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みなさんどうもです、さかいです。

今回はいつもと趣向を変えて、僕の現時点での考えや、創作活動を通じて今後10年どう行動していくかを自分自身で整理するため記事にまとめてみました。

自分用の覚書みたいなものですが、よろしければお付き合いいただけると幸いです。



まず、現状の確認です。

2023年5月16日現在、僕のTwitterのフォロワー数は10.8万人、pixivのフォロワー数は8.8万人くらいです。

ありがたいことに絵を描き始めた当初とは比較にならないくらい沢山の方に拙作を見ていただけるようになり、本当に感謝に堪えません。

2018年、4コマ漫画を描き始めた当初に立てた「フォロワー10万人」という目標も達成することができ、一区切りついたな、というのが正直な気持ちです。



そんな僕の次の目標は、ずばり『自分のオリジナル作品を作り、それをIPとして展開していく』というものです。



ちなみにIPとはインテレクチュアル プロパティの略で、知的財産のことを指す言葉です。

今ですと僕のことを二次創作で知った方が多い、というかほとんどの人がそうだと思うので「えっ?」と思うかもしれません。

ですのでこの目標について『さかい個人』というミクロな視点と、もう少し俯瞰してみた『マクロな視点』で説明していこうと思います。



まず、僕個人の話からです。


現在まだまだ僕は元気ですが、この元気もいつまで続くかはわかりません。

年齢を重ねるにつれて体の自由はきかなくなってくるでしょうし、作るものも時代遅れになり、色褪せていく事になるかもしれません。

少なくとも70歳、80歳になっても今と同じように活動できるとは流石に考えられないです。


更に最近ではMidJourneyやStable DiffusionのようなAI技術の進歩により、僕が描くよりも明らかにハイクオリティなイラストが1分足らずで生成できてしまいます。

このAI技術も今はまだ出始めなので問題が噴出していますが、やがて法整備やルール作りが進み、次第に落ち着いていく事でしょう。

インターネットやスマートフォンがそうだったように、一度民主化したテクノロジーとは上手に付き合っていくしかないと思います。

そしてこの技術革新は時間と共にどんどん進化し、それを止めることはもはや不可能になる、と予想しています。

今はまだ喧々諤々の論議が巻き起こっている段階ですが、この先10年を考えるとおそらくAIイラストが使用される場面は増え、手描きとAIのハイブリットのような作品も増えていき、いずれは動画やアニメのようなものもAIで作れるようになっていくと考えられます。

そのような状況になったとき、僕たちクリエイターはどうやってAIと差別化していけばいいのか。


その答えの一つが『IPを持つこと』です。


例えば「ちいかわ」や「ポプテピピック」などはネット上でパロディイラストが溢れていますが、どれだけコピーが作られてもその価値が低減することはなく、むしろ逆にそれが人気の担保となっており、その地位を確固たるものにしているという印象があります。


このように、AIの得意な「絵柄の模倣作品」が生み出されたとしても、それが損失になりにくいのが「IPを持つ」ことの強みの一つです。


また、「ドラえもん」や「クレヨンしんちゃん」などの作品はすでに作者の方が亡くなっていますが、今でも新作の映画やTVアニメが作られ、多くの人たちに利益をもたらしています。


つまり、「知的財産に働いてもらうこと」で、この先僕がおじいちゃんになっても、事故などで絵が描けなくなったとしても利益を生み出し、僕が死んだ後も社会に稼げる財産を残すことができる、ということです。


これが僕なりの「絵描きがAI時代を生き抜くための方法」であり、この先僕がIP取得を目指すミクロな理由です。



次に、社会という枠組みで見たマクロな話です。


皆さんもご存じの通り、日本は少子高齢化によりどんどん社会から活力がなくなり、経済的な面でも停滞傾向にあります。

かつては世界2位だった経済大国も今は見る影がなく、現在は3位、そして近いうちにドイツやインドに抜かれ更に転落するであろうと予想されています。


更に日本の主要産業は自動車の輸出、特にトヨタによる影響がとても大きいです。

現在トヨタの年間販売台数は世界で900万~1000万台くらい、それによってだいたい20~25兆円くらいの売り上げがあります。

トヨタの自動車は巨大なサプライチェーンの上に成り立っており、これが現在、日本の経済を支えている屋台骨と言っても過言ではありません。


ですが、このトヨタによる世界的な活躍も、今後は陰りが見えると予想されています。


欧州では2035年以降、新車登録できる車をゼロエミッション車(二酸化炭素を排出しない車、電気自動車など)に限定する方針を打ち出しています。

現在は水素エンジンなどを含めるかどうかで議論がされているようですが、大まかな方向性は変わらず、2045年までにガソリン自動車をゼロにする、という目標で動いています。


知っての通り、日本はEV車に関しては遅れをとっており、ガソリン車、またはハイブリット車の売り上げがほとんどです。

トヨタは水素エンジンの開発を急いでいますが、これもまだ将来は不透明で、楽観視せず、まだまだ注視していかなければなりません。

自動車産業において、実質的に日本は締め出しを食らう形になるのは避けられないでしょう。


また、米国でもニューヨークなどは同様に2035年までにガソリン車の販売禁止を計画、EV車の税制優遇を国産車に限る、という方針を打ち出しており、アメリカ市場でも大きな打撃を受けています。

すでにトヨタやホンダからテスラ等、EV車への乗り換えが進んでいるそうです。


米国アナリストによると今後20年でテスラの売り上げは年間240万台から600万~700万台まで伸び、反対に日本車は同程度かそれ以下まで売り上げが落ちると見込まれています。


売り上げが落ちてくると、トヨタの巨大なサプライチェーンが今度は一気に負債となってきます。

ガソリン車はエンジンを作るのに沢山のパーツを使用し、それに伴い沢山の企業が関わっていますが、その企業群がおしなべて不況になる可能性があります。

ともすれば、かなりの数の企業が倒産し、多くの人が失業するかもしれない、と言われています。


このように、日本はこの先10年、20年で経済的にかなり打撃を受けることになり、貧富の差が今以上に大きくなる社会になると予想されています。


これに対応するために、日本は現在でもインバウンド需要の取り込みやIRの誘致、スポーツベッティングなど、別の収入源確保を模索しています。

が、それもまだまだどうなるか分からないというのが現状です。


なかなか厳しい未来予想を描きましたが、実際、日本はこれから経済的に厳しい状況になるのは避けられないでしょう。

こんな状況で、僕にできることって何かないかな、と考えました。


そこで出てくるのが、僕が『強いIPを作り、展開していく』という方法です。


現在のサブカルチャー、ここでは漫画やアニメの業界に限定しますが、年間の売り上げはだいたい2~3兆円ほどと言われています。

先ほどの自動車売り上げに比べると、やはりまだまだというのがお分かりいただけると思います。


僕は、この売り上げを少しでも伸ばす、とりわけ外貨獲得の手段として育てていく、というのを取り組んでいきたいと考えています。


日本では少子高齢化で需要が先細りしていくのは目に見えているので、国内に富をもたらすにはやはり外貨を獲得していく必要があります。


特にアニメなどはトップクラスのクオリティを誇り、これからの世界でも充分に戦っていけるポテンシャルがあると感じています。


海外需要を取り込み、外貨を獲得し、少しでも日本の未来に対する一助になれれば、というのが僕の現時点での目標であり、目指すべきゴールです。


そのために、まずは自分が世界に発信できるIPを作り、それを国際的に、様々なメディアで展開することによって社会に役立てていこうと考えています。


そうすれば、メディアミックスなどで様々な企業に利益をもたらし、ひいては社会全体に活気を与えることができるかもしれない、というのが僕の構想です。


もちろんこんな大言壮語、簡単にできるとは思っていません。

できない可能性も十二分にある、むしろそっちの方が高いと言えるでしょう。


でも仮に、取り組んで出来なかったとしてもそれは僕が悔しい思いをするくらいで、社会全体で見ればそれほど大きなマイナスはありません。

であれば、やらないよりやった方がいい、と僕は考えます。

大事なのは、いま自分にできることで未来を創る行動をとることです。



以上のような考えで、僕はこの先の行動指針として「IP取得と、その展開」を掲げていこうと思っています。


10年後、この記事を見返した時に納得できる人生が送れているよう、今日も日々邁進することにし、筆を置くことにしたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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