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 中学生になって一年の時が経ち、中学2年生になってからの夏休み。  私は、両親に頼まれ従姉妹の家へと遊びに行っていた。  なんでも、従姉妹の両親と私の両親とで実家のことについて大事な話があるそうで、従姉妹の面倒を私に見てほしいんだとか……正直、面倒を見るのは構わないけどもここ最近会ってなかったこともあり、すこし緊張していた。  確か私より年下で、5歳くらい歳が離れてるはずだ。今は小学3年生だろうか。    従姉妹の名前はルイ。  ちなみに私の名前はマイ。  一文字違いだったりするから、お互いに結構親しみをもって名前を呼んでいたし、仲が良かったのも覚えている。 「おねぇちゃん。次足縛っていい?」 「…………う、うん」  けど、こんなことして遊んだことは一度もなかったような気がする。 「そしたら縛っちゃうね」  目の前に居る従姉妹のルイが私のために用意したという麻縄で、膝を折り曲げた状態に片足ずつ縛られていく。  ルイの家に来てすぐに ルイの両親は私の両親と一緒に私たちを置いて出て行ってしまった。  その後適当にテレビでも見ながらルイと学校のお話をしようと思っていた矢先に「やってみたいことがある」とか言われてなんとなく軽い気持ちで「いいよー」なんて言ってみたら「じゃぁ道具もってくる」と大きめのビニール袋を持ってきてこんな訳わかんないことになっている。  ちなみに既に両手は後ろ手にVの字に手首を縛られているし、今足を縛られてしまえば、ほとんどなんにもできない状態になってしまう、試しに手首の縄を解こうと少し試してみたけど、縄がきしむだけで意外にも解けなかった。 「できた。どんな感じ? 抜けれそう?」 「今すぐにはちょっとムリだって、最初緩いと思ったら、間に縄巻かれて、締まって抜けないもん」 「おねぇちゃんいいところに気がつくね!」  思ったことをそのまんま口に出していっただけなのに、結構嬉しそうに食いついてくるルイが少し怖かった。 「あのね、実はね。おねぇちゃんに何回か色んな縛り方して、縄抜けできるのか試してほしいの。それで、一番抜けられないと思った縛り方で今度友達のこと縛るんだ」 「なんで、友達のこと縛るの?」  私はルイの言葉の内容がいまいち理解できなくて質問した 「えーっとね、あたしの学校友達のみかんちゃんがね、脱出マジックが得意って自慢してたから、本当に得意なのか気になってね今度縛るから脱出してみてよって煽ったら、乗ってきたの。だから今度縛るの。その練習」 「へ、へぇー。がんばるねー」(棒)  どうでもいい内容でかなり適当に返事をしてしまう。そんなことのために私は小学3年生の従姉妹に縛られてるのか。 「インターネットとかで縛り方を探してみたんだけど、見たくらいじゃ分かんないから実際に縛りたいって思ったの」 「お母さんとお父さんには言ったの?」 「うん、そしたらおねぇちゃんに手伝ってもらったらって言われたよ? それにおねぇちゃん小さいから丁度いいんだ」 「小さいって……そりゃ、そうだけど……」  確かに私は学年の女子の中でも一番小さくて、新入生には同じ学年の子と間違われてしまうほど先輩に見えない小ささだ。ルイとも大した差はなくて、目線もほとんど一緒。でも、力はルイよりあるほうだと思う。  まぁ、でも仕方が無いか……。一応おねぇちゃんなんだし、かわいい従姉妹のお願いだから手伝ってあげようではないか。とか、誤魔化して悔しいから見栄を張ってみる。 「わかった。そしたら私もちゃんと手伝うよ」 「ほんと?」 「うん、縄抜けしてみる」  その言葉と同時に今の縛られた状態で縄抜けしようとがんばってみた。 「あ、ほどけた」  するとさっきは解けなかったのに案外結び目が弱いのかあっさりと縄がほどけてしまった。 「やっぱりこれくらいじゃダメなんだ……じゃ、次の縛り方していい?」 「う、うん。いいよ」  結構あっさり解けたことに気持ちに余裕もあり軽い気持ちで頷く。 「そしたら……立ってもらっていい?」  足の縄も解いて立ち上がるとルイは長い麻縄を袋から取り出し、綺麗に解くと、半分のところで折り、私の首に掛け胸の前に垂らす。    そのまま縄を鎖骨あたりで一度結び目を作り、更に、胸のすこし下あたりにも結び目、へその上と下のところにも結び目を作る。  そのままスカートを巻き込みながら、股を通して……って股っ!? 「ちょ、ちょっとまった!」 「なに?」  当たり前のように股から縄を通そうとしているルイに焦りを隠せずに物言う。 「なに? じゃない、急に股に縄を通すとかルイはアホの子なの?」 「だって縛り方に書いてるんだもん、ここ通さないと縛れないもん!」  馬鹿にされて怒ったみたいで、縛り方をプリントアウトされた用紙を私に無理やり見せ付けてくる。  そこには確かに股の下を通すと書いてあった。 「でも、股通すってことは……その、えーっと……」  今おもえば、ルイは小学3年生である。保健体育なんて習っていなかった。性の知識がなかった。  顔を膨らませて少し怒り気味のルイをみて仕方なくOKをだすことにした。  小学3年生に教えても意味なさそうに思えた。 「大丈夫だよ、この縛り方だけが股に縄通すの、他のはないよ」  ルイはそういうと再び手を動かし始めた。  一度スカートの位置を整えてスカートを巻き込み、また、縄を結び、結び目の瘤を作ってからルイは器用に股に縄を通す。  「うっ……」  その時に股に当たる瘤と太ももの辺りをスルスルと擦り付けながら通る縄の感触がなんとも言えない感じで声が出ないように我慢した。   「そして、通した縄をすこし――引っ張る!っと」 「――んひゃっ!?」  ルイに突然股の縄を引っ張られ、その反動で身体が仰け反り、反射的に変な声がでた。 「あ、ごめんなさい」 「もぅ、引っ張る前にちゃんと言ってよ……」 「つ、次から気をつける」  ルイは股を通した縄を首の後ろにある最初の輪に通し、引っ張ることを私に伝えてからもう一度引っ張った。  次はさっきよりもビックリするほどの衝撃は伝わってこない。 「あとは、最初にコブを作ったところに縄を交互に入れて引っ張れば……」  ルイは縄を通しては引っ張り、後ろでXになるように正面は菱形になるように縛っていった。 「できたー!」  へその下の縄に通して後ろへ戻し、すこし引っ張って縄を縛るとルイが完成の声が聞こえた。    身体が全体から締め付けられるような感じがして、窮屈に感じる縛り方で例えるなら焼き豚とか、チャーシューとかハムの肉汁を濃縮するためのネットがそのまま身体に巻きつけられた雰囲気の縛り方だった。  全身が縄で引き締められている感覚がもの凄く伝わってくる。ただ、腕も足も自由だった。 「できたのはいいけど、手も足も自由だよ?」  ルイに率直に聞く、脱出マジックには向いてない気がする。 「うん、いいの。この縛り方でいいと思ったのは解くのに時間掛ると思ったから、選んでみたの」  たしかに、そういわれてみれば、一回一回縄を交差させては前に後ろにと、繰り返して縛っているために解くのに時間が掛るかもしれない。でも脱出ってそういう意味だっけ? というか、股に縄が食い込んできて変な感じがするから、早く解きたい。 「けど、脱出って手足が自由で動けたら脱出じゃない?」 「いいんですぅ! 縄を全部解くまでが脱出マジックなの! 次の縛り方やるよ!」 「ってまだ縛るの? 一回解いて欲しいんだけど」  脱出マジックの定義よりもこの縛り方がなんだか嫌だ。  なんか胸とかお腹とかも縄で圧迫されてて……あと股に縄が食い込みすぎてる  てか、こんな股のところに瘤いらなかったんじゃ……?  瘤のイチをずらそうと触ってみるとそれが逆に縄を食い込ませていくせいで尚のこと変な気分にさせられる。 「せっかく縛ったんだからいいじゃん、そのまま縛らせてよ……解くのめんどくさいし」 「いま、解くのめんどくさいっていったよね?」 「い、いまのなし! 次で最後にするから! ね!」  ルイが最後って言うんなら、最後なんだろう。昔からルイは嘘は言わない子だった。  ということは、解くのめんどさいってのも本当のことか……。 「わかった。じゃぁ我慢する」 「そしたらおねぇちゃんにコレ! つけてほしいんだ」  ルイはそういって自分が入れそうなほど、大きなビニール袋の中を漁り、黒いベルトのついたものを取り出した。 「なにそれ?」 「目隠しだよ。結構高いヤツで簡単に外れないの」  ルイはそれを私に渡して触らせる。  外側の触った感じはまんまベルトの革とそっくりで、内側は水が含まれているのかプニプニしててマシュマロみたいな質感で、顔に巻きつける一つ目のベルトに更に目元をしめる為の二つ目の小さいベルトが着いていた。 「これを私が着けるの?」 「うん。さっきの話のみかんちゃんに使うから、その前におねぇちゃんの感想聞きたいの」 「じゃぁ、つけてみるよ?」  割と真剣なまなざしでそんなことを言ってくる。始めるときに「ちゃんと手伝うよ」と言った建前もあり、断れずに意を決して床に座ろうと腰を下ろす。 「――うぁ」  すると股の縄と瘤が食い込んできて何ともいえない感覚が全身を貫く。 「おねぇちゃん?」  座る途中で動きが止まっていたらしく、ルイに声を掛けられるが、「大丈夫、なんでもない」と言ってゆっくり座った。 「……つけて見るね」  もう一度ルイに確認して、股の感覚を気にしながらも目隠しを目元へつけてみる。 「あ、ベルト閉めてあげる」 「う、うん」  すると、そのままベルトの帯をルイが後ろで受け取るとぎゅっと、締まると同時に視界が真っ暗になる。 「うわ、見えなくなった」  ルイはなんども後ろのベルト引っ張ってきつめにバックルを止めようと四苦八苦してる。   「もう少し微調整する。もう少し」 「……うん」  視界が見えなくなったことで、体が敏感になり、少し興奮しているのがわかった。  胸がドキドキして呼吸がすこし苦しい気がする。  主に胸を締め付ける縄が原因だろうけども、目隠しをすることで更に敏感になったような気がしてルイの言葉にもすこし上の空だったりする。  それに股のところがなんだがムズムズする。 「これでよし、っと。どう? ずれたりする?」  突然聞かれて目隠しをつけた事を思い出し、試しに首を横とか縦にふったあと手で少しだけずらそうとしたけど、よほどしっかりベルトを締めたみたいで鼻の上と額の間に挟まってぜんぜん外れる気配がなかった。目元の内側はプニプニしてて柔らかいために、不快に感じないけども、視界は変わらず真っ暗だった。 「ぜんぜんずれないし、何にも見えない」 「目隠しだもん見えてたら意味ないよ? 当たり前なんだから変なこと言わないでよ」 「変なことって……見えないっていっただけでしょ。この行為のほうが変だと思うんですけどー」 「む……」  あ、怒った。結構正論だと思うんだけどな。  とか、思ってたら、ルイは無理やり私の両手を背中へ折り曲げ肘を曲げた状態で交差する手首に縄を巻いた。 「ふぇっ?」  力いっぱい引き絞るように巻いた縄の残った部分を手首と手首の間に縄を通して更に縄を引き絞った。 「ちょ、謝るから、もう少し緩くしてよ」 「ダメ。おねぇちゃん。あたしがまじめにやってるのに馬鹿にしたもん。怒ったもん」  ルイが怒ったときは言葉を強調するように一句ずつ間をおいてから次の言葉に繋げる。  明らかに声音と言葉のリズムからそれが伺える為に、何を言っても今はダメといわれそうだった。 「でも――」 「――ダメ。」  このままだと手首を痛くしちゃう。と伝えたいけど言葉をさえぎられる。 「もっと高く手上げて。もっと高くあげるの。もっと。速くあげる!」 「わかった、上げるから」  ルイに言われるがまま、背中に回された手を精一杯あがるところまで上げる。  未だ手首を縛っている残りの縄を二の腕ごと胸上周りに右と左で一回ずつ縄が回される。縄が戻ってくる時に後ろ手首の縄に引っ掛けて戻しているようだった。  縄が途切れると次は後ろ手首の縄に新しい縄を縛りつけ、胸下周りのほうに同じように左右一回ずつ回され、最後に手首を締めた縄と同じように、胸下回りを通る縄を腕と身体の間を通して私の背中に足を掛けて力いっぱい引き締めた。 「んひゃっ!?」  片方締められたときに、信じられないほど腕が胴体に引っ付く感覚がして驚いた。  上半身の軸が右側に持っていかれる感じがするというかしてる。  ここまで腕と身体が縄で一つにされるとは思わなかった。 「んっん」  少し、間隔に余裕があったはずの反対側も締められたときには声が出ないように口を閉じて我慢したけど、そこに残るのは絶望的に拘束されたという事実だけだった。 「ねぇ、ルイ。この縛り方が一番キツイと思うんだけど? これ縄抜けできないよ」  明らかに腕がピクリとも動かなくなったのを感じ、ルイに声を掛けるが、無視される。  試しに腕を動かそうとしても解けそうにない、最初のときの縛り方よりも明らかに締まりが良くて動かせない。  こんなの解けるはずない 「ねぇ、ルイってば? 聞いてる?」  そのまま手首の上辺りで縄を結び終えると再びルイがビニール袋を漁る音が聞こえる。  まだ終わるつもりはないらしい。 「足伸ばして。揃えて。早く」 「……うぅ。これで、いい?」  身動きのできない上半身を一度床に倒してから、両足を真っ直ぐ伸ばす、全身を締め上げる縄が[ギシッギシッ]と擦れる音を響かせ、股の縄がさらに食い込む。 「そのままにして」  両足を揃えて伸ばすとすぐに縄の感触が足首に巻きついた。  そのまま縄を起用に使い、一本の縄で、膝下まで縛ってしまった。  次は膝上から縄が巻きつき、太ももの股関節辺りまで器用に縛ってしまう。  どの部位も全部に巻いた縄の間に縄を数回巻いてしっかりと締め上げている。 「ねぇ、ルイこれ縛りすぎだって」  見えなくても解る。ここまで縛られたら、いくら脱出マジックができるプロの人だろうと縄抜けなんてできるはずが無い。  「ちょっとトイレいってくる。あとオマケあげる」  ルイは満足した声音でそういうと私の耳に何か差し込んだ、途端に周囲の音がぜんぜん聞き取れなくなった。  どうやら、耳栓を入れたみたいだった。  次に後ろ手に縛られた手に何か被せたと思ったら中身が丸くなった手袋のようなものを無理やり握りこぶしになるように片方ずつ嵌めてきた。手首の辺りでベルトを留めると握りこぶしのまま手が開けなくされたことに気がついた。  ていうか、ここまでする必要あるんだろうか?  ただでさえ身動きできないのに指の自由まで持っていかれたら……。 「耳栓はいいけど、手袋やめてよ! こんなの無理だって!」  そう思いルイに伝えようと声を出して抗議するけど微かに扉の閉める音が聞こえルイが部屋から出て行くのを感じた。  床から響く足音も遠ざかっていく。  「あぁー、もう。縄抜けしてみるけども……」  試しに手首や足首などを動かして縄抜けするために試みるが、やっぱりと言っていいほどにビクともしない。  [ギシッギシッ]と音がなるだけで股の縄が……食い込んできて……というか全体的に縄が食い込んできてて苦しいというか……胸の動悸が治まらない。  それでも、躍起になって数分か、数十分か仕方が無いからがんばって縄抜けしようとした。  けど、やっぱり息切れするだけで縄は一向に解ける気配はない。  むしろ縄がしっかりと身体に食い込んできて、無駄に力の入っていた部分が全体に行き渡ったようにさえ感じる。 「ルイー! 早く解いてー」  すると、足音のような音が床から響いてきた。ルイが戻ってきたみたいだ。  扉がガチャと開いた音がわずかに聞こえた。 「ルイー早くほどいてよ。もう十分でしょう?」 「…………」  しかし、返事が無い。まだ怒っているんだろうか、それとも耳栓で声が聞こえないんだろうか?  でも、足音聞こえるし、無視してんのかこのやろう。 「解いてっていってるでしょ! 速く解いて!」  どんなに縛られていようと私のほうが姉なんだからいい加減わきまえて欲しい。  もう、十分付き合ってあげたはずだ。  すると、私の隣を床に音を響かせて奥のビニール袋のところへ歩いていく。  さっきと違う変な匂いがした。ゴムくさいっていうか。なんだろ、トイレで消臭スプレーでもつかったんだろうか。  どうやらガサガサと部屋の奥のビニール袋を漁っているみたいで、ルイはまだこの遊びを続けようとしているらしい。ルイに解こうという意識がみられないからかイライラしてきた。 「ルイ、いい加減終わりにしないと怒るよ?」  一応私のことはおねぇちゃんと見ているだけあって、私に怒られるってなるとルイなら改心するはずだ。  まぁ、結構前のときの話だから今はどうなのかわからないけど、言ってみる必要はあった。  なにより、早く終わらせてこの縄を解いてほしい。 「…………」  やっと改心したのか、袋の漁る音が終わると足音が私の傍に近づいた。とりあえず、目隠しだけでも外してもらおうと思い何か言おうとしたその時だった。 「る――ぅぶっんぐ!?」  口の中に丸っこくて硬いゴム質のボールが押し込められた。口の中を丁度よく圧迫すると、両サイドから伸びた革質の細いベルトが後頭部のあたりで締められた。他にも[チャラチャラ]と金具の音が続き、何個か細いベルトが顔にあたる。   「ふい? はひほれ? ふはへんほほはひ!」  口に物が入ってるだけでも喋りにくいのに舌がボールに圧迫されて更に上手く発音できない。  すると、他の細いベルトが顎下に通され、引き絞られると、次は顎に余裕がなくなった。 「んう!?」  さらに頬から鼻の両脇を通るベルトが目隠しの小さいベルトの下を通りまっすぐに後頭部のベルトへ引っ張られ連結し固定されると、口の中がよりいっそう締め付けられる。 「んぐぅ!」  無理やり顎を閉じさせられている状態になった。  抵抗しようと腕を動かそうとするも、後ろ手にガッシリと縛られていて、手は握りこぶしのまま開かず、全身から[ギシッギシッ]と縄が擦れる音を漏らすだけだった。 「ん”ん”ん”!!!」  留めと言わんばかりに少し緩く感じていた顎下のベルトを力いっぱい引き締められ、ゴムボールが口の中を完全に埋め尽くすと、もう言葉になるような声は出せない状態にされていた。 「――っん”!」  このままじゃいけないと思って、必死に暴れまわる。 「んっう! ん”ん”ん”ぅう”!」  縄は一向に解ける気配はなくて、無理やり身体を動かしたせいで、要所要所の縄がさらに締まり、全身に食い込んでくる。股の縄にもその影響は大きく現れていて、動くたびに縄が締まりアソコがジンジンと刺激されていた。  そこで口元から溢れた涎が顎へ垂れてくる。 「――っ!?」  一度垂れると信じられないほど涎が垂れてきて、すごく恥ずかしい。  なんとか涎が垂れないように首を振ったりして仰向けに倒れる。 「ふーぅ。ふーぅ。ふーぅ」  仰向けになると涎が垂れなくはなったけど、喉の奥にいっぱい溜まって、それを[んぐ]と飲みこまないと口元から溢れそうになる。  さらに口が塞がって鼻でしか呼吸ができないこともあり、いつもよりも呼吸が苦しく、荒くなっていた。  荒い呼吸と涎に気が持っていかれ仰向けに寝転がったまま動きが止まった私をうつ伏せに寝転がせルイは足首の縄になにかしていた。その際に涎がまた溢れてくる。 「んんっ?」  目隠しをされ  耳栓もつけられ  口も塞がれ  全身の自由さえも奪われて  今の状態じゃ、ルイが何をしているのかもわかんなくて、言葉で確認したりこっちの気持ちも伝えることもできない。  足首に何かしたあと、手首縛る縄の間に更に[シュルシュル]と縄が擦れる感覚がすると、そのまま力いっぱい引っ張られる。   「ん”----!!!」  私の足が無理やり手首のほうへ引っ張り上げられ身体が海老みたいに後ろに反る。  全身の縄が更に食い込んできて苦しくなる。なにより口で呼吸できないのが相まって息苦しい。 「すぅー、ーふぅ……ん」  足が背中に引っ張られる動きが止まり、鼻で大きく息を吸おうとするけど胸が床と縄に圧迫されて上手く呼吸できない。四苦八苦していると腰に足が掛けられる。  まさかっ!? と思ったときにはもう手遅れ。 「――ん”ん”っ!!!!!!!!!!!」  力の限り引っ張られた縄は、足先を手首まで届く寸前まで締め上げ、残った縄はぐるぐると間を伸びる縄に巻きつけられ、足首の縄へと合流したみたいだった。  さっきの縛り方で絶望的なんて、考えが甘かった。  さきほどよりも数十倍息苦しく身動きができない状態にされて怖くなってきた。  このまま死ぬんじゃないかって怖くなってきた  もう、解いて欲しい。こんな状態の縄抜けなんて不可能だ。  いい加減助けて欲しい。  息苦しさに混じってさらに鼻の奥でジンジンと痺れを感じると涙が溢れてきた。  涙に混じって鼻水もでてきて、鼻でしか呼吸できないのにさらに苦しくなる。    涎も垂れて鼻水もでてきて、みっともない顔してるに違いない。    小学三年生にここまでやられるとは思ってなかった。  もの凄くみっともない格好してるんだろうなぁ……  とう思うとなおのこと涙が溢れてくる。  抵抗する気力さえも奪われて、もう海老ぞりに縛られたまま静かにしていると足音が扉を出て行く。 「んん!?」  解かれることなく、この状態のまま放置しれたことに驚く。いくらなんでも酷い。酷すぎる。  とにかく待つしかなかった。だから待つことにした。  苦しいけど……辛いけど……  ルイが戻ってくるのを待つしかなった。 ――――――――――― 姉を縛ったまま放置でトイレに向かったルイ 「おねぇちゃんのばーか」  スカートとパンツを下ろしてトイレの便座に座りながら姉の悪口を言っていた。  今回、姉を縛るために用意した縄は親に言って用意してもらったもの。  それもいままで自分がもらってきたお年玉などを使って購入したものだった。  それも、『みかんちゃんに使う』とは言っているがすべて姉に使う予定で購入したもので、縛り方も、道具のつけ方も母に何回も教えてもらってマネキンや(自分の身体を使って)練習していた。  それに対して『変なことをしてる』と姉に言われたことが凄くショックだった。  だから、イジワルした。  手の指を使えなくするラバー質の手袋と、安眠用最高級耳栓をつけて、その場からいなくなってやった。  もう少し時間を置いてから戻れば、あの姉だったら泣きながら『ごめんなさい』と謝ってくると思ったからだ。  そうでもしないと、気がすまなかった。  だから、おねぇちゃんが謝ったらあたしも「ごめんなさい」って謝ろうと決めた。  そのほうがおねぇちゃんとフェアでいられるし、おねぇちゃんなら許してくれると思う。 「よし、そろそろもどろう」  ルイがトイレでの用を済まし、手を洗い終えたころだった。  -ピンポーン-  家のチャイムがなった。 「お客さん? だれだろう」  ルイは一人で家にいるときは誰であろうと玄関は開けない決まりになっているが、その日だけは違っていた。  姉が家にいる。ルイの頭の中には今の姉の状態がどうであれ、『一人ではない』という考えに至っていた。 「はーい、だれですかー?」 「宅配便ですー」  その声は女性の声で、ルイの母親よりも若い声に聞こえた。  ルイは疑うこともせず、そのまま玄関の錠をあけてドアを開いた。  そこにいたのは優しい笑顔で「こんにちわ」と挨拶する宅配業務の服を着た大人の女性が立っていた。  ただ、その女性の後ろには正方形の大きな段ボール箱が足元に置いてあった。  そして、手にも胸に収まるほどのダンボール箱をもっていた。 「お母さんか、お父さんはいらっしゃいますか?」  女性の宅配員はルイにそう伺うも、ルイは首を振って明日まで帰ってこないことを言ってしまう。 「そっか、明日までいないんだ……そしたらどうしようかなぁ……」  女性の宅配員は後ろのダンボールと手に持っているダンボールを見比べながらこまった表情をする。 「そのまま置いていっていいですよ?」  ルイは困った表情の宅配員の様子をみて、ルイが商品の受け取りをできないと思われていると思い、「サインくらいできます」と言って玄関に用意されているボールペンを手に取った。 「うーん。実はこの商品ね本人様に中身を確認してもらってからの受け取りになってるの。だから君みたいに小さい子じゃ難しいと思うんだ」 「大丈夫。あたしでも確認できる」 「いやいや、そういう意味じゃなくて……」 「大丈夫だから、見せて」  ルイは宅配員の言葉を押し切って、自分の意見を通すと宅配員は仕方が無いという風に胸に収まるダンボールを玄関においてはこの蓋を開けた。 「はい、中身確認してみて。サイズの問題も大丈夫か確認もお願いしますね」  ルイは言われるがままに箱からモノを取り出してみると、やはりそれは心当たりのあるものだった。  口枷 手枷 足枷 他にも身体を拘束するために使える道具がいっぱい入っていた。  それはすべてルイが母親に頼んで購入してもらったモノであり、自分で使う為に選び抜いたものだった。  宅配員の人はため息まじりに、こどもに見せるもじゃない。と内心おもっているのか立ち上がる。 「ほら、みてもわからないでしょ? お母さんとお父さん帰ってきてから、また届けるよ」  その言葉にルイは「むっ」と頬を膨らませる。 「それ、私が頼んだの」 「キミが? 本当かい? 嘘ついてない?」  女性の宅配員は信じていないらしく、疑った表情と声音でルイを煽る。 「本当だよ!」  ルイには心当たりがあるために顔を真っ赤にして女性の宅配員に本当のことをいう。 「信じられないなぁ……キミが頼んだのなら着けてみてよ」 「えっ? 着けるの?」  ルイは一瞬考える。確かに自分で頼んだモノのはずだけど着けた事はない。初めて買ったのもだった。 「ふぅーん。着けれないんだ。じゃぁ、ご両親が居るころに出直してくるよ」  どうしようか悩んでいるルイへ女性の宅配員はさらに煽る。 「ま、まって! 着けるから! でも、わからないところあるから手伝って……ください」 「うん。いいよ あ、私のことはお姉さんって呼んでね♪」  女性の宅配員は優しく微笑み返すと、ルイの様子を見ながら、拘束の装着を手伝い始めた。 「ここと、ここでしょ。あと、こっちと」  ルイは幅広の革の足かせを膝を折り曲げたところに被せ、そのまま太ももとスネを覆ってしまったその拘束具をベルトで締めていく。 「ちょっと緩いんじゃない? 締めてあげるよ」 「あ、でも」  ルイはとりあえず軽く着けてすぐに外すつもりだった為、あえて緩く締めておいたが、お姉さんがそれを知らずにベルトをしっかり引き締める。 「どうしたの?」 「やっぱ、なんでもないです」  手伝って欲しいといったのはこっちだ。ルイはせっかく手伝ってもらったところ何かいうのに気がひけて何も言えなかった。 「次はこっちのを」  両足の拘束具のベルトがしっかりと閉まり、十分足が動かせなくなったところでルイは次の拘束具へ手を伸ばす。 「まだ、ちゃんと着けてないよ」 「でも、ベルトもちゃんと締めてるよ?」  ルイは変な事を言うお姉さんに拘束具が着いた足を動かして確認をとる。 「ほら、ここの編み上げ紐がちゃんと締まってない」  実は足を包み込むこの拘束具は二重構造になっていて、内側はやわらかく、外側は硬い革で覆われている。その為外側のベルトを締める反対側にワイヤーの編みこまれた編み上げ紐が交差した状態で外の硬い革の部位に緩く通されていた。 「こんなの締めたことないもん」  それをみたルイはわかっていたけど、やり方がわからないがためにスルーしていたことを告げる。 「私がわかるから締めてあげるよ」  お姉さんは指を器用に使って編み上げ紐を締め上げていく。あまりにも手際がよくてルイは驚いていた。  そして、さらに足の締め付けがじわじわと強くなることに不安を感じる。 「これでいいね。次つけよ」  お姉さんがあまりにも楽しそうで少し怖い。 「あ、は、はい」  ルイはお姉さんに催促されると足の拘束具のせいで正座か体育座りの姿勢か両足を左右に開く格好しかできないながらも、自由な上半身を使って姿勢を変えダンボールの中身を覗き次の拘束具をダンボールから取り出した。 「次これです」  ダンボールの中から取り出したのは銀色に光る小さい部品のようなものが5つだ。 「なにそれ?」 「指錠です」  ∞の輪を作るそれは、本当に何かの部品に見えるが一応、鍵穴がついているみたいだだった。 「ふぅーん。でも指使えなくなったら他の道具はどうやってつけるの?」 「他のは自分で着けれないのとつけ方がわからない……です」  ルイはしょんぼりと頭を下げる。本当は着け方はある程度しっている。でも他の拘束具は残っている首輪と目隠しと口枷意外をつけると自分じゃ何もできなくなる。その中でも一番簡単に外せそうな指錠を選んだのだ。  それにお姉さんもわざわざ全部着けるまでしないだろうと思ったのにノリノリになっててこのままだと全部つけてしまいそうだ。 「まぁ、まぁ、んじゃこうしてあげる」 「ふぇ?」  お姉さんはルイの両手を後ろに真っ直ぐVの字にすると手のひらを合わせて、指錠を一つとり、親指へ[カチン]と嵌めた。 「――ま、まって! おねえさん!」 「へぇーコレピッタリなんだねぇ」  ルイはお姉さんの行動を止めようと焦った声を出し抵抗するも両足は不自由で後ろ手にされたおかげでほぼ抵抗できず、お姉さんにすべての指錠を手を合わせた状態の指根元へすべて装着されてしまう。 「まぁ、これでキミは手が使えないから、のこりの道具は私がつけてあげれば全部解決でしょ?」 「つ、つけるのはいいですけど! けど……」 「けど、どうしたの? 私が着けるのはダメなの?」 「そうじゃなくて……」  ルイは言いたい言葉が上手く出てこなくて困った。お姉さんのペースに巻き込まれて変な感じがして何もいえない。 「それなら次のもつけちゃうよー。早く終わらせて私も次のお仕事行かないと」  お姉さんはダンボール箱から次の拘束具を取り出す、三角形で縦に長い袋状のものに底辺の部位からベルトが4本と縦に真っ直ぐに先ほどの足を覆う枷のように編み上げ紐が存在していた。 「なにそれ、見たことない」  ルイは頼んだ覚えの無い拘束具に表情から余裕が消える。 「そうなの? でもキミが頼んだっていう荷物の中にはいってたよ?」  さっきから何度かダンボール箱から拘束具を取り出しているけどもルイには今目の前に見せられている拘束具をみた覚えが無い。明らかに入ってなかったはずだ。 「あ、ほら。説明書がついてるよ」  お姉さんは説明書を数秒読むと不自由に拘束されているルイにその見たことの無い拘束具を装着しようとVの字の後ろ手に被せる。 「まって、あたし知らないの! それみたことないもん!」 「んーっと。なんだっけ、ココをこうして……」  三角形の袋を逆にして両腕を包み込み被せると4箇所のうちの脇の下を通る二つのベルトを胸の前にクロスし、背中の2箇所のベルトと連結すると次はその袋をとじるために背後についている編み上げ紐を足の拘束具と同じく締め上げていく。 「――いっぁ。なにこれ、きつい」  ルイの身体は胸を前に出すように腕が肩から後ろへと引き締められていく。  最後に全体的に紐を引っ張終えると、一番最後の穴だけを残してあまった紐を結び袋の中へ入れる。ルイの腕は背後にまっすぐ伸びたまま動かなくなっていた。 「これでいいのかな?」  宅配員はルイに確認すると、ルイは大きく首を振った。 「全然良くない! これ苦しいの! 速く外して!」 「そうなの? まぁ拘束具だから仕方ないよ。 それに人に何か頼むなら頼みかたってものがあるでしょ」 「お、お願いします……苦しいのではっ――えてうあい?」  『外してください』と言おうとした口には口枷が深くくわえ込まされ、そのまま口の位置を調節され、排水溝のような穴から舌を出すように調節され、後ろでベルトを締められた。最後にパチンと南京錠が締まる音が首の後ろで聞こえた。完全に不意打ちだった。 「あぅえ!! あうぃえ!! おええあぁ!」  突然のことに抗議の声をあげるもすべて意味をもった言葉にならない。  お姉さんは腕を拘束している編み上げ紐の通っていない穴にポッケから南京錠を取り出し[バチン]と掛ける。 「ふぁえ!!!」  『ダメ!!!』と聞き取れるトーンの声に構わず、お姉さんは一度ルイから離れ、先ほどから違和感を感じる玄関の靴を確認した。  ここの家は父親と母親と娘一人のはず。しかし、いまは両親の靴は置いてなく、娘の靴ともう一足見慣れない靴がある。それも小学生が履かないような女の子の靴だ。 「もしかして、お友達きてる?」 「―-!?」  ルイはお姉さんの言葉に一瞬声を出すのを止めてしまう。 「そうなんだ。ありがと」 「んぁああ!!!」    それを肯定と受け止めたお姉さんは声をだして暴れるルイを置いて一階から部屋を一つ一つ確認し、二階へとあがっていった。 ―――――――――――  二階に上がるとすぐに玄関での女の子がいっていた。友達らしき声が聞こえた。 「ルイー!早く解いてー!」  扉越しにも十分聞こえるその声に、言葉の内容に違和感を感じながら扉を開けた。  目の前には目隠しをされ、身体を縄で雁字搦めに縛られている小さな女の子が床に転がっていた。よく見ると耳には何か詰められている様子でこちらの音をハッキリと聞こえていないらしい。  後ろ手に縛られた手には黒い手袋が嵌められ、指先が使えない状態、足も一本の棒のように合わされ縛られている。  その奥には大きなビニール袋が置いてあった。一応、道具は持ってきているが、獲物は既に罠にはまり、何もできない。  それにしても自分の友達を縛って放置しながら自分で拘束具つけるとかアホなんだろうか。  目ぼしいものがないか。奥の袋を探ってみる。先ほどから何か言っているが気にしないでおこう。  言葉は気にせず、ビニール袋の中を調べてみた。するとハーネス付きのボールギャグがでてきた。  それも本格的でガチで人間の言葉を奪い取るタイプのものだ。  他にも既につけている同じ目隠しようの道具や、麻縄が余っている。  このまま連れて行っても煩そうだし、口枷使うか 「…………」  がやがやと喋って煩いので、さっそく口枷を使い、言葉を封じてやった。  すると暴れまわられて癪に障ったから、完全に動けないように逆海老反りに縛り付けてやった。    これで、おとなしくなるだろう。あとは回収するだけだ。  一階に降りて、先ほどの女の子をみつける、なかなかに姿勢がくるしいようで口からは涎をたくさん零し、目からは涙があふれ出ている。  「う”ぅう”う”う”!!」 「あ”ぅぅぅぁぁあああ!!!」  もう、言葉が喋れないことになれたのか獣のような叫び声ばかり上げている。  こっちの子はすこし調教しがいがあるかもしれない。  とりあえず、泣き顔を見ててもつまんないのでダンボールから目隠しを出して着けてやった。  相変わらず、獣のような声をあげて泣き叫んでいる。  最初はどう言いくるめてスキをついて拘束しようと迷ったが、顔を真っ赤にして売り文句に買い言葉を言ってきてくれて助かった。  後半はなんだか、ばれそうだったから無理やり着けてやったけど。まぁ結果オーライだ。  さて、さっさと続けよう。  残っていた段ボール箱を開け、黒いラバーシートに覆われた黒光りする箱を取り出す。  骨組みで正方形の四角形をつくり、ラバーシートを周囲に張り巡らせたこの箱は空気を抜くと中のモノを完全に拘束する。  しかし、今の状態で空気を抜いても窒息してしまう。  開口されている部位から専用の道具を用いて口の中に細いチューブをいれ、その周囲を取り囲むバルーンを膨らませる。なんども吐き出そうと頑張っているが吐き出せないほど大きくなったところでバルーンの空気がそとへ逃げないように空気口を締める。 「ん”ー!!」  抱き上げて、黒光りする箱の中へと無理やり押し込む。少し苦戦するも 小学生の力などたかが知れている。  長めに伸びている呼吸用のチューブを外に伸ばし、シートの出入り口を塞ぐ。  ちなみに「箱の中で動いたら死ぬよ」と身元で囁くと静かになり、そこで耳栓を刺しておいた。  空気を抜くために専用の道具を取り付け、スイッチをおすと掃除機と同じ機械音をならして箱の中の空気が抜けていく。  次第に中にいるであろう少女のシルエットが浮かび上がる。正座をして後ろ手に窮屈に拘束された小さな女の子だ。 「すぅーー。すぅーー」    耳打ちで脅したかいあってか呼吸音だけが虚しくチューブから聞こえる。 「よいしょっと」  少女を閉じ込めた黒い箱をもともと入っていたダンボールへ戻し、チューブだけを外に出してもう一度梱包する。  あとは車で待機している仲間に連絡し運ぶだけだ。  そういえば、もう一人少女がいるんだった。   ――――――――――――――― 「ん”っんぐぅ」  海老反りに縛られてから数分たってもルイは戻ってこない。  縄で縛られた身体はもう限界に達していてあちこちが痛い。  声を出したくなくても、痛みに堪えれなくて自然と声が漏れてしまうほどだ。  顔はもうぐちゃぐちゃ。涎と鼻水でベトベトだった。  早くもどってきてよぉぉぉおおお  ここに居ないルイにそう願うけど、ルイが来る気配が感じられなかった。 「――んん!?」  それから暫くしてうつ伏せ状態で海老反りのまま声を漏らしてると突然顔を何かで拭かれた。  驚いている間にも足首で硬く縛られている縄をなにか弄っているみたいだ。  ふわっと一瞬足が動いた気がしたら、海老反りだった状態から元の真っ直ぐ足を伸ばした状態に戻せれるようになった。 (ルイがもどってきたんだ)  その時の私は、そう思っていままでの苦しさとか窮屈さを忘れたみたいに気持ちが軽くなった。  喜んで身体を預けていると、隣で大きな「ゴトン」という物音が響いた気がした。  耳栓をしてるからハッキリとはわからなかったけど確かに音がした。 「んん? んっ!」  音のしたほうへ顔を向けると、大きくてゴツゴツした手が私の顔を掴んだ。  触られたことなのない感触に全身から嫌な汗が吹き出る。  急に怖くなって声を出すけど、相変わらずくぐもった声にしかならない。 (ルイじゃないの? じゃぁ誰がそこにいるの?) 「ん”-----!!!!!!!!」  そのまま鼻の中に何か細いものが通されていく、鼻の奥へ無理やり通されるそれが痛くて痛くて声が出る。  全身をバタつかせているはずなのに複数の人に身体を押さえ込まれて全然動けない!  鼻の奥までしっかりとくわえ込まされ、鼻の穴を埋め尽くすと鼻での呼吸が少し楽になった。  でも、泣いたときと同じジンジンとした痛みが鼻の奥に残った。 「んっんっんぅ!」  足を振り子のように無理やり動かしてみたら、抑えられていたのが離されて、突然身体が持ち上げられた。  初めてのお姫様だっこ。のようだけど身体に自由は無い。  ものすごく悲しいし、悔しいし、兎に角自分で動けないのが嫌だ。敵に捕まったお姫様ってこんな気持ちなんだろうか。   (てか、どこかへ連れて行こうとしてる?)  抱きかかえられたと思ったらすぐに床に下ろされる。と感じたら、さっきまで身体が触れていた絨毯とは違う感触が肌に触れる。触れた事が無いほどプニプニしてて……目隠しの内側とすこし似てるかも?  「っん」  身体を全部下ろされると、そのまま膝を折りたたまさせられる。胸の前に両足を抱え込む姿勢で右半身が下を向いた状態だ。私がおろされたところには周囲に囲いがあるみたいで、それが何を意味するのかわからず、首を傾げていると、鼻に入れられたモノが触られ、鼻での呼吸が急に苦しくなった 「ん! んん! んぅう”!」 (苦しい……全然息が吸えない!)  それと同時に股のアソコをグイグイと触られると、ニュルってパンツの内側へ丸っこく冷たい何かが入ってきた。 「ん”ーーー!!!!!」 (なんかはいってきたしぃぃぃいいいい)  そのままさらにグイグイ押し込まれると、小さいそれはアソコの中に入ってしまった。  異物がはいってくる感触があまりにも気持ち悪くて声を上げて暴れようとすると無理やり全身を抑えられ、[バタン]と音がした。 (え? ちょ、なに?)  それが蓋を閉めた音だと理解するのにそれほど時間はかからなかった。 「――ん”!?」 (なにこれ……急に圧迫されて……!?)  全身を包み込むプニプニとしたやわらかい感触が次第に膨らみ始め、身体を圧迫し始める。  無理やり身体を暴れさせるもすでに手遅れで身体が全部圧迫されると周囲の膨れたやわらかい感触と同化したみたいにピクリとも動けなくなった。呼吸は少し苦しいけど鼻ですることができた。  今みたいに縄で縛られていようがなかろうがこの状態にされてしまっては動くことができない。 「んぅ?」 (いま、なんか……)  すると、そこに股の中に入れられた小さいボールが[ビビ]っと動いた気がした。  [ビビビ] (動いてる? よね?)  [ビビビビビ] (動いた! 絶対動いた!)  [ビビビビビビビビビビビビ] 「――ん”!!!」 (振動が強くなってるぅ)  [ビビビビビビビビッブブ……]  弱い微かな振動が定期的に続いては消えて、を数回繰り返し、最後に一瞬強い振動が来たとおもった時だった。  [ブゥヴヴヴウヴヴヴヴ”!!!!] 「ん”ん”ん”------!!!!!」  とんでもなく強い振動が延々とアソコを刺激し始めた  目隠ししてて視界は真っ暗のはずなのに目の前に白い光がチカチカと見えた気がした。 (し、しぬ……しんじゃうぅ)  そのあとも何度も白い光が見えて、全身に電気が走ったみたいな感覚が断続的に襲ってくる。  どんなに暴れようと声を出そうと身体を圧迫するやわらかいモノに全部吸収されてしまっていた。  訳のわからない感覚が怖くて怖くて仕方がなくて。  気が付いた時には自分の声が自分では信じられないほどに甘いあえぎ声を上げていることを知ると。  全部がどうでもよくなって、身体を今の状態に任せることにした。  

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