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後半でローアングルの狐よゐちゃんを描いてます。

その前に、距離の違いによって実際どのように見えるか私的理論で解説していきます。


(1)円柱を適度な距離から撮影した場合



円柱は下図の②のように見えます。

②カメラから見た円柱

③ワイヤーフレームに置き換え

④円だけ抽出

 カメラの高さにある紫色の断面はほぼ直線です。

 見あげている黄色の断面は円に近くなってます。


  ワンポイント:裏側の位置

   カメラからⒷに向けて線を伸ばすと裏側の位置が掴みやすいです。




(2)至近距離から撮影した場合

かなりパースが効いてます。迫力があります。

頂上の断面もかなり円に近くなってます。

黄と赤色の線が近くに見える「圧縮」が発生してます。


(3)遠くから撮影した場合

パースが弱くなります。

断面の円も直線に近くなり、5本の横線も等間隔に見えます。

これくらい離れていると歪も少ないので描きやすいです。しかしインパクトが弱まります。



この原理を応用してアオリ構図の狐よゐちゃんを描いていきます。

解説用に真横から見た狐よゐちゃんを描いてみました。


アオリ構図を描くのでカメラが下にあることを想定


カメラから各部位に向けて直線を伸ばすとこうなります。

脚が長くなり、胴体が圧縮されて短くなります。

 (各部位の名称 ①頭、②体、③大腿、④下腿、⑤足)



この原理を元にローアングルで狐よゐちゃんを描いてみました。

ここまで低いアングルのイラストは描いたことないので自分の体を撮影したものと3Dデザインドールでポージングさせたものを参考にしてます。

やはり足が大きく、上半身は圧縮されてます。


断面にするとこうなります。

視点の高さにある部位は断面も基本的に直線、見上げた箇所は断面がはっきり見えます。

上にあげた大腿と尻尾の生え際も断面化すると描きやすいです。


かなり難しいアングルですので、私のように実物を撮影したものを参考にするか3D素体等を活用して描くといいです。


画像をトレースするだけでもそれっぽく描けますが、原理を知っておくと線画だけでも立体的に見えるようになります。



次回はこのラフ線画に衣装を着せていきます。

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Comments

でるでる

少しずつ描かれていくローアングル狐よゐちゃんに、ドキドキしております…! 特に、中盤に描かれた、地面のカメラを優しく見下ろしながら微笑を浮かべている表情がとても可愛らしいです😍 地面に近い、脚や尻尾が大きく描かれると、立体感が強まりますね。 カメラを用いた、身体の各パーツのバランスを取る手法、とても参考になります!

いろは茉莉花

ご満足いただけて嬉しいです! いろんなアングルの狐よゐちゃんを描くたびに愛しい気持ちが膨れ上がってきますw この子とあの世?まで一緒にいたいと思いました(@_@) 今回の企画はかなり楽しいです。短く解説する予定でしたが自分でも「なあなあ」にしていた箇所をはっきりさせることで私もすごく勉強になってます。そして画力が上がっている気がします! 私の解説系はあくまでも一例ですが濃度高めですのでじっくり見ていただければと思います(*'▽')