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「んっ……れる……♡」  マイルームに入ってカイニスが最初にしたことが、キスだった。腰の溶けるようなディープキス。ベロがぬるぬると口内を這い回り、酸素がすぐ足りなくなる。たまらず唇を開いて息を吸おうとしても、すぐに彼女の舌に捕まり、肺を吐息で満たされる。  脳味噌がいよいよ蕩けてきたところで、ベッドの上に優しく転がされた。 「フーッ……♡ フーッ……♡」  潤んだ息と共に、カイニスは浴場から出る際に纏った衣服を、再び脱ぎ去った。彼女の爆乳と桃尻、巨根が一瞬で曝け出され、ブリュンッッ! と揺れる。  何度見ても、陰茎に響くふたなり女体。思わず唾を飲み込んでしまったマスターに、カイニスが手を伸ばしてくる。一瞬、服を破り裂かれると思ったが、意外にも彼女は母が子にするように、優しく脱がしてくれた。  互いに、一糸纏わぬ姿。  カイニスの裸を見て、マスターは痛いぐらい勃起する。マシュへの操だとか、罪悪感だとか、心を縛るものはいくつもあったが、オスとしての本能が目の前のメスに種付けしたくて唸っていた。  だが、そんなマスターのペニスが霞むほど、カイニスの陰茎は雄々しく勃起していた。  ヘソまで余裕で届く30センチペニスは強く痙攣し、鈴口から真っ白なゼリーを漏らす。握り拳よりデカい睾丸はひっきりなしに蠢いて、元気な精虫を何億匹も製造してることが丸わかりだ。  陰茎をひくつかせながら、カイニスはゆっくりとベッドに上がった。乳だけで12キロはありそうな彼女の体重で、スプリングがわずかに軋む。  押し倒されたような体勢で、十秒ほど見つめられる。  淫欲に蕩けた、海色の瞳。 「……気持ちよくしてやるからな」  言いながら、カイニスは先走りを指先で掬い、ネバネバと捏ねた。尋常じゃない精液の臭いが部屋に溶け、鼻に入り、肺を蕩かす。マスターのペニスが、犬の尻尾のように跳ねる。彼女のザーメンが醸す魔力には、催淫作用まであるらしかった。  ポワァ……と頬を染めたこちらの様子に、カイニスは優しく笑った。それから、先走りで粘着く指先を、ゆっくりとマスターの菊門に添えた。  ぬちょ……ぬちゅ……。  カイニスの濃密なカウパーは、尻に入り込むと淫らな炎に変じた。昨日入れられたダヴィンチ製の霊薬と同レベルの昂りが、ペニスを更に堅くする。 「……準備は、こんなもんでいいか?」  カイニスが囁くように尋ねてくる。その目はぎらついていたが、しかし笑みそのものは優しい。その穏やかな微笑はカモフラージュというより、彼女の心の内面から滲んだもののようだ。  チュッ……と額にキスを落とされる。性欲任せのマシュとは違う、慈しむような唇。  まずい、と思う。  気を抜けば、落ちてしまいそうだ。  マスターはカイニスから目を逸らしつつ、言った。  コマンドコードさえ剥いでくれれば、それでいい。  今日の情事が終われば、カイニスとはただの相棒に戻る。  俺の恋人は、マシュだけだ。 「……一番最初に告白しただけで、そこまで想って貰えるのかよ。羨ましいなあ」  カイニスは寂しそうに言いながら、今度は首筋にキスを落とす。彼女が唇を合わせるたびに、その爆乳がマスターの胸に押し付けられ、柔らかく潰れる。その巨大な乳首は、勃起したままだ。 「……してえこと、沢山あるんだよ」  カイニスが夢でも見てるかのような甘い声を出す。その間にも、彼女のペニスからは精液とほぼ変わらない濃度の先走りが溢れ、マスターの腹にかかる。焼けそうなほど熱い。 「フェラとか、パイズリとかでさ。……あんたのチンポ滅茶苦茶にしてえって、ずっと思ってたんだ」  マスターは戸惑った。  だって、今のカイニスの台詞は、まるで。 「……あんたに惚れてたんだよ、オレ」  淫欲に濡れた瞳が少し和らぎ、愛おしそうな、寂しそうな視線が現れる。  突然の告白に返答に窮する。そんなマスターの様子すら慈しむように見つめて、カイニスは続けた。 「笑っちまうよな。この神霊カイニス様が、冴えねえ野郎相手にお熱だ。分かってるよ、キャラじゃねえってのはさ。……でも、仕方ねえだろ。本気で、好きになっちまったんだ」  そこで一度言葉を止め、カイニスは啄むようなキスを落としてきた。リップ音と水音が部屋に響く。まるで恋人同士が睦み合っているようだ。 「……あー、キス美味え。ずっと、したかったからだろうな。キスも、セックスも、すっげえしたかった。……あんたがマシュと付き合い始めたって聞いてからは、特にだ」  マシュ。その名前を聞いて、一瞬強ばったマスターの唇に、カイニスは舌をねじ込んだ。美味しそうにヂュルヂュルと音を立てて、「ぷはっ」と口を離す。銀色に光る唾液の糸が、二人の唇を繋ぐ。 「……もしもあの女が、あんたを幸せにしてたんなら諦めたさ。でも、実際にはそうじゃなかった。盛りのついた猿みたいに、あんたを犯しつくしやがった」  若干苛立ちの混ざった言葉を吐き捨てて、カイニスは笑った。 「奪おうって思ったよ。いや、正確には取り戻すか? あの色情魔からあんたを取り戻して、戦いが終わるまでその隣を独占しようと思った。……だが、それでも凌辱は嫌だった。……蹂躙は好きだが、でも、あんたを辱めたくはなかった」  カイニスはやや沈んだ声で続けた。 「……だから、あんたの方から堕ちてきてもらおうと思ったのさ」    彼女の手のひらが、モニュウ……! と溢れんばかりの乳肉を揉みしだく。見せつけるように、親指ほどある巨乳首の先をマスターに向けながら、よがる。 「んっ♡ っへへ、デカいだろ? オレには変化のスキルがあるからな。ちょっと盛ったり膨らませたりするぐらい、朝飯前なんだ。……マスターがオレのデカ乳見て、金玉グツグツするの、よーく分かったぜ」  そして、カイニスの右手が今度は自身のペニスにかかる。 「このチンポも、後から生やしたもんだ。……マシュの野郎に、あんたの処女奪われちまったからな。……隅々まで取り戻すには、竿も玉も必要だったんだ」  ドロドロになった先端が、ゆっくりとアナルに当てがわれる。亀頭だけで、火傷しそうなほど熱い。 「マスターがマシュに義理立てすんのは分かるよ。……でもさ。納得いかねえんだ」  鎖骨に、キスされる。カイニスの柔らかい唇が触れるたび、心臓がうるさくなる。   「あんたが最初に惚れたのは、オレだったはずだろ?」    ドクンッ! と心拍数が上がる。  自分の恋心が、カイニスにバレていたという事実に、全身が驚愕する。  その驚愕ごと貫くように、彼女の巨大なペニスが入り込んできた。  ズリュリュリュリュリュウ……♡ 「んおっ♡」  カイニスが気持ちよさそうに笑う。見る者全てを魅了するような、美しく、淫らな表情。  だが、そんな彼女の顔を、マスターは見れなかった。  押し入ってきたペニスが、あまりにも良すぎた。    マシュのそれより10センチ以上長い肉竿が、直腸の深いところまで届く。普通であれば、そこを圧迫されても不快感や痛みしか生じないであろう器官。それなのに、マスターの腹の中にはとめどない快楽が凄まじい勢いで膨らんでいく。きっと、カイニスの先走りにより、おかしくなってしまったのだろう。彼女のザーメンが擦りつけられた箇所が、どんどん性感帯として発達していくようだ。  ペニスに走る極太の血管もやばい。真珠のような存在感で、前立腺や精嚢の辺りをこすり上げ、とめどないドライオーガズムを流し込んでくる。  一回の挿入で、マスターは既に三回絶頂していた。  だが、よがっているのはカイニスも同じだった。 「ぐっ……♡ キッツ……♡ オレのチンポに絡んできて、ザーメン搾り取ろうとうねりやがる♡ あの女が夢中になるのも分かるぜ……♡」  彼女の大きな睾丸が、ブリブリと精子を作っている。一匹一匹が特濃の魔力を放っており、双球からは夥しい気配の群れが滲んでくる。  こんな時マシュであれば、ペニスのイライラに任せて、強引に覆いかぶさってくるだろう。しかし、カイニスはマスターを組み伏せて力任せに腰を振るでもなく、挿入したまま穏やかに笑った。 「……怖がらなくていい。オレはあいつとは違うからな。マスターが気を失うまで身勝手にズコバコするこたぁしねえよ。……言ったろ? 気持ちよくしてやるって」  カイニスはゆっくり、ペニスを引き抜いていく。30センチの巨根が、マスターの中の性感帯をねっとりと舐め、溶けるような快楽を生む。   「ゆっくり行こうぜ。さっきはちょっと虐めすぎたからな。その分、本番では優しくしてやるよ」  彼女の大きな乳房が重たく揺れ、慰めるようなゆるやかなピストンが開始される。一突きごとに大きな尻を踊るようにくねらせ、さっきとはまるで違う軌道でイイところを責めてくる。  恋人のようなセックス。  恋人であるマシュよりも恋人らしい、愛に溢れたセックス。 「ん……♡ ふっ……♡ おっ……♡ はっ……♡」  ずるるるるるるるぅううう……♡  ぬりゅんっ♡  ずろろろろろろぉおおおお……♡  くいっ♡ くいっ♡  ずるるるるるるるるぅうう……♡  長すぎる彼女のペニスが、優しく、奥の奥まで入り込む。  マシュがどれだけ乱暴に腰を振っても、決して届かないような気持ちいい深部。  一突きされるたびに、大海のようにゆったりとした、膨大な快楽が全身を包む。  それは凌辱で生じる暴力的なアクメではなく、幸福と直結するような満ち足りた快感。  カイニスが穏やかな表情で腰を振るたびに、マスターの陰茎がピクンッと跳ねる。  射精回数は、既に10回を超えている。  なのに、マシュとのセックスの時のような疲労感はない。  そのうち、カイニスの睾丸がぎゅぎゅぅ……と持ち上がってきた。  ただでさえ太い彼女のペニスが更に膨らみ、尿道がボコッと広がる。  ああ、射精するんだ。  風呂場で見た、カイニスの大量射精。一連なりになった特濃ザーメン。神霊の強靭な遺伝子。  あれが、全部注がれるんだ。  マスターが多幸感の中で、ぼんやり思うと。 「……外に射精してほしかったら言えよ。抜くからさ」  カイニスの優しい言葉に、思わず目を見開いた。  もしもマシュであれば、こちらの気持ちなどお構いなしに、濃厚なザーメンを注ぎ込んできただろう。  なのに、目の前の彼女は、中出ししていいか聞いてきた。    大切にされているのだと、心の底から感じてしまう。  キュンキュンと、前立腺が疼く。精嚢が疼く。意識が蕩け、魂が蕩ける。  この人が好きだと、自分の全存在が叫んでいる。  マスターは。  カイニスが気持ちいいなら、中に出してくれ。 「……オレに気持ちよくなってほしいってことか?」  彼女が優しく微笑みながら聞いてくる。マスターは少し恥ずかしがりながら、コクリと頷く。  カイニスは。 「……よっしゃ♡」  小声で、嬉しそうに呟いて。  その喜びようが、あまりにも可愛らしくて、マスターは彼女のためだけに、尻に力を入れてしまう。  今までよりも強い奉仕に、カイニスは気持ちよさそうに腰を震わせ、ニマァ♡ と笑った。 「マシュよりもブッ濃いの、射精してやるからな♡」  恋人の名前を出され、罪悪感と恥辱が一瞬顔を出すが、それよりもカイニスが喜んでくれていることほうが大事だった。  長年の相棒が、腰振りを少し早める。  想い人が、ピストンの速度を高めていく。  彼女の大きな睾丸が尻を叩くが、それすら愛おしい。  そして、カイニスのペニスがひと際大きくストロークし、互いの肉が溶けあうかと思えるほど深く潜り込むと。  ビクンッ♡ と彼女の腰が気持ちよさそうに震えて。  ぶりゅっっ!♡  どぶどぶどぼどぼぼぼぼぼぼぼっっ!!♡♡  ぬびゅびゅびゅびゅうううううううううう!!!♡♡♡  熱くて濃いゲル状の塊が、直腸をミッチリと埋めていく。  凄まじい青臭さが五臓六腑を逆流し、口内にまで溢れてくる。  液体も、気体も、全てがカイニスの魔力に塗れ、快楽を生んでいく。  意識が曖昧になるほどの塊のようなアクメ。  なのに、マスターは充足感があった。  精も根も尽き果て、ボロ切れのようになるマシュとの事後とは、性質を全く異にする気持ちよさ。  腹の底まで、幸せだ。 「そろそろ、コード剥ぐか?」  結合したまま、カイニスが微笑む。  その時になって、ようやくマスターはこのセックスの目的を思い出す。そうだ、自分はコマンドコードを剥ぐために、カイニスの言うことを聞いていたのだ。決して、恋人のような満ち足りたセックスをするためではない。    なのに、満ち足りたりすぎて、当初の目的を忘れていたのだ。 「んだよ。顔赤くしちまって」  楽しそうにカイニスが笑う。その滑らかな掌が、愛おしそうに頬を撫でてくる。 「くく、今さら恥ずかしがってんのか? それとも優しく抱かれたせいで、オレに惚れちまったか?」    マスターはますます赤面した。  図星だった。  物凄い速さで、カイニスへの恋心を強めてしまっている自分がいた。  それどころか。 「……♡ マスター、チンポ今までで一番ビンビンになってるぞ?♡」  カイニスが嬉しそうに笑い、ビクンビクン震えるマスターのペニスを、人差し指でチョンとつつく。それだけで、睾丸が跳ねて輸精管が苦しくなる。  さっき出されたザーメンのせいだ。  先走りにすら催淫作用のあるカイニスの、本気精子。グッツグツに練り上げられたスライム種汁を、直腸に大量に出されたのだ。  全身が、燃えるように熱い。  その灼熱全てが、性的快感で出来ていた。  マスターの目が、トロンとする。  カイニスの瞳が、そこで初めて、獰猛に輝いた。 「ああ、悪い悪い♡ オレのザーメンにあてられて、身体が完全に発情しちまったみてえだな♡ もう何もしなくても射精しちまうだろ?♡ さっきから金玉上がりっぱなしだもんな?♡ でも、仕方ねえよな♡ 中に欲しいって言ったの、マスターだもんな♡」  彼女の囁きに、明らかな獣欲が混ざり始める。さっきまでと違い、こちらを慮るような優しさがない。  でも、マスターには分からない。  カイニスの言葉が全て、尊い愛の囁きに聞こえてしまう。  完全に、魅了されていた。  腹に詰め込まれた大量のザーメンが、マスターの中のあらゆる枷を引きちぎり、カイニスへの思慕の念を強烈に育てていた。  完全に落ちてしまったマスターに、彼女はニヤニヤと笑いかける。 「ったく♡ あんたがちょろくて助かったぜ♡ もしあの時『外に射精して』って言われてたら、絶対中出しレイプしちまってたもんな♡ やっぱあんたとはラブラブ中出しセックスしたかったからさあ♡」  恐ろしいことを言いながら、カイニスはゆっくりとペニスを引き抜くと、マスターの上に跨った。 「さて、と♡ 神霊ザーメンで説得したところで、メインディッシュとするかな♡ ……あんたの童貞、貰ってやるよ♡」  嬉しそうな、楽しそうな、じっとりとした囁き。それを耳に注がれて、マスターはゆっくり頷いた。既に頭の中はカイニスのことでいっぱいだった。  完全に落ちたマスターの様子に、彼女は満足げに笑って。  それから、ちらっと部屋の隅の時計を見た。  時刻は午後三時まであと十秒といったところだ。  五。  四。  三。  二。  一。  三時ちょうどに、マイルームが開いた。 「……何、してるんですか?」  マシュ・キリエライトは、わなわなと震えながら、マスターのマイルームに立ち尽くしていた。そのアメジストの瞳が、ベッドの上で今にも交わろうとする男女の裸体を映す。  彼女の手には、この部屋のカードキー。恋人だけが持っている合鍵で、情事の瞬間に入り込んできたのだ。  浮気現場を発見されたような状況に、しかしカイニスは慌てない。むしろ余裕の表情で、にっこり笑う。 「メッセージ送信は、十秒前に設定してたんだけどなあ。どんだけ慌てて来たんだよ」 「……先輩。これはどういうことですか」  カイニスの言葉を無視し、マシュは憤怒を滲ませる。部屋の扉を閉め、鍵を掛け、詰め寄るために一歩踏み出す。  二歩目を踏む前に、彼女はへたり込んでいた。 「……!? な、に……これ」  口元を押さえながら、呻く。その様子がおかしい。マシュは顔を真っ赤にして、息を荒くしていた。  その股間が、ビクンビクンとテントを張っている。 「あーあ。オレのザーメン臭が立ち込めた場所に安易に入るからだよ」 「ぐっ……! あ、あなたの精液のせいですか……! おぇっ……! あ、頭ガンガンする……! せ、先輩……! 大丈夫ですか……!?」 「聞こえてねえよ。今のこいつは魅了状態だ。身勝手なセックスしかしてくれねえ恋人もどきなんざ眼中にねえってさ」  カイニスは楽しそうに舌なめずりして、見せつけるようにマスターにキスを落とす。その様子に、マシュが唸る。 「ひ、人の恋人に……キスするなんて……」 「恋人? 肉便器の間違いだろ。……少なくとも、テメェにとってはな」  マスターの首筋に舌を這わせながら、カイニスの瞳がギラリと光る。淫欲とは違う、仄暗い視線。 「悔しかったら奪ってみろよ。前みてえに、横から掻っ攫ってみろ。やっすい告白でもしてよ」 「こ、の……!」  マシュはギリィ……と歯を軋ませる。しかし、一歩も動けない。カイニスの精液が放つ特濃の魔力に汚染され、手足が痺れて思考が潤む。  スカートのテントに、シミが広がっていく。  カイニスが、嗤う。 「ははは、チンポからくっせえ先走りドプドプ出てんぞ? マスターの痴態見て、催しちまったか? それとも、寝取られ趣味でもあんのかよ?」 「そ、そんな訳ないでしょう……! このいやらしい魔力汚染さえなければ、すぐにでも奪い返して……! お゛うっ!?♡」  マシュのペニスが、ビッグン!♡ と跳ねる。彼女の憤怒と憎悪に濡れた顔が、一瞬蕩ける。カイニスはますます笑みを深める。 「うっっっわ! 今、イキかけたろ? そんなにこの状況がイイのかよ? 仕方ねえなあ、じゃあサービスしてやろうか? テメェとの付き合いも、いい加減長いしな」  カイニスはそこで立ち上がると、ベッドから降りて、腰を抜かしているマシュの首元を掴んだ。そのまま、目を白黒させている彼女の服を裂く。真っ白いメートル超えの爆乳と、ビクンビクンと痙攣する18センチペニスが露わになる。  マシュの豊満な裸体を、しかしそれ以上に実っているカイニスは鼻で笑う。 「はっ。乳もチンポも、貧相だなあ。それでよく今までマスターのこと抱き潰せてたよな」 「よ、余計なお世話です……! あ゛っ♡」  ぴゅるっ、とマシュの白いペニスから半透明のカウパーが漏れる。カイニスは不愉快そうに顔をしかめた。 「くっせえカウパー垂れやがって。オレのマスターに引っ掛けたら承知しねえぞ」  彼女は全裸のマシュをベッドの側まで引きずると、自分は再び蕩け顔のマスターの上に跨った。 「おら、特等席まで引っ張ってやったんだ。よく見とけよ? 溜めに溜めたマスターの濃厚ザーメン、ぜーんぶオレに食われちまうところをな」 「や、やめ……♡」 「やめねーよ」  カイニスはニヤァ♡ と笑い、ゆっくりと腰を落とす。はしたないガニ股が、マスターのフル勃起ペニスに近づいていく。  くちゅ……♡ 「んっ♡ へへっ♡ マスター、見えるか?♡ お前のチンポ、オレの割れ目に当たってんぞ?♡」  カイニスはうっとりしながら、マスターに笑いかける。そして、自分の巨大なペニスと睾丸を僅かに持ち上げ、その後ろにある潤んだ秘部を見せつけた。じっとりとラブジュースを垂らす女性器が、クパクパとひくついている。 「ほら、マシュも見えるか? 好きな男の童貞が、他のやつに奪われちまうぞ? テメェが欲しくて欲しくて、よく分かんねえコマンドコード使ってまで手に入れようとしたチンポが、ズリュンッてオレの中に入っちまうぞ? ちゃんと見えるか?」 「くそっ……!♡ くそぉ……!♡ 絶対、ゆるさ……!♡」 「聞こえねえよっ!♡」  どちゅんっっっ!!♡ 「お゛お゛ぉっっ!!♡♡」  カイニスはビクンと仰け反り、舌をピンと突き出して白目を剥いた。その口角はだらしなく上がり、彼女が挿入によって手に入れたアクメの凄まじさを物語っている。  そんな彼女以上の快楽を、マスターは打ち込まれていた。  ペニスが、溶けそうだった。  カイニスの膣は、まるで万力のように陰茎を締め上げてきた。海綿体も尿道もメチャクチャに抱き潰し、奥にある金玉の中身を全部絞り切ってやるという執念モロバレの、えげつないバキュームだ。  内部構造も凶悪だ。イソギンチャクのようにひしめくヒダヒダが、マスターのペニスを余すところなく擦り上げ、金玉を重くする。  たった一度、腰を落とされただけで、マスターは海に飲まれるような底なしの快楽に囚われた。  でも、カイニスは。 「……動くぞ♡」  そう囁くと、ベッドに噛み付かせた両脚をはしたなく気張って。  ばっちゅん!!♡  尻肉が波打つほど強く、マンコを振り下ろした。  さっきの優しいピストンとは全く違う、力強い凶悪な腰遣いで、何度も何度も振り下ろした。  ばすんばすんばすんばすんばすんばすんばすんばすんばすんばすんばすんばすんばすんばすんばすん!!♡♡  ベッドに手をつき、腰を高くまで上げて、マスターの股ぐらに食い込ませるように叩きつける。  ぐりゅんぐりゅんぐりゅんぐりゅんぐりゅんぐりゅんぐりゅんぐりゅんぐりゅんぐりゅんぐりゅんぐりゅんぐりゅんぐりゅん!!♡♡  少しだけツイストを加え、変幻自在の渦潮のような挙動で、マスターの輸精管の空気を抜き絞り上げる。  どちゅどちゅどちゅどちゅどちゅどちゅどちゅどちゅどちゅどちゅどちゅどちゅどちゅどちゅどちゅどちゅどちゅどちゅどちゅどちゅどちゅ!!♡♡  尻肉をムチィ……♡ と密着させ、ペニスの逃げ場のないようなゼロ距離で、小刻みな抽送を繰り返して責め立てる。  神霊サーヴァントの容赦ない種絞りプレス。  雌が雄を蹂躙するためだけの、遊びのない交尾動作。  数分足らずで、マスターは百回以上イカされた。  マシュとのセックスの比ではないほどペニスが膨らみ、睾丸が持ち上がり、輸精管が震えている。  射精。  射精、したい。 「……漏れそうか?」  カイニスが笑う。  そのおっもい爆乳をマスターの胸で押しつぶし、腰だけでバスンバスン陰茎にむしゃぶりつきながら、彼女が囁く。 「精液、ちゃんとダマダマになったか? 一発でオレを孕ませられるぐらい、ブッ濃いの金玉に溜められたか?」  なった。  種付けのためだけのザーメン、準備できた。 「先輩……っ♡ 先輩……っ♡」  隣で、少女の呻き声が聞こえた気がする。でも、構わない。今はただ、カイニスを孕ませたい。 「駄目♡ 駄目です♡ 私以外の女の子に種付け駄目♡ 繁殖目的のギトギトザーメン注ぎ込むの絶対駄目♡」  マシュが涙目で呻く。  憤怒も、憎悪も、屈辱も嫉妬も絶望も彼女の表情にはしっかり渦巻き。  それを全て塗りつぶすような喜悦が、あさましいアクメ顔として、その美しい容貌を彩っていた。  腹の減った犬のように、口端から涎を垂らしながら。 「やだぁ♡ 私に射精してください♡ カイニスさんなんかのマンコに浮気しないで♡」  懇願する最中も、左手はクリトリスを弄り、右手はペニスを扱き上げている。蹲踞の姿勢のまま、先走りと愛液で床をグチョグチョにしている。  哀れで醜い、猿のようなオナニー。理性のないセンズリ。  もはや、カイニスはそんなマシュのことなど見ていなかった。 「う゛っ……ふぅ♡ へへ、子宮降りてきてんの分かるか?♡ チュッ♡ チュッ♡ ってチンポにキスしてんの分かるか?♡ そこに射精するんだぞ♡ 卵子ちゃんと捕まえろよ♡ ん♡」  カイニスの腰遣いがネットリとする。尻全体を使うようにくねり、種を搾り取ろうと踊る。そのペニスもガチガチに膨らんで、今や35センチまで到達した。デカタマもググ〜ッと持ち上がり、次の瞬間にでも爆発しそうだ。    そして、それはマスターも同じだった。  溜まりに溜まった快楽の負債が、睾丸でウジャウジャと蠢き、絡み合い、濃厚なザーメン塊となっているのが分かる。そのドロッとした輪郭が、輸精管にピッタリと張り付き、開放の瞬間を今か今かと待っているのが分かる。  確実に雌を孕ませる、高密度の精子。  絶対に卵子を食い荒らす、獰猛な精虫の群れ。  神霊が相手でも、100パーセント命中してしまうような、強烈な一発。 「……あ♡ 尿道、ボコッてしたな♡ これならどんなエッグイ固形ザーメンでも通れるな♡ よし♡」  そして、カイニスはどこからともなく海色のコードリムーバーを取り出して、マスターの腹の上にかざし。  スパイダー騎乗位の体勢で、マスターをニヤァ♡ と見つめた。 「イく時、ちゃんとオレの目見ろよ♡ 誰に気持ちいいザーメンこき捨てるか自覚しながら、ビュブブッてしろ♡」  そんなことを言われるまでもなく、マスターはカイニスを蕩けきった目で見つめていた。彼女が尻を打ちつけるたびに、甘い声が腹から押し出された。  カイニスは、デカ乳をブリュンブリュン揺らしながら、いよいよラストスパートをかけてきた。彼女の全体重の乗った杭打ちピストンが、部屋に木霊する。 「ほら、金玉に力入れろ♡ 今度はマジで射精るからな♡ もう寸止めなんてしてやらねえ♡ オレの本気種絞りプレスで、一生忘れられない激重アクメきめろ♡」  じゅぱん! じゅぱん! じゅぱん! じゅぱん! じゅぱん! じゅぱん! 「あ゛〜!♡ やべえ、金玉とチンポ揺れて気持ちいい!♡ でも我慢だ♡ あんたと一緒に射精してえからな♡ どっちが気持ちよく出せるか勝負でもするか?♡ へへっ♡」 「ふぅ♡ ふう゛♡ くそっ♡ 先輩もカイニスさんも私のこと少しも見てない♡ このままモブとして射精するんだ♡ 先輩の煮凝りザーメン全部カイニスさんに横取りされるの見ながら射精するんだ♡ 最低♡ 最低です♡ 酷いよぉ♡ あはっ♡」  泣きながら快楽に顔を歪め、マシュがペニスを扱き上げる。想い人にも恋敵にすらも相手にされず、無様で虚しいアクメに向かってひたすら突き進む。それなのに、彼女のペニスは今までで一番太く怒張していた。  そして。  二対の睾丸が、同時に震えて。  二本のペニスが、一度に膨らんで。 「「イ゛ッッッグ!!!!♡♡♡」」  二人の雌が、同時におっもいアクメを決めた。  ど っ ぶ う う う う う 。  ご ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ び ゅ 。  カイニスとマシュのペニスから、綱のような太い精液が宙に這い出る。  それはそれぞれ別の角度で、マスターの身体に降りかかり、陣取り合戦でもするように次々マーキングしていく。  片方の精液がのしかかるたびに、もう片方の金玉が迫り上がって、追加のザーメンを吐き出す。  その中で、カイニスのリムーバーが光った。  輸精管前に殺到し、トグロを巻いたマスターのザーメンが上ってくる。  二人のふたなりのえげつない射精を見せられ、一拍ほどお預けを食らったペニスが、その一拍で快楽を十倍ほどに跳ね上がらせ、ブクッと膨らむ。  隅々まで、気持ちいい。  精子の流動が分かる。  精虫の輪郭が分かる。  ジャイロ回転しながら、無数の粒々が輸精管を舐め、尿道を擦り上げ――。  ピッタリと子宮口に重なった鈴口から、小便のように一気に噴き出た。  じょぼぼぼぼぼぼぼぼっっっ!!!♡♡♡  どぽんっ!♡ どぽんっ!♡ どぽんっ!♡ どぽんっ!♡ 「……ヤッベ♡ 胎、ピチャピチャいってる♡」  カイニスはニンマリと満足気に微笑みながら、じっとりとマスターを見た。それから、マシュの方にニヤついた視線を向けた。 「あ゛〜♡ 子宮で食うザーメンうっめえ♡ 育ててくれてありがとな、マシュ♡」 「うぅ♡ うぅうぅぅぅぅ!♡♡ 先輩っ♡ 先輩ぃっ♡♡」  マシュは恨めしげな呻き声を上げながら、それでもまだオナニーをしていた。鈴口からブリブリと新鮮な精子がどんどん吐き出され、マスターに覆い被さっていく。  それを見て、カイニスは心底馬鹿にしながら笑った。 「あはは♡ んだよ、マーキングし直そうってか?♡ 諦め悪いなあテメェは♡ よし、トドメ刺してやるよ♡」  カイニスはその巨大なペニスを指の輪に通すと、 「ふんっ!♡」と思いきり腰を突き入れた。瞬間、その黒光りした鈴口から、波濤のようなザーメンが大量に吹き出して、マスターの全身を覆ってしまった。 「テメェが必死こいて十発出しても、オレのかるぅい一発に量も濃さも敵わねえんだよ♡ 神霊の金玉舐めんな♡」  嘲ってる最中も、カイニスはまだドボドボ射精していた。千切れることのない極太ザーメンロープは隅々まで半固形で、マスターの体の上に束になって折り重なっていく。ずっっしりと体にのしかかり、先ほどの優しい中出しが欠片も本気でなかったことを示す。  名器へのエッグイ膣内射精の余韻で、案の定脳みそが馬鹿になったマスターに、カイニスは囁いた。 「じゃあマスター♡ こっから十回ぐらい攻守交代して、マシュにオレたちのラブラブ中出しセックス見せてやろうぜ♡ 今日から独り身の可哀想な後輩に、オカズをたっぷり用意してやらねえとな♡」  今日から独り身。  マシュが、独り身になる。  その言葉の意味をマスターが理解するより早く、カイニスは笑った。 「もう逃さねえよ、マスター♡ 海より深く、愛してやるからな♡」  マスターは、惚けた顔をして。  そのまま、カイニスにキスをした。  次の瞬間、彼女は喜悦の表情を浮かべ、マスターの上で再び狂ったように腰を振りはじめた。  その光景に、マシュはノーハンドで射精した。  それまでで、一番長くて濃くて気持ちよくて、終わってる射精だった。 【完】

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最高でした。ありがとうございました。