秘密の特訓 act. 1(6/1アーカイブ移行) (Pixiv Fanbox)
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先生「じゃあ続きを… 森川(もりかわ)くん読んでください」
森川「は…はい」
森川「蟹の… ……らは …すっかり… の……」
クラスメイトA「森川くん聞こえませーん。ちゃんと大きな声で読んでくださーい」
クラスメイトB「また森川かよ。もっと腹から声出せよー!」
先生「はーい、みんな静かに。 じゃあ代わりに田中さん読んでください」
クラスメイトB「森川だけズルくね?ほんとは声出るくせに」
クラスメイトC「緊張してるふりして。体だけはでかいのにな」
先生「……」
先生「森川くん、話があるから放課後残ってくれるかな」
森川「えっ… はい」
森川「先生… 話ってなんですか?」
先生「はい、チーズ!」
森川「わっ!」
森川「な…なに…?」
先生「ごめんごめん、びっくりした?」
先生「実は先生カメラが趣味なんだ。いい写真を撮るためには撮る方と撮られる方のお互いが自分をさらけ出すことが大事なんだよ。 …もし、森川がカメラの前で自分をさらけ出せれば、皆んなの前でも緊張しないはずだと思って」
森川「そんな… 僕なんかデブだし、撮っても…」
先生「そんなことない。康太(こうた)はクラスで一番かわいいよ」
先生「なぁ、先生と一緒にあがり症を克服しないか?」
康太「んー… やってみます……」
こうして僕と先生の秘密の特訓が始まりました
先生「いいよー! 康太、もっとお腹を前に出せるかな?」
康太「こうですか?」
先生「そうそうそんな感じ。自分がマイナスだと思っている面を逆にもっとアピールするんだ」
康太「は…はい!」
先生「上も脱いじゃおうか」
康太「えっ」
康太「せ…先生。 やっぱりなんか… すごく恥ずかしいです」
先生「大丈夫大丈夫!お腹なんてプールでも見せてるだろ?」
康太「でも…」
先生「ん〜、これはもっと恥ずかしさに慣れるために、明日もいっぱい撮影しなきゃなー」
〈翌日〉
先生「康太、今日も一番かわいいよ」
康太「ほ…本当?」
先生「今日履いてるズボンもいいな。太ももがちゃんと見えるし、かっこいいよ。もしかして、昨日のアドバイスを覚えていたのかな?」
康太「はい」
先生「よし、康太のやる気に応えて、特訓の第2段階に進もう」
康太「第2段階?」
先生「せっかくだが… そのズボンを脱ぐんだ」
康太「えっ…え!?」
先生「その方がもっと足がよく見えるだろう?」
先生「恥ずかしさに慣れればあがり症を克服できると思ってさ。もちろん康太がいやなら無理にとは言わないよ」
康太「わ…わかりました」
康太「これでいいですか…?」
先生「もっとよく見せてごらん」
先生「へー、小6にしてはけっこう幼いパンツ穿いてるな」
康太「えっ!?」
康太「ちがうんです!他のは洗濯してて…これしかなかったから…」
先生「そうなの?でも全然似合ってるしかわいいよ」
先生「それじゃあ次はこれも脱いでみようか」
康太「えっ!?」
康太「ま、待って…!誰かに見られちゃう!!」
先生「大丈夫大丈夫、みんな帰ったし誰も来ないよ」
先生「さぁ、もっと恥ずかしさに慣れるんだ!」
康太「え… え……!」
クラスメイトA「あれ?先生と森川じゃん」
クラスメイトB「こんなとこで何やってんの?」
先生「康太が…大きな声を出す練習をしたいらしくてな。教えてたんだ」
先生「お前たちこそこんな時間まで残ってないで早く帰れよー」
act.2に続く
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