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美術解剖学はお絵かき初心者の間で大変人気です。教科書の種類も世界的に見てトップクラスくらいのラインナップが出ています。ですが独学が多く、SNSの投稿を見ていても、学習がうまくいっていないように思える方を見かけます。教科書はたくさんあるのに勉強の仕方がわからないので上手く学習できていないのであれば、宝の持ち腐れです。なんだか上から目線で書いてしまいましたが、私も学習がうまくできなかったタイプです。なので、学習がうまくいっていない時に似ているなと感じるのでしょう。


 大学で美術解剖学と医学の解剖学を勉強し、美術解剖学を社会人の方に教えるようになって、自分はどうやって美術解剖学を覚えられたのだろう、と考えるようになりました。自分が覚えた方法を辿ることができれば、他人にもその道筋を教えることができるからです。


 もちろん、自分が完璧とは思っていません。自分ではまだまだ覚えることがあって伸び代があると感じるのですが、ここでは一般的な内容を網羅的に覚えられたのかということです。これが他人に教えられるようになれば、講習会や授業などで教育の質も上がります。普段言葉にしていないことを言葉にして伝えることは、私にとって大きな学びの機会がある。


 頭の中でわかっているつもりでも、実際に説明したり、行動に移そうとすると、よくわかっていなかったことがわかるようになる、というのは、日常においてもよくあることです。作品を作る時に頭の中ではすごく面白かったり、最高のものがイメージできても、実際に作品にするとあまりおもしろくないと感じたりするのに似ています。

 そこで現段階の自分が良いと思っている美術解剖学の勉強方法を、文章としてまとめてみることにました。


 最初にお伝えしておきますが、この記事は文章中心の不定期更新になります。イラストは必要な場合を除いてあまり出てこない予定です。

 連載形式でテーマごとに記述していきますが、忙しい人のために最初に結論を書いて、その後に理由を書いていきます。以下の項目は随時更新していきます。パッと思いつくものを挙げてみましたが、他の項目とまとめたり、書き換えたりするので、これが全部出るわけではありません。ご了承ください。


目次(予定)

・どうして美術解剖学の学び方を教えようと思ったか

・アーティストのための勉強方法

・教科書の種類

・用語は住所、解剖図は地図

・頭のてっぺんから爪先まで

・頭の中でわかっていることはわかっていない

・独学でできること、できないこと

・初心者の高望み

・美術解剖学RTA

・ジャッジしない

・「正しさ」症候群と「伝えたがり」症候群

・自分で調べることと人に聞くことの違い



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