【限定公開】ひとりえっち大好きの女の子が突然現れた妖精さんに全身貞操帯を装着されて、絶頂管理されちゃうお話し【後編】 (Pixiv Fanbox)
Published:
2022-07-22 03:15:48
Edited:
2022-07-23 01:25:24
Imported:
2023-05
Content
「ねぇ、学校休むってどういうつもりよ? そのままでも行けるように認識阻害されてるって教えてあげたでしょ?」
次の日の朝。
アタシはベッドの上で布団を深く被り込んで、妖精の言葉から逃げるように耳を塞いでいた。
理由は簡単だ。
「いや、だって……こんな恥ずかしい恰好で外に出るとか絶対無理だし……ッ!」
両手足が鎖に繋がれているアタシは制服に袖を通すことさえできない。
要するに、アタシが学校に行く場合、ほぼ全裸同然の貞操帯姿を晒しながら外を歩くことになる。
妖精は、認識阻害があるから問題ないっていうけれど、他人の目とかは関係ない。
衣類を身につけず、全身貞操帯を身につけた姿で外を歩く。という行為自体に問題があるのだ。
「もしかしてあなた、残りの六日間ずっと部屋に引きこもって過ごすつもり? 休みの日はともかくそんな怠惰な生活しちゃったらますますえっちなことしようとするでしょ?」
「う、うるさいなぁ……! こんな姿で外に出たほうが、もっとえっちな気分になっちゃうって言ってんの! だから、放っておいて!」
アタシは妖精を突き放し、布団の中に隠れながら両手で内ももを上下に擦り上げる。
本当はおまんこを触りたかった。
昨日の入浴後からずっとムラムラしっぱなしで、夜はほとんど眠れず、何度も何度も貞操帯に触れては、オナニーできないもどかしさを味わっているのだ。
けど、貞操帯があるからオナニーは無理だし、だからといって何もせずに身体の火照りを沈められるわけがなかった。
募りに募った感情をどこかへ逃がすためには、何かしらの刺激が必要なのだ。
だから、おまんこのすぐ近くにある内ももを刺激して、ちょっとでもおまんこに刺激が伝わるんじゃないか、と先ほどから試してみてる。
でもやっぱり、それくらいの刺激だけでは物足りないらしい。
どうにかこうにかと指先を股間へ伸ばしていると鉄のベルトに広げられたお尻の穴に到着していた。
そのままヒクついた肛門の入口を優しく撫で回すようにグリグリと刺激してみる。
「んぁ……ッ、ふぁ……っ」
想像していたよりもぞわぞわっとした快楽が、お尻から背筋に伝わってきて、きゅっとお尻の穴を締めてしまう。
おまんこもそれにつられてキュっと締まり、何とも言えない気持ちよさが全身に滲んでいく。
お尻で気持ちよくなろうと考えたことはなかったけど、乳首もおまんこも触れないなら、こういうオナニーもありなのかもしれない。
「はぁ、引きこもっててもえっちなことしちゃうんなら、無理にでも学校行かせたほうがよさそうね」
そんなアタシを見兼ねたのか大きなため息を吐いた妖精がパチンッ、と指を慣らす。
「うぁ……ッ!?」
瞬く間に胸の前へ両手が合わさるように手首の鎖が巻き上げられ、手枷同士が密着し、両手を揃えて一つの塊に融合する。
そこへ、首枷とウエストにある貞操帯のベルトから短い鎖が伸びてきて、上にも下にも両手を動かすことができなくなるように胸の正面で鎖に連結されてしまう。
アタシがどれだけ両手に力を込めても、両手の動きは鎖によって阻まれて胸の前から移動できなくなった。
でも、それだけじゃない。
両手を拘束する手枷からは、外に向かって伸びるリードのような鎖があり、それは宙に浮かぶ妖精の手に握られていた。
「ほら、駄々こねてないで学校行くわよ」
「ちょ、や、やだッ……! やめて……ッ! やめてよ……ッ!」
妖精がそのリードを引っ張るとジャラジャラと鎖の擦れる音を響かせながらアタシの身体はベッドから引きずり出され、強制的に玄関に向かって歩かされていく。
両足同士も短い鎖に繋がれているから、足腰に踏ん張りが効かず、その場にとどまることも難しい。
なにより、前傾姿勢になるように両手が引っ張られてしまうから、転ばないように着いて行くのがやっとだった。
「い、いや……ッ、わ、わかった! わかったから、ちょっと待って……ッ!? こ、このままはマズいから……ッ! せめて鍵だけでも取らせてよッ!」
寝室からリビングを抜けて、目の前に開け放たれた玄関が迫ってきたころ。
唯一頭に浮かんだのは、戸締りについてのことだった。
「だから、えっち癖が直るまでは外してあげないって言ってるでしょ? 大体のことは私が認識阻害で解決してあげるわよ」
「ち、ちがッ……!? そうじゃなくて、家の鍵ぃッ!」
でも、妖精には、玄関の戸締りなんてどうでもいいのだろう。
「あ、あああっ!? やだッ、だめぇ!」
全力で声を上げて叫ぶアタシなどお構いなしに、妖精は両手を繋ぎとめる鎖を無理やり引っ張ってアタシをそのまま玄関の外へ引っ張り出してしまう。
――カチャッ。ピーッ、ガチャリ。
アタシが住んでるマンションには防犯のため、電子系統のオートロックが備え付けられている。
それは、マンションの入り口然り、個別の玄関扉にも設置されている。
内側からなら、鍵がなくても問題なく通り抜けることができるけど、外から入るには、オートロックの扉を開けるための専用の電子キーが必要だった。
だから、玄関から出る前には必ずその電気キーを所持しておく必要がある。
マンションに暮らしたことがある人なら知っていて当然の情報だ。
「う、うそ……」
なのに、無惨にもアタシの目の前で玄関の扉は閉まり、電子音のあとオートロックが起動していた。
――終わった。
何もかも終わった。
部屋の鍵を持たずに連れ出されたアタシは、もう自力では部屋に戻れない。
スマホも、財布も、何も持たず、ほぼ全裸同然の貞操帯姿を晒したまま、外で過ごすしかなくなった。
「うぁ、あぁあ……っ!」
目がしらの奥が熱くなって、ジンジンと痛みだす。
腹の奥底から背筋に向かって何かがゾクゾクとしたものが込みあがってくると、涙が溢れ出していた。
「ほら、止まってないで歩きなさい」
「あッ――うぁッ……!?」
妖精は、そんなアタシに気を遣うことはせず、問答無用でアタシを奴隷のように鎖で引きずり回し、エレベーターに乗り込ませる。
あまりの事態に思考が停止していたアタシは、ただ茫然と涙を流しながら、妖精のあとをついて行くことしかできない。
そして、エレベーターが一階へとたどり着き、再びリードが引っ張られ、アタシは最後の砦であるマンションの入り口から外へと連れ出されてしまった。
「うぅ……ッ」
今日の空は、いつにも増して快晴だった。
きっと、普通に歩くなら心地よい日差しだろう。
でも今は、全身に装着された鋼鉄の装身具が嫌に目立つほどキラキラと光を反射し、露出した白い柔肌がチリチリと太陽に焼かれ、素足でペタペタと踏みつけるアスファルトの地面が、生暖かい嫌な温もりを伝えてくる。
周囲を見渡せば、駅に向かって市中を歩く社会人や学生の姿がちらほら見える。
まだ、時間が早めだから人通りが少なめだけど、これから数十分もすれば通勤ラッシュになり、交通機関も含めたありとあらゆる環境が人でごった返すだろう。
そんな何気ない日常の中をアタシは全身貞操帯の姿で、奴隷のように両手を拘束されながら、引きずられるように歩いていく。
「う、うぅ……っ、うぁ……ッ」
見慣れている景色のはずなのに、なぜか別の世界へ来てしまったかのような不安と恐怖に襲われ、唇がわななくように震える。
いますぐマンションへ帰りたい。
帰りたいけれど。
足首を繋ぐ鎖のせいで歩幅は狭く、鉄枷に拘束されたアタシは一歩。二歩。とリードに従って歩くしかない。
そうしている間にも、周囲の人は増えていき、前や後ろに人の列が出来上がっていく。
もしも、今ここで、アタシが大きく騒いだとして、アタシがこんな惨めな姿をしているって他人に気づかれでもしたら、どうなるのだろう。
全身貞操帯を身につけた露出狂の変態がいるって、カメラであちこち撮影されて、ものの数秒でSNSに拡散されたのちに、交番で待機していた警察官に職務質問を受けながら、どこかへ連行されちゃうのだろうか。
そんなことになってしまったら、マジでアタシの人生は終わっちゃう。
いや、違う。
すでにこんな露出狂みたいなヤバイことをしてる時点で、アタシの人生は半分終わりかけているのかもしれない。
「あ、やば……ッ」
貞操帯に閉じ込められたおまんこの奥がジュクジュクと疼く。
こんなにも屈辱的で、現実離れした状況下だというのに、アタシは白い肌を紅く火照らせて、えっちしたい欲望に囚われる。
なのに、アタシはこのあと電車に乗って学校にまで行かなくちゃいけない。
無理。絶対無理だ。
股間とおっぱいに貞操帯を嵌めて、手足を鉄の枷によって繋がれた惨めな姿で普通に生活する他人と日常生活を送るなんて、そんなの絶対無理に決まってる。
「や、やっぱ帰るッ……! こんなの無理ッ……! 無理だよおッ……!」
明らかにヤバイ状況にアタシは、今まで以上に手足に力を込めて、拘束に抗いだす。
「はいはい、いいから行くわよ」
「だ、だから……ッ、イヤだってばぁッ……!」
でも、両手の拘束は一切緩む気配はなくアタシがどれだけ力を込めようとジャラジャラと鎖の擦れる音が響き渡るだけで、何も変わらない。
ただ、理不尽に、強制的に、身体は鎖に引きずられるまま、前に、前に、と歩みを進めていくことしかできない。
それはもう、ただの拷問だった。
「おい、なんだよあれ?」
「さぁな、知らんけど朝から元気だよな」
「――ッ!?」
周囲には、大きく騒いでいるアタシを煩わしそうにチラ見してくる人もいた。
それもそうだ。
なぜならすでにアタシは、人が集まる駅の前まで到着していたのだから。
「あ、うぁ……ッ」
交通機関を利用するために、集ってきた様々な人たちが、その場で足を止めてしまったアタシの横を平然と通り抜けていく。
これほどまで惨めに手足を鉄枷に拘束され、ほぼ全裸同然の貞操帯姿をしているのに、誰もアタシの姿に気づかない。
でも、アタシは違う。
アタシだけは、自分が全身貞操帯を身につけて、みんなの日常に混じって変態染みた露出プレイをしていることを知っている。
全身に貞操帯を無理やり嵌められ、えっちを禁止されて、そのことに発情して、おまんこムズムズさせながら、えっちなことばっかり考えちゃってる。
誰がどう見たって、ここにいるアタシはただの変態だ。
「ほら、止まってないで行くわよ」
「う、うぅ……ッ、あぅ……ッ」
そのことを理解した途端に下腹部の奥がキュンと締まりだし、涙と一緒におまんこから熱い何かが溢れ出してくる。
それは、アタシの股間を覆っている米粒ほどの貞操帯の穴から流れ出し、銀色の糸を引くように太ももに垂れ落ちて地面に艶かしい跡を残していく。
「ちょっ……なんでおまんこから愛液溢れさせてんのよ!?」
「だって、だってぇ……ッ」
身体のどこも触っていないのに、今まで経験したことのない高揚感が全身を包みこんでいた。
絶頂にも似た多幸感を含んだ新しい感覚は、思考があやふやに蕩けるような余韻を与えてくる。
なのに、身体は委縮して、帰りたい。と必死に叫びながら小さく震えて動いてくれない。
二つの異なる感覚が火照る身体の中で入り乱れて、頭の中が真っ白になっていく。
これ以上足を動かすのは無理だ。
「はぁ、仕方ないわね。視覚情報だけで気持ちよくなっちゃうなら、何も見えないように目隠ししてあげる」
「ひぃ……ッ」
妖精の指がパチンッ。と鳴るとアタシの目の前に黒い布が現れて、瞬く間に目元が覆われた。
たったそれだけのシンプルな工程だけで、アタシの視界は黒一色に染まり、何も見えなくなる。
感じるのは身体に装着された貞操帯や鉄枷の硬くて重たい無機質な縛めと人が横切るたびに素肌を生暖かく撫でる風。
そして、雑踏音に紛れるように響く駅内アナウンスと人の熱気が混じった汗の匂いだけになった。
「これで何も見えないから、あなたが勝手に他人と自分を比較することもないでしょ?」
さぁ、行くわよ。と妖精はアタシの両手と繋がっている鎖のリードをグイっと引っ張り、強引に駅のホームへと連れていこうとする。
「あぁ……ッ、あ、うぁ……っ、あぁ……ッ!?」
身体を小さく縮ませて、肩を震えさせながら、足を踏み外さないように必死にリードの進行方向へ付いて行く。
視界を塞がれ、何も見えなくなったアタシには、もう、それしかできなかった。
もし、騒ぎをおこしたら、たくさんの人から注意を向けられてしまう。
そうなってしまえば、いくら認識阻害があるとしてもアタシは駅員や警備員に声を掛けられその対応に追われる。
そのとき、妖精がどんな行動をとるのかわからないけれど、アタシに装着している全身貞操帯や鉄枷などの鎖を解いてくれる保証はない。
だから、誰にも気づかれないように息を潜めながら、アタシは歩いた。
もう、これ以上惨めな気持ちになりたくなかった。
「はぁ……っ、はぁ……っ」
乗り込んだ電車の中で、浅い呼吸をしながら熱っぽい吐息を漏らす。
ぎゅうぎゅう詰めの電車の中に無防備と言わんばかりに拘束されながら乗り込んでいる現実と、視界いっぱいに広がる黒一色の世界がただただ不安だった。
今の現状は、どう考えたっておかしい。
現実離れしすぎている。
なのに、アタシは貞操帯に閉じ込められたおまんこから愛液を垂らしまくり、あわよくばこのまま痴漢されたらいいのに。とか思っちゃってる。
きっと、両手を拘束されていなければ、周囲の目も気にせず貞操帯の上から無理やりおまんこを触ろうとしていたに違いない。
そんなことしてしまったら、大変なことになるのは明白だ。
それは、わかってる。
わかってるけど。
オナニーしたくて、えっちしたくて、うずうずしちゃってる。
「あぅ……っ、うぅ……っ」
触りたい。
今すぐおまんこを触ってめちゃくちゃにしたい。
もう、どうなってもいい。
とにかく、えっちしたい。
えっちしたい。えっちしたい。えっちしたい。えっちしたい。えっちしたい。えっちしたい。えっちしたい。えっちしたい。えっちしたい。えっちしたい。えっちしたい。えっちしたい。えっちしたい。えっちしたい。えっちしたい。えっちしたい。えっちしたい。えっちしたい。えっちしたい。えっちしたい。えっちしたい。えっちしたい。えっちしたい。えっちしたい。えっちしたい。えっちしたい。えっちしたい。えっちしたい。えっちしたい。えっちしたい。えっちしたい。えっちしたい。えっちしたい。えっちしたい。えっちしたい。
「えっちしたい……ッ」
「ほら、あなたの通ってる学校についたわよ」
「ふぇ……?」
気がつくと、アタシは窓側の後ろにある自分の席へ目隠しを外した状態で座っていた。
両手を胸の前で一纏めにする拘束はそのままだったけど、妖精の手に握られていた鎖のリードは消えていた。
一応、自由に歩き回れるように解放はされたらしい。
というか、どうやってここまでたどり着いたのだろう?
記憶がすっぽり抜け落ちている。
「二葉さん、おはよう」
「お、おはよう……!」
そんな考えも束の間。
登校してきた隣の席の子に挨拶されて、咄嗟に挨拶を返す。
「二葉さん、なんか顔真っ赤にして汗すごいけど走ってきたの?」
「へ? あ、いや……その、天気良かったからたまにはいいかなぁ? って……えへへ……」
「そうなんだ?」
認識阻害の効果なのだろうか。
鉄の装具に拘束された全身からメスの匂いをぷんぷんとまき散らしているのに、彼女がそれに気づいている様子は見えない。
次々と教室に入ってくるクラスメイトも、それは同じで。
全身貞操帯を身につけている変態にもかかわらず、アタシは制服を着こなしたクラスメイト達に紛れ込んでいた。
「それでは、授業を始めます」
朝のHRが終わり、いつものように授業が始まる。
両手を拘束されたまま、何をすることもなく、座り続けるアタシ。
机の上には教科書などの授業道具が一切存在してない。にも関わらず、教師からは何も指摘されることはなく授業は続く。
ただただ時間だけが経過していって、何もすることができないまま、一方的に教師の話しを聞く。
あまりにも退屈な時間に、アタシは事あるごとに手足を拘束している鉄枷に無理やり意識を向けていた。
ガッチリと鉄枷に固められた両手は、短い鎖に繋がれているから、どうやっても自由にはならない。
上下左右に両手を振るたびに、チャラチャラと音を鳴らすだけ。
耳障りな音を何度もたてているのに、クラスメイトも、教師も、誰もアタシに注意を向けてこない。
だから、アタシは拘束された両手を自由に動かし続ける。
けれども、両手の拘束は相変わらず緩んでくれない。
アタシは、これからもずっと鉄枷に拘束されたまま、日常を生きなくちゃいけないのだろうか。
「……ッ」
変なことを考えるとおまんこが疼く。
もうすでに、アタシが座るイスの上は貞操帯の穴からあふれ出した愛液で濡れている。
それがお尻や太ももをつたってピチャピチャと床に滴り落ちてしまうから、足もとには小さな水たまりが出来上がっていた。
足首同士をつなぐ鎖にわずかながらに抵抗するように身じろぎすれば、素足で自分の愛液をグチュグチュと踏みつけてしまう。
異様な状況に鼻の奥が痺れてきて、涙が溢れてきそうになるけれど、でも、やっぱり、下腹部の奥からジュクジュクと湧き上がる身体の火照りは納まってくれなくて、そのもどかしさから叫び声を上げたくなる。
「二葉さん体調でも悪い? 大丈夫?」
だからだろうか。
突然教師に名指しで呼ばれた。
アタシは、咄嗟にトイレにいきたいです。と告げて、教師に許可をもらってから教室を飛び出した。
向かったのはアタシの教室から一番離れた場所にある体育館近くの女子トイレ。
ここならきっと一時限目のチャイムが鳴るまでは誰にも邪魔されないはずだ。
冷たいタイルの床を湿った素足で踏みしめて、トイレの個室の扉を閉める。
もちろん不自由な両手でしっかり鍵は掛けた。
それから、教室のときよりも力を込めて両手を繋ぎとめる短い鎖の拘束に抗ってみる。
ガッ、ガッ、ジャララッ。
無理やり両手を下方向に引っ張ると首の後ろが首枷に締めつけられる。
上方向に引っ張れば貞操帯が股間に食い込んで変な感じがした。
なのに、両手は何一つ自由にはならなくて、身体の正面で合わさったままだった。
でも、アタシはどうしても諦めきれず、同じように鉄の戒めに抗い続ける。
理由はただ一つ。
オナニーしたくて、我慢できなかった。
「あぁ……ッ、もう……ッ! やっぱり無理……これじゃ、貞操帯も触れやしないよぉ……ッ!」
数分ほどその行為を繰り返して、如何にアタシがバカなことをしているのか理解する。
それでも、拘束された両手をジャラジャラと鳴らし、浅く息を漏らしながら、駄々をこねるように内ももを擦り合わせる。
ちょっとだけでもいい。
ほんの少しだけでもいいから、おまんこに刺激が欲しい。
「なんでぇ……ッ! なんで、触れないのぉ……ッ! 触りたいッ、触りたいよぉ……ッ! えっちさせてよぉ……ッ!」
ガチャガチャと鉄の音を響かせて、思いのままに本音をぶちまける。
あなたはえっちなことしか考えられない痴女なの? と他人に言われても「はい、そうです」と受け入れるくらいに、アタシは開き直っていた。
だってこんなのが、あと六日間も続くものだ。
初日だけでもこんなにも身体が疼いてオナニーしたいのに、残り六日間も続くなど地獄でしかない。
「はぁ~ぁ、あなた学校に来ても、おかまいなしなのね」
そんなアタシの前に、がっかりした様子でため息を吐く妖精が現れる。
どこからどう考えても、この状況を作り出したのはこの妖精が原因だ。
でも、そんなわかりきっていることに興味はなかった。
アタシが今、一番に求めていること。
それは――気持ちよくなることだけ。
「ねぇ、お願い……ッ、あなたの言う住処でもどこでも連れて行っていいから、アタシのことイカせてほしいの! 昨日からずっと焦らされて、もう我慢できなくて、無理なの! だから、お願い……ッ!」
自分がどうなろうと関係ない。
ただただ、この身体を支配しているもどかしさから解放されたい一心で、妖精に縋りつく。
その惨めな行為さえも、アタシを興奮させるスパイスになっているらしく、一言ずつ願いを言語化していくことでおまんこが触ってほしいと声を上げてくる。
やっぱりアタシは変態なのだろう。
アタシはもう引き返せないところまで来てしまったらしい。
「あなた、それ本気でいってるの?」
「あ、当たり前でしょ! だって、あなたに頼るしかないんだもん! だから、その……ッ、あなたの言うことならなんでもする! なんだって言うこと聞きます! だから、お願いです、アタシをイカせてください……ッ! このとおりですッ!」
トイレの床だろうがなんだろうが関係なしにアタシは土下座した。
狭い個室の便器の横で冷たいタイルの床に小さく丸めた身体を押しつける。
「……んッ……ぅぅ」
はたから見れば、常軌を逸脱しているであろうその行為にさえ、アタシの身体は興奮して、おまんこからさらに愛液を溢れさせる。
「あなたって、本当にどうしようもない変態なのね」
「うぅ……ッ」
あまりにも正確なことを言われて、何も言い返せない。
アタシは貞操帯を着けられる前から、ひとりえっちが好きで、貞操帯を着けられたあとも、えっちが大好きな変態。
そのことは何ものにも代えがたい事実だった。
けれど、それでもいい。
絶頂を味わうことができるなら、アタシは変態でも何でもいい。
だから、必死に土下座して、頭を下げる。
「まぁ……でも、わかったわ。あなたがそこまで言うならイカせてあげる」
「ほ、ほんと?」
妖精の言葉を聞いた途端。悶々とした感情が一瞬にして澄み渡るように消えていく。
自然と頬の筋肉が緩んで、口角が上がる。
長かった一日がついに終わる。
胸の奥が軽くなって、アタシが頭を上げると妖精は続けて言う。
「あなたのえっち癖がちゃぁーんと、直ってからね」
「へ……?」
「だから、残り六日間オナニーせずにがんばるのよ?」
妖精は今までアタシに見せてきた中で一番の笑みを浮かべると、トイレの個室で土下座したままのアタシを置き去りにして姿を消した。
「~~~~ッ」
プライドを捨ててまでトイレで頭を下げたのに、何もしてもらえなかった現実に言葉を失くして悶絶する。
もう、どうしていいのかわからなくて、首を垂れた頭を両手で抱えようとした。
なのに、ガチャガチャと音を響かせる鎖に阻まれて、それさえも許してくれない。
「あは、あははは……ッ」
涙と一緒に乾いた笑い声が零れてきて、ひれ伏すように冷たいトイレの床に身体を預けることしかアタシにはできなかった。
とぼとぼとした足取りで二限目のチャイムが鳴る前に自分の席へ戻るとマンションに置いてきたはずのスクールカバンが机の脇に掛かっていた。
クラスメイトからの心配の声に対応しつつ中身を確認してみると、授業道具一式とスマホやお財布などの貴重品が中に入っていた。
もちろん、マンションの鍵もちゃんとあった。
このまま学校生活を継続しろ。と妖精に言われているみたいだ。
アタシが何を考えて何をしようとも、どうせオナニーもえっちもできないし、今は目の前の現実に集中するしかない。
彼女のいうとおりにしていれば、六日後には解放される。
そのためにも、今は耐えるしかない。
諦めに近い覚悟を胸に、えっちな気持ちを抱きながらその日の授業をなんとか終え、他の生徒が上靴から外靴へ履き替える様子を横目に、素足で帰路につく。
上靴を履いて帰ろうか。とも思ったけれど、なぜかアタシの上靴は見当たらなかった。
たぶん、妖精が隠しているのだろう。
鉄の装具以外の物は身につけさせるつもりがないらしい。
胸の正面に拘束された両手で重たいスクールカバンを持ちながら、肩幅しか広げられない歩幅で駅に向かう。
他人から見れば絶対におかしな歩き方をしているにもかかわらず、周囲からは注目されなかった。
認識阻害の効果は途切れることなく続いているようだ。
それから駅で電車に乗り、目的の駅に降りてから真っすぐ自宅マンションに向かった。
マンションの鍵があるから、問題なくマンションの入口をスルーしてエレベーターで階層を移動し、玄関の扉を開けて自室に入る。
「……やっとついた」
玄関のオートロックが掛かると同時にその場に膝をつく。
床と擦れた鎖がチャラチャラと音を鳴らして耳障りだけど、どうでもいい。
全身に鋼鉄の装身具を身につけながら歩いたから、もうへとへとだ。
それに、昨日から寝不足でまともに睡眠をとってないから眠たい。
早くベッドで横になりたい。
「ん……ッ、ぅぅ……ッ」
けど、身体の火照りはいつになっても冷めてくれず、ずっと熱に浮かれたような気分が続いている。
髪の毛はギトギトで、身体のあちこちは汗まみれで気持ち悪い。股下は愛液が乾いたにおいを発してえっちなメスの臭いがぷんぷんしてる。
このまま眠るにはあまりにもみすぼらし過ぎる。
まずは、お風呂に入らないと。
「ん……」
うなだれそうな身体を立ち上がらせて、お風呂場へ向かう。
両手は拘束されているけど、お風呂を沸かすくらいなら簡単に出来るはず。
「おかえりなさい。お風呂の準備しておいてあげたわよ」
「あは、あははは……」
お風呂場に到着するとどこからか妖精が現れる。
不自由な両手で、浴室の扉をあけると湯船はお湯に満たされていた。
「まだお風呂は早かったかしら?」
「そ、そんなことない! 入る! すぐ入ります!」
疑問を呈する妖精を肯定して、拘束された両手を前に突き出す。
「あら、お利口さんね」
パチンッ。
アタシの意図を察した妖精が指を鳴らすと両手を繋いでいた鎖が解かれ、手首の枷も左右それぞれに分離する。
「あ……ッ」
そして、強制的に両手が背中のほうへ捻り上げられ、昨日と同じく後ろ手に吊り上げられた。
「じゃあ、貞操帯外すわよ」
ハート型の鍵で貞操帯のハート型の錠が開けられると、貞操帯は眩いほどの強い光を放ち、キラキラと光の残滓を残しながらどこかしこへ散っていく。
硬く尖り切った乳首とぐちょぐちょに濡れたおまんこが空気に触れて、敏感なところがヒヤッとする。
おまけに、貞操帯が食い込んでいた柔肌には、鉄ベルトの存在がくっきりと跡になって残っていた。
24時間装着していたから、無理もないけど、なんだか不思議と貞操帯の存在を寂しく感じちゃう。
「さぁ、隅々まで洗ってあげるわね」
「は、はい……ッ」
妖精に連れられるように狭い浴室へ入り、拘束された裸体を身を寄せ合うように預ける。
「あ、あぁ……ッ!? んぁ……ッ、ぅぅ! んぁッ……!?」
乳首をこねくり回され、おまんこの入り口をクチュクチュと擦られるたびに、甘い声が漏れ出す。
ずっと待っていた刺激に、自分から彼女の細指に食いつくように腰を震えさせる。
でも、やっぱりどうしてもイカせてはもらえなくて――
「あぅッ、イクッ……イクぅうッ! ん……ッ、んはぁ……あ、あぁあッ、あぅぅ……んぅッ!?」
悶々とした快楽の波を延々と味わいながらアタシはよがり声を上げ続ける玩具になっていた。
そして、今日が終わり朝が来て、全身貞操帯の姿で学校へ行く。
えっちしたい欲望を堪えながらみんなの生活に溶け込んで、誰にも気づかれないまま貞操帯姿を晒し続ける。
マンションに帰れば、妖精が疲れ切ったアタシの身体を洗ってくれる。
それが、一日。二日。三日。と続いて、ついに約束の日がやってきた。
「おかえりなさい。今日もお風呂の準備しておいてあげたわよ」
マンションに帰宅したアタシに妖精は当たり前のようにそう告げる。
でも、アタシの予定では、お風呂の前にやるべきことがあった。
「その前に、今日が何の日か覚えてる? 忘れたとは言わせないから」
アタシが貞操帯を装着されてから今日で一週間たった。
彼女と交わした約束もこれまでということになる。
つまり、ついにアタシのひとりえっちが解禁になるのだ。
「わからないわ。何の話しかしら?」
なのに、妖精は表情一つ変えないで、とぼけてくる。
「一週間たったら貞操帯外す約束でしょ!」
「あぁ、その話ね」
アタシの説明に何か納得した様子で微笑む妖精。
それに若干の違和感を抱きながらアタシは続ける。
「あんたに言われたとおり、一週間ずっとオナニーしないで頑張ってきたんだから、早く外してよ! 朝からずっとイキたくてしかたないの!」
ほら、早く。と何もしようとしない彼女を催促する。
「お風呂に入らないなら、まだ外さないわよ?」
「いや、だから……ッ、一週間オナニー我慢したんだから外してよ!」
「あのねぇ。私はあなたのえっち癖を直すために来たの。お風呂に入る前にオナニーしようとしてるあなたから、貞操帯を外してあげるわけがないでしょう? その調子だと追加で一週間様子を見たほうがよさそうね」
「……は、はぁ? な、なに言ってんの? また一週間このまま生活しろってこと?」
「そういうことになるわね」
もう、一週間もイケないまま生殺しの状態が続いてるのに、さらに追加で一週間なんて絶対無理だ。
今の生活を耐えしのいでこられたのは、一週間というゴールがあったからだ。
でも、今の妖精の口ぶりからだとアタシがえっちなことを考えている限り、貞操帯は外してくれないらしい。
それはつまり、この地獄はまだまだ始まったばかりということになる。
「ま、待って……無理、そんなの無理……ッ! お願いだから、もう許してください……ッ! アタシのこと自由にさせてください……ッ! これ以上は耐えられないです、絶対無理です!」
「大丈夫よ。一週間耐えられたんだから次の一週間も我慢できるわ」
「無理! 無理だってば! アタシがどれだけ変態なのかあなたが一番知ってるでしょ!?」
「えぇ、だからこそ外してあげないんだもの」
「~~~~ッ!」
「ほら、私にいじわるなこと言われてえっちな気持ちが溢れ出して全身をゾクゾクさせちゃってる――ほんとうはもっとひどいことされて虐めて欲しいんでしょ? 毎日毎日あなたの身体を触ってきたんだもの。何を求めているかなんて手に取るようにわかってるわ。あなたが本当はこの生活を気に入ってるってことも、私の住処に監禁されてみたい。と願っていることも、全部知ってるの。だからこの先もずっとあなたの性活を管理してあげる。どんなにあなたが嫌がっても私が消えるまでずっとずっと永遠にあなたの性活を管理し続けてあげる」
「い、いやッ……! そんなの、いやッ! アタシはそんなこと望んでない……ッ! はずして! 外してよ! 今すぐにこれを外してよおおお!」
感情を剥き出しに叫んだところで意味はないのはわかってる。
貞操帯を外せるのはアタシの目の前にいる妖精だけ。その事実は変わらない。
それはこの一週間で嫌なほど味合わされた。でも、納得できない。
こんな現実納得していいわけがない。
「だ~め。最初から言ってるでしょ? あなたのえっち癖が直れば私は自然消滅するの。私が消えないってことは、そういうことよ。これからもよろしく頼むわね一愛ちゃん」
「ひ……ッ」
今まで一度も呼ばれなかった名前を呼ばれただけで、背筋がゾワゾワした。
得たいの知れない何かに全身を鷲掴みにされたような、そんな恐怖に包まれる。
なのに、身体は熱いくらいに火照りだして、おまんこが何かを期待するように収縮を繰り返す。
パチンッ。
突如として妖精の指が鳴り、アタシの両手が背中に拘束されていく。
いつもと違う違和感を抱いてしまうのは、アタシの首枷からリードのような鎖が伸びて、彼女の手の中に握られているからだろう。
「さぁ、今日も身体の隅々までキレイに洗ってあげるから、早くお風呂に入りましょう?」
「あぁ……ッ、あ、うぁ……ッ!」
グイッとリードが引かれて、強制的に彼女の傍に引き寄せられる。
そして、ハート形の鍵で貞操帯が外されて、おまんことおっぱいが姿を現す。
それらは相変わらずの様相で、下はずぶずぶに濡れたまま、上は大きく勃起していた。
「うふふ、ほら? やっぱり悦んでるじゃない? 毎日毎日よく飽きないわね」
「う、うるさいぃ……ッ! この、変態――ひぎぃッ!?」
「変態はあなたでしょ? ふざけたこと抜かすなら次はこの勃起した乳首をピアスで貫くわよ?」
「ご、ごめんなさい……ッ、もう言いませんッ!」
いままでは痛みを与えられることはなかったのに、乳首を捻り上げられパニックになる。
「あぁ~あ、乳首真っ赤にしちゃってかわいそう。いつもは触れないんだから、今くらいは優しくあげなくちゃね?」
「うぅ……ッ」
こいつは妖精なんかじゃない。
絶対に悪魔だ。
アタシは気がつかないうちに強制的に悪魔と契約を交わされた。
契約を破棄する方法なんてなくて、ただただ一方的に、契約に従うしかない。
どれだけ、アタシが嫌がろうと拒絶しようと悪魔は淡々と契約を実行していく。
アタシは誰にも助けを求めることはできず、契約にのっとった惨めな生活を延々と続けざるおえない。
一体これはいつになったら終わるのか。
そんなの、わからない。
わかりたくもない。
でも――
「んぁ……ッ、あぅ……んふぁッ!? あ、あぁぁあッ……!? あぐ、ぅぅッ、イク、イクぅううッ!」
ピタッ。
「あ、あぁあ、イカせてぇ……ッ! イカセてよぉおおッ……!」
「ダ~メ。絶対にイカせて上げないわ」
「あぅ、んぎッ!? んひぃ……ッ、あ、また、また来るッ、来てるぅッ!」
ピタッ。
「~~~~ッ!? もう、いやぁああああああああ! やだああああッ! イキだぃッ、イカせて! イカせてよぉおおッ!」
アタシの意志に反して執り行われる彼女の愛撫は最高に気持ちいい。
ただ、あと少しのところで絶頂出来ない苦しみだけがこれまで以上に辛かった。
それでも彼女はアタシの乳首とおまんこへの愛撫を続ける。
イクにイケない絶妙なタイミングを維持するように、最高峰のはべらせ方で細指を器用に動かし、最高級の快楽を敏感なところに与えてくる。
「ああぁああ、あああっぁあああ、あああああぁぅああああッ!!」
イクにイケない苦しみそのものが、アタシの脳みそを内側から壊していく。
まるで、ある種別の快楽を生み出していくような、そんな感覚に襲われて、全身がひたすらにビクビクと痙攣しては快楽を求めて腰を震えさせる。
「うふふ、可愛い子。このまま一生管理してあげるからね」
情報の処理があやふやになって、何も考えられなくなってきたアタシの耳元で妖精が何かを囁いていたけれど、聞き取れなかった。
アタシに残された唯一の抵抗は、ただただ甘い吐息を零しながら、妖精の細指に縋りつくことだけ。
「あはは、あははは……ッ」
終わりの見えない新たな日常に、自分の物とは思えない淫らな笑い声が零れ落ちていた。
END