!」
シロちゃんにそのことも教えてあげると涙をいっぱい流して喜んでくれた。
それがすごく嬉しくて、私はシロちゃんを優しく抱きしめる。
だけど、その日を境にシロちゃんはほとんど動かなくなってしまった。
元気がないというか、なにもかも上の空って感じで、ぼーっとしてる。
でも、ご主人様の私が毎日可愛がってあげてるのに、声をかけてもそんな態度を取るのはちょっと許せない。
だから、使うつもりのなかった機能をあえて試してみることにした。
「——あがッ!? あッ、あぅあああッ!?」
ビリビリビリッっていう電気の流れる音がシロちゃんの首輪から聞こえてくる。
私のスマホに登録されたアプリから雷のマークがついたアイコンをタップしたのだ。
「いうこと聞かないと何度でもお仕置きするからね」
「あう……っ、うぅッ……」
今はまだ一番弱い設定の弱だけど、やろうと思えばもっと強くすることができるってシロちゃんに教えてあげたら、前と同じようにいうことを聞くようになった。
どうやら、自分の立場をほぼ完全に理解したらしい。
だから、シロちゃんがちゃんと言うことを聞いた場合はご褒美をあげることにした。
さっきは雷のマークをタップしたけど、今度は玩具のマークのアイコンをタップする。
ヴヴッ——ヴヴヴッ、ヴヴヴヴヴヴヴヴッ。
「あ、あぁあッ!? あぅ、うぅ……ッ!? ん、ンゥ〜〜〜っ!?」
喘ぎ声を漏らしながら、シロちゃんがお尻をぷるぷると振って悶え始める。
シロちゃんのお股のところでお豆の部分を包み込んだスーツの一部が振動して、性的な快感を与えてるのだ。
私もこのスーツの機能を自分の身体で試してみたことがあるけど、一度でも味わってしまったら病みつきになってしまうような気持ちよさだったから、性能は保障する。
「言うこと聞くたびに気持ち良くしてあげるからね」
「ンァッ……ッ! あぅあッ、あッ……! ん、ンッ〜〜〜っ! ——あ!? あう〜〜〜っ!?」
それからは毎日のように、いうことを聞けば気持ちいことを。
いうことを聞かないときは痛いことを。
飴と鞭を使い分けながら、シロちゃんの面倒を毎日見てあげた。
そうやって何度も繰り返してるうちにご褒美がクセになってきたのかシロちゃんは「もっとほしい」と自分から腰を振って私におねだりするようになっていった。
そこから一ヶ月。二ヶ月。三ヶ月ほど経過したころ。
「シロちゃんはいつも可愛いね」
「あうッ、あう〜〜っ!」
「あはは、くすぐったいよ」
私を見かけるだけで、シロちゃんは自ら飛びついて甘えてくるようになっていた。
連れてきたときはいっぱい暴れてて、どうなることかと思ったけど、シロちゃんが無事にこの生活に慣れてくれて私はすごく嬉しかった。
これだけ心の底から懐いてくれたなら、そろそろシロちゃんに私の本当の姿を見せてもいいかもしれないと思えたのだ。
「じゃあ、あとはお願いね」
「かしこまりました。お嬢さま」
使用人にお父様が帰ってくるまでの全てのことを任せたあと。私はまだ大人になりきっていない自らの身体を清潔にしてから、お父様が私のためにオーダーメイドで用意してくれたシロちゃんとは色違いの黒いヒトイヌスーツを使用人の手で身につけさせていく。
ナノマシンが内蔵された黒い全体スーツに自動修復機能が搭載された手足を折り曲げる装身具。
さらにはいくつかの玩具も装着させれば、シロちゃんと瓜二つの黒いワンちゃんが出来上がっていた。
「あう……ッ! うぅ……ッ!」
そんな私を使用人は無遠慮にリードで引き摺り回し、シロちゃんのいる地下室へと連れて行く。
「あ、あう……ッ?」
「あう! あう!」
鉄格子越しに私の本当の姿を見て、シロちゃんはものすごく驚いていたけれど、首輪同士を短い鎖で繋がれて一緒に檻の中に閉じ込められたことを確認したら、問答無用で顔を近づけてきてキスをしてきた。
どうやら、黒いワンちゃんが私だってすぐにわかったらしい。
「あ、あぅ……ッ! あうぅ……ッ! うぅ、ん、ン~~ッ!」
シロちゃんはベロを何度も私の口の中に入れてきて、どっちが上の立場なのか教えこもうとしてくる。
だから、私もそれに負けないようにシロちゃんの口の中にベロを入れて私のほうがキスは上手だって教えてやる。
「あ、あぅッ……、うぅッ……、うぁ、あぅッ!」
クチュクチュと何度も何度も舌を絡めあって、いつまでもいつまでもキスを続ける。
まさか、シロちゃんがここまで激しくキスをしてくるワンちゃんだったなんて予想外だけれど。
昔は一人ぼっちでこの檻の中に閉じ込められていて、退屈な想いをしたこともあったし、この調子でシロちゃんが隣にいてくれるなら、キスが大好きなワンちゃんだろうと関係ない。
「あ、あぅ……!? ん、あぅッ……! あ、あぁあっ、ん、ン〜〜〜ッ!」
シロちゃんとキスを交えている間に、ぼーっと考えごとをしてるといつの間にかシロちゃんに押し倒される。
しかも、あっさりとマウントまで取られてしまった。
「あうッ、あ、あ、あぁあっ! あ、あうッ、あうぅ〜〜ッ!」
そのままシロちゃんはお股同士を擦り合わせるように腰を前後に忙しなく動かし、欲情した雄犬みたいにえっちな声をあげ始めた。
完全に私のことをセックスするためのつがいと見做してるみたいだ。
少し前まで私はシロちゃんのご主人様だったのに、同じワンちゃんになった途端にこんなにも態度を大きく変えてくるなんて信じられない。
でも、どうしよう。
お股が擦れるたびに一番敏感なところが刺激されてすごく気持ちがいい。
これ、ずっと続けられたらクセになっちゃう。
シロちゃんにイヌのセックス教え込まれちゃう。
「あ、あッ、あうッ! あぅ、うぅッ、ン、ん〜〜〜ッ!?」
なのに、逃げられない。
シロちゃんにマウントを取られちゃってるせいで、何一つ抵抗できない。
首輪も鎖で繋がれちゃってるから、強制的に向かい合わせにされちゃってるし、シロちゃんの口から滴ってくるよだれに身体も汚されていっちゃう。
このままじゃ、全部の主導権をシロちゃんに持っていかれちゃう。
本当は私がただの無力なメスイヌってシロちゃんにバレちゃう。
はやく、どうにかしなくちゃ。
どうにかしなくちゃいけないのにッ。
——イク。イっちゃうっ。
「あ、あうッ!? あうぅッ!? ううっ、う、う、んっ……んぅ〜〜〜〜っ!」
お股のところから熱いものがいっぱい溢れ出す。
足が勝手震えちゃって、腰もビクビク跳ねちゃって、頭が真っ白。
もう、完全にシロちゃんの勝ちだった。
なのに——
「あうっ、あうっ、あうあうっ、あううッ! あう! あう〜〜〜っ!」
シロちゃんはまだまだ腰を前後に動かしてお股を擦り付けてくる。
そりゃそうだ。
この三ヶ月間ものあいだ私はシロちゃんの餌に色んな薬を混ぜ合わせて、えっちなことしか考えられないように心も身体も改造していった。
それも、私を見たら自分から腰を振ってスーツの刺激を欲しがるように調教してきた。
きっと、シロちゃんは私を気持ち良くすることでスーツからの刺激がもらえると思っている。
でも、違う。
もう、シロちゃんのスーツが私の意志で動くことはない。
私がワンちゃんになる前に、シロちゃんのスーツをコントロールするためのアプリは全部使用人に預けちゃったもん。
それは、私のスーツをコントロールする権利も使用人に預けてあるということに他ならない。
だから、どれだけシロちゃんが私にご奉仕してくれたとしても、私がシロちゃんの望むような刺激を与えてあげることはできない。
「あう、あう、あうう、あうっ、あう〜〜〜〜っ!」
「————っ、————ッ」
シロちゃんはそんなこと知らずに、毎日毎日私のことをただ一方的に犯してきた。
それだけシロちゃんの性欲が強かったのだ。
使用人には、お父様からの指示がない限り、最小限の管理をするようにしか命じてないし、檻の中で何があったとしても手出しはしないようにキツく言いつけてある。
だから、たとえ檻の中がシロちゃんの独壇場になっていても誰かが助けに入ることはない。
それはつまり、メスイヌでしかない私は、ただ無力のまま、完全にシロちゃんの玩具にされちゃうってことで――
このさきもずっと、シロちゃんに犯され続けるということに他ならない。
「あう、あう、あううッ! あぅ~~ッ!」
「あ、あぅ……ッ! あうぅ……ッ! うぅ、ん、ン~~ッ!」
「あううッ!? あう、あううッ!?」
「あ、あッ、あうッ! あぅ、うぅッ、ン、ん〜〜〜ッ!?」
薄暗い地下室のそこで、淫らな喘ぎ声が毎日響き続ける。
いつまでも、いつまでも、続いていく終わりのない空間で、私は心の底から思うのだ。
――シロちゃんと出会えてよかったなって。
END